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73話
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マハロside
俺はアナの家を出てから知り合いの先輩の元へ訪れた。
M「先輩…お久しぶりっす…」
※「マハロホント久しぶりだね。急にどうした?こんな人気者が探偵事務所なんて来てるとこ見つかったらヤバイんじゃないの?」
M「先輩が口を滑らせなかったらバレませんよ。ちゃんと変装してきたんでね!」
※「あはは~気をつけよwところで本題は?」
M「はい…実は…モデルのリリと結婚相手のジロについて調べてほしくて。ジロには前妻との間に出来た男の連れ子がいるんですよ。その子に関しても調べて頂けたらと思いまして…」
※「なるほどね?確かモデルのリリって芸能事務所社長の一人娘だよ?相当な金持ちと再婚した子連れ男…で?1番知りたいのは?」
M「それは、その男の子を前妻である母親に返してあげたくて…」
※「ふ~ん。親権を取れる決定打がほしいと?そういうこと?」
M「はい…」
※「今や世界中をキャーキャー言わせる男がどこに首を突っ込んでんだか!」
M「いや、まぁ…そ…それは何か力になりたくて守ってあげたいんですよ。彼女もその男の子ことも…」
※「なんだ?惚れてんのか?その母親に?正直、お前の今の立場を考えたら言いたいことは山ほどあるけど、あくまでこれは仕事として引き受ける。モデルのリリに関してはツテが色々あるからまぁ、すぐに報告はできると思うよ?」
M「先輩、すいません!ありがとうございます!」
※「おう!レンも元気にやってんの?久しぶりにまた三人で飲もうぜ!」
M「もちろんっす!じゃ、先輩!よろしくお願いします!!」
俺は深々と頭を下げて先輩の事務所を出た。
そして、スマホを手に取りユナに電話した。
何度もコールするが出ない。
まだ…みんなと一緒なのかな…?
俺は切っては掛け直し切っては掛け直しを繰り返しているとようやく繋がった。
Y「しつこい…」
消えそうなほど小さな声でやっと出てくれたユナに俺の胸は正直すぎるほどドキドキとして熱くなる。
M「あ!もしもし!ごめんごめん!」
Y「なに?」
M「今から会えない?」
Y「無理。じゃね」
ユナの冷たい態度に胸が苦しくなる。
ユナは俺が急に帰ったこと怒ってんのかな?
そう思いながら俺は必死でユナを誘い出す。
M「ちょ!ちょっと待って!少しでいいから会いたいんだけど…」
Y「……あのさ…やめよ?もう…」
ユナから出たその言葉に俺の心臓がバクバクとうるさく音をたてる。
M「え…?何を…?」
なんとか声を絞り出して聞いたものの、俺はその返事が怖くてそのままその場にしゃがみ込んでしまった。
つづく
俺はアナの家を出てから知り合いの先輩の元へ訪れた。
M「先輩…お久しぶりっす…」
※「マハロホント久しぶりだね。急にどうした?こんな人気者が探偵事務所なんて来てるとこ見つかったらヤバイんじゃないの?」
M「先輩が口を滑らせなかったらバレませんよ。ちゃんと変装してきたんでね!」
※「あはは~気をつけよwところで本題は?」
M「はい…実は…モデルのリリと結婚相手のジロについて調べてほしくて。ジロには前妻との間に出来た男の連れ子がいるんですよ。その子に関しても調べて頂けたらと思いまして…」
※「なるほどね?確かモデルのリリって芸能事務所社長の一人娘だよ?相当な金持ちと再婚した子連れ男…で?1番知りたいのは?」
M「それは、その男の子を前妻である母親に返してあげたくて…」
※「ふ~ん。親権を取れる決定打がほしいと?そういうこと?」
M「はい…」
※「今や世界中をキャーキャー言わせる男がどこに首を突っ込んでんだか!」
M「いや、まぁ…そ…それは何か力になりたくて守ってあげたいんですよ。彼女もその男の子ことも…」
※「なんだ?惚れてんのか?その母親に?正直、お前の今の立場を考えたら言いたいことは山ほどあるけど、あくまでこれは仕事として引き受ける。モデルのリリに関してはツテが色々あるからまぁ、すぐに報告はできると思うよ?」
M「先輩、すいません!ありがとうございます!」
※「おう!レンも元気にやってんの?久しぶりにまた三人で飲もうぜ!」
M「もちろんっす!じゃ、先輩!よろしくお願いします!!」
俺は深々と頭を下げて先輩の事務所を出た。
そして、スマホを手に取りユナに電話した。
何度もコールするが出ない。
まだ…みんなと一緒なのかな…?
俺は切っては掛け直し切っては掛け直しを繰り返しているとようやく繋がった。
Y「しつこい…」
消えそうなほど小さな声でやっと出てくれたユナに俺の胸は正直すぎるほどドキドキとして熱くなる。
M「あ!もしもし!ごめんごめん!」
Y「なに?」
M「今から会えない?」
Y「無理。じゃね」
ユナの冷たい態度に胸が苦しくなる。
ユナは俺が急に帰ったこと怒ってんのかな?
そう思いながら俺は必死でユナを誘い出す。
M「ちょ!ちょっと待って!少しでいいから会いたいんだけど…」
Y「……あのさ…やめよ?もう…」
ユナから出たその言葉に俺の心臓がバクバクとうるさく音をたてる。
M「え…?何を…?」
なんとか声を絞り出して聞いたものの、俺はその返事が怖くてそのままその場にしゃがみ込んでしまった。
つづく
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