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僕はまだ小学生にすらなってないのにサバイバルするらしい。

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目が覚めたら、背が縮んでいた。
改め、目が覚めたら、鬱蒼とした森の中だった。
全然嬉しく無いからね。

せっかく、食い扶持ぐらいなら野鳥を獲れる罠で行けたのに。あの罠、どうなっただろうか。

それにしても僕、父か母のような人に運ばれたんだよね?なんで目が覚めなかったの。僕。
結局、理玖となってから家にいたのは二週間にも満たない短い間だった。うん、どうでも良いけど。

幼児って、眠り深いのかなぁ……?
それって、誰も知ってる人いなくて、信頼できる人いないこの状況で壊滅的だよね。寝たらヤバイってことじゃね?それいいの??すでに死亡フラグ立ってるんじゃないの?

「サバイバルすぎだっつぅの。あのやろう。」

せめて、この幼児はやめて欲しかった。10歳ぐらいだったらまだなんとかなったのに。歩幅までちっさい。
どうしてくれんじゃ。この状況。

「ま、いっか。」

ニート生活で鍛えたこの楽観主義。人生何とかなる。
捨てた人達や転生させたどこかの変人のことを考えても仕方ないし、まずはこの状況でどうやって生き延びるかを考えよう。

「ふふん、サバイバルぅ~」

ナイフもなければ火打ち石もない。あるのは、草木と枯葉のみ。原始時代だ。さて、どうやって食い扶持を繋ぐか。

こんなことはまず絶対できないぞ、楽しんでいこう!

まずは水の確保か。

辺りを少し歩き回ってみれば、運良く水たまりを見つけた。ヤッタネ!

木の枝とかからコツコツ貯めていかなきゃいけないかと思ったわ。大きな葉っぱをコップ状にして、漏れないように何枚かを巻いて、固めてそれを二個つくった。火を起こせさえすればどうにか沸騰させる。いまは蒸留できそうにないからそのクオリティーで我慢しよう。この痩せた体じゃ腹を壊すだろうが、時期慣れる!ひたすら堪えるしかなさそうだな。元いた世界が綺麗すぎただけだ!

この辺りを拠点に、家にいた時と同じような罠を作っておいて、食べられそうな木の実探して。もし毒で死んでもその時だ。何事もやってみろ!
木登りをやってみた。

……ダメだ。自分の力を考えてなかった、舐めてた。

木登りぐらいできるかと思ったけど、これで1日分の体力使い果たした気分。
木の上まで登りきって木の実が腹一杯食えたのはいい。

さて、これからどうする?体力は使い果たしました。片手とフードに木の実を握って入れてます。重さも加わりました。果たして僕は降りられるでしょうか?

否。

落ちるだろう。

そして眠い。この体でこの先大丈夫なんだろうか。大丈夫にしなきゃいけないんだが。どれだけ大変だろうかと思うと気が遠くなるな。
ちょっと木の上で一休みしてからにしよう。

「おやすみなしゃい…」

……噛んだ。
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