213 / 366
いざ国境へ
しおりを挟む
気持ちが落ち着かず、眠りが浅くなってしまう。ふと目を覚まし、水を飲もうかと目を開けて起き上がると、ようやく夜が明けて来たようで窓の外は薄っすらと明るい。
「……カレン……」
急に名前を呼ばれて驚いたが、クジャはうわ言ではなく本当に私を呼んでいたようだった。
「起こしてしまった?」
「いや……眠れん……」
「……私もです……」
小声でクジャに問いかけたが、クジャだけでなくモズさんも起きていたようだ。二人はここ数日間のほとんどを寝て過ごしていたので、もう眠れないと言う。
ひとまず水を持って来ると言い残し、部屋を出て台所を目指すと、なんとリビングにはお父様もじいやもペーターさんもおり、話し合いの最中であった。
「もう起きたのか?」
「えぇ。眠れなくて。クジャたちも起きているの。一度水を持って行くわ」
ペーターさんからカップを借り、水を入れてクジャたちのいる部屋へと戻り水を飲ませた。
「お父様たちも全員が起きていたわ」
そう言っているうちに扉が開く。
「体の調子はどうだ? 動けそうなら、もう向かってしまおうかと思うのだが」
そう言いながら入って来たお父様に、二人は「問題ない」と答え、なんとこのまま向かうこととなった。けれど腹が減っては何とやらである。昨夜の残り物であるスープを温め、クジャとモズさんは初めてリビングに移動しての簡単な朝食をとった。
そして朝食後に、ペーターさんからこの町の服を受け取る。私たちの服装が目立ってしまうため、この町の服に着替えるのだが、私はあえて女物ではなく男物の服を選んだ。動きやすさ重視である。さらに紐ももらい、私とお父様の髪をお団子にしてまとめた。じいやは毛がないのでそのままである。
着替え終わった私たちはまたリビングへと戻り、そして私は掛け声をかける。
「じゃあ行きましょうか」
まさに一歩を踏み出そうとしたその瞬間、ペーターさんは私の手を握った。
「絶対に無理をしないと約束してくれ。一人で全てを背負おうとしないでくれ。姫さんもモズ殿も、どうにもならなかったその時はこの町で匿う。……だから皆無事で戻って来てくれ……」
ペーターさんは、一緒に行くことは出来ないからか、辛そうに絞り出すように悲しげな声を出す。そんなペーターさんに、お父様はカラッと笑い飛ばすように声をかける。
「先程も約束しただろう。必ず無事に戻る。しばらく待っていてくれ」
そう言って男同士、ガッチリと固い握手を交わした。いよいよ旅立ちである。
────
リトールの町を出た私たちは、あえて街道を通らず森や林の中を進んだ。あまり見慣れない私たちがハーザルの街の人たちに見られないよう、そしてクジャたちに対する追っ手が来ている可能性も考え、目立たないようにするためだ。
案内兼先頭を進むのはモズさん、続いてお父様と、そのお父様が迷子にならないように私が横に付き、その後ろにクジャがいる。じいやは何かあった場合に備えて、後方から援護を頼んだ。
一応武器になりそうなナイフ類を借りて来たのだが、それで草木をなぎ倒しながら進む。私たちは気にせず歩いていたのだが、いくらお転婆とはいえ一国の姫様であるクジャには、草木の生い茂る森の中を歩くのは大変だったようだ。どこぞのカレンという名の姫とは大違いの姫らしさである。
当初の予定ではまだ薄暗いうちに国境に到着するはずだったのだが、草木をなぎ倒しながらだったために大幅に時間がかかってしまった。クジャはひたすら申し訳なさそうに謝るが、木の根に躓いたり木の枝の一部が顔に引っかかったりと、余計な怪我が増えそうだったので仕方がないのだ。姫として、私が異常なのだと確信し、ひっそりと精神的ダメージを受けたのは言うまでもない。
「国境に……到着しました」
まだ口内の怪我が治りきっていないモズさんがボソボソと話す。辺りはヒーズル王国との国境のように人っ子一人いない。クジャが言うには、クジャが闇市と称してリーンウン国のものをハーザルの街に卸すことによって、シャイアーク国の人間をあまりリーンウン国に踏み込ませない意図もあったそうだ。
「さて、どうするか」
お父様が呟くと、じいやが口を開いた。
「赤毛のレオナルドは、いつも国境にいるのですかな?」
そういえば以前、初めてクジャにあった日にその名前を聞いたことがある。ジェイソンさんのように、じいやが弓や槍の使い方を指導した教え子のはずである。
「ほとんどいつも国境にいるが、たまに遊びに行くとハーザルの街に繰り出すこともあるが……」
それを聞いたじいやはとてもご機嫌な笑顔となった。にもかかわらず、その手に物騒なことに落ちている石やら木の枝を握りしめている。おそらくそれらのものを投げられたのか、クジャは一瞬ビクリと反応して震えたが、グッとこらえてじいやに問いかける。
「何をするつもりじゃ……?」
「挨拶がてら、レオナルドの腕が鈍っていないかの確認ですな」
そしてじいやは言うが早いか走り出した。この国境も山と山の間にあるが、剥き出しの岩山は凹凸が多く死角になりそうな場所がたくさんある。そこに身を隠しながら進み、堂々と国境の真ん前に行き、そして何かを一瞬で確認した後に一方向に向かって石などを投げている。
潜入どころではない派手な展開に、私たちは頭が追い付かないながらも、ジリジリとじいやとの距離を詰めるべく歩き出したのだった。
「……カレン……」
急に名前を呼ばれて驚いたが、クジャはうわ言ではなく本当に私を呼んでいたようだった。
「起こしてしまった?」
「いや……眠れん……」
「……私もです……」
小声でクジャに問いかけたが、クジャだけでなくモズさんも起きていたようだ。二人はここ数日間のほとんどを寝て過ごしていたので、もう眠れないと言う。
ひとまず水を持って来ると言い残し、部屋を出て台所を目指すと、なんとリビングにはお父様もじいやもペーターさんもおり、話し合いの最中であった。
「もう起きたのか?」
「えぇ。眠れなくて。クジャたちも起きているの。一度水を持って行くわ」
ペーターさんからカップを借り、水を入れてクジャたちのいる部屋へと戻り水を飲ませた。
「お父様たちも全員が起きていたわ」
そう言っているうちに扉が開く。
「体の調子はどうだ? 動けそうなら、もう向かってしまおうかと思うのだが」
そう言いながら入って来たお父様に、二人は「問題ない」と答え、なんとこのまま向かうこととなった。けれど腹が減っては何とやらである。昨夜の残り物であるスープを温め、クジャとモズさんは初めてリビングに移動しての簡単な朝食をとった。
そして朝食後に、ペーターさんからこの町の服を受け取る。私たちの服装が目立ってしまうため、この町の服に着替えるのだが、私はあえて女物ではなく男物の服を選んだ。動きやすさ重視である。さらに紐ももらい、私とお父様の髪をお団子にしてまとめた。じいやは毛がないのでそのままである。
着替え終わった私たちはまたリビングへと戻り、そして私は掛け声をかける。
「じゃあ行きましょうか」
まさに一歩を踏み出そうとしたその瞬間、ペーターさんは私の手を握った。
「絶対に無理をしないと約束してくれ。一人で全てを背負おうとしないでくれ。姫さんもモズ殿も、どうにもならなかったその時はこの町で匿う。……だから皆無事で戻って来てくれ……」
ペーターさんは、一緒に行くことは出来ないからか、辛そうに絞り出すように悲しげな声を出す。そんなペーターさんに、お父様はカラッと笑い飛ばすように声をかける。
「先程も約束しただろう。必ず無事に戻る。しばらく待っていてくれ」
そう言って男同士、ガッチリと固い握手を交わした。いよいよ旅立ちである。
────
リトールの町を出た私たちは、あえて街道を通らず森や林の中を進んだ。あまり見慣れない私たちがハーザルの街の人たちに見られないよう、そしてクジャたちに対する追っ手が来ている可能性も考え、目立たないようにするためだ。
案内兼先頭を進むのはモズさん、続いてお父様と、そのお父様が迷子にならないように私が横に付き、その後ろにクジャがいる。じいやは何かあった場合に備えて、後方から援護を頼んだ。
一応武器になりそうなナイフ類を借りて来たのだが、それで草木をなぎ倒しながら進む。私たちは気にせず歩いていたのだが、いくらお転婆とはいえ一国の姫様であるクジャには、草木の生い茂る森の中を歩くのは大変だったようだ。どこぞのカレンという名の姫とは大違いの姫らしさである。
当初の予定ではまだ薄暗いうちに国境に到着するはずだったのだが、草木をなぎ倒しながらだったために大幅に時間がかかってしまった。クジャはひたすら申し訳なさそうに謝るが、木の根に躓いたり木の枝の一部が顔に引っかかったりと、余計な怪我が増えそうだったので仕方がないのだ。姫として、私が異常なのだと確信し、ひっそりと精神的ダメージを受けたのは言うまでもない。
「国境に……到着しました」
まだ口内の怪我が治りきっていないモズさんがボソボソと話す。辺りはヒーズル王国との国境のように人っ子一人いない。クジャが言うには、クジャが闇市と称してリーンウン国のものをハーザルの街に卸すことによって、シャイアーク国の人間をあまりリーンウン国に踏み込ませない意図もあったそうだ。
「さて、どうするか」
お父様が呟くと、じいやが口を開いた。
「赤毛のレオナルドは、いつも国境にいるのですかな?」
そういえば以前、初めてクジャにあった日にその名前を聞いたことがある。ジェイソンさんのように、じいやが弓や槍の使い方を指導した教え子のはずである。
「ほとんどいつも国境にいるが、たまに遊びに行くとハーザルの街に繰り出すこともあるが……」
それを聞いたじいやはとてもご機嫌な笑顔となった。にもかかわらず、その手に物騒なことに落ちている石やら木の枝を握りしめている。おそらくそれらのものを投げられたのか、クジャは一瞬ビクリと反応して震えたが、グッとこらえてじいやに問いかける。
「何をするつもりじゃ……?」
「挨拶がてら、レオナルドの腕が鈍っていないかの確認ですな」
そしてじいやは言うが早いか走り出した。この国境も山と山の間にあるが、剥き出しの岩山は凹凸が多く死角になりそうな場所がたくさんある。そこに身を隠しながら進み、堂々と国境の真ん前に行き、そして何かを一瞬で確認した後に一方向に向かって石などを投げている。
潜入どころではない派手な展開に、私たちは頭が追い付かないながらも、ジリジリとじいやとの距離を詰めるべく歩き出したのだった。
11
お気に入りに追加
1,959
あなたにおすすめの小説
異世界で家族と新たな生活?!〜ドラゴンの無敵執事も加わり、ニューライフを楽しみます〜
藤*鳳
ファンタジー
楽しく親子4人で生活していたある日、交通事故にあい命を落とした...はずなんだけど...??
