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92話
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トウヤside
俺は病室でジョウキとアナのお母様の話を聞いて以来、仕事に追われて病院に行くことが出来ずにいた。
そんな中でも毎日、ユナからアナの様子を報告するメールが届いていた。
そして、やっと待ちに待った明日はオフで俺はやっぱりアナの顔が見たいなと思ってしまう。
そんな事を考えながら帰り支度をしているとハヤセくんが俺に声をかけてきた。
H「みんな、明日休みだろ?久しぶりにみんなで飯でも行かない?」
アナの事があってからメンバーの空気も重くなっていた。
いい雰囲気とは言えないそんな状況をハヤセくんは見兼ねたんだと思う。
ハヤセくんの誘いにそれぞれが返事をした。
S「ハヤセごめん!俺、今からソロのRecなんだよ。」
ショウくんがそういうとノイくんとレンくん 、マハロは待っていたかのように続いて予定があると言い始めた。
そして、ハヤセくんはホッペを膨らませて拗ねている。
H「えぇ~もう!ねぇねぇ!ジョウキとトウヤは行くよね?まさか、優しいハヤセくんのお誘いを断ったりしないよね?」
ハヤセくんはそう言い、俺はチラッとジョウキをみるとバッチリ目があった。
J「俺は行きますけど?トウヤくんはどうします?」
T「俺も行くけど。」
J「そう。」
別にお互い喧嘩をしたわけでもないのに俺たち2人の間には何とも言えない空気が漂ってた。
H「じゃ俺の家で鍋でも食べよ!ユナも呼んでさ!!」
そう言ってハヤセくんはユナに電話をかけているがどうやらその電話はユナに繋がらない様子。
T「ユナも忙しいんじゃないですか?アナが会社抜けて全部、任せられてるみたいだし。」
H「じゃ、しょうがないね…」
ハヤセくんがカバンを持ち部屋を出て行き、俺とジョウキもそれについて行くがお互い特に何かを話すわけでもなくハッキリ言って気まずい空気だ。
そんな雰囲気の中、ハヤセくんのマンションに向かう途中にあるスーパーで買い出しをし、ハヤセくんは雰囲気を明るくしようと笑顔を見せながらキッチンに立ち鍋の材料を切って行く。
ジョウキはなぜかハヤセくんの部屋を自分の部屋のように寛ぎ、ソファに座ってテレビを見てる。
俺は居場所を探すかのようにハヤセくんの所へ行った。
T「なんか手伝いますよ?」
H「こんなのすぐ終わるんだからジョウキと先に飲んでていいよ。」
自炊が得意なハヤセくんは白菜を慣れた手つきで切っていく。
T「ハヤセくんが一緒じゃなきゃヤだ…」
俺がそう言うとハヤセくんの顔はニヤっと緩んでいき嬉しそうな顔をする。
H「そうかそうか!トウヤはそんなに俺が好きか!」
満足気にそう微笑み俺に頬ずりをしてきたハヤセくんに俺は変な気分になりそう言う意味じゃない!とハヤセくんを跳ね除けるとなんだよ。と拗ねていた。
そうこうしている間に下ごしらえが終わり、リビングへと材料を持っていくハヤセくんの背中を俺がついていく。
H「ジョウキおまたせ!!」
J「ってかさっきからトウヤくんなにやってんの?ずっとハヤセくんにベッタリでさ?」
ジョウキは呆れように鼻で笑ってそう言った。
いつもならそんなこと聞き流すのに何故かこの時、俺はついそのジョウキの態度にイラっとしてしまった。
つづく
俺は病室でジョウキとアナのお母様の話を聞いて以来、仕事に追われて病院に行くことが出来ずにいた。
そんな中でも毎日、ユナからアナの様子を報告するメールが届いていた。
そして、やっと待ちに待った明日はオフで俺はやっぱりアナの顔が見たいなと思ってしまう。
そんな事を考えながら帰り支度をしているとハヤセくんが俺に声をかけてきた。
H「みんな、明日休みだろ?久しぶりにみんなで飯でも行かない?」
アナの事があってからメンバーの空気も重くなっていた。
いい雰囲気とは言えないそんな状況をハヤセくんは見兼ねたんだと思う。
ハヤセくんの誘いにそれぞれが返事をした。
S「ハヤセごめん!俺、今からソロのRecなんだよ。」
ショウくんがそういうとノイくんとレンくん 、マハロは待っていたかのように続いて予定があると言い始めた。
そして、ハヤセくんはホッペを膨らませて拗ねている。
H「えぇ~もう!ねぇねぇ!ジョウキとトウヤは行くよね?まさか、優しいハヤセくんのお誘いを断ったりしないよね?」
ハヤセくんはそう言い、俺はチラッとジョウキをみるとバッチリ目があった。
J「俺は行きますけど?トウヤくんはどうします?」
T「俺も行くけど。」
J「そう。」
別にお互い喧嘩をしたわけでもないのに俺たち2人の間には何とも言えない空気が漂ってた。
H「じゃ俺の家で鍋でも食べよ!ユナも呼んでさ!!」
そう言ってハヤセくんはユナに電話をかけているがどうやらその電話はユナに繋がらない様子。
T「ユナも忙しいんじゃないですか?アナが会社抜けて全部、任せられてるみたいだし。」
H「じゃ、しょうがないね…」
ハヤセくんがカバンを持ち部屋を出て行き、俺とジョウキもそれについて行くがお互い特に何かを話すわけでもなくハッキリ言って気まずい空気だ。
そんな雰囲気の中、ハヤセくんのマンションに向かう途中にあるスーパーで買い出しをし、ハヤセくんは雰囲気を明るくしようと笑顔を見せながらキッチンに立ち鍋の材料を切って行く。
ジョウキはなぜかハヤセくんの部屋を自分の部屋のように寛ぎ、ソファに座ってテレビを見てる。
俺は居場所を探すかのようにハヤセくんの所へ行った。
T「なんか手伝いますよ?」
H「こんなのすぐ終わるんだからジョウキと先に飲んでていいよ。」
自炊が得意なハヤセくんは白菜を慣れた手つきで切っていく。
T「ハヤセくんが一緒じゃなきゃヤだ…」
俺がそう言うとハヤセくんの顔はニヤっと緩んでいき嬉しそうな顔をする。
H「そうかそうか!トウヤはそんなに俺が好きか!」
満足気にそう微笑み俺に頬ずりをしてきたハヤセくんに俺は変な気分になりそう言う意味じゃない!とハヤセくんを跳ね除けるとなんだよ。と拗ねていた。
そうこうしている間に下ごしらえが終わり、リビングへと材料を持っていくハヤセくんの背中を俺がついていく。
H「ジョウキおまたせ!!」
J「ってかさっきからトウヤくんなにやってんの?ずっとハヤセくんにベッタリでさ?」
ジョウキは呆れように鼻で笑ってそう言った。
いつもならそんなこと聞き流すのに何故かこの時、俺はついそのジョウキの態度にイラっとしてしまった。
つづく
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