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武器ゲット
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一階へ降りるにつれ甘い香りが強まってくる。あたしのお腹は鳴りっぱなしだ。
「さぁ座って。チョコレートケーキはお好きかしら?」
おばさんはあたしに笑顔でそう言う。するとマックは「武器を取りに行ってくるから残しておいて!」と急いで家から出て行ってしまった。アルはそんなマックを気にすることなく座り、マーズニさんもまたマックをスルーして隣に座るように言うのでおとなしく座って出されたケーキと紅茶をいただく。ヤバ! 激ウマなんだけど!
「マーズニさんからお話は伺ったわ。うちの主人は宝石職人でね、シンシアさんのお父様と取引をしていたのよ」
どうやらマーズニさんが詳しい話をしていてくれたようだ。そして驚くことにシンディのお父さんを知っているようだ。
「私はお会いしたこともないので直接は知らないのだけど、お母様のことがあってから変わってしまったとは聞いていたの。マーズニさんもご病気だと思っていたらそういうことだったのね……」
涙目で話すおばさんにアルは「何の話?」と聞くと、おばさんは掻い摘んで話をまとめてくれた。
「……ふぅん、そういうこと。なんか僕、久しぶりにやる気が出てきたかも」
アルから「やる気」という言葉を聞いたおばさんは猛烈に喜んでいる。本当に普段からやる気がないんだろうなぁ。
「じゃあシンディ、武器を作ろうか」
そう言ってアルが立ち上がると同時にマックがけたたましく戻って来た。
「……ゼェハァ……ケーキ! ……ゼェハァ」
呆れた様子でため息を吐いたアルは「僕の準備が終わるまでに食べたら?」と言い二階に戻る。マックはというとまだ息も整っていないのにそこそこの大きさのケーキを二口で食べ「やっぱおばさんのケーキ最高!」と笑っている。マーズニさんは「行儀が悪い!」とマックを叱り、おばさんはいつものことだという風に笑って見ているとアルが戻って来た。なんかいいな、こういうの。
「シンディ、一回外に行くよ」
「待て! 俺も!」
アルはマックをスルーし、可哀想に思ったあたしは「行こうか」とマックに声をかけ外へと向かった。玄関から家の周りをぐるりと周って裏へ行くと芝生だけの裏庭があった。そこで足を止めたアルはしゃがみ、芝生の上に魔石らしき物をいくつか置いた。
「さっきも聞いたと思うけど、僕の父さんは宝石職人なんだ。一つ一つ手作りなのを子どもの頃から見ていて、魔法を使ったら楽だろうなって思っていたら僕の魔力量がすごいことに気付いてね。そこから魔法を勉強したけど、僕は宝石を使ったアクセサリーじゃなくて魔石を使った武器防具の生成に特化してたみたいでさ。宝石職人としては大したことがなくてガッカリしたよ」
はぁとため息を吐いているけど、武器防具のほうがすごくない? 頭の良い人って凡人には理解出来ないとこで悩むよね。なんて思っているとアルは魔石の紹介を始める。
「これはかなり貴重なレア魔石なんだ。宝石と魔石の間くらい」
「そうなんだ。さっきの宝石も武器になったかな?」
マックに問いかけるとアルが「宝石?」と聞いてきた。
「さっきシンディがモンスターを倒してレア魔石と宝石を手に入れたんだ。素手でな……」
後半部分で思い出し引きをしているマックだけど、話を聞いたアルも軽く引いてる。そんなに素手で倒したのがアレなのか……。
引いていたアルは思い出したかのようにこの中から一つ選んでと言っているので、一つ一つ手に取って見る。赤、青、黄色と見てみて「キレイだなぁ」って感想しか出なかったけど、最後の黒い魔石に心惹かれる。メタリックな黒で、真っ黒かと思いきや所々に目立たず赤い色が入っている。
「これがいい! カッコイイ!」
そう言うとアルは驚いた顔をしている。
「これ一番レアな魔石なんだよね。まだ解明されてなくて謎も多いけど、危険な物ではないよ。じゃあ欲しい武器を想像して。女の子だし弓とかが良いんじゃない?」
そんなレア魔石を使っていいの!? なんて思っているとアルはその魔石を持って立ち上がる。弓なんて使えないし、日本人であるあたしが想像する武器なんて一つしかないんだけど。
「細かい部分まで想像して。細ければ細かいほどいい」
ありったけの記憶を呼び起こして細かい部分まで想像しているとアルの周囲に目に見える程に魔力が集まってくる。そして魔石が直視できない程に光ったかと思うとそれはアルの手の中にあった。
「……何コレ?」
「ポン刀!」
すかさず返答したけど、まず普通の人は「ポン刀」なんて言わないよなと焦る。かといって正式名称「日本刀」とも説明できずに困る。
刀身はしなやかに反り黒光りしている。刃文は数珠刃。鍔は龍が彫刻され、柄は黒をベースに赤も混じった平巻。鞘は黒字に魔法協会で見たような文字のようなものが赤く描かれている。よくよく見てみれば刀身にも同じような文字が彫り込まれ、そして憧れのポン刀を文字った『魔徹』と漢字で鍔の近くに彫られていた。
「ヤバッ! 激ヤバッ! 超絶カッコイイ!」
武器ゲット! と思ってアルの手から受け取ろうとするとアルはヒョイッと身を躱す。ん? なんで? 渡してくれないの??
