十二支vs十二星座

ビッグバン

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平安貴族と羊

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その頃、森の奥深くの最深部では羊が北欧最強の神トールと引き分けた最強の怪物ヨルムガンドと遭遇していた。

平安貴族の様な人間態になった巨大な蛇の怪物ヨルムガンドは目の前に立つ白いモフモフの羊の羊毛を身につけた人間の女性の様な姿をした羊の十二支をしらけた目で見ながらこう言った。

邪魔をするなでおじゃる。朕の狙いはただ一つあの巨大な蛇ただ一つでおじやるな。お前の様な小娘興味ないでおじゃる早くそこをのけそこのけ。蛇様が通るでおじゃる。

言葉はふざけているが、それは圧倒的な実力からくる余裕の表れであり、その言葉には逆らえば殺すと言う圧倒的な重みがった。
普通なら弱者はその言葉に逆らえず動けなくなるはずだった。だが、ヒッジンには確かな覚悟があった。

行かせるわけないでしょ。理性を失っても巳は私達の仲間、見捨てて逃げられるわけないでしょ。

お前の様な小娘など前菜にもならないでおジャルな。丸呑みで一瞬でおじゃる。

相手をするまでもないでおじゃるがその覚悟に敬意を評していただくかのう。

そう言うとヨルムガンドは人間態のままの状態でヒッジンに掴みかかった。

ヒッジンは一瞬で羊毛を脱ぎ捨て逆に羊毛がヨルムガンドを包み込み動きを封じた。

ヒッジンは勝利を確信し後ろを向いてその場を去ろうとした。
どんな強敵も格上の不死身の相手でも戦う前に無力化すれば一緒なのよ。お休み。おバカさん。

その、瞬間、羊毛が弾け飛んだ。




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