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第2話 推しと一対一トーク!
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6月15日(木)16時50分
「ゲームありがとー! 明日学校で返すね」
「了解。気を付けて帰れよ」
と、家の玄関で美波を見送る。放課後。俺は美波と一緒に下校して、朝の約束どおりゲームを貸したのだった。
さて、ここからが今日の本番だ――
制服から着替え、俺は弾む足取りで家から駅に向かい、電車に飛び乗った。
電車に揺られること数分、秋葉原駅に到着。
秋葉原駅の電気街口を出て大通りを進むと、目的地の雑居ビルが見えてきた。ビルの入り口には看板が立てられており、『一対一トーク 会場』と書かれている。
スマホで時間を確認すると、17時34分。
早く着きすぎたかも、と心配になったのもつかの間。
「うわっ、まじか⁉」
会場であるビルの一階ホールには既に大勢の人がいて、列を作って待っていた。
トークは二分間。一人減るのに二分かかるとしても、自分の順番が来るまで一時間はかかりそうな人数がいる。
急いで俺も受付でチケットを提示し、『天母マリア』と書かれたプラカードの列に並んだ。
マリアの他にも一対一トークにはメタライブ所属のVTuberが参加している。全員が全員有名だからだろう、どの列でも数十人のファンが推しと話したくて並んでいた。
「さすがはメタライブだなぁ……」
メタライブは、世界で初めて女性VTuberをアイドルとして売り出した会社だ。
設立は六年近く前。初年度は0期生の天母マリアが一人で会社を支えていた。
その翌年、一期生として三人の女性VTuberがメタライブにスカウトされ、流れが変わる。三人組のアイドルユニットという構図が生まれたんだ。
マリアを中心に一期生の三人がコラボで活動するようになると、メタライブの人気は飛躍的に伸びた。これは、メンバー同士の関係性を前面に打ち出したことで、キャラクター同士の関係性が好きなオタクファンを取り込んだからと言われている。
その後、オーディションが不定期で開催され、メタライブは次々に三人組のユニットを輩出していった。その流れは今も続いており、現在、四期生までデビューしている。
そんなメタライブは、今や何億円もの収益を生み出す国内最大のVTuber運営会社だ。
それを誕生から支えている大黒柱こそ、天母マリアに他ならない。
よく知らない人は、『マリア? 六年近くも活動してたらババアだろ』と言うけど、言い換えれば、ババアになるまでファンと会社を導いてきたすごい人だと言える――ババアじゃないし可愛いけど。
俺は、つらいときにマリアの明るい配信に救われてVにハマったんだ。
そのお礼を言うには六千円は安すぎるし、二分は充分すぎる。
「次の方どうぞー」
と、考え事をしていたら自分の順番が来ていた。
目の前には服屋の試着室みたいな個室があり、スタッフが個室のカーテンを開ける。
この奥で、今から、マリアと会話するのか……緊張してきたぁ。
「個室の中にヘッドホンがありますので、それを装着したときから二分を測ります」
スタッフはそう言った。要するに、ヘッドホンを付けてから二分で話を終わらせないといけない。
一つ前に並んでいた人が個室から出てきて、俺は入れ替わりで中に入る。
個室の中には、椅子と机、ヘッドホン、そしてマリアの映るディスプレイがあった。ディスプレイの上には小型カメラがあるから、俺の姿はマリアにも見えているに違いない。
俺は緊張しつつも、冷静に椅子に座ってヘッドホンを装着する。
その瞬間、後ろでカーテンを閉められる気配がした――トーク開始だ!
