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王と詐欺師と白無垢の叛乱
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王座へ襲撃?
密入国?
クリムゾンなんたらキック?
あいつらが世界情勢を大きく動かしかねない大罪を敢行する事に決めたのには理由がある。
胡桃を舌で転がしながら和の香りに舌づつみを打っていた俺、ワタル・クラウンシードは術式の組み上げに一苦労していた。
黒い外套が風になびく。跳ねた黒髪が鬱陶しい。
「……今日で、三つはとらなきゃな」
この星は「アース」
どこかの知らない誰かによって創造された一つの宇宙。無量大数の生命が跳梁跋扈して飽和状態。
と、いっても、ちょっぴり変わってる幻想的で、古風な世界だ。
魔法は扱えるし魔術は生み出されるし、天使がいれば悪魔も存在して。聖剣も伝説も数えきれない。
つまり、何が起こったとしても不思議じゃない世界なんだよ。
自然がありふれている。竜や獣は沢山、今も生まれ落ちては死んで種を落として……その繰り返し。
物資に困る事なく、ほとんどの民が幸せに、満ち足りた喜びを持って暮らせてるといっても過言ではないだろう。
しかしそれは、王という固定概念に執着しきっており、大半がその司法によって構築されているがゆえの現実だ。その為自由な世界には飛び立てず、国という名の狭い檻に閉じ込められているんだ。国で生まれたが最後、一生をその国で終えなければならない。まるでおとぎ話のようだろう?しかしこれは事実。
とある国で、平民の男女二人が旅行の最中恋に落ち合った。二人は結ばれ、それはそれは幸せな日々を送っていたという。
男は遠い土地からやってきた異邦人だった。
だがある日、目覚めると男は息絶えていた。
枕元には、一通の手紙。
我等が庇護を裏切った己の罪を嘆くがいい、と。
これは一つの例だが、同じ様な出来事が何度も繰り返されているが故、仕組まれているとしかいえない。旅行は可能でも、移住は不可能だ。
ある日、世界に雨の様に光が降り注いだ。全ての始まり、〈天命の日〉と呼ばれる日だ。
「天命の槍」ーーーその名の通り、世界全てを包み込まんとする大災害だった。
それがアース上へと降り注がれた瞬間、世界は闇と光に包まれていった。そいつは空を喰い、雲を覆い、太陽、月は内側へと内側へと収束される。アースが焼け落ちないギリギリの面積まで凝縮されて、星の内へと型に嵌っていった。
それから七日間、アースでは異質なる出来事が幾つも、立て続けに起こった。
動物達の突然変異ーーーーーーーーーーーー
大陸の崩壊ーーーーーーーーーーーーーーー
人間達の紛争、魔法や魔術の形成ーーーーー
死よりも恐ろしい災害が、世界の構造そのものを作り変えようと形度っていった。
何人もがそれに抗おうと、
高く空を舞う魔術やら、
ジェットエンジンだかを開発し、星の牢獄から抜け出そうと試みたが、無事に帰って来たものはいなかった。
俺達はここから外に行けないし、行くだけの力も携えていない。
「そんな世界、クソ喰らえだと思わないかよ、姫サン」
「だから行動したのでしょう、ワタル」
月光に照らされた白く滑らかな髪に、白いワンピース。ガラスの靴に反射して、赤い瞳が輝いていた。
月下の蒼穹城ーーー俺と彼女が作り出した願い事を秘めた可能性の世界。
一個城ガラス張りの反面世界。二人だけの世界。
誰にも邪魔されず、侵害されない。どれだけ時が経とうとも、この空間だけは決して消え去りはしない。
そう、言うなればこの世界はもう一つのアース。
会合が行われる城の上、何者にも見えない色相のズレた場所。
硝子の障子を隔て、俺達は会話を成立させていた。
「兎にも角にも、トルネにルィーネ。あの二人に大仕事は役割不足だったのではないの?ミスマッチが過ぎるわ」
「いやあくじ引きで決まっちまったもんで店主は安全な所にいなくちゃならないじゃん?そんなわけで」
〈天命の日〉
天使と悪魔が忌まわしき地上へと下った。王の暴走が天地万物を呼び起こし、開闢すれば二度と世界は戻らないと唄われた聖戦を勃発させたのだ。
世界は崩壊を始め、依然起こらなかった出来事に世界は混乱を余儀なくされた。
当時まだ未熟であった王達は正常な判断を行えなかった。それが乗じて戦乱の時は動き始めた。
