101 / 366
カレンの簡単クッキング
しおりを挟む
竹馬で遊ぶのを後回しにし、早めに仕事が終わって戻って来たブルーノさんのお弟子さんも巻き込んでひたすら竹馬の製作に取り掛かっていた。高さのあるものから小さな子ども向けの低いものまで作り続けてどれくらい経ったのか分からないが、イチビたちが戻って来た。
「戻りました」
じいやに気を使い一言だけ言って工房へと入って来る。ハマスゲは服を着ていたが、ほんの少しだけしっとりと濡れているようだったので服に付いたスネックの血を洗って来たのだろう。私たちが必死で作っているものに興味を示したようだが、それを横目にシャガはこっそりと私だけに手招きする。声をかけないということは何かあると思い、あえて私も何も言わずにシャガに付いて行き、逆にイチビたちは工房内へと入る。
「どうしたの?」
工房から少し離れた場所でシャガに切り出すと、シャガは小さな革袋を差し出した。
「町の皆さんが感謝のお礼に姫様にと。ベンジャミン様の前では出し辛く……スネックの塩焼きです。この町の名物というか一般的な料理だそうです」
驚きつつも革袋の中を見ると、小さくぶつ切りにされたスネックが香ばしく焼き上がっている。さすがの美樹ですらヘビは食べたことがなく、でも厚意と興味から一つだけ取り出し恐る恐る口に入れてみる。元の姿は知っているが、原型を留めていないのでハードルは低い。口に入れても全く生臭さは感じず、思いきって噛んでみると骨はあるが鶏のささみのような食感であった。
「……意外だわ……美味しい……」
革袋の中を見つめたままそう言うとシャガに笑われてしまった。
「こんなにたくさんあるし、ブルーノさんとお弟子さんにも食べてもらいましょう」
「それは良い考えですね」
シャガはそう言い微笑む。
「ところで他のスネックはどうしたの?町の人に配ったのかしら?」
「あぁ、ほとんどを食堂の方が持って行きましたよ。料理としてお出しすると言っていました」
それを聞いて閃いてしまった。臭みがほぼ無いのでこれはもう少し手を加えたいと思ってしまったのだ。
「シャガ、私ちょっとだけ食堂に行ってくるわ。その間にブルーノさんたちにこれを分けて」
革袋をそのままシャガに手渡すと驚かれたが、その脇を走り抜け食堂へと向かった。
────
「こんにちは!」
元気よく食堂に入ると客はまばらで店主に驚かれた。
「一人かい?お付きの人たちはどうしたんだい?」
「あのね、スネックがとても美味しかったの。他の調理法を知りたくて」
私が思いついたシンプルな料理があるのかまずは確認する。
「他の?……塩加減が知りたいってことなのかな?」
店主は顎に手を当て首を傾げている。私も会話が成り立っていないので小首を傾げると、厨房に入って良いと言われお邪魔することにした。作業台の周りには調味料入れが置かれていて、中身を聞くとなんと塩とペパーと砂糖だけだと言う。作業を見ていても長いままのスネックをジグザグに串に刺したり、先ほど食べたようにぶつ切りにしたりするが、どちらもただ塩を振るだけだった。
「私もお料理をしてもいいかしら?えぇと……」
「あぁまだ名前を言っていなかったね。アンソニーだよ。どうぞ好きに使って」
アンソニーさんは作業台のスペースを空けてくれそこにスネックの肉を置いたが、元を知っているだけに少し戸惑う。自分にこれはウナギやヤツメと自己暗示をかけ、骨が多いが取り切れないので諦め私もぶつ切りにしていく。
「アンソニーさん、お酒ってあるかしら?」
そう聞けば驚きの答えが返ってきた。
「あるにはあるが異国の残り物だ。この辺では酒の作り方がよく分からなくてあまり出回っていないんだよ」
なんとお酒の作り方を知らないと言う。博打もしなければ酒もほとんど飲まないなんて、良いことではあるけれど本当に娯楽のない町だったのね。
アンソニーさんは棚から一本の透明な瓶を取り出したが、中には琥珀色をした液体が入っている。「まさか料理に使うのかい?」と聞かれ頷くが、中身を少しだけ出して匂いと味を確認するとどうやら白ワインのようだった。だが半分ほど飲んで放置していたのか色も変わり酸味も強くなってきている。
「アンソニーさん、これは間もなく飲めなくなるわ。全部使っても良いかしら?」