「あっ、どうもはじめまして! 俺――」
『どぅえええええええええええええぇぇぇぇぇえええっっっ⁉⁉⁉』
と、マリアが絶叫した。
……悲報。俺氏。推しとの初会話で開幕絶叫される。
『あっ、ご、ごめんなさい急に叫んじゃって! ちょっと、その、なんていうかな……居るはずのない人? みたいなのが見えてびっくりしちゃった、みたいな……』
「そ、そうなんですね……」
訳がわからない説明だったけど、二分しかないんだし気にせず話を進めよう。
『ごめんなさいね、時間がないのに。お名前、聞いてもいい?』
「翔です!」
『…………ですよねぇ……』
「えっ?」
『あっ⁉ ううん、なんでもないから気にしないでね。翔さんは、どうして〝ファンジェル〟になってくれたの?』
ファンジェルはファンとエンジェルの造語で、天母マリアファンの愛称だ。
よかった、早速話を振ってもらえた。これを伝えるために来たんだ。
「俺、高校受験の時期にマリアママを知ったんです。その頃は、メンタルが死んでて……。塾に入ってたんですけど周りがみんな頭いい奴ばかりで、つい見え張って、レベルの高い高校を受験しちゃったんです」
「うんうん」
「受験勉強は当然しんどくて、でも落ちたら人生終わると思ってたから逃げられなくて……。そんなときでした、気分転換に見てたYouTubeでマリアママの切り抜きを見かけたんです。『マリアから受験生へ』って切り抜きなんですけど……」
マリアは当時の配信でこう言っていた。
――成功しても失敗しても、何年もしたら笑い話になるんだから、あとで『もっと頑張ればよかった』って思わないように今頑張るようにしてる。
「俺、本当に、あの配信に救われました。ありがとうございました……っ!」
『いえいえ。救われたなんてそんな……ちゃんと合格できたのは翔ちゃ――翔さんが頑張ったからだもん。頑張れてえらいっ!』
「ハハ、どうも…………ん? 俺まだ合格したことは話してませんけど」
『えっ⁉ ……ふっふっふ~。マリアパワーでお見通しよ!』
「マリアパワーすげえ!」
『翔さんは、マリアのどんなところが好き?』
うーん、好きなところかぁ……。
「たくさんありすぎるんですけど……ぱっと最初に思い浮かんだのは〝声〟ですね。俺、マリアママの声、大好きなんスよ! 癒されるっていうのかな……もう大好きすぎて、まじで朝起きてから夜寝るまで聞いてます!」
『嬉しい~~っ! ……むふふ。そうよねぇ、翔さんの朝はマリアの切り抜きから始まるんだもんね』
「ハハ、そうなんです…………ん? 俺まだ寝起きに切り抜き見てることは話してませんけど」
『あっ⁉ ……マリアパワ~♡』
くぁわいいィィ‼(尊死)
『マリアのこと、どれくらい好き?』
「世界で一番!」
『しゅきしゅきだいしゅき?』
「しゅきしゅきだいしゅきィィィィ‼ ふぉおおおおおおおおおお‼」
ハッスルしていると、ふいに机の上でブザーが鳴った。早くも終了時間だろうか。
『あと二十秒なんだけど、何かマリアに言ってほしい台詞はない? 本当になんでもいいの。折角来てくれたファンジェルみんなに言ってることだから』
「え~、いいのかな、ちょっと気持ち悪い台詞かも」
『いいよぉ! お母さんが全部受け止めてあげるっ! バッチ来ぉい!』
「……えぇー……」
『な、なんで急に萎えるの……?』
なぜか一瞬、笑顔で両手を広げる母さんの姿が思い浮かんで一歩引いてしまった。
だが貴重な機会だ。恥ずかしがらずにリクエストしてみよう。
「じゃあ……『ママは翔くんのこと、だーいすき。マリアをお嫁さんにしてください』でお願いしますッ」
『ダメよ親子でそんなことぉ~』
「ちょ……、なんでもいいって言いましたよねぇ⁉」
『ママなのにお嫁さんもだなんて、そんなのピザ食べながらダブルチーズバーガーにも手を出すようなものよ~』
「俺の夢とデブの欲張りを一緒にするな‼」
シャー、と後ろでカーテンが開けられてしまう。
心底がっかりした俺がヘッドホンを外そうと手をかけた、まさにその瞬間。
『ママは翔くんのこと、だ~いすき! マリアをお嫁さんに、してください♡』
――――……。
……ハッ⁉
気がつくと、俺は雑居ビルの前に立っていた。
歩いてビルを出た記憶がない。ヘッドホンを外そうとした際、マリアの甘くとろけるような声が聞こえてきて、台詞の破壊力に脳みそを蹂躙されてしまったようだ。
きれいな夕日に目をすがめ、俺は笑う。
「まったく、ママは最高だぜっ!」
余談だが――夜遅くに帰宅した母さんは上機嫌で、小遣いとして六千円をくれた。なんで六千円と中途半端な額なのかわからないが、たぶん今日の俺には及ばないにしても何か良いことがあったんだろう。良いことってやつは連鎖するのかもしれない。
だから俺は、明日も良いことがあると信じていた。
「ゲームありがとー! 明日学校で返すね」
「了解。気を付けて帰れよ」
と、家の玄関で美波を見送る。放課後。俺は美波と一緒に下校して、朝の約束どおりゲームを貸したのだった。
さて、ここからが今日の本番だ――
制服から着替え、俺は弾む足取りで家から駅に向かい、電車に飛び乗った。
電車に揺られること数分、秋葉原駅に到着。
秋葉原駅の電気街口を出て大通りを進むと、目的地の雑居ビルが見えてきた。ビルの入り口には看板が立てられており、『一対一トーク 会場』と書かれている。
スマホで時間を確認すると、17時34分。
早く着きすぎたかも、と心配になったのもつかの間。
「うわっ、まじか⁉」
会場であるビルの一階ホールには既に大勢の人がいて、列を作って待っていた。
トークは二分間。一人減るのに二分かかるとしても、自分の順番が来るまで一時間はかかりそうな人数がいる。
急いで俺も受付でチケットを提示し、『天母マリア』と書かれたプラカードの列に並んだ。
マリアの他にも一対一トークにはメタライブ所属のVTuberが参加している。全員が全員有名だからだろう、どの列でも数十人のファンが推しと話したくて並んでいた。
「さすがはメタライブだなぁ……」
メタライブは、世界で初めて女性VTuberをアイドルとして売り出した会社だ。
設立は六年近く前。初年度は0期生の天母マリアが一人で会社を支えていた。
その翌年、一期生として三人の女性VTuberがメタライブにスカウトされ、流れが変わる。三人組のアイドルユニットという構図が生まれたんだ。
マリアを中心に一期生の三人がコラボで活動するようになると、メタライブの人気は飛躍的に伸びた。これは、メンバー同士の関係性を前面に打ち出したことで、キャラクター同士の関係性が好きなオタクファンを取り込んだからと言われている。
その後、オーディションが不定期で開催され、メタライブは次々に三人組のユニットを輩出していった。その流れは今も続いており、現在、四期生までデビューしている。
そんなメタライブは、今や何億円もの収益を生み出す国内最大のVTuber運営会社だ。
それを誕生から支えている大黒柱こそ、天母マリアに他ならない。
よく知らない人は、『マリア? 六年近くも活動してたらババアだろ』と言うけど、言い換えれば、ババアになるまでファンと会社を導いてきたすごい人だと言える――ババアじゃないし可愛いけど。
俺は、つらいときにマリアの明るい配信に救われてVにハマったんだ。
そのお礼を言うには六千円は安すぎるし、二分は充分すぎる。
「次の方どうぞー」
と、考え事をしていたら自分の順番が来ていた。
目の前には服屋の試着室みたいな個室があり、スタッフが個室のカーテンを開ける。
この奥で、今から、マリアと会話するのか……緊張してきたぁ。
「個室の中にヘッドホンがありますので、それを装着したときから二分を測ります」
スタッフはそう言った。要するに、ヘッドホンを付けてから二分で話を終わらせないといけない。
一つ前に並んでいた人が個室から出てきて、俺は入れ替わりで中に入る。
個室の中には、椅子と机、ヘッドホン、そしてマリアの映るディスプレイがあった。ディスプレイの上には小型カメラがあるから、俺の姿はマリアにも見えているに違いない。
俺は緊張しつつも、冷静に椅子に座ってヘッドホンを装着する。
その瞬間、後ろでカーテンを閉められる気配がした――トーク開始だ!
「あっ、どうもはじめまして! 