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20.里帰り
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翌朝目覚めると、殿下の姿はなかった。でも久々にゆっくり眠れたおかげで、頭痛や体の重怠さはなくなり快調そのものだ。
「さてと、これからどうしましょう。」
一人しかいない居室で、ぼそっと呟く。
朝食は殿下が手配してくれたみたいで、王宮の使用人が運んできたから困りはしなかった。元々、庶民育ちだから使用人が居なくても、お風呂も着替えも一人でできるが、先日の晩餐会やお茶会の様な社交の場に出る時の準備が一人では難しい。
ドレスのコルセットの締め方なんて分からないし。
あと先考えずに使用人を追い出したことを悔やんだが、もう後の祭りだ。
義兄様が来たら相談しようと思い、今日は一人の時間を楽しむことにした。
* * *
日が傾きオレンジの光が部屋に差し込む頃、居室の扉がノックされた。それに返事をすると義兄様と久しく見る懐かしい人がそこにいた。
「ツィーリィ!久しぶり!」
「ティア!どうしてここに?」
駆け寄ってきたティアが私に抱きつく。久々のその温もりに、王宮に来てから敵意にさらされささくれていた心が絆されていく。
そして、何故ティアがここに居るのかを聞けば義兄様が代わりに口を開く。
「先日、殿下からツィーリィが信頼できる侍女を一人連れてくる様にとお達があったんだ。うちの屋敷からメルさんに来てもらうことも考えたが、結局ファナー家からきてもらった。」
「そんな所でございます。それよりツィーリィ、あんたいつの間に王子様のお妃様になってたの。びっくりしたわ!」
「まぁ、色々事情があって。それよりも、父様や母様の体調は大丈夫なの?」
義兄様からの説明が終わると、ティアが驚きでハイになっている様子で私の肩を掴みガクガク揺らす。それを軽く流して、一番気になっていたことを聞く。するとティアがさっきまでの興奮が嘘の様に、一気に顔を曇らせる。それを見て、最悪な状況を想像する。
「お二人とも、なんとか持ち堪えてはいるけど、いつその時がきてもおかしくない状況なの。」
「…そうなのね。」
「ねぇツィーリィ、おじ様やおば様のお見舞いのために帰省はできないの?万一、会えないままってなったら後悔するよ。」
ティアが言うことは最もだ。でも仮にも側妃が王宮から離れることなんて許されるのだろうか。そう思い義兄様を伺い見ると
「殿下が許せば可能だ。ただ…」
と私の思考を読んだみたいに答えが返ってくる。義兄様が言い淀む原因は分かっている。私は領地の疫病のことは盟約があるから話せない。代わりに義兄様が殿下に理由を話したとしても、私自身が説明できないことを許可してくれるとは考えづらい。
私と義兄様の間に重苦しい雰囲気が流れた時に、また扉がノックされ話題になっていた人が輪に入る。
「シアー卿、今日もきてたんだ。あと、そちらのお嬢さんは、頼んでた人かな?」
ティアの姿を見て、義兄様に殿下が尋ねる。
「左様でございます。ファナー家の侍女のティアです。」
「殿下…?もしかして、王子様⁈」
義兄様から紹介されたティアが殿下を不躾に指さす。
「こら!殿下に何て失恋なことを!」
「あぁ、大丈夫。おもしろい子だね。」
ティアの蛮行に怒る義兄様を殿下がたしなめる。
「殿下、本当にすみません。」
「気にしてないから、ツィーリィが謝る必要はないよ。」
そう言い、私の頭を撫でいつもの様に笑いかけられると、昨晩のことが蘇り顔が熱くなってくる。
「ツィーリィ、顔赤いけど大丈夫?殿下が優しそうな人で良かった!これなら、ツィーリィも実家に帰らせてくださいってお願いできるね!」
「ん?どういうことか説明してくれる?ツィーリィ。」
義兄様に怒られた事などどこ吹く風でティアが話すが、言葉の選択を思い切り間違えている。笑顔だった殿下が真顔になり、私にゆっくり問いかけてきて、私は、冷んやりした汗が背中に流れるのを感じた。
「殿下…実家に帰るっていうのは言葉のあやです」
「そうなの。じゃあ、どういうことなの?」
「それは…」
