お正月短編福袋

ビッグバン

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その1

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走れエロス

エロスはアイドルのコンサート会場に来ていた。二次元バカ共は望みがないと考えたエロスは三次元の女達に夢中なこの男達ならきっと性欲を解放したらあのアイドル達に襲い掛かると考えたのだ。

エロスは男達に向かって性欲の矢を放った。しかし、男達はさらに興奮してアイドルをオタ芸で応援するだけだった。エロスは激怒した。なぜなんだ。なぜこいつらは性欲を剥き出しにして襲い掛からない。エロスはしばらく考え込むとマネージャーやスタッフに向かって着衣消滅の矢と撃ったものを一時的に操る洗脳の矢を射った。洗脳の矢はとても貴重でできれば使いたくなかったがこの際仕方がない。

エロスには考えがあった。エロスは日本人は集団行動が大好きな種族と聞いていたので他の奴が事に及べば我慢しているオタク達もきっと襲い掛かるに違いないと考えたのである。幸いアイドルはステージに96人もいるこれだけいれば、少しは日本の少子化も収まるはずだ。そう考えたのだ。そして、興奮した集団がアイドル達に襲い掛かる。

その時だった。なんと、オタク達がアイドル達を守ったのである。オタクの一人が言った。我々のアイドル、セリヌンズのライブを邪魔する不届き者をひっ捕らえよ。すると、まわりのオタク達がそれに応じる。了解しました。親衛隊長。すると、オタク達はオタ芸を駆使して興奮した集団をバッタバッタと切り捨てていく。

それを見た。エロスは激怒した。そして、しばらく考え込むと邪悪な笑いを浮かべオタク達に洗脳の矢と着衣消滅の矢を言った。そしてダメ押しにアイドル達に着衣消滅の矢と洗脳の矢を射った。

エロスはさすがのオタク達も体を支配され、大好きなアイドル本人に誘惑されたとあっては事に及ばないわけがない。洗脳の矢をこんなに使ったんだ。成功してくれなければ、こちらが大損だ。

エロスは勝ち誇り笑みを浮かべた。
しかし、そうは上手くいかなかった。アイドル達を洗脳して、裸で踊らせ男達を興奮させたとこまでは上手くいったのだが、またオタク達が邪魔をしたのだ。

なんと、オタクの一人親衛隊長と呼ばれるていた男が洗脳を弾き飛ばし、オタク達に呼びかけ始めたのだ。

「隊員共、我々セリヌンズ親衛隊三か条いくぞ」

それを聞くとほかのオタク達も洗脳をはねのけ始めた。

そして、親衛隊長に続き三か条を言い始めた。

「一つアイドル達に手を出すなかれ、我々にとってアイドルとは神に等しき存在手を出すなど持ってのほか。
オタク達はこれを言った瞬間洗脳を弾き飛ばした。」

「二つ アイドル達とて完璧ではないだからこそ真のファンならアイドルの痴態は見なかった事にすべし」

そう言うとファンはアイドル達に服を着せ始めた。

「三つアイドルの為ならすべてを捨てるべし。
例え後で警察に捕まる事になろうとも。」

そう言うとオタク達は会場中のカメラを破壊し、マネージャー達を縛り上げた。

会場中から勝ち誇ったオタク達の雄叫びがこだまする。

エロスは悔しそうに叫んだ。
「なんなんだ。なんだってゆうんだよ。流行ってるのかよ。三か条言うの。何で神の力が通じないんだよ。チックショー。」

エロスは取り乱してしばらく叫び散らすと落ちついて考え込んだ。すると、今度は男女共学の高校に向かって飛んで言った。
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