驚くアンソニーさんに少し飲ませてみると「この前よりも酸っぱい」と言っている。使っても良いと言うので全部使うことにした。美樹の家でもワンコイン程の安い白ワインを料理に使ったりしたが、酸化してきた時によく作っていた物を作る。同時進行でもう一品作りたく、香草と油とムギンの粉をいただく。油も別の街から購入するらしく、指先に付けて舐めてみた感じからするとオリーブ油っぽかった。
ぶつ切りにしたスネックの肉を半分に分け、一つに塩とペパーと香草を細かくみじん切りにした物を入れよく混ぜる。下味を付ける為なので一旦このまま放置だ。この時点でアンソニーさんは手を止め、驚いた表情をしながら私の料理を作る過程を観察している。
もう一つの肉にも塩とペパーを振り、フライパンを温める。この食堂ではレンガ式のかまどで、火加減が分からなかったがアンソニーさんが火を見てくれる。ご厚意に甘えフライパンにスネックを入れ、合間にキャベッチを一玉もらいざく切りにする。途中でスネックをひっくり返し、全部のキャベッチを切ったあとにワインのようなお酒を入れて煮詰める。
煮詰めている間に下味を付けていたスネックにムギンの粉をまぶし、別のフライパンに油を注ぐ。フライにしたかったのだが、油もそれなりに高価だと聞き揚げ焼きにすることにした。肉が半分くらい浸れば良いので少量で済む。油が温まったらスネックを入れるが、一気に入れると温度が下がるので少しずつ入れる。焼き色が付くまでの間に煮詰めている方のフライパンを見ると良い塩梅にお酒が減っているので水を少々入れ、キャベッチと香草を入れて蓋をして蒸し焼きにする。
揚げ焼きが全て完成したら金属製のザルで油を切って皿に盛り付け、蒸し焼きの蓋を開けて見るとこちらも美味しそうに出来上がっていた。
「ちょっと味見をしてみましょう」
二人で試食をしてみると驚くほど美味しく出来上がっている。アンソニーさんは驚きすぎているほどだ。
「カレンちゃん……店の料理として出してもいいかい?」
もちろんと答えると、料理の匂いにつられていつの間にか厨房付近に集まっていた人に少量ずつ振る舞う。
「そうだ、こっちはエルザさんが育てているリーモンをかけるともっと美味しいと思うわよ」
揚げ焼きを指さすと、それを聞いた一人がエルザさんのところまで走って行ってしまった。その間にイチビたちやブルーノさんたちの分を少しだけ分けてもらい、私はルンルンとブルーノさんの家へと戻ったのだった。
「戻りました」
じいやに気を使い一言だけ言って工房へと入って来る。ハマスゲは服を着ていたが、ほんの少しだけしっとりと濡れているようだったので服に付いたスネックの血を洗って来たのだろう。私たちが必死で作っているものに興味を示したようだが、それを横目にシャガはこっそりと私だけに手招きする。声をかけないということは何かあると思い、あえて私も何も言わずにシャガに付いて行き、逆にイチビたちは工房内へと入る。
「どうしたの?」
工房から少し離れた場所でシャガに切り出すと、シャガは小さな革袋を差し出した。
「町の皆さんが感謝のお礼に姫様にと。ベンジャミン様の前では出し辛く……スネックの塩焼きです。この町の名物というか一般的な料理だそうです」
驚きつつも革袋の中を見ると、小さくぶつ切りにされたスネックが香ばしく焼き上がっている。さすがの美樹ですらヘビは食べたことがなく、でも厚意と興味から一つだけ取り出し恐る恐る口に入れてみる。元の姿は知っているが、原型を留めていないのでハードルは低い。口に入れても全く生臭さは感じず、思いきって噛んでみると骨はあるが鶏のささみのような食感であった。
「……意外だわ……美味しい……」
革袋の中を見つめたままそう言うとシャガに笑われてしまった。
「こんなにたくさんあるし、ブルーノさんとお弟子さんにも食べてもらいましょう」
「それは良い考えですね」
シャガはそう言い微笑む。
「ところで他のスネックはどうしたの?町の人に配ったのかしら?」
「あぁ、ほとんどを食堂の方が持って行きましたよ。料理としてお出しすると言っていました」
それを聞いて閃いてしまった。臭みがほぼ無いのでこれはもう少し手を加えたいと思ってしまったのだ。
「シャガ、私ちょっとだけ食堂に行ってくるわ。その間にブルーノさんたちにこれを分けて」
革袋をそのままシャガに手渡すと驚かれたが、その脇を走り抜け食堂へと向かった。
────
「こんにちは!」
元気よく食堂に入ると客はまばらで店主に驚かれた。
「一人かい?お付きの人たちはどうしたんだい?」
「あのね、スネックがとても美味しかったの。他の調理法を知りたくて」
私が思いついたシンプルな料理があるのかまずは確認する。
「他の?……塩加減が知りたいってことなのかな?」
店主は顎に手を当て首を傾げている。私も会話が成り立っていないので小首を傾げると、厨房に入って良いと言われお邪魔することにした。作業台の周りには調味料入れが置かれていて、中身を聞くとなんと塩とペパーと砂糖だけだと言う。作業を見ていても長いままのスネックをジグザグに串に刺したり、先ほど食べたようにぶつ切りにしたりするが、どちらもただ塩を振るだけだった。
「私もお料理をしてもいいかしら?えぇと……」
「あぁまだ名前を言っていなかったね。アンソニーだよ。どうぞ好きに使って」
アンソニーさんは作業台のスペースを空けてくれそこにスネックの肉を置いたが、元を知っているだけに少し戸惑う。自分にこれはウナギやヤツメと自己暗示をかけ、骨が多いが取り切れないので諦め私もぶつ切りにしていく。
「アンソニーさん、お酒ってあるかしら?」
そう聞けば驚きの答えが返ってきた。
「あるにはあるが異国の残り物だ。この辺では酒の作り方がよく分からなくてあまり出回っていないんだよ」
なんとお酒の作り方を知らないと言う。博打もしなければ酒もほとんど飲まないなんて、良いことではあるけれど本当に娯楽のない町だったのね。
アンソニーさんは棚から一本の透明な瓶を取り出したが、中には琥珀色をした液体が入っている。「まさか料理に使うのかい?」と聞かれ頷くが、中身を少しだけ出して匂いと味を確認するとどうやら白ワインのようだった。だが半分ほど飲んで放置していたのか色も変わり酸味も強くなってきている。
「アンソニーさん、これは間もなく飲めなくなるわ。全部使っても良いかしら?」
驚くアンソニーさんに少し飲ませてみると「この前よりも酸っぱい」と言っている。使っても良いと言うので全部使うことにした。美樹の家でもワンコイン程の安い白ワインを料理に使ったりしたが、酸化してきた時によく作っていた物を作る。同時進行でもう一品作りたく、香草と油とムギンの粉をいただく。油も別の街から購入するらしく、指先に付けて舐めてみた感じからするとオリーブ油っぽかった。
ぶつ切りにしたスネックの肉を半分に分け、一つに塩とペパーと香草を細かくみじん切りにした物を入れよく混ぜる。下味を付ける為なので一旦このまま放置だ。この時点でアンソニーさんは手を止め、驚いた表情をしながら私の料理を作る過程を観察している。
もう一つの肉にも塩とペパーを振り、フライパンを温める。この食堂ではレンガ式のかまどで、火加減が分からなかったがアンソニーさんが火を見てくれる。ご厚意に甘えフライパンにスネックを入れ、合間にキャベッチを一玉もらいざく切りにする。途中でスネックをひっくり返し、全部のキャベッチを切ったあとにワインのようなお酒を入れて煮詰める。
煮詰めている間に下味を付けていたスネックにムギンの粉をまぶし、別のフライパンに油を注ぐ。フライにしたかったのだが、油もそれなりに高価だと聞き揚げ焼きにすることにした。肉が半分くらい浸れば良いので少量で済む。油が温まったらスネックを入れるが、一気に入れると温度が下がるので少しずつ入れる。焼き色が付くまでの間に煮詰めている方のフライパンを見ると良い塩梅にお酒が減っているので水を少々入れ、キャベッチと香草を入れて蓋をして蒸し焼きにする。
揚げ焼きが全て完成したら金属製のザルで油を切って皿に盛り付け、蒸し焼きの蓋を開けて見るとこちらも美味しそうに出来上がっていた。
「ちょっと味見をしてみましょう」
二人で試食をしてみると驚くほど美味しく出来上がっている。アンソニーさんは驚きすぎているほどだ。
「カレンちゃん……店の料理として出してもいいかい?」
もちろんと答えると、料理の匂いにつられていつの間にか厨房付近に集まっていた人に少量ずつ振る舞う。
「そうだ、こっちはエルザさんが育てているリーモンをかけるともっと美味しいと思うわよ」
揚げ焼きを指さすと、それを聞いた一人がエルザさんのところまで走って行ってしまった。その間にイチビたちやブルーノさんたちの分を少しだけ分けてもらい、私はルンルンとブルーノさんの家へと戻ったのだった。
22
お気に入りに追加
1,959
あなたにおすすめの小説
異世界で家族と新たな生活?!〜ドラゴンの無敵執事も加わり、ニューライフを楽しみます〜
藤*鳳
ファンタジー
楽しく親子4人で生活していたある日、交通事故にあい命を落とした...はずなんだけど...??
