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37話
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ジョウキside
トウヤくんの言葉を信じてない訳ではないが、トウヤくんは納得をしていなかったので、俺は念のためアナに連絡をしようとスマホを取り出した。
あ…そうだ俺…
アナには連絡出来るけどユナの番号知らねぇや…
俺は椅子に座りスマホとらめっこするマハロくんの横へ座った。
J「ユナの連絡先知ってます?」
マハロはチラッと視線だけ俺に向けてまた、スマホとにらめっこ。
M「もう、メールで伝えたよ!既読にはなってるけど返事は…来ない!」
あ…もう連絡してたんだね?
さすがマメ男…仕事が早いですね。
既読にはなってんのに返事は来ねぇのか…
俺は考えながらマハロくんに言った。
J「そっか…念のため俺からもユナに話したいから連絡先教えてくれません?」
するとマハロくんはしばしなにかを考えてから答えた。
M「ジョウキ…連絡先を教えるのはいいけど…ユナはダメだよ?」
マハロくんはは目を細めて俺に言った。
いや!バツイチ子持ちに手は出しませんよ… ってまさか!マハロくん本気でユナの事狙ってんの!?そう気づいた俺はマハロくんに言った。
J「マハロくんさ…ユナはやめときな…」
俺の言葉にマハロくんは少し眉間にシワを寄せて…悲しげに微笑んだ。
M「やめるもなにも…ユナの頭の中に俺はいないよ…」
俺はその言葉の意味が理解できず、ユナへのアプローチを断られただけなんだと思っていた。
俺は無言のままマハロくんの肩をポンポンと軽く叩くとマハロくんが顔をあげた。
M「ジョウキ…そういえば、このチェーンに付けてるクマのキーホルダー最近ずっと付けてるね?」
マハロくんが俺の腰に揺れるクマのキーホルダーを触りながら笑った。
J「この前、実家に帰った時に部屋の整理してたらたまたま見つけてつい、懐かしくてチェーンに付けたんですよね。」
M「へぇ~ジョウキも意外に可愛いとこあるじゃん?元カノとお揃いだったとか?」
マハロくんはニヤニヤしながら俺に問いかける。
J「まぁ?中学は違う子だったんですけど俺が1中一の時に仲良くなって、その子とお揃いが欲しくて俺がプレゼントしたんですよ!でも、急にいなくなって音信不通になっちゃっいました…」
マハロくんに話しているとなんとも言えない懐かしさがこみ上げてきて胸の奥がギュッと縮こまった。
M「めっちゃ、せつないじゃんそれ!じゃ、それっきりそのクマ子ちゃんには会ってないの?」
J「そうですね…俺の事なんて忘れちゃってるかも?」
M「案外、その子テレビの前でジョウキ~とか言ってるかもよ?」
俺は久しぶりにあの子を思い出して懐かしさが込み上げる。
会いたいな…あいつに…
どんな女になってんだろ…
そう思ったら胸の奥が熱くなった。
つづく
トウヤくんの言葉を信じてない訳ではないが、トウヤくんは納得をしていなかったので、俺は念のためアナに連絡をしようとスマホを取り出した。
あ…そうだ俺…
アナには連絡出来るけどユナの番号知らねぇや…
俺は椅子に座りスマホとらめっこするマハロくんの横へ座った。
J「ユナの連絡先知ってます?」
マハロはチラッと視線だけ俺に向けてまた、スマホとにらめっこ。
M「もう、メールで伝えたよ!既読にはなってるけど返事は…来ない!」
あ…もう連絡してたんだね?
さすがマメ男…仕事が早いですね。
既読にはなってんのに返事は来ねぇのか…
俺は考えながらマハロくんに言った。
J「そっか…念のため俺からもユナに話したいから連絡先教えてくれません?」
するとマハロくんはしばしなにかを考えてから答えた。
M「ジョウキ…連絡先を教えるのはいいけど…ユナはダメだよ?」
マハロくんはは目を細めて俺に言った。
いや!バツイチ子持ちに手は出しませんよ… ってまさか!マハロくん本気でユナの事狙ってんの!?そう気づいた俺はマハロくんに言った。
J「マハロくんさ…ユナはやめときな…」
俺の言葉にマハロくんは少し眉間にシワを寄せて…悲しげに微笑んだ。
M「やめるもなにも…ユナの頭の中に俺はいないよ…」
俺はその言葉の意味が理解できず、ユナへのアプローチを断られただけなんだと思っていた。
俺は無言のままマハロくんの肩をポンポンと軽く叩くとマハロくんが顔をあげた。
M「ジョウキ…そういえば、このチェーンに付けてるクマのキーホルダー最近ずっと付けてるね?」
マハロくんが俺の腰に揺れるクマのキーホルダーを触りながら笑った。
J「この前、実家に帰った時に部屋の整理してたらたまたま見つけてつい、懐かしくてチェーンに付けたんですよね。」
M「へぇ~ジョウキも意外に可愛いとこあるじゃん?元カノとお揃いだったとか?」
マハロくんはニヤニヤしながら俺に問いかける。
J「まぁ?中学は違う子だったんですけど俺が1中一の時に仲良くなって、その子とお揃いが欲しくて俺がプレゼントしたんですよ!でも、急にいなくなって音信不通になっちゃっいました…」
マハロくんに話しているとなんとも言えない懐かしさがこみ上げてきて胸の奥がギュッと縮こまった。
M「めっちゃ、せつないじゃんそれ!じゃ、それっきりそのクマ子ちゃんには会ってないの?」
J「そうですね…俺の事なんて忘れちゃってるかも?」
M「案外、その子テレビの前でジョウキ~とか言ってるかもよ?」
俺は久しぶりにあの子を思い出して懐かしさが込み上げる。
会いたいな…あいつに…
どんな女になってんだろ…
そう思ったら胸の奥が熱くなった。
つづく
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