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牡牛のラビリンス
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その頃、十二支の一人馬の戦士宇摩 馬尾は雷神の攻撃の前に瀕死寸前となっていた。
あらやだ。しつこいわね。しつこい男は嫌われるわよ。お馬さん。何があなたをそこまでさせるのかしら?
馬尾は迷う事なくこう言った。
「何のためぇ。そんなの決まってるだぁ。愛の為だぁ。」
「おんまいさんをどおじたらウサギザンを傷つける。それだけはゆるさえねだぁ。」
「何が言いたいか。よく分からなかったけど。泥くさと不器用な愛し方しかできない見た目通りのぶ男だと言う事は分かったわ。」
「全く。これだけは使いたくなかったんだけど仕方ないわね。これを使って一撃で倒せなかったのはたった二人だけ。すぐに勝負が付いちゃって面白くないから封印してたんだけど。不器用な愛の戦士に敬意を評して神の鉄槌をくだす。トールハンマー。」
雷がトールの手に落ちそこから巨大なハンマーが現れた。
「今までのアチキは実力の半分も出せてなかったの。日本で言うとサムライが刀なしで戦ってたようなものよ。」
「でも、こっからは本気で粉砕してあげる。あなたのその不器用な恋心も身体ごどくだいてあげる。さあ、乙女の拳をくらいなさい。おりゃああ。」
その時、不思議な事が起こった。
馬尾の目の前の地面から巨大な壁が出現し、トールの攻撃を防いだのだ。
これには、雷神トールも口を大きく開けて驚きこう言った。
「何ですって。私の一撃を受け止める何て。信じられない。何者なのでてきないさい。」
すると、地面が割れ、そこから探偵の格好をして頭に角を生やした。頭が牛でそれ以外はムキムキの人間の男という異形な姿の野獣があらわれた。
迷宮探偵探偵ただいま見参。
その頃、会場裏では司会をヘルメスとロキに任せた大黒天がある人物を追い詰めていた。
やっぱり、おったか。ちょっと話し聞かせて貰おうか。お二人さん。そんな、黒装束着てても正体バレバレやで。
すると、黒装束を着た背の高い方の人物が諦めた様にこう言い、黒装束を放り投げた。
「さすがは大黒天にゃ。戦士から司会者ににゃってもその観察力の高さは変わらない見たいにゃ。」
そこには、大きな猫耳を生やし、着物を着たひょろ長い男が立っていた。
それを見た大黒天は冷静にこう言った。
「やはり、お前やったか。猫。」
大黒天はその姿を見間違うはずがなかった。間違いない。少しやつれて目に正気がないがその姿は昔、十二支候補間違いなしと言われた猫の戦士 猫道 倫の姿だった。
「お前やな。北欧神供にこちらの情報を漏らしたのも、北欧神供を復活させたのも。という事は後のお前も誰かは分かっとる姿を見せい。蛇遣い座。」
すると、もう一方の人物も黒装束を放り投げた。
そこには、身体中に蛇を巻きつけた怖い顔したおじいちゃんが立っていた。
それは少し前まで12星座の戦士と同格とされ、一年交代で12星座の戦士としてと戦っていた13星座の戦士 蛇遣い座のエメラルの姿だった。
お前やな。うちの巳をそそのかしてあんな化け物に変えたんは。他にも、いろいろとウチの十二支にちょっかい出してくれたみたいやな。
大黒天は普段の優しい顔から急に鬼の様な顔になり、こう言った。
「ゆるさん。絶対にゆるさんぞ。仲間を売った。猫も。巳の弱さに付け込み北欧神の為に利用した蛇遣いもゆるさん。」
「現役の戦士達の手を借りまでもない。
今ここで、お前達を捕まえて、全て話してからけじめつけさせて貰おうか。かくごはええな。」
あらやだ。しつこいわね。しつこい男は嫌われるわよ。お馬さん。何があなたをそこまでさせるのかしら?
馬尾は迷う事なくこう言った。
「何のためぇ。そんなの決まってるだぁ。愛の為だぁ。」
「おんまいさんをどおじたらウサギザンを傷つける。それだけはゆるさえねだぁ。」
「何が言いたいか。よく分からなかったけど。泥くさと不器用な愛し方しかできない見た目通りのぶ男だと言う事は分かったわ。」
「全く。これだけは使いたくなかったんだけど仕方ないわね。これを使って一撃で倒せなかったのはたった二人だけ。すぐに勝負が付いちゃって面白くないから封印してたんだけど。不器用な愛の戦士に敬意を評して神の鉄槌をくだす。トールハンマー。」
雷がトールの手に落ちそこから巨大なハンマーが現れた。
「今までのアチキは実力の半分も出せてなかったの。日本で言うとサムライが刀なしで戦ってたようなものよ。」
「でも、こっからは本気で粉砕してあげる。あなたのその不器用な恋心も身体ごどくだいてあげる。さあ、乙女の拳をくらいなさい。おりゃああ。」
その時、不思議な事が起こった。
馬尾の目の前の地面から巨大な壁が出現し、トールの攻撃を防いだのだ。
これには、雷神トールも口を大きく開けて驚きこう言った。
「何ですって。私の一撃を受け止める何て。信じられない。何者なのでてきないさい。」
すると、地面が割れ、そこから探偵の格好をして頭に角を生やした。頭が牛でそれ以外はムキムキの人間の男という異形な姿の野獣があらわれた。
迷宮探偵探偵ただいま見参。
その頃、会場裏では司会をヘルメスとロキに任せた大黒天がある人物を追い詰めていた。
やっぱり、おったか。ちょっと話し聞かせて貰おうか。お二人さん。そんな、黒装束着てても正体バレバレやで。
すると、黒装束を着た背の高い方の人物が諦めた様にこう言い、黒装束を放り投げた。
「さすがは大黒天にゃ。戦士から司会者ににゃってもその観察力の高さは変わらない見たいにゃ。」
そこには、大きな猫耳を生やし、着物を着たひょろ長い男が立っていた。
それを見た大黒天は冷静にこう言った。
「やはり、お前やったか。猫。」
大黒天はその姿を見間違うはずがなかった。間違いない。少しやつれて目に正気がないがその姿は昔、十二支候補間違いなしと言われた猫の戦士 猫道 倫の姿だった。
「お前やな。北欧神供にこちらの情報を漏らしたのも、北欧神供を復活させたのも。という事は後のお前も誰かは分かっとる姿を見せい。蛇遣い座。」
すると、もう一方の人物も黒装束を放り投げた。
そこには、身体中に蛇を巻きつけた怖い顔したおじいちゃんが立っていた。
それは少し前まで12星座の戦士と同格とされ、一年交代で12星座の戦士としてと戦っていた13星座の戦士 蛇遣い座のエメラルの姿だった。
お前やな。うちの巳をそそのかしてあんな化け物に変えたんは。他にも、いろいろとウチの十二支にちょっかい出してくれたみたいやな。
大黒天は普段の優しい顔から急に鬼の様な顔になり、こう言った。
「ゆるさん。絶対にゆるさんぞ。仲間を売った。猫も。巳の弱さに付け込み北欧神の為に利用した蛇遣いもゆるさん。」
「現役の戦士達の手を借りまでもない。
今ここで、お前達を捕まえて、全て話してからけじめつけさせて貰おうか。かくごはええな。」
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