「さぁ座って。チョコレートケーキはお好きかしら?」
おばさんはあたしに笑顔でそう言う。するとマックは「武器を取りに行ってくるから残しておいて!」と急いで家から出て行ってしまった。アルはそんなマックを気にすることなく座り、マーズニさんもまたマックをスルーして隣に座るように言うのでおとなしく座って出されたケーキと紅茶をいただく。ヤバ! 激ウマなんだけど!
「マーズニさんからお話は伺ったわ。うちの主人は宝石職人でね、シンシアさんのお父様と取引をしていたのよ」
どうやらマーズニさんが詳しい話をしていてくれたようだ。そして驚くことにシンディのお父さんを知っているようだ。
「私はお会いしたこともないので直接は知らないのだけど、お母様のことがあってから変わってしまったとは聞いていたの。マーズニさんもご病気だと思っていたらそういうことだったのね……」
涙目で話すおばさんにアルは「何の話?」と聞くと、おばさんは掻い摘んで話をまとめてくれた。
「……ふぅん、そういうこと。なんか僕、久しぶりにやる気が出てきたかも」
アルから「やる気」という言葉を聞いたおばさんは猛烈に喜んでいる。本当に普段からやる気がないんだろうなぁ。
「じゃあシンディ、武器を作ろうか」
そう言ってアルが立ち上がると同時にマックがけたたましく戻って来た。
「……ゼェハァ……ケーキ! ……ゼェハァ」
呆れた様子でため息を吐いたアルは「僕の準備が終わるまでに食べたら?」と言い二階に戻る。マックはというとまだ息も整っていないのにそこそこの大きさのケーキを二口で食べ「やっぱおばさんのケーキ最高!」と笑っている。マーズニさんは「行儀が悪い!」とマックを叱り、おばさんはいつものことだという風に笑って見ているとアルが戻って来た。なんかいいな、こういうの。
「シンディ、一回外に行くよ」
「待て! 俺も!」
アルはマックをスルーし、可哀想に思ったあたしは「行こうか」とマックに声をかけ外へと向かった。玄関から家の周りをぐるりと周って裏へ行くと芝生だけの裏庭があった。そこで足を止めたアルはしゃがみ、芝生の上に魔石らしき物をいくつか置いた。
「さっきも聞いたと思うけど、僕の父さんは宝石職人なんだ。一つ一つ手作りなのを子どもの頃から見ていて、魔法を使ったら楽だろうなって思っていたら僕の魔力量がすごいことに気付いてね。そこから魔法を勉強したけど、僕は宝石を使ったアクセサリーじゃなくて魔石を使った武器防具の生成に特化してたみたいでさ。宝石職人としては大したことがなくてガッカリしたよ」
はぁとため息を吐いているけど、武器防具のほうがすごくない? 頭の良い人って凡人には理解出来ないとこで悩むよね。なんて思っているとアルは魔石の紹介を始める。
「これはかなり貴重なレア魔石なんだ。宝石と魔石の間くらい」
「そうなんだ。さっきの宝石も武器になったかな?」
マックに問いかけるとアルが「宝石?」と聞いてきた。
「さっきシンディがモンスターを倒してレア魔石と宝石を手に入れたんだ。素手でな……」
後半部分で思い出し引きをしているマックだけど、話を聞いたアルも軽く引いてる。そんなに素手で倒したのがアレなのか……。
引いていたアルは思い出したかのようにこの中から一つ選んでと言っているので、一つ一つ手に取って見る。赤、青、黄色と見てみて「キレイだなぁ」って感想しか出なかったけど、最後の黒い魔石に心惹かれる。メタリックな黒で、真っ黒かと思いきや所々に目立たず赤い色が入っている。
「これがいい! カッコイイ!」
そう言うとアルは驚いた顔をしている。
「これ一番レアな魔石なんだよね。まだ解明されてなくて謎も多いけど、危険な物ではないよ。じゃあ欲しい武器を想像して。女の子だし弓とかが良いんじゃない?」
そんなレア魔石を使っていいの!? なんて思っているとアルはその魔石を持って立ち上がる。弓なんて使えないし、日本人であるあたしが想像する武器なんて一つしかないんだけど。
「細かい部分まで想像して。細ければ細かいほどいい」
ありったけの記憶を呼び起こして細かい部分まで想像しているとアルの周囲に目に見える程に魔力が集まってくる。そして魔石が直視できない程に光ったかと思うとそれはアルの手の中にあった。
「……何コレ?」
「ポン刀!」
すかさず返答したけど、まず普通の人は「ポン刀」なんて言わないよなと焦る。かといって正式名称「日本刀」とも説明できずに困る。
刀身はしなやかに反り黒光りしている。刃文は数珠刃。鍔は龍が彫刻され、柄は黒をベースに赤も混じった平巻。鞘は黒字に魔法協会で見たような文字のようなものが赤く描かれている。よくよく見てみれば刀身にも同じような文字が彫り込まれ、そして憧れのポン刀を文字った『魔徹』と漢字で鍔の近くに彫られていた。
「ヤバッ! 激ヤバッ! 超絶カッコイイ!」
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