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夏休み
佐倉と言えば、車だん吉
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「ここ、佐倉城。」
凍らせたあんずバーをチュウチュウ吸いながら、社長は右手で指差した。
社長はちょっと目を離すと、そんな駄菓子や身体に悪そうなドリンクを買ってくるんだ。
で、仕事やウォーキングのお供に結構消費している。
事務所のゴミ箱を掃除しているのは、秘書にして愛妻の私だからな。
そのくせ、年に1度人間ドッグに入って検査をしている。
自営業は身体の手入れが疎かになりがちって考えなんですよ。あの人。
私も社員扱いで、一緒に近所の病院で検査させられる羽目になった。
そしたら、血液検査や心肺機能検査が、若い私より良かったんだ。
私が年相応な(勿論、特に異常があったわけじゃないよ)結果なのに、私より歳上の社長の方がいい結果を叩き出すってどうゆう事よ!
「僕はお酒も呑むけど、脂ものは余り食べないし、よく身体を動かすからかな?」
「食生活は、お母さんが作ってくれるご飯がメインな私の方が健全な筈だし、学生だからそれなりに身体を動かしている筈なのにぃ!」
あと、よく身体を動かす作家ってなんなん?
さて、社長が指差した先にある物は、社長とずっと一緒に居て、社長の趣味も仕事もかなり弁えているから、それがなんなのか分かる。
お城の土塁と水堀だね。
社長とは結構あちこち出掛けるけれど、社長が訪れるお城は天守閣がドドンとある様な江戸時代のお城よりも、室町から戦国初期の中世の、土の構造物が残っているだけのお城の方が多い。
私は偏った方向に、歴史知識を頭の中を埋められている女なのだ。
と言っても成田街道は水堀を一瞬霞めるだけで、直ぐ佐倉の街中に入ってしまう。
佐倉という街は、台地が一個丸々市街地になっていて中心街は山の上にある。
これは江戸時代の佐倉藩(もっというなら、この城と街を開発した千葉氏だか鹿島氏だかが作った頃から、こんな街だとか。
「中世の頃はね。このあたりの低地は印旛沼の湿地帯だったんだ。雨が降れば当たり前の様にぐちゃぐちゃになるから、人は高台に住むしか無かったんだな。」
とは社長の解説。
私も小学校とか中学校とかの、社会科副読本で習いましたよ。
私達、千葉県民には「すすむ千葉県」だっけ?
それで習いましたよ。
昔の千葉県北部の低地部分は(茨城県南部まで)、とにかく湿地帯で大変だったと。
だから干拓工事が盛んで、椿海って言う湖を干拓して農地を作ったとか。
だから京成は山の北の下に、総武線は山の南の下に線路を敷いてる。
住宅街も山の上。
通勤や買い物が大変そうだなぁ。
自転車なんか、ブレーキかけっぱなしか立ち漕ぎばっかじゃん。
道狭いし、駐車場はどこも狭いから車で行くのも大変そう。
★
「僕が好きな街は、お城があって、川があって、山が見える街。」
って社長は言うけど、この街からは筑波山も富士山も見えない。
セーフ!よしよし。
結婚してから、この街に住みたいとは言い出さないだろうね。
やだよ。
お義父さんお義母さんの家が近所にある、今のマンションを気に入っているんだから。
コンビニもスーパーも駅も、徒歩5分以内にあるんだよ。
城も川も山もないけど。
★
「こちらは明日行きますか?」
「いや、天気予報を見る限り、明日は猛暑日。逆に明後日は雨らしいから、明後日にしようかなと。」
「雨、ですか?」
「雨の散歩も良い物ですよ。ゲリラ豪雨の様なものにはならずに、シトシトタイプみたいですから、ビニール傘くらいで対処出来そうですし、足元もそのリーボックで問題ないでしょう。」
「どうせなら、経費を使う方向で計画を立てましょう。」
社長と打ち合わせをしている南さんは、相変わらず経費を使う事が大切なようです。
「佐倉での予定はどうなさいますか?」
「そうだなぁ。普通の観光で良いんじゃないかな。国立博物館と佐倉城、武家屋敷あたりで。」
「順天堂や市立美術館なんかはどうですか?」
お姉ちゃんの声にルームミラーをチラ見すると、スマホを見ている姿があった。
「うぅん。パスかな。雨の中を結構高低差があるルートにする予定だから、佐倉城に絞った方が良いよ。あと。」
「あと?」
「美術館は駐車場が無いし、順天堂は僕が行ってない。」
「わかりました。」