神様の御好意により新たな世界で新たな人生を歩むことに!!!
冒険あり、魔法あり、魔物や獣人、エルフ、ドワーフなどの多種多様な人達がいる世界で親子4人とその親子を護り生活する世界最強のドラゴン達とのお話です。
転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る(旧題|剣は光より速い-社畜異世界転生)
丁鹿イノ
ファンタジー
【ファンタジア文庫にて1巻発売中!】
深夜の職場で人生を終えた青桐 恒(25)は、気づいたらファンタジーな異世界に転生していた。
前世の社畜人生のお陰で圧倒的な精神力を持ち、生後から持ち前の社畜精神で頑張りすぎて魔力と気力を異常に成長させてしまう。
そのうち元Sクラス冒険者である両親も自重しなくなり、魔術と剣術もとんでもないことに……
異世界に転生しても働くのをやめられない!
剣と魔術が存在するファンタジーな異世界で持ち前の社畜精神で努力を積み重ね成り上がっていく、成長物語。
■カクヨムでも連載中です■
本作品をお読みいただき、また多く感想をいただき、誠にありがとうございます。
中々お返しできておりませんが、お寄せいただいたコメントは全て拝見し、執筆の糧にしています。
いつもありがとうございます。
◆
書籍化に伴いタイトルが変更となりました。
剣は光より速い - 社畜異世界転生 ~社畜は異世界でも無休で最強へ至る~
↓
転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る
チートな親から生まれたのは「規格外」でした
真那月 凜
ファンタジー
転生者でチートな母と、王族として生まれた過去を神によって抹消された父を持つシア。幼い頃よりこの世界では聞かない力を操り、わずか数年とはいえ前世の記憶にも助けられながら、周りのいう「規格外」の道を突き進む。そんなシアが双子の弟妹ルークとシャノンと共に冒険の旅に出て…
これは【ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました】の主人公の子供達が少し大きくなってからのお話ですが、前作を読んでいなくても楽しめる作品にしているつもりです…
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
2024/7/26 95.静かな場所へ、97.寿命 を少し修正してます
時々さかのぼって部分修正することがあります
誤字脱字の報告大歓迎です(かなり多いかと…)
感想としての掲載が不要の場合はその旨記載いただけると助かります
称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。
朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。
婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。
だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。
リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。
「なろう」「カクヨム」に投稿しています。
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
前世の記憶さん。こんにちは。
満月
ファンタジー
断罪中に前世の記憶を思い出し主人公が、ハチャメチャな魔法とスキルを活かして、人生を全力で楽しむ話。
周りはそんな主人公をあたたかく見守り、時には被害を被り···それでも皆主人公が大好きです。
主に前半は冒険をしたり、料理を作ったりと楽しく過ごしています。時折シリアスになりますが、基本的に笑える内容になっています。
恋愛は当分先に入れる予定です。
主人公は今までの時間を取り戻すかのように人生を楽しみます!もちろんこの話はハッピーエンドです!
小説になろう様にも掲載しています。
女神のお気に入り少女、異世界で奮闘する。(仮)
土岡太郎
ファンタジー
自分の先祖の立派な生き方に憧れていた高校生の少女が、ある日子供助けて死んでしまう。
死んだ先で出会った別の世界の女神はなぜか彼女を気に入っていて、自分の世界で立派な女性として活躍ができるようにしてくれるという。ただし、女神は努力してこそ認められるという考え方なので最初から無双できるほどの能力を与えてくれなかった。少女は憧れの先祖のような立派な人になれるように異世界で愉快で頼れる仲間達と頑張る物語。 でも女神のお気に入りなので無双します。
*10/17 第一話から修正と改訂を初めています。よければ、読み直してみてください。
*R-15としていますが、読む人によってはそう感じるかもしないと思いそうしています。
あと少しパロディもあります。
小説家になろう様、カクヨム様、ノベルアップ+様でも投稿しています。
YouTubeで、ゆっくりを使った音読を始めました。
良ければ、視聴してみてください。
【ゆっくり音読自作小説】女神のお気に入り少女、異世界で奮闘する。(仮)
https://youtu.be/cWCv2HSzbgU
それに伴って、プロローグから修正をはじめました。
ツイッター始めました。 https://twitter.com/tero_oo
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる