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作戦会議2
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外に出るとさっきまで集まっていた国民たちはバラックの下でみんな横になっていた。私の姿を見るとみんな立ち上がろうとするので「休んでて!命令よ!」と王族の権限を使って休ませた。
畑に向かいもう一度トウモロコーンを詳しく見てみると、生育状況からやはり水も栄養も足りないようだ。しゃがんで土を掘ってみると細かな砂状で、どこまでもサラサラとした土と呼んでいいのか分からない赤い土が続いている。水分もほとんどない。
「カレン、何か分かったのか?」
いつの間にか家族とじいやが後ろに立っていて、お父様に質問された。
「……土が悪すぎる。土を変えなきゃ植物は育たない。あと水が足りない」
至極当たり前のことを言ったつもりだったけどみんなに驚かれた。かなり豊かな森に住んでいたせいか、土に良し悪しがあるのを知らなかったようだ。そしてそれなりの降水量のあった場所にいたので、植物に水をやるという感覚もなかった。
「なるほど……土の色が違うだけかと思っていたら、そんな違いもあったのか……」
「うん。森の土は黒かったんじゃない?土には目に見えない小さな微生物ってのがいて、それらが朽ちた木や葉っぱを分解して栄養にしてくれているの。でもこの土にはほとんどいないと思う」
そう言うとみんなが驚きと無念さが入り交じったため息を吐いた。
「……大丈夫。私、決めた。この土地に森を作る。その為に土を作るよ!そしたら作物もぐんぐん育つから!」
「そんなに簡単に土が作れるのか?」
決意を口にしても信じられないようで、お父様に聞かれる。
「簡単ではない……かな。でもいくらかは木が生えていたんでしょう?可能ならその切り株や根を掘り起こしたい。あとは今生きている植物や木を探したい」
「そうか……カレンがそう言うのならやろう。最近では体力を使わないように水汲み以外動かないようにしていたが、少し遠くまで行ってみるか。なんたって食事も一日三回に減っていたからな」
ん?
「食事が減って一日三回?」
そう聞けば元々の食事量は一日に五回~六回だったそうだ。どんだけ!?と思っていると、太陽がほとんど動いていないことに気付いた。一日の時間を聞くと四十八時間と言う。地球の二倍じゃん!さらに平均寿命を聞くと、この世界では二百歳前後と言うけどこの国には百歳を超える人がほとんどいなくなってしまったと言うじゃない!弱っている人から亡くなっているんだな……。私には貧乏暮らしのノウハウが豊富にある。やってやろうじゃない!
「そういえば、このトウモロコーンの葉っぱや茎はどうしているの?」
「茎は水分補給の為にかじっております。……ほとんど水分はありませんが……。葉っぱは尻拭きに使っておりますよ?」
そうだ!トイレに行くとなんか使いにくいと思ってた!そうだ!トイレも考えなきゃ!なんか穴掘ってしてたよね?
「紙はないの?」
「紙など!高級すぎて王室くらいしか使えませんよ!シャイアーク国の王室ですらほとんど石版に文字を刻んでおりますよ?」
まさかの文字版かー!うん……材料さえ確保したら作ってやるわよ……トイレもね。考えることが増えてキャパオーバーした私は唐突に話題を振った。
「今から川に行くことは出来る?」
「カレン……頭が疲れちゃったんだね」
苦笑いのスイレン。さすが双子の弟だけあって見抜かれてる。
「ちちち違うわよ!川を確認したいだけよ!」
そう強がれば、お父様とじいや、そして見たことのないものを見たいというスイレンと行くことになった。私は歩くと駄々をこねたけど、病み上がりだからと説得され使い込まれた荷車の荷台にスイレンと一緒に乗せられた。荷台には水を入れる為の革の袋の他に、私が何かを見つけ持ち帰る為の袋や入れ物を用意してもらった。初めての外の世界を怖がることなくはしゃぐスイレンと一緒に川にレッツゴーよ!
畑に向かいもう一度トウモロコーンを詳しく見てみると、生育状況からやはり水も栄養も足りないようだ。しゃがんで土を掘ってみると細かな砂状で、どこまでもサラサラとした土と呼んでいいのか分からない赤い土が続いている。水分もほとんどない。
「カレン、何か分かったのか?」
いつの間にか家族とじいやが後ろに立っていて、お父様に質問された。
「……土が悪すぎる。土を変えなきゃ植物は育たない。あと水が足りない」
至極当たり前のことを言ったつもりだったけどみんなに驚かれた。かなり豊かな森に住んでいたせいか、土に良し悪しがあるのを知らなかったようだ。そしてそれなりの降水量のあった場所にいたので、植物に水をやるという感覚もなかった。
「なるほど……土の色が違うだけかと思っていたら、そんな違いもあったのか……」
「うん。森の土は黒かったんじゃない?土には目に見えない小さな微生物ってのがいて、それらが朽ちた木や葉っぱを分解して栄養にしてくれているの。でもこの土にはほとんどいないと思う」
そう言うとみんなが驚きと無念さが入り交じったため息を吐いた。
「……大丈夫。私、決めた。この土地に森を作る。その為に土を作るよ!そしたら作物もぐんぐん育つから!」
「そんなに簡単に土が作れるのか?」
決意を口にしても信じられないようで、お父様に聞かれる。
「簡単ではない……かな。でもいくらかは木が生えていたんでしょう?可能ならその切り株や根を掘り起こしたい。あとは今生きている植物や木を探したい」
「そうか……カレンがそう言うのならやろう。最近では体力を使わないように水汲み以外動かないようにしていたが、少し遠くまで行ってみるか。なんたって食事も一日三回に減っていたからな」
ん?
「食事が減って一日三回?」
そう聞けば元々の食事量は一日に五回~六回だったそうだ。どんだけ!?と思っていると、太陽がほとんど動いていないことに気付いた。一日の時間を聞くと四十八時間と言う。地球の二倍じゃん!さらに平均寿命を聞くと、この世界では二百歳前後と言うけどこの国には百歳を超える人がほとんどいなくなってしまったと言うじゃない!弱っている人から亡くなっているんだな……。私には貧乏暮らしのノウハウが豊富にある。やってやろうじゃない!
「そういえば、このトウモロコーンの葉っぱや茎はどうしているの?」
「茎は水分補給の為にかじっております。……ほとんど水分はありませんが……。葉っぱは尻拭きに使っておりますよ?」
そうだ!トイレに行くとなんか使いにくいと思ってた!そうだ!トイレも考えなきゃ!なんか穴掘ってしてたよね?
「紙はないの?」
「紙など!高級すぎて王室くらいしか使えませんよ!シャイアーク国の王室ですらほとんど石版に文字を刻んでおりますよ?」
まさかの文字版かー!うん……材料さえ確保したら作ってやるわよ……トイレもね。考えることが増えてキャパオーバーした私は唐突に話題を振った。
「今から川に行くことは出来る?」
「カレン……頭が疲れちゃったんだね」
苦笑いのスイレン。さすが双子の弟だけあって見抜かれてる。
「ちちち違うわよ!川を確認したいだけよ!」
そう強がれば、お父様とじいや、そして見たことのないものを見たいというスイレンと行くことになった。私は歩くと駄々をこねたけど、病み上がりだからと説得され使い込まれた荷車の荷台にスイレンと一緒に乗せられた。荷台には水を入れる為の革の袋の他に、私が何かを見つけ持ち帰る為の袋や入れ物を用意してもらった。初めての外の世界を怖がることなくはしゃぐスイレンと一緒に川にレッツゴーよ!
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