14 / 21
僕にはやっぱり災厄が降りかかる。その一
しおりを挟む
「がははは。やっぱりリクは天才だな!!」
「……あ、ありえねぇ…」
膝を叩きながら大笑いしている親父と口をあんぐり開けて呆然としているギルマスのおっさん。
一瞬なんでそんなに笑って呆然としているのかと首を傾げそうになった僕は、今出した炎龍で合点した。
やっぱりあれはダメなやつなのか。
「今の、上級魔法だぜ。坊主。初級魔法、中級魔法ぶっ飛ばしてわざわざ上級いくか?普通。おめぇさんまだちっせぇ子どもだろうに!!アホカァッ!!なんで俺の周りはこうも曲者揃いなんだ!!」
やってらんねぇとふて腐れたギルマスのアランはその場で胡座をかいてふて寝し始めた。
「アラン寝ちゃった」
「こいつのことは、ほっとこうなー。リクは俺と飯食いに行こう」
「うん!!」
うわぁぁまともな飯にありつけるなんていつぶりだろう!!この体になってからはまともな飯は食ったこと無かった気がする!!
そこまでは、喜んだんだ。
大衆食堂みたいなとこで、親父の膝に乗せられ腹を空かせた僕。
目の前には、色は違えど美味しそうな食事。
わーい!!つってありつきたいんだが、いかんせんなぜか色んな獣人に周りを囲まれてる。
く・え・な・い!!!!
なんなんだ、この状況。
この状況で美味しく食えるやつなんて、いないんじゃないだろうか。
ちびちびと食ってはいるが、味がよくわからない。
周りの獣人たちは目を輝かやかせて、可愛い!!天使!!人間最高っ!!などとよくわからんことを叫んでる。尻尾のあるやつなんかは、はち切れそうなぐらいにブンブン振り回してる。
百歩譲って純粋な人間が珍しいのはわかる。何しろ僕はまだ子どもな見た目だ。そりゃ珍しかろうよ。
しかしな、お前たち時と場合、場所を考えろや!TPO!
これでも前世僕はひっきーなニートだったんだぞ!!
「…うわぁ…いい匂い~っ!!可愛いぃ~~」
そこの獣人や、食べ物の話だよな?可愛いってのは、明らかにおかしいと思うが。
そんなことを考えつつちびちび目の前のものを食っていれば、すぐに膨れる腹。
「………全然食べた気がしない…。」
「おー?しっかり食えよ?」
…親父は、この衆人監視の中、普通にガツガツ食ってた。
初めてのまともな食事はこうして終わった。
「……あ、ありえねぇ…」
膝を叩きながら大笑いしている親父と口をあんぐり開けて呆然としているギルマスのおっさん。
一瞬なんでそんなに笑って呆然としているのかと首を傾げそうになった僕は、今出した炎龍で合点した。
やっぱりあれはダメなやつなのか。
「今の、上級魔法だぜ。坊主。初級魔法、中級魔法ぶっ飛ばしてわざわざ上級いくか?普通。おめぇさんまだちっせぇ子どもだろうに!!アホカァッ!!なんで俺の周りはこうも曲者揃いなんだ!!」
やってらんねぇとふて腐れたギルマスのアランはその場で胡座をかいてふて寝し始めた。
「アラン寝ちゃった」
「こいつのことは、ほっとこうなー。リクは俺と飯食いに行こう」
「うん!!」
うわぁぁまともな飯にありつけるなんていつぶりだろう!!この体になってからはまともな飯は食ったこと無かった気がする!!
そこまでは、喜んだんだ。
大衆食堂みたいなとこで、親父の膝に乗せられ腹を空かせた僕。
目の前には、色は違えど美味しそうな食事。
わーい!!つってありつきたいんだが、いかんせんなぜか色んな獣人に周りを囲まれてる。
く・え・な・い!!!!
なんなんだ、この状況。
この状況で美味しく食えるやつなんて、いないんじゃないだろうか。
ちびちびと食ってはいるが、味がよくわからない。
周りの獣人たちは目を輝かやかせて、可愛い!!天使!!人間最高っ!!などとよくわからんことを叫んでる。尻尾のあるやつなんかは、はち切れそうなぐらいにブンブン振り回してる。
百歩譲って純粋な人間が珍しいのはわかる。何しろ僕はまだ子どもな見た目だ。そりゃ珍しかろうよ。
しかしな、お前たち時と場合、場所を考えろや!TPO!
これでも前世僕はひっきーなニートだったんだぞ!!
「…うわぁ…いい匂い~っ!!可愛いぃ~~」
そこの獣人や、食べ物の話だよな?可愛いってのは、明らかにおかしいと思うが。
そんなことを考えつつちびちび目の前のものを食っていれば、すぐに膨れる腹。
「………全然食べた気がしない…。」
「おー?しっかり食えよ?」
…親父は、この衆人監視の中、普通にガツガツ食ってた。
初めてのまともな食事はこうして終わった。
0
お気に入りに追加
246
あなたにおすすめの小説
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
辺境伯令嬢に転生しました。
織田智子
ファンタジー
ある世界の管理者(神)を名乗る人(?)の願いを叶えるために転生しました。
アラフィフ?日本人女性が赤ちゃんからやり直し。
書き直したものですが、中身がどんどん変わっていってる状態です。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
異世界転生は、0歳からがいいよね
八時
ファンタジー
転生小説好きの少年が神様のおっちょこちょいで異世界転生してしまった。
神様からのギフト(チート能力)で無双します。
初めてなので誤字があったらすいません。
自由気ままに投稿していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる