十二支vs十二星座

ビッグバン

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戦士の生還

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待たせたな。宇崎ちゃん。貴方のナイトが今復活しましただよ。

魚座のピスケスを弾き飛ばしたのは北欧神との戦いに敗れたはずの馬の十二支だった。

包帯を巻いてはいるもののその姿は傷を負った負傷者の様な弱さを感じさせない。歴戦の戦士の様な面構えで全てを威圧する凄みがそこにはあった。

アークエリスは驚きのあまり、早口でこう言った。

お前は馬。何故お前が生きている。我らはこの戦いの全てを見通していた。だから、愛の戦士と呼ばれているお前が圧倒的な力の前に破れたのも知っている。なのに、何故。お前はここにいる。あれだけの攻撃を受けて。まだ立ち上がるというのか!


愛は不滅だ。愛がある所。おらの姿ありだ。
愛がある限りオラは何度だって立ち上がる。何度だって傷ついて見せるだ。ドリャアアアア。

馬は手に持っていた桑を一振りしてウサギの戦士の周りにあった水を消し飛ばした。

ウサギちゃん。お待たせ。立てるか。立てないなら。オラがおぶってやるだ。

冗談は顔だけにしなさい。何が愛の戦士よ。
私が危ない所を助けて別の場所に飛ばして薬を塗ってあげたからでしょうが。

そうだったのか。あんがどう。ウサギちゃん。
馬は抱き着こうとしたがウサギは素早く避けてこう言った。

バカやってないで。さっさとあいつら片付けわよ。


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