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第十九章
解放的な酔っ払いの介抱
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一気に飲み込んでしまったゴブろくは、空きっ腹に強烈な一撃を与えた。
「ぶはっ、ぶぶ……」
しかし幸いだったのは咽せた勢いで上手くダリオさんから身体を引き離せた事、アルコールの気持ちよさより衝撃が強く逆に意識がハッキリした事である。
「もぉ、ショウキチさぁん! もったいないことをしちゃだめぇ……」
ダリオさんはそう言いながら床に落としたゴブろくの瓶を拾おうと屈み……そのまま床に倒れて寝息をたて始めた。
「ダリオさん、そんな所で寝てしまっては……あ」
姫様の身を案じて近寄りつつ周囲を見渡して、俺は気づく。選手もコーチ陣も大半が酩酊しており、床に沈んでいるか半酔半醒の状態でゴブろくを呷り続けているかの状態である事に。
「参ったな。純粋な酒の強さで言えば選手の身体の処理能力の範疇だと思うが、相性が悪いのかもしれん」
ザックコーチが俺の側に近寄り、汗を拭いながら言った。幸いな事に彼はそれほど呑まされていないようだ。或いは、呑んだがミノタウロス族なのでアルコール処理能力がエルフよりずっと勝っているか。
「こりゃ作戦会議はもう無理ですね……」
俺は宴会場の惨状を見てそう呟く。監督就任直後の謝恩会でも選手達が飲んで乱れる所は見たが、アレは全然おとなしい方だったらしい。まあそりゃそうだよな。王宮だったしお偉いさんの前だったし。
「作戦会議どころか、その、ちゃんと部屋へ運ぶのもな」
ザックコーチはその強面牛顔をやや赤らめて言う。言われて見渡せば、ただでも怪しかった選手達の浴衣の着こなしはこの状況に至って更に酷くなり、何名かは胸元も太股も際どい所までかなり露わになっている。
「確かに。それに慎みを除外して仮に担げるとしてもザックコーチで2,3名、俺だと1名でもどうか……」
他に運搬能力と言えばスワッグか……。と、思って周囲を見渡すと、あの脳天気なグリフォンはエオンさんやクエンさんといった可愛いもの好き女子に抱きつかれ、幸せそうな顔で眠っていた。
「スワッグ君は無理のようだな」
俺の視線に気づいたザックコーチがため息をつく。
「ええ。実際、彼の羽毛100%布団は寝心地が良いので一度経験したら離れられなくなりますよ」
俺は深刻そうな彼の気を紛らわせたくてやや、おどけた口調で言った。
「そっ、そうか。まあいずれにせよ彼の体型では階段の上り下りにも向かないからな」
ザックコーチはやや困惑した顔で頷く。あ、これはちょっと説明が必要なボケをしてしまったな?
「ちなみに羽毛布団てのは地球にあった商品で、主に田舎の会場でセミナーを開いて……」
俺は更にちょっとした小ボケを挟みつつ解説を行った。
「て感じで、実際は会場にはそんなに商品は持ってきていなくて、たいてはそこでローンを組ませて後日ショボい布団を郵送で……」
「待てよ監督! それは使えるのでは?」
「ええっ!? セミナー販売ですか?」
「違う! 布団だ!」
使える人員は女将さんと仲居さんたち、俺とザックコーチ、そして意外な事にシャマーさんだった。俺たちは手分けして倉庫から大量の布団、毛布の類を運び、お膳や食器や瓶をなるべく片づけた後で宴会場にそれを広げて回った。
「選手を寝床へ運べないなら、寝床を選手の方へ運べば良いじゃない?」
とはマリー・アントワネット――フランスのロイヤル・クイーン――もトビー・アルデルワイレルト――ベルギーのロイヤル・アントワープ――も言ってないが、ザックコーチがこう提案したのだ。
「もうここで寝かせてしまおう。体調を崩さないように寝具を持ってきた上で」
と。
「被せる方は私がするから、ショーちゃんたちはスペースに広げてねー」
シャマーさんはそう言いながら、魔法で作った巨大で透明な手――視察旅行の際、彼女が教師をしている学校を訪問した時に生徒達を廊下へ放り出した手だ――で眠る選手たちに優しく毛布をかけて回る。悔しいがその手つきは明らかに俺たちよりも繊細で、無骨な男連中は喜んでその助言に従い敷き布団を広げる仕事を承った。
「よし! 動ける連中は這ってでもこっちに来るんだ!」
寝床が出来上がるとザックコーチはその端に立ち選手立ちに号令をかけた。普段、過酷なフィジカルトレーニングを課せられている時の習性が骨まで染み込んでいるからだろうか? 何名かの選手は言葉通り這ってザックコーチの足下まで近寄り、その場で大の字になった。
「なんか悲しいパブロフの犬みたいなもんだな……」
とは言え泥酔した状態でも動こうとする選手はそれだけ根性があるという事だ。もともと真面目で負けん気の強いリーシャさんやムルトさんの他、何名か意外な選手たちもいて俺は密かに彼女らの名前を心にメモした。
「はーい、おやすみー」
その上にシャマーさんの魔法の腕が布団をかけ、あらかた作業が終わる。一番コンディションが悪い選手は床に直接寝て上に毛布がかけられただけだが、それでも風邪をひいたりはしないだろう。
「女将さん、本当にご迷惑をかけまして……」
汗をかいた一同が揃った所で俺は皆に声をかける。
「なーニ! 何も壊してないだロ? 可愛いもんダ!」
謝罪する俺に女将さんは笑顔で答えた。なんだ、普段はどんな客を泊めているんだ?
「では我々も寝るか……」
力自慢のミノタウロスでも流石に心身共に疲れたのだろう。ザックコーチは背伸びし欠伸をかみ殺しながら言った。
「そうですね。みなさんお疲れさまでしたー」
俺はそう言って頭を下げ、ザックコーチや女将さん仲居さんを帰らせる。
「シャマーさんもありがとうございました。頼りになるキャプテンが呑んで酔ってなくて幸いでしたよ」
隣に残ったシャマーさんにも礼を言う。
「いいのよ。だってもともと約束を果たして貰うつもりだったし」
シャマーさんはそう言って笑いながら、自分の肩をトントンと叩いた。
「ぶはっ、ぶぶ……」
しかし幸いだったのは咽せた勢いで上手くダリオさんから身体を引き離せた事、アルコールの気持ちよさより衝撃が強く逆に意識がハッキリした事である。
「もぉ、ショウキチさぁん! もったいないことをしちゃだめぇ……」
ダリオさんはそう言いながら床に落としたゴブろくの瓶を拾おうと屈み……そのまま床に倒れて寝息をたて始めた。
「ダリオさん、そんな所で寝てしまっては……あ」
姫様の身を案じて近寄りつつ周囲を見渡して、俺は気づく。選手もコーチ陣も大半が酩酊しており、床に沈んでいるか半酔半醒の状態でゴブろくを呷り続けているかの状態である事に。
「参ったな。純粋な酒の強さで言えば選手の身体の処理能力の範疇だと思うが、相性が悪いのかもしれん」
ザックコーチが俺の側に近寄り、汗を拭いながら言った。幸いな事に彼はそれほど呑まされていないようだ。或いは、呑んだがミノタウロス族なのでアルコール処理能力がエルフよりずっと勝っているか。
「こりゃ作戦会議はもう無理ですね……」
俺は宴会場の惨状を見てそう呟く。監督就任直後の謝恩会でも選手達が飲んで乱れる所は見たが、アレは全然おとなしい方だったらしい。まあそりゃそうだよな。王宮だったしお偉いさんの前だったし。
「作戦会議どころか、その、ちゃんと部屋へ運ぶのもな」
ザックコーチはその強面牛顔をやや赤らめて言う。言われて見渡せば、ただでも怪しかった選手達の浴衣の着こなしはこの状況に至って更に酷くなり、何名かは胸元も太股も際どい所までかなり露わになっている。
「確かに。それに慎みを除外して仮に担げるとしてもザックコーチで2,3名、俺だと1名でもどうか……」
他に運搬能力と言えばスワッグか……。と、思って周囲を見渡すと、あの脳天気なグリフォンはエオンさんやクエンさんといった可愛いもの好き女子に抱きつかれ、幸せそうな顔で眠っていた。
「スワッグ君は無理のようだな」
俺の視線に気づいたザックコーチがため息をつく。
「ええ。実際、彼の羽毛100%布団は寝心地が良いので一度経験したら離れられなくなりますよ」
俺は深刻そうな彼の気を紛らわせたくてやや、おどけた口調で言った。
「そっ、そうか。まあいずれにせよ彼の体型では階段の上り下りにも向かないからな」
ザックコーチはやや困惑した顔で頷く。あ、これはちょっと説明が必要なボケをしてしまったな?
