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【切り抜き6】実は●●なことを明かしつつ悩み相談に答える天母マリア

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 ~#マリアのお悩み相談室~

「さぁて、いよいよ次が最後のお悩み相談ですよぉ。長かったぁ~……。最後にどんな相談が寄せられたのか読んでいきましょ~。これはつい先日届いた相談です」

 ――僕は高校一年のファンジェルです。最近、母とギスギスすることが多くなりました。理由は僕にあって、一か月ほど前に母の言いつけを破った僕は、母がしている秘密の仕事を知ってしまいました。それは僕にとって衝撃的で、母と話をしようにも上手く切り出せません。詳しくは話せませんがそんな感じです。
 母さんと話をする勇気を下さい。よろしくお願いします。

コメント
:秘密の仕事……あっ、察し。
:母親が水商売してるのを名刺とか見つけて知っちゃったんだろうなぁ
:最後の最後にとんでもないシリアスぶっこんできたな……

「という相談なんですけど、相談者さんのお母様が実際どんな仕事をされてるかわかんないから断定はしないで話していきますね。……そうですねぇ、これは……うーん、難しい。この文面だと、そもそも秘密を知っちゃったことを本当に話さないといけないのかも判断できないからね……」

:母親の仕事内容による
:言わなくていいことなら言わんほうがええよ

「ちょっと脱線してマリアの話になっちゃうんだけど、実は私……メタライブの活動のことは家族の誰にも言ってないのよ」

:まじ⁉
:知らなかった
:ゆーてマリアママは地上波にも出てるし声でとっくに気づかれてそう

「気づかれてはないと思う。本当はもっと早くに言ったほうが良かったのかもしれないんだけど、メタができたばかりの頃は会社自体が小さくて趣味に近かったから、これなら家族には言わなくてもいいかなって……。家のことを優先するように言われちゃったら、辞めないといけなかったから……」

:うんうん
:メタライブがここまで大きくなるとは六年前は思わなかった

「本当に、メタライブがここまで大きくなるなんてねぇ……最初はマリアだけだったから。ここまで来れたのは、リスナーさん全員のおかげだねっ」

:マリアママたちが頑張ったからだよ

「でも今度は逆にね……大きくなりすぎて家族に言い出せなくなっちゃったの。だって、もしみんながマリアの家族だとして、いきなり『実は私、天母マリアなの!』って言われたらびっくりしちゃうでしょ? ……家族に遠慮されるの、嫌だから」

:そんなカミングアウトされたら驚いてギックリ腰になるわwwww
:言った瞬間、家族に車とか別荘ねだられそう
:ママ~、次の誕生日プレゼントは熱海の別荘がいい~

「めっ! 別荘は買いませんっ。みんなに頂いたお金ですからね、ミュージックビデオ付きのオリジナル曲を作ったり、ゲーム大会を企画するときに使って、配信活動に還元していきますよぉ。…………まあ、本当にたま~にだけ、旅行で贅沢もしちゃうけど」

:この前の生誕祭ライブもだけど、マリアママは目に見える形で還元してくれるからファン冥利に尽きる
:もっと贅沢してもいいと思うけどなー

「……という感じで、マリアも家族に隠し事をしてますって話でした。だから、相談者さんのお母様が秘密にしている気持ちも少しはわかるつもり。そのうえでマリアが相談者さんに言ってあげられることは一つ――『大丈夫だよ』って言葉だけです。……大丈夫よ。だってマリアに相談するくらいだもん、相談者さんはお母様をすごく大切に思ってるのよ。そんなふうに思われる素敵なお母様になら、きっと相談者さんの気持ちも届くと思う。マリアはそう信じてます。頑張ってね!」

:うんうん
:せやね
:頑張れー!

「…………でも、いいなぁ」

:ん?

「あっ、ううん、ごめんね……相談者さんのお母様が羨ましくて。いいなぁ。そんなふうに慕われるお母さんに、私もいつか死ぬまでに、なれるのかなぁ……」
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