神様の御好意により新たな世界で新たな人生を歩むことに!!!
冒険あり、魔法あり、魔物や獣人、エルフ、ドワーフなどの多種多様な人達がいる世界で親子4人とその親子を護り生活する世界最強のドラゴン達とのお話です。
称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
チートな親から生まれたのは「規格外」でした
真那月 凜
ファンタジー
転生者でチートな母と、王族として生まれた過去を神によって抹消された父を持つシア。幼い頃よりこの世界では聞かない力を操り、わずか数年とはいえ前世の記憶にも助けられながら、周りのいう「規格外」の道を突き進む。そんなシアが双子の弟妹ルークとシャノンと共に冒険の旅に出て…
これは【ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました】の主人公の子供達が少し大きくなってからのお話ですが、前作を読んでいなくても楽しめる作品にしているつもりです…
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
2024/7/26 95.静かな場所へ、97.寿命 を少し修正してます
時々さかのぼって部分修正することがあります
誤字脱字の報告大歓迎です(かなり多いかと…)
感想としての掲載が不要の場合はその旨記載いただけると助かります
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
前世の記憶さん。こんにちは。
満月
ファンタジー
断罪中に前世の記憶を思い出し主人公が、ハチャメチャな魔法とスキルを活かして、人生を全力で楽しむ話。
周りはそんな主人公をあたたかく見守り、時には被害を被り···それでも皆主人公が大好きです。
主に前半は冒険をしたり、料理を作ったりと楽しく過ごしています。時折シリアスになりますが、基本的に笑える内容になっています。
恋愛は当分先に入れる予定です。
主人公は今までの時間を取り戻すかのように人生を楽しみます!もちろんこの話はハッピーエンドです!
小説になろう様にも掲載しています。
めんどくさがり屋の異世界転生〜自由に生きる〜
ゆずゆ
ファンタジー
※ 話の前半を間違えて消してしまいました
誠に申し訳ございません。
—————————————————
前世100歳にして幸せに生涯を遂げた女性がいた。
名前は山梨 花。
他人に話したことはなかったが、もし亡くなったら剣と魔法の世界に転生したいなと夢見ていた。もちろん前世の記憶持ちのままで。
動くがめんどくさい時は、魔法で移動したいなとか、
転移魔法とか使えたらもっと寝れるのに、
休みの前の日に時間止めたいなと考えていた。
それは物心ついた時から生涯を終えるまで。
このお話はめんどくさがり屋で夢見がちな女性が夢の異世界転生をして生きていくお話。
—————————————————
最後まで読んでくださりありがとうございました!!
転移術士の成り上がり
名無し
ファンタジー
ベテランの転移術士であるシギルは、自分のパーティーをダンジョンから地上に無事帰還させる日々に至上の喜びを得ていた。ところが、あることがきっかけでメンバーから無能の烙印を押され、脱退を迫られる形になる。それがのちに陰謀だと知ったシギルは激怒し、パーティーに対する復讐計画を練って実行に移すことになるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる