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39話
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アナside
お昼休憩になりユナと2人で並んでお弁当を食べてるとユナが難しい顔をしてスマホをとにらめっこ。
A「ユナ?また、元旦那がなんか言ってるの?」
私はゴナの事が頭に過ぎりユナにそう問いかけた。
Y「いや…実はマハロから今メール来てさ?私とアのに新曲のMVに出て欲しって言ってんだけど…どうする?」
A「え!?私たちに!?」
ユナはモデルにも負けないくらい美人で綺麗だから分かるけど、私は至って平凡なのになんで急にそういう話が舞い込んでくるのか不思議でならなかった。
Y「なんかさ~相手は煌びやかな世界の人じゃん?私たちと住む世界が違うから、ある程度の距離を置こうと思ってもさ…思えば思うほど離れられなくなるんだけどどうしよ?」
いつも強気なユナが珍しく弱気な顔を見せる…
でも確かにそれは私も思っていたことだ。
ジョウキを卒業する!
芸能人を好きになるのはやめにする!
なんてあんなに意気込んでいたのに今の私ときたらその時よりもさらに状況は悪化しているような気がする。
A「もう、連絡取らない方がいいのかな…」
私の言葉にユナは動きが止まる。
Y「そんなことできる…?トウヤからの連絡無視出来る?」
ユナの目は本気でなぜか切羽詰まった顔をしていた。
A「ユナ…実はさ?昨日、ユナを置いて帰った後…ジョウキと会ってた…ごめん…」
するとユナは大きなため息をついたが薄々気付いていたような反応だった。
Y「それで?トウヤよりやっぱりジョウキだな~!って思ったとか?」
A「はぁ…んなことわから~ん!私のキャパでは無理だ~!!」
私の叫び声にユナはちょっと笑って言った。
Y「確かに!恋愛不適合者のアナにはレベルが高すぎる2人だもんね?」
A「もう!失礼だな~!」
私がユナの二の腕をパチンっと叩くとユナは言った。
Y「まぁさ?リハビリだと思って流れに身を任せよう?そのウチ、飽きて捨てられるのがオチなんだから今を楽しもう!」
ユナ立ち上がりなぜか腰に手を当てて仁王立ちで気合いを入れた。
他の社員が外に出てて良かったよなんて思っていると、私のスマホが鳴り響きトウヤからMVの話をされた。
綺麗なモデルさんが沢山いるのに本当に私たちでいいのか確認をしたら…何とも甘い言葉を囁かれ私の胸がドクンっと跳ね上がった。
T「アナは綺麗だよ…ちょっとは自分の魅力に気づけよ…バカやろぅ///」
バカやろうはあなたですよ…恥ずかしすぎて鼻血が出るかと思った。
MV出演を承諾して電話を切るとユナはニヤニヤしながらスマホを操ってる。
マハロに返信してるんだろうなきっと…すると私にも一通のメールが届いた。
スマホの表示名を横から覗き見したユナは不思議そうな顔。
Y「筋肉バカってだれ…?」
真顔でそう問いかけるユナの顔に吹き出しながら私は筋肉バカのメールを確認する。
「トウヤくんから話は聞いたと思うけどそういう事だからよろしくな!!ユナはともかくアナはもう少し痩せろよ?」
憎ったらしい事をいう小さな反抗として私は既読スルーした。
Y「ねぇ、もしかして…筋肉バカって…ジョウキ?」
考え込んでいたユナが私に問いかけた。
A「大正解!」
Y「これ知ったら絶対キレられるよ?」
ユナとそんなやり取りしていると一瞬、頭の中に霧が掛かったみたいにぼんやりとなった。
Y「アナ?どうした?大丈夫?」
急に真顔になった私をユナが心配する。
A「いや…なんか…一瞬頭の中に何かがよぎったような…フワッとした感覚が…」
Y「え!?って!もしかして昔の記憶…戻ったの…」
A「それはない…」
私はそう言い切った。
つづく
お昼休憩になりユナと2人で並んでお弁当を食べてるとユナが難しい顔をしてスマホをとにらめっこ。
A「ユナ?また、元旦那がなんか言ってるの?」
私はゴナの事が頭に過ぎりユナにそう問いかけた。
Y「いや…実はマハロから今メール来てさ?私とアのに新曲のMVに出て欲しって言ってんだけど…どうする?」
A「え!?私たちに!?」
ユナはモデルにも負けないくらい美人で綺麗だから分かるけど、私は至って平凡なのになんで急にそういう話が舞い込んでくるのか不思議でならなかった。
Y「なんかさ~相手は煌びやかな世界の人じゃん?私たちと住む世界が違うから、ある程度の距離を置こうと思ってもさ…思えば思うほど離れられなくなるんだけどどうしよ?」
いつも強気なユナが珍しく弱気な顔を見せる…
でも確かにそれは私も思っていたことだ。
ジョウキを卒業する!
芸能人を好きになるのはやめにする!
なんてあんなに意気込んでいたのに今の私ときたらその時よりもさらに状況は悪化しているような気がする。
A「もう、連絡取らない方がいいのかな…」
私の言葉にユナは動きが止まる。
Y「そんなことできる…?トウヤからの連絡無視出来る?」
ユナの目は本気でなぜか切羽詰まった顔をしていた。
A「ユナ…実はさ?昨日、ユナを置いて帰った後…ジョウキと会ってた…ごめん…」
するとユナは大きなため息をついたが薄々気付いていたような反応だった。
Y「それで?トウヤよりやっぱりジョウキだな~!って思ったとか?」
A「はぁ…んなことわから~ん!私のキャパでは無理だ~!!」
私の叫び声にユナはちょっと笑って言った。
Y「確かに!恋愛不適合者のアナにはレベルが高すぎる2人だもんね?」
A「もう!失礼だな~!」
私がユナの二の腕をパチンっと叩くとユナは言った。
Y「まぁさ?リハビリだと思って流れに身を任せよう?そのウチ、飽きて捨てられるのがオチなんだから今を楽しもう!」
ユナ立ち上がりなぜか腰に手を当てて仁王立ちで気合いを入れた。
他の社員が外に出てて良かったよなんて思っていると、私のスマホが鳴り響きトウヤからMVの話をされた。
綺麗なモデルさんが沢山いるのに本当に私たちでいいのか確認をしたら…何とも甘い言葉を囁かれ私の胸がドクンっと跳ね上がった。
T「アナは綺麗だよ…ちょっとは自分の魅力に気づけよ…バカやろぅ///」
バカやろうはあなたですよ…恥ずかしすぎて鼻血が出るかと思った。
MV出演を承諾して電話を切るとユナはニヤニヤしながらスマホを操ってる。
マハロに返信してるんだろうなきっと…すると私にも一通のメールが届いた。
スマホの表示名を横から覗き見したユナは不思議そうな顔。
Y「筋肉バカってだれ…?」
真顔でそう問いかけるユナの顔に吹き出しながら私は筋肉バカのメールを確認する。
「トウヤくんから話は聞いたと思うけどそういう事だからよろしくな!!ユナはともかくアナはもう少し痩せろよ?」
憎ったらしい事をいう小さな反抗として私は既読スルーした。
Y「ねぇ、もしかして…筋肉バカって…ジョウキ?」
考え込んでいたユナが私に問いかけた。
A「大正解!」
Y「これ知ったら絶対キレられるよ?」
ユナとそんなやり取りしていると一瞬、頭の中に霧が掛かったみたいにぼんやりとなった。
Y「アナ?どうした?大丈夫?」
急に真顔になった私をユナが心配する。
A「いや…なんか…一瞬頭の中に何かがよぎったような…フワッとした感覚が…」
Y「え!?って!もしかして昔の記憶…戻ったの…」
A「それはない…」
私はそう言い切った。
つづく
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