十二支vs十二星座

ビッグバン

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どじょうすくい

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クララララ。どうだ。私の能力はこのぬかるみ。底無し沼の様になった地面上ではまともに動くことすら出来んだろう。この地面を自由に動ける物はただ一柱魚だけだ。

水瓶座のアークエリスは地面に手を触れると一瞬で辺り一帯の地面を底無し沼のような地形に変えてしまった。立っているだけで身体が沈んでいくこの状況でアークエリスは身体を球状の水の膜で、覆う事で土の上に浮いていた。


ウオォオ。相変わらず。雑なキャラ作り。だが。それがいい。ウオォオオオオオオオオオ。

馬はウンザリした様な顔をしてこう言った。

熱苦しい奴だな。そうは思はねえがウサギちゃん。

お前がいうな。それよりもどうするんだ。この状況。ピンチだぞ。身動き出来ない上に正面からは魚が突進して迫って来てるぞ。あの攻撃を喰らえばおしまいだぞ。

オラに任せな。
そう言うと馬はきょだいなザルを取り出した。そのザルはハリガネの様な金属製で 掬うザルの部分に小さな針の様なものがびっしりと生えた。明らかに普段、目にする宴会用のものでは無い。殺意のこもった必殺の武器だった。

ウサギちゃん。曲と歌は頼むだ。

あんた。宴会芸を戦場でやるつもり。まあいいか。どうせ。止めてもやるでしょ。それに、その戦い方があんたらしいよ。やっぱり、あんたに怒り狂って戦う戦い方は似合わないよ。

そう言うとウサギは三味線を取り出し歌い始めた。

ヒョイと。ヒョイ。

馬は歌に合わせて予測不可能な奇妙な足どりで迫ってくる魚座をザルで掬いあげた。

ウオォい。何だ。釣り上げられた。いや掬いあげられた。

このぐらいの泥で足を取られちゃ。農業はできないべ。オラの田の方がもっとすごいだ。

そして、農家と言えばどじょうすくいだ。オラのとっておきの隠し芸ふんだんに味わうだ。

それ、秘技、脱穀掬い。

針金の様な硬い金属で内側に針の様にビッシリと生えた金属が魚座のウロコに刺さり、投げる度にまるでコメの籾殻を取る様に魚座の身体から抜け落ちた。

ギヨエエエエエエエエ。これには、魚座も叫び声を上げた。
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