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定休日 デート回

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私はあまりの光景に頭が追いつかず口を開けてこの異常な光景を見ることしかできなかった。

昭和風の昔ながらの街で今はもう使われなくなった初期の携帯電話や白黒テレビダイヤル式の黒電話などが宙を舞っている。

そして、街の住人達は何故か。何か物を擬人化した様なコスプレをしながら歩いている。

なんなんすか?ここは。

ここはレトロ街思い出町誰かの思い出になった者達が集まる不思議な街だ。

行っただろう。行先はおれが決めるって。

確かに行ってましたけど。

私はここに来るまでの事を振り返った。
はあ、遂にこの時が来てしまった。この世の終わりだ。

大袈裟っすね。毎週日曜日の定休日が来るたびにこの世の終わりみたいな顔して喚き散らさないでくださいっす。

近所迷惑っすよ。そうだ。たまにはカンナちゃんの事は忘れて一緒に商店街でも周りませんか。
(自分とデートするっす。自分とのデートで今回こそ先輩を落としてみせるっす。)

商店街か。たまには顔出して稼がないとな。
いいぜ。

やったっす。じゃあ行きましょう。先輩。

あ、待て行先は俺が決める。

って言うから任せましたけど。

こんな場所に何があるんすか。

まあついてくればわかる。

先輩はそう言うとどんどん先に進んでしまった。


 
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