酷い理由で挙げた候補を却下されたけど、スマホを見ぃ見ぃだから、頭の中ででもシミュレーションしたのだろう。
特に反論もしないで素直に受け入れている。
あと、成田街道沿いにその美術館の前を通過したし。
元は銀行だったという赤煉瓦の建物は、車内の女性陣が歓声をあげるには充分な綺麗さだった。
ほぼ同じ条件の筈の、先月の野田のしょうゆ銀行は、こんな歓声上がらなかったぞ。
歩いたから疲労もあったろうし、何よりホワイト餃子で頭がいっぱいだったからな。ウチの編集者チーム。
今回の取材は歩かないし、ガチなバカンスでもある。
バカンス先は、習志野とか佐倉の路傍だけど。
だから、お姉ちゃんも時々提案や質問はするけど、基本的にずっとまったりムードで、後ろから漏れてくる声はお昼をどこで食べ(れば経費が使え)るかの話ばかり。おまけに運転手は妹たる私だし、気楽なものだ。
だって寄りたい店を見かけたら、(私の運転技術に即した駐車場の有り無しに関わらず)「そこ行こうよ」と命令してくるんだよ。
「トイレ休憩の心配しなくていいから、僕は楽っちゃ楽だけどね。」
1番の主役の筈の社長が、1番お気楽だけどね。
………
「さて、佐倉と言えば著名人が何人かあがりますね。」
道が渋滞で動かなくなったので、南さんが車内の停滞ムードを動かしたくなったらしい。
「佐倉藩は老中が預かる藩でした。家康のご落胤と噂される土井利勝や、幕末期に開国の指揮を取った堀田正睦。松本良順のお父さんで、のちの順天堂大学の元になった藩校を開いた佐藤泰然。」
おお。南さんからポロポロ出て来る名前、良かった。
私でも知ってる名前ばかりだ。
「近年ですと、長嶋茂雄やパンプオブチキン、それからええと…。」
おやおや、怪しくなって来たと思いきや、Wikipediaを読み始めてる(笑)。
「へえ、荻野目ちゃんや、パペマペもそうなんだ。」
あれあれ?南さん?
場を仕切ろうとしたのはいいけど、へぇは無いでしょ、へぇは。
「せ、先生的には、どなたがお気に入りですか?」
「ん?そりゃ車だん吉だね。」
「はい?」
「だん吉・なお美のおまけコーナー。」
「はいぃ?」
「南さん、そろそろ社長の寄り道拾い食いスキルのエゲツなさを理解して下さい。」
「理沙くん、それは酷い。」
「知ってますよ。お笑いマンガ道場の配信見たさに、普段テレビなんか殆ど見ないくせにTverを登録していた事を。しかも親子で。」
「父はリアルタイムで番組を見ていたそうだけど、僕が知っているのは当時のコサキンラジオでネタにしていたことと、鉄腕ダッシュのソーラーカーだん吉だもん。そりゃ元ネタが知りたくなるさ。」
「30年も前のラジオの録音を残している家庭でしたね。そういえば。」
私もこの仲が良すぎる親子に割り込まないとならないんだよなぁ。
「…因みに、どんなネタですか?」
「イーバリバリバリバリってスキャットが入るラテンジャズの名曲がだん吉さんの声に似ているってだけでラジオで盛り上がって、しまいには本人をゲストに呼んだんだ。本人は何もわからないままゲストコーナーを終えたんだけど、その放送を聞いた浅井企画の社長が生放送中に怒鳴り込んで来た。」
「わぁ。」
今ほどコンプライアンスがキツく無いとはいえ、それは大変だ。
「因みにその社長は偽物で、川岸さんって言う事務所のお偉いさんだった。」
「おやおや、おかしな方向に行きましたよ。」
「川岸さんがどれだけ激怒していたかというと、コサキンに一通り説教をした後、''だん吉は2億年出さん''と捨て台詞を吐いて帰って、コサキンがずっこけたのが、音声だけでもわかる。」
「事務所のお義父さんの蔵書を何冊かお借りして読みましたけど、浅井社長って人格者だったみたいじゃないですか。生放送中に怒鳴り込むって、全部即興のコントだったんじゃ?」
「逆にそれが業界内で有名になってしまい、のちに浅井さんが生放送中に釈明の電話をして来たよ。」
「あれまぁ。」
確かプライベートPCのHDに膨大な音声データがあったよね。
暇を見つけて、お義父さんと一緒に探してみよっと。
「あと。」
「まだあんの?」
「ユニコーンがデーゲームって曲を坂上二郎ボーカルで出した時に番組内でかけて、関根勤がアドリブで二郎さんの歌マネを始めて、''剛州だけに心開いたぁ~''って歌いだして、小堺一機が笑いすぎで呼吸困難に陥った、あれ、これ剛州の話か。今の抜きで。」
って、私達の馬鹿会話データを再生してこの原稿書いているけどさぁ。
社長?剛州って誰?
