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51話
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アナside
ハヤセがやっと落ち着き、料理も運ばれてきたので私たちは乾杯をしてお酒と綺麗なお料理を楽しんでいた。
T「ホント、ここの料理は最高!何度来てもいい!」
トウヤは大きなお肉を頬張り満足気。
Y「いつもご利用ありがとうございます。デートはぜひウチの個室でどうぞ♪」
ユナはふざけて私とトウヤを交互に指を差しながら言った。
A「何言ってんのよ!」
私がユナの人差し指を捕まえて無理やり押し込める。
T「アナ…今度は2人で来よう////」
目の前にいる真っ赤な顔したトウヤが肉を片手にお誘いの言葉を言う。
私とハヤセくんの誤解は解けたのかトウヤはいつものトウヤに戻っていて私はほっとした。
Y「あ、トウヤ?アナとのデートにこの店使うのはイイけどさ?アナはウチの兄みたいなのがタイプだからくれぐれも兄に奪われないよにね!」
完全に酒に酔っているユナはトウヤをからかって楽しみはじめた。
この調子だとトウヤはユナのおもちゃにされそうな勢いだ。
「あはは~俺もアナちゃんタイプだから今度デートでもしよっか?」
A「え…」
そこにはお料理を片手に持ち大人な笑顔を見せるユナのお兄様いて、お兄様は笑顔のままテーブルにお料理を置いていく。
タイプとか…ちょっと嬉しいんですけど////
私は思わず嬉しさから口元が緩むのをグッと堪える。
T「え…アナがタイプって…マジですか…!?」
「あははは~みなさんごゆっくり~♪」
そう言ってお兄様は部屋から出て行った。
そしてなぜか、トウヤは不満そうな顔して私を睨む。
A「え…なに?」
T「なにじゃねぇし…お兄さんにタイプとか言われてなに顔赤くしてんの!?」
そう言って可愛いプルんっとした唇をトウヤは尖らした。
そして、トウヤの隣に座るユナはニヤニヤとしながら私たちのことを見ている。
Y「でへへ~ヤキモチ?もぉ~なに?そんなラブラブなら2人とも付き合っちゃえばいいのに~!」
ユナはいい感じに酔ってきてトウヤの頬を突っつきはじめた。
A「ユナもう飲み過ぎだよ!ほらそんなんじゃないから、やめな~!」
私はユナの手にあるワイングラスを取り上げて水の入ったグラスをユナに渡す。
すると、ユナの隣に座るトウヤは一点を見つめたまま黙り込んだかと思ったらいきなり口を開いた。
T「俺はアナが好きだよ?付き合いたい!だから、もっと俺のこと意識してみてほしい…」
私はトウヤのその言葉を聞いて固まる。
え…今…私を好きって言った?
付き合いたいって?私の耳がおかしくなったのか?
私はおそらくこの時、とてもなくマヌケな顔をしていたと思う。
すると部屋中にユナの叫び声が響いた。
Y「す~す~すき~!!!?」
ユナ…ホントあなたの声…ホント耳に響くよって…確か…ジョウキも同じ事を言ってたね。
私は何故かトウヤに告白されたのに頭の中にはジョウキが思い浮かんでしまった。
つづく
ハヤセがやっと落ち着き、料理も運ばれてきたので私たちは乾杯をしてお酒と綺麗なお料理を楽しんでいた。
T「ホント、ここの料理は最高!何度来てもいい!」
トウヤは大きなお肉を頬張り満足気。
Y「いつもご利用ありがとうございます。デートはぜひウチの個室でどうぞ♪」
ユナはふざけて私とトウヤを交互に指を差しながら言った。
A「何言ってんのよ!」
私がユナの人差し指を捕まえて無理やり押し込める。
T「アナ…今度は2人で来よう////」
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私とハヤセくんの誤解は解けたのかトウヤはいつものトウヤに戻っていて私はほっとした。
Y「あ、トウヤ?アナとのデートにこの店使うのはイイけどさ?アナはウチの兄みたいなのがタイプだからくれぐれも兄に奪われないよにね!」
完全に酒に酔っているユナはトウヤをからかって楽しみはじめた。
この調子だとトウヤはユナのおもちゃにされそうな勢いだ。
「あはは~俺もアナちゃんタイプだから今度デートでもしよっか?」
A「え…」
そこにはお料理を片手に持ち大人な笑顔を見せるユナのお兄様いて、お兄様は笑顔のままテーブルにお料理を置いていく。
タイプとか…ちょっと嬉しいんですけど////
私は思わず嬉しさから口元が緩むのをグッと堪える。
T「え…アナがタイプって…マジですか…!?」
「あははは~みなさんごゆっくり~♪」
そう言ってお兄様は部屋から出て行った。
そしてなぜか、トウヤは不満そうな顔して私を睨む。
A「え…なに?」
T「なにじゃねぇし…お兄さんにタイプとか言われてなに顔赤くしてんの!?」
そう言って可愛いプルんっとした唇をトウヤは尖らした。
そして、トウヤの隣に座るユナはニヤニヤとしながら私たちのことを見ている。
Y「でへへ~ヤキモチ?もぉ~なに?そんなラブラブなら2人とも付き合っちゃえばいいのに~!」
ユナはいい感じに酔ってきてトウヤの頬を突っつきはじめた。
A「ユナもう飲み過ぎだよ!ほらそんなんじゃないから、やめな~!」
私はユナの手にあるワイングラスを取り上げて水の入ったグラスをユナに渡す。
すると、ユナの隣に座るトウヤは一点を見つめたまま黙り込んだかと思ったらいきなり口を開いた。
T「俺はアナが好きだよ?付き合いたい!だから、もっと俺のこと意識してみてほしい…」
私はトウヤのその言葉を聞いて固まる。
え…今…私を好きって言った?
付き合いたいって?私の耳がおかしくなったのか?
私はおそらくこの時、とてもなくマヌケな顔をしていたと思う。
すると部屋中にユナの叫び声が響いた。
Y「す~す~すき~!!!?」
ユナ…ホントあなたの声…ホント耳に響くよって…確か…ジョウキも同じ事を言ってたね。
私は何故かトウヤに告白されたのに頭の中にはジョウキが思い浮かんでしまった。
つづく
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