「ちなみに羽毛布団てのは地球にあった商品で、主に田舎の会場でセミナーを開いて……」
俺は更にちょっとした小ボケを挟みつつ解説を行った。
「て感じで、実際は会場にはそんなに商品は持ってきていなくて、たいてはそこでローンを組ませて後日ショボい布団を郵送で……」
「待てよ監督! それは使えるのでは?」
「ええっ!? セミナー販売ですか?」
「違う! 布団だ!」
使える人員は女将さんと仲居さんたち、俺とザックコーチ、そして意外な事にシャマーさんだった。俺たちは手分けして倉庫から大量の布団、毛布の類を運び、お膳や食器や瓶をなるべく片づけた後で宴会場にそれを広げて回った。
「選手を寝床へ運べないなら、寝床を選手の方へ運べば良いじゃない?」
とはマリー・アントワネット――フランスのロイヤル・クイーン――もトビー・アルデルワイレルト――ベルギーのロイヤル・アントワープ――も言ってないが、ザックコーチがこう提案したのだ。
「もうここで寝かせてしまおう。体調を崩さないように寝具を持ってきた上で」
と。
「被せる方は私がするから、ショーちゃんたちはスペースに広げてねー」
シャマーさんはそう言いながら、魔法で作った巨大で透明な手――視察旅行の際、彼女が教師をしている学校を訪問した時に生徒達を廊下へ放り出した手だ――で眠る選手たちに優しく毛布をかけて回る。悔しいがその手つきは明らかに俺たちよりも繊細で、無骨な男連中は喜んでその助言に従い敷き布団を広げる仕事を承った。
「よし! 動ける連中は這ってでもこっちに来るんだ!」
寝床が出来上がるとザックコーチはその端に立ち選手立ちに号令をかけた。普段、過酷なフィジカルトレーニングを課せられている時の習性が骨まで染み込んでいるからだろうか? 何名かの選手は言葉通り這ってザックコーチの足下まで近寄り、その場で大の字になった。
「なんか悲しいパブロフの犬みたいなもんだな……」
とは言え泥酔した状態でも動こうとする選手はそれだけ根性があるという事だ。もともと真面目で負けん気の強いリーシャさんやムルトさんの他、何名か意外な選手たちもいて俺は密かに彼女らの名前を心にメモした。
「はーい、おやすみー」
その上にシャマーさんの魔法の腕が布団をかけ、あらかた作業が終わる。一番コンディションが悪い選手は床に直接寝て上に毛布がかけられただけだが、それでも風邪をひいたりはしないだろう。
「女将さん、本当にご迷惑をかけまして……」
汗をかいた一同が揃った所で俺は皆に声をかける。
「なーニ! 何も壊してないだロ? 可愛いもんダ!」
謝罪する俺に女将さんは笑顔で答えた。なんだ、普段はどんな客を泊めているんだ?
「では我々も寝るか……」
力自慢のミノタウロスでも流石に心身共に疲れたのだろう。ザックコーチは背伸びし欠伸をかみ殺しながら言った。
「そうですね。みなさんお疲れさまでしたー」
俺はそう言って頭を下げ、ザックコーチや女将さん仲居さんを帰らせる。
「シャマーさんもありがとうございました。頼りになるキャプテンが呑んで酔ってなくて幸いでしたよ」
隣に残ったシャマーさんにも礼を言う。
「いいのよ。だってもともと約束を果たして貰うつもりだったし」
シャマーさんはそう言って笑いながら、自分の肩をトントンと叩いた。
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