凍らせたあんずバーをチュウチュウ吸いながら、社長は右手で指差した。
社長はちょっと目を離すと、そんな駄菓子や身体に悪そうなドリンクを買ってくるんだ。
で、仕事やウォーキングのお供に結構消費している。
事務所のゴミ箱を掃除しているのは、秘書にして愛妻の私だからな。
そのくせ、年に1度人間ドッグに入って検査をしている。
自営業は身体の手入れが疎かになりがちって考えなんですよ。あの人。
私も社員扱いで、一緒に近所の病院で検査させられる羽目になった。
そしたら、血液検査や心肺機能検査が、若い私より良かったんだ。
私が年相応な(勿論、特に異常があったわけじゃないよ)結果なのに、私より歳上の社長の方がいい結果を叩き出すってどうゆう事よ!
「僕はお酒も呑むけど、脂ものは余り食べないし、よく身体を動かすからかな?」
「食生活は、お母さんが作ってくれるご飯がメインな私の方が健全な筈だし、学生だからそれなりに身体を動かしている筈なのにぃ!」
あと、よく身体を動かす作家ってなんなん?
さて、社長が指差した先にある物は、社長とずっと一緒に居て、社長の趣味も仕事もかなり弁えているから、それがなんなのか分かる。
お城の土塁と水堀だね。
社長とは結構あちこち出掛けるけれど、社長が訪れるお城は天守閣がドドンとある様な江戸時代のお城よりも、室町から戦国初期の中世の、土の構造物が残っているだけのお城の方が多い。
私は偏った方向に、歴史知識を頭の中を埋められている女なのだ。
と言っても成田街道は水堀を一瞬霞めるだけで、直ぐ佐倉の街中に入ってしまう。
佐倉という街は、台地が一個丸々市街地になっていて中心街は山の上にある。
これは江戸時代の佐倉藩(もっというなら、この城と街を開発した千葉氏だか鹿島氏だかが作った頃から、こんな街だとか。
「中世の頃はね。このあたりの低地は印旛沼の湿地帯だったんだ。雨が降れば当たり前の様にぐちゃぐちゃになるから、人は高台に住むしか無かったんだな。」
とは社長の解説。
私も小学校とか中学校とかの、社会科副読本で習いましたよ。
私達、千葉県民には「すすむ千葉県」だっけ?
それで習いましたよ。
昔の千葉県北部の低地部分は(茨城県南部まで)、とにかく湿地帯で大変だったと。
だから干拓工事が盛んで、椿海って言う湖を干拓して農地を作ったとか。
だから京成は山の北の下に、総武線は山の南の下に線路を敷いてる。
住宅街も山の上。
通勤や買い物が大変そうだなぁ。
自転車なんか、ブレーキかけっぱなしか立ち漕ぎばっかじゃん。
道狭いし、駐車場はどこも狭いから車で行くのも大変そう。
★
「僕が好きな街は、お城があって、川があって、山が見える街。」
って社長は言うけど、この街からは筑波山も富士山も見えない。
セーフ!よしよし。
結婚してから、この街に住みたいとは言い出さないだろうね。
やだよ。
お義父さんお義母さんの家が近所にある、今のマンションを気に入っているんだから。
コンビニもスーパーも駅も、徒歩5分以内にあるんだよ。
城も川も山もないけど。
★
「こちらは明日行きますか?」
「いや、天気予報を見る限り、明日は猛暑日。逆に明後日は雨らしいから、明後日にしようかなと。」
「雨、ですか?」
「雨の散歩も良い物ですよ。ゲリラ豪雨の様なものにはならずに、シトシトタイプみたいですから、ビニール傘くらいで対処出来そうですし、足元もそのリーボックで問題ないでしょう。」
「どうせなら、経費を使う方向で計画を立てましょう。」
社長と打ち合わせをしている南さんは、相変わらず経費を使う事が大切なようです。
「佐倉での予定はどうなさいますか?」
「そうだなぁ。普通の観光で良いんじゃないかな。国立博物館と佐倉城、武家屋敷あたりで。」
「順天堂や市立美術館なんかはどうですか?」
お姉ちゃんの声にルームミラーをチラ見すると、スマホを見ている姿があった。
「うぅん。パスかな。雨の中を結構高低差があるルートにする予定だから、佐倉城に絞った方が良いよ。あと。」
「あと?」
「美術館は駐車場が無いし、順天堂は僕が行ってない。」
「わかりました。」
酷い理由で挙げた候補を却下されたけど、スマホを見ぃ見ぃだから、頭の中ででもシミュレーションしたのだろう。
特に反論もしないで素直に受け入れている。
あと、成田街道沿いにその美術館の前を通過したし。
元は銀行だったという赤煉瓦の建物は、車内の女性陣が歓声をあげるには充分な綺麗さだった。
ほぼ同じ条件の筈の、先月の野田のしょうゆ銀行は、こんな歓声上がらなかったぞ。
歩いたから疲労もあったろうし、何よりホワイト餃子で頭がいっぱいだったからな。ウチの編集者チーム。
今回の取材は歩かないし、ガチなバカンスでもある。
バカンス先は、習志野とか佐倉の路傍だけど。
だから、お姉ちゃんも時々提案や質問はするけど、基本的にずっとまったりムードで、後ろから漏れてくる声はお昼をどこで食べ(れば経費が使え)るかの話ばかり。おまけに運転手は妹たる私だし、気楽なものだ。
だって寄りたい店を見かけたら、(私の運転技術に即した駐車場の有り無しに関わらず)「そこ行こうよ」と命令してくるんだよ。
「トイレ休憩の心配しなくていいから、僕は楽っちゃ楽だけどね。」
1番の主役の筈の社長が、1番お気楽だけどね。
………
「さて、佐倉と言えば著名人が何人かあがりますね。」
道が渋滞で動かなくなったので、南さんが車内の停滞ムードを動かしたくなったらしい。
「佐倉藩は老中が預かる藩でした。家康のご落胤と噂される土井利勝や、幕末期に開国の指揮を取った堀田正睦。松本良順のお父さんで、のちの順天堂大学の元になった藩校を開いた佐藤泰然。」
おお。南さんからポロポロ出て来る名前、良かった。
私でも知ってる名前ばかりだ。
「近年ですと、長嶋茂雄やパンプオブチキン、それからええと…。」
おやおや、怪しくなって来たと思いきや、Wikipediaを読み始めてる(笑)。
「へえ、荻野目ちゃんや、パペマペもそうなんだ。」
あれあれ?南さん?
場を仕切ろうとしたのはいいけど、へぇは無いでしょ、へぇは。
「せ、先生的には、どなたがお気に入りですか?」
「ん?そりゃ車だん吉だね。」
「はい?」
「だん吉・なお美のおまけコーナー。」
「はいぃ?」
「南さん、そろそろ社長の寄り道拾い食いスキルのエゲツなさを理解して下さい。」
「理沙くん、それは酷い。」
「知ってますよ。お笑いマンガ道場の配信見たさに、普段テレビなんか殆ど見ないくせにTverを登録していた事を。しかも親子で。」
「父はリアルタイムで番組を見ていたそうだけど、僕が知っているのは当時のコサキンラジオでネタにしていたことと、鉄腕ダッシュのソーラーカーだん吉だもん。そりゃ元ネタが知りたくなるさ。」
「30年も前のラジオの録音を残している家庭でしたね。そういえば。」
私もこの仲が良すぎる親子に割り込まないとならないんだよなぁ。
「…因みに、どんなネタですか?」
「イーバリバリバリバリってスキャットが入るラテンジャズの名曲がだん吉さんの声に似ているってだけでラジオで盛り上がって、しまいには本人をゲストに呼んだんだ。本人は何もわからないままゲストコーナーを終えたんだけど、その放送を聞いた浅井企画の社長が生放送中に怒鳴り込んで来た。」
「わぁ。」
今ほどコンプライアンスがキツく無いとはいえ、それは大変だ。
「因みにその社長は偽物で、川岸さんって言う事務所のお偉いさんだった。」
「おやおや、おかしな方向に行きましたよ。」
「川岸さんがどれだけ激怒していたかというと、コサキンに一通り説教をした後、''だん吉は2億年出さん''と捨て台詞を吐いて帰って、コサキンがずっこけたのが、音声だけでもわかる。」
「事務所のお義父さんの蔵書を何冊かお借りして読みましたけど、浅井社長って人格者だったみたいじゃないですか。生放送中に怒鳴り込むって、全部即興のコントだったんじゃ?」
「逆にそれが業界内で有名になってしまい、のちに浅井さんが生放送中に釈明の電話をして来たよ。」
「あれまぁ。」
確かプライベートPCのHDに膨大な音声データがあったよね。
暇を見つけて、お義父さんと一緒に探してみよっと。
「あと。」
「まだあんの?」
「ユニコーンがデーゲームって曲を坂上二郎ボーカルで出した時に番組内でかけて、関根勤がアドリブで二郎さんの歌マネを始めて、''剛州だけに心開いたぁ~''って歌いだして、小堺一機が笑いすぎで呼吸困難に陥った、あれ、これ剛州の話か。今の抜きで。」
って、私達の馬鹿会話データを再生してこの原稿書いているけどさぁ。
社長?剛州って誰?
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