領地のことは私の口から説明できない。何ていうべきか迷っていると、ティアが途中で割ってはいってくる。
「ツィーリィ、殿下に疫病のことは話してないの?」
「疫病?」
「はい。ファナー男爵領で疫病が流行っていて、ツィーリィのおじ様とおば様もかかってしまったのです。」
私が口を挟む間もなく、ティアが全て説明する。
「ツィーリィ、そうなの?」
殿下が確認する様に私を見たのが、言葉に出せないので静かに頷く。
「…そんな事になっていたなんて。ツィーリィのご両親のお身体が心配だ。里帰りして様子を見に行こう。」
「いいんですか?」
「ご両親の体調が優れないのにダメというはずないじゃないか。」
殿下からの予想外の申し出に驚くと、殿下が当然といった様子で言う。
「それにファナー領の隣のメザリウム領に僕の乳母が静養しているみたいだから、そちらの見舞いにも寄りたいと思っているんだ。」
そう殿下は言葉を続ける。
ん?この口ぶりはもしかして
「あの、殿下もしや一緒にファナー領へ行かれるおつもりですか?」
私と同じ疑問を持ったのだろう。義兄様が代わりに聞いてくれる。
「もちろんそのつもりだけど。ツィーリィのご両親にきちんとご挨拶をしたいと思っていたしね。もし、何か心配ならシアー卿も一緒に来ればいいんじゃないか?」
「では、お言葉に甘えさせていただきます。」
殿下が珍しく挑発する様に言えば義兄様がそれに乗っかる。二人の間に火花が散っている気がしないでもない。
「殿下がファナー領にくるんだって!ツィーリィすごいことだね!」
「そうね。ティアありがとう。」
「ん?よくわからないけど、どういたしまして」
殿下の行幸が決まり、はしゃぐティアにお礼を言うと、要領を得ない様子の返事が返ってくる。彼女が居なければ疫病の事を伝えることはおろか、自領に戻ることもできなかったと思う。
「ツィーリィ今日はもう遅いから明日出発できる様に手配するけどいいかな?」
「殿下、お心遣いありがとうございます。」
「お友達と積もる話しもあるだろうけど、明日に備えてゆっくり休むんだよ。」
殿下から帰省のスケジュールを伝えられた後、体を気遣われ頭を撫でられる。十分すぎる程の心遣いを受けているはずなのに、いつものスキンシップはないことが少し寂しく感じた。
「さてと、これからどうしましょう。」
一人しかいない居室で、ぼそっと呟く。
朝食は殿下が手配してくれたみたいで、王宮の使用人が運んできたから困りはしなかった。元々、庶民育ちだから使用人が居なくても、お風呂も着替えも一人でできるが、先日の晩餐会やお茶会の様な社交の場に出る時の準備が一人では難しい。
ドレスのコルセットの締め方なんて分からないし。
あと先考えずに使用人を追い出したことを悔やんだが、もう後の祭りだ。
義兄様が来たら相談しようと思い、今日は一人の時間を楽しむことにした。
* * *
日が傾きオレンジの光が部屋に差し込む頃、居室の扉がノックされた。それに返事をすると義兄様と久しく見る懐かしい人がそこにいた。
「ツィーリィ!久しぶり!」
「ティア!どうしてここに?」
駆け寄ってきたティアが私に抱きつく。久々のその温もりに、王宮に来てから敵意にさらされささくれていた心が絆されていく。
そして、何故ティアがここに居るのかを聞けば義兄様が代わりに口を開く。
「先日、殿下からツィーリィが信頼できる侍女を一人連れてくる様にとお達があったんだ。うちの屋敷からメルさんに来てもらうことも考えたが、結局ファナー家からきてもらった。」
「そんな所でございます。それよりツィーリィ、あんたいつの間に王子様のお妃様になってたの。びっくりしたわ!」
「まぁ、色々事情があって。それよりも、父様や母様の体調は大丈夫なの?」
義兄様からの説明が終わると、ティアが驚きでハイになっている様子で私の肩を掴みガクガク揺らす。それを軽く流して、一番気になっていたことを聞く。するとティアがさっきまでの興奮が嘘の様に、一気に顔を曇らせる。それを見て、最悪な状況を想像する。
「お二人とも、なんとか持ち堪えてはいるけど、いつその時がきてもおかしくない状況なの。」
「…そうなのね。」
「ねぇツィーリィ、おじ様やおば様のお見舞いのために帰省はできないの?万一、会えないままってなったら後悔するよ。」
ティアが言うことは最もだ。でも仮にも側妃が王宮から離れることなんて許されるのだろうか。そう思い義兄様を伺い見ると
「殿下が許せば可能だ。ただ…」
と私の思考を読んだみたいに答えが返ってくる。義兄様が言い淀む原因は分かっている。私は領地の疫病のことは盟約があるから話せない。代わりに義兄様が殿下に理由を話したとしても、私自身が説明できないことを許可してくれるとは考えづらい。
私と義兄様の間に重苦しい雰囲気が流れた時に、また扉がノックされ話題になっていた人が輪に入る。
「シアー卿、今日もきてたんだ。あと、そちらのお嬢さんは、頼んでた人かな?」
ティアの姿を見て、義兄様に殿下が尋ねる。
「左様でございます。ファナー家の侍女のティアです。」
「殿下…?もしかして、王子様⁈」
義兄様から紹介されたティアが殿下を不躾に指さす。
「こら!殿下に何て失恋なことを!」
「あぁ、大丈夫。おもしろい子だね。」
ティアの蛮行に怒る義兄様を殿下がたしなめる。
「殿下、本当にすみません。」
「気にしてないから、ツィーリィが謝る必要はないよ。」
そう言い、私の頭を撫でいつもの様に笑いかけられると、昨晩のことが蘇り顔が熱くなってくる。
「ツィーリィ、顔赤いけど大丈夫?殿下が優しそうな人で良かった!これなら、ツィーリィも実家に帰らせてくださいってお願いできるね!」
「ん?どういうことか説明してくれる?ツィーリィ。」
義兄様に怒られた事などどこ吹く風でティアが話すが、言葉の選択を思い切り間違えている。笑顔だった殿下が真顔になり、私にゆっくり問いかけてきて、私は、冷んやりした汗が背中に流れるのを感じた。
「殿下…実家に帰るっていうのは言葉のあやです」
「そうなの。じゃあ、どういうことなの?」
「それは…」
領地のことは私の口から説明できない。何ていうべきか迷っていると、ティアが途中で割ってはいってくる。
「ツィーリィ、殿下に疫病のことは話してないの?」
「疫病?」
「はい。ファナー男爵領で疫病が流行っていて、ツィーリィのおじ様とおば様もかかってしまったのです。」
私が口を挟む間もなく、ティアが全て説明する。
「ツィーリィ、そうなの?」
殿下が確認する様に私を見たのが、言葉に出せないので静かに頷く。
「…そんな事になっていたなんて。ツィーリィのご両親のお身体が心配だ。里帰りして様子を見に行こう。」
「いいんですか?」
「ご両親の体調が優れないのにダメというはずないじゃないか。」
殿下からの予想外の申し出に驚くと、殿下が当然といった様子で言う。
「それにファナー領の隣のメザリウム領に僕の乳母が静養しているみたいだから、そちらの見舞いにも寄りたいと思っているんだ。」
そう殿下は言葉を続ける。
ん?この口ぶりはもしかして
「あの、殿下もしや一緒にファナー領へ行かれるおつもりですか?」
私と同じ疑問を持ったのだろう。義兄様が代わりに聞いてくれる。
「もちろんそのつもりだけど。ツィーリィのご両親にきちんとご挨拶をしたいと思っていたしね。もし、何か心配ならシアー卿も一緒に来ればいいんじゃないか?」
「では、お言葉に甘えさせていただきます。」
殿下が珍しく挑発する様に言えば義兄様がそれに乗っかる。二人の間に火花が散っている気がしないでもない。
「殿下がファナー領にくるんだって!ツィーリィすごいことだね!」
「そうね。ティアありがとう。」
「ん?よくわからないけど、どういたしまして」
殿下の行幸が決まり、はしゃぐティアにお礼を言うと、要領を得ない様子の返事が返ってくる。彼女が居なければ疫病の事を伝えることはおろか、自領に戻ることもできなかったと思う。
「ツィーリィ今日はもう遅いから明日出発できる様に手配するけどいいかな?」
「殿下、お心遣いありがとうございます。」
「お友達と積もる話しもあるだろうけど、明日に備えてゆっくり休むんだよ。」
殿下から帰省のスケジュールを伝えられた後、体を気遣われ頭を撫でられる。十分すぎる程の心遣いを受けているはずなのに、いつものスキンシップはないことが少し寂しく感じた。
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