地は穢れ、太陽は隠れ空は曇り、絶望など片腹痛い。
あの時の悲しみは、今も覚えている。
ある者は誇りを失った。
ある者は死を妨げられた。
ある者は未来を塗り替えられた。
ある者は愛する者を打ち砕かれた。
ある者は全てを無くした。
そしてある者は深く嗤い、空より地を見降ろした。
それぞれの王が人としての自分を失うきっかけとなった事件。
ゆえ、王達は自分の身を呈し、世界を次代へと繋いだ。
大量の犠牲を払い、手に入れた物は安息などと生易しい結末ではなく、再生という破壊より生まれた地獄だった。
仕組まれたーーー始まりだったのだ。
神なんてものがこの世界に存在するのならば、その場所に辿り着けるのは王の仲の王唯一人だ。誰もが皆そこに憧れ、この暗闇を光に変えると意気込み、そして誰もが登れない。ゴールの無い階段を、延々と走り続けている。
そして、その「アース」中の大陸は、それぞれの文化を背負った九つの大国に分かれていったんだ。
ディアマントにピュアリトーン、ラカンパヌにフロイシャーロンーーー平和そのものだ。戦争は起こらないし争いの情すら微塵も感じない。
それゆえ誰もが不思議に思わない。この世界に作られたカリキュラムをただ遂行してゆくだけの星の模倣体に成り果ててしまった。
国々には、光の欠片ーーー天空より降り注がれた閃光の本体、
何者をも超越出来る異能を持つ力の一部ーーー欠片が、王となるべき者の身体の中へと、導かれるかの様に入り込んでいった。
その力は時に安らぎを与え、時に戦火を落とし、聖者と成りては禍々しい凶器と化した。
その力に喰われた者も数少なからずいるのだ。彷徨いながら己の求むる形へと移行する事を躊躇った王達は、最悪死に至っている。
だがその反面、使いこなす事が出来ればまた呪いの法具であろうと伝家の宝刀と化す。欠片が彼等を選び、そして彼等もそれを受け入れられなければ契約は成立しない。それが欠片の本質。
ゆえに今。
それから奮起し、人々を統一し、国を原初より収めていたのが現在の王、人呼んで
「凰宵騎」
《ディガグン・エウドルス》
第二位から第十位に至るまで各位が存在している。順位は単に戦争の為の力量差を示しているに過ぎない。つまり、いつ誰が何処で暴走してしまうかすら知り得ないというのだ。それはかつての聖戦において、戦乱を巻き起こした張本人、旧第一位の末裔でしか分からぬ事だろう。いいや、分かるやもしれない。明言は不可能。誰もが恐れ、誰もが現状の快楽に身を包んでいるからゆえ、確かめない。
どうしてか、王となった者は誤差はあれど、違わず狂っている。
人としての自分を捨て、非行に走ったのだ。
こいつらは年を喰わない。そも、彼等以外に国を収められるような李式な人間など、既にこの世からは存在しないのだろう。そうでもなければ、あの槍を受けなかったのだろうから。
それ故に「天命」。
外見も二十代やそこらで止まっている奴等が殆だ。その癖して何百年もただただ生き続けている。
どうして詳しいかと問われると、委細はまた後日。
外面上は平和そのものな自然に満ち溢れた天上の世界。
しかし戦争はあまたの国で絶えず起こっている。王と王の間で、自己を強く主張している輩も少数だが存在するのだ。この世界の全てを手中に収めようと軍事力を使用し、制圧しようとするーーーそんな奴等が。
前途は多難ーーー誰が言った言葉だったろうか?
なあ、あんたに言ってるんだよ。カミサマ。
くだらない力でくだらない争いを続けさせるあんたの采配にはもううんざりだ。これだけ懇切丁寧に説明したんだから、ちょっとは神通力も寄越してくれや。
「第十位、〈超世界〉の王ワタル・クラウンシード」
「うん?なぁに普段おちゃらけてるワタルさんがきびきび仕事してる事にギャップ感じて惚れちゃった?いいけど後に」
「これでやっと、私は死ねるの」
静かに笑みを湛えた彼女の仮面が、片目に映る天命の欠片を増幅させる。軽妙な口が、止まる。
「やっと、解き放たれるの」
リオン・フェリックス。俺と同じく王の資質を持ち、呪いに苛まれる小さな少女。
純白のドレスを赤く染めて、「死ねない体」になった彼女は言う。
「ここがきっと、私のお墓になる。私の旅は、やっと終わる。……貴方に、私を殺す権利を、あげる」
それが、この旅の目的だった。
密入国?
クリムゾンなんたらキック?
あいつらが世界情勢を大きく動かしかねない大罪を敢行する事に決めたのには理由がある。
胡桃を舌で転がしながら和の香りに舌づつみを打っていた俺、ワタル・クラウンシードは術式の組み上げに一苦労していた。
黒い外套が風になびく。跳ねた黒髪が鬱陶しい。
「……今日で、三つはとらなきゃな」
この星は「アース」
どこかの知らない誰かによって創造された一つの宇宙。無量大数の生命が跳梁跋扈して飽和状態。
と、いっても、ちょっぴり変わってる幻想的で、古風な世界だ。
魔法は扱えるし魔術は生み出されるし、天使がいれば悪魔も存在して。聖剣も伝説も数えきれない。
つまり、何が起こったとしても不思議じゃない世界なんだよ。
自然がありふれている。竜や獣は沢山、今も生まれ落ちては死んで種を落として……その繰り返し。
物資に困る事なく、ほとんどの民が幸せに、満ち足りた喜びを持って暮らせてるといっても過言ではないだろう。
しかしそれは、王という固定概念に執着しきっており、大半がその司法によって構築されているがゆえの現実だ。その為自由な世界には飛び立てず、国という名の狭い檻に閉じ込められているんだ。国で生まれたが最後、一生をその国で終えなければならない。まるでおとぎ話のようだろう?しかしこれは事実。
とある国で、平民の男女二人が旅行の最中恋に落ち合った。二人は結ばれ、それはそれは幸せな日々を送っていたという。
男は遠い土地からやってきた異邦人だった。
だがある日、目覚めると男は息絶えていた。
枕元には、一通の手紙。
我等が庇護を裏切った己の罪を嘆くがいい、と。
これは一つの例だが、同じ様な出来事が何度も繰り返されているが故、仕組まれているとしかいえない。旅行は可能でも、移住は不可能だ。
ある日、世界に雨の様に光が降り注いだ。全ての始まり、〈天命の日〉と呼ばれる日だ。
「天命の槍」ーーーその名の通り、世界全てを包み込まんとする大災害だった。
それがアース上へと降り注がれた瞬間、世界は闇と光に包まれていった。そいつは空を喰い、雲を覆い、太陽、月は内側へと内側へと収束される。アースが焼け落ちないギリギリの面積まで凝縮されて、星の内へと型に嵌っていった。
それから七日間、アースでは異質なる出来事が幾つも、立て続けに起こった。
動物達の突然変異ーーーーーーーーーーーー
大陸の崩壊ーーーーーーーーーーーーーーー
人間達の紛争、魔法や魔術の形成ーーーーー
死よりも恐ろしい災害が、世界の構造そのものを作り変えようと形度っていった。
何人もがそれに抗おうと、
高く空を舞う魔術やら、
ジェットエンジンだかを開発し、星の牢獄から抜け出そうと試みたが、無事に帰って来たものはいなかった。
俺達はここから外に行けないし、行くだけの力も携えていない。
「そんな世界、クソ喰らえだと思わないかよ、姫サン」
「だから行動したのでしょう、ワタル」
月光に照らされた白く滑らかな髪に、白いワンピース。ガラスの靴に反射して、赤い瞳が輝いていた。
月下の蒼穹城ーーー俺と彼女が作り出した願い事を秘めた可能性の世界。
一個城ガラス張りの反面世界。二人だけの世界。
誰にも邪魔されず、侵害されない。どれだけ時が経とうとも、この空間だけは決して消え去りはしない。
そう、言うなればこの世界はもう一つのアース。
会合が行われる城の上、何者にも見えない色相のズレた場所。
硝子の障子を隔て、俺達は会話を成立させていた。
「兎にも角にも、トルネにルィーネ。あの二人に大仕事は役割不足だったのではないの?ミスマッチが過ぎるわ」
「いやあくじ引きで決まっちまったもんで店主は安全な所にいなくちゃならないじゃん?そんなわけで」
〈天命の日〉
天使と悪魔が忌まわしき地上へと下った。王の暴走が天地万物を呼び起こし、開闢すれば二度と世界は戻らないと唄われた聖戦を勃発させたのだ。
世界は崩壊を始め、依然起こらなかった出来事に世界は混乱を余儀なくされた。
当時まだ未熟であった王達は正常な判断を行えなかった。それが乗じて戦乱の時は動き始めた。
地は穢れ、太陽は隠れ空は曇り、絶望など片腹痛い。
あの時の悲しみは、今も覚えている。
ある者は誇りを失った。
ある者は死を妨げられた。
ある者は未来を塗り替えられた。
ある者は愛する者を打ち砕かれた。
ある者は全てを無くした。
そしてある者は深く嗤い、空より地を見降ろした。
それぞれの王が人としての自分を失うきっかけとなった事件。
ゆえ、王達は自分の身を呈し、世界を次代へと繋いだ。
大量の犠牲を払い、手に入れた物は安息などと生易しい結末ではなく、再生という破壊より生まれた地獄だった。
仕組まれたーーー始まりだったのだ。
神なんてものがこの世界に存在するのならば、その場所に辿り着けるのは王の仲の王唯一人だ。誰もが皆そこに憧れ、この暗闇を光に変えると意気込み、そして誰もが登れない。ゴールの無い階段を、延々と走り続けている。
そして、その「アース」中の大陸は、それぞれの文化を背負った九つの大国に分かれていったんだ。
ディアマントにピュアリトーン、ラカンパヌにフロイシャーロンーーー平和そのものだ。戦争は起こらないし争いの情すら微塵も感じない。
それゆえ誰もが不思議に思わない。この世界に作られたカリキュラムをただ遂行してゆくだけの星の模倣体に成り果ててしまった。
国々には、光の欠片ーーー天空より降り注がれた閃光の本体、
何者をも超越出来る異能を持つ力の一部ーーー欠片が、王となるべき者の身体の中へと、導かれるかの様に入り込んでいった。
その力は時に安らぎを与え、時に戦火を落とし、聖者と成りては禍々しい凶器と化した。
その力に喰われた者も数少なからずいるのだ。彷徨いながら己の求むる形へと移行する事を躊躇った王達は、最悪死に至っている。
だがその反面、使いこなす事が出来ればまた呪いの法具であろうと伝家の宝刀と化す。欠片が彼等を選び、そして彼等もそれを受け入れられなければ契約は成立しない。それが欠片の本質。
ゆえに今。
それから奮起し、人々を統一し、国を原初より収めていたのが現在の王、人呼んで
「凰宵騎」
《ディガグン・エウドルス》
第二位から第十位に至るまで各位が存在している。順位は単に戦争の為の力量差を示しているに過ぎない。つまり、いつ誰が何処で暴走してしまうかすら知り得ないというのだ。それはかつての聖戦において、戦乱を巻き起こした張本人、旧第一位の末裔でしか分からぬ事だろう。いいや、分かるやもしれない。明言は不可能。誰もが恐れ、誰もが現状の快楽に身を包んでいるからゆえ、確かめない。
どうしてか、王となった者は誤差はあれど、違わず狂っている。
人としての自分を捨て、非行に走ったのだ。
こいつらは年を喰わない。そも、彼等以外に国を収められるような李式な人間など、既にこの世からは存在しないのだろう。そうでもなければ、あの槍を受けなかったのだろうから。
それ故に「天命」。
外見も二十代やそこらで止まっている奴等が殆だ。その癖して何百年もただただ生き続けている。
どうして詳しいかと問われると、委細はまた後日。
外面上は平和そのものな自然に満ち溢れた天上の世界。
しかし戦争はあまたの国で絶えず起こっている。王と王の間で、自己を強く主張している輩も少数だが存在するのだ。この世界の全てを手中に収めようと軍事力を使用し、制圧しようとするーーーそんな奴等が。
前途は多難ーーー誰が言った言葉だったろうか?
なあ、あんたに言ってるんだよ。カミサマ。
くだらない力でくだらない争いを続けさせるあんたの采配にはもううんざりだ。これだけ懇切丁寧に説明したんだから、ちょっとは神通力も寄越してくれや。
「第十位、〈超世界〉の王ワタル・クラウンシード」
「うん?なぁに普段おちゃらけてるワタルさんがきびきび仕事してる事にギャップ感じて惚れちゃった?いいけど後に」
「これでやっと、私は死ねるの」
静かに笑みを湛えた彼女の仮面が、片目に映る天命の欠片を増幅させる。軽妙な口が、止まる。
「やっと、解き放たれるの」
リオン・フェリックス。俺と同じく王の資質を持ち、呪いに苛まれる小さな少女。
純白のドレスを赤く染めて、「死ねない体」になった彼女は言う。
「ここがきっと、私のお墓になる。私の旅は、やっと終わる。……貴方に、私を殺す権利を、あげる」
それが、この旅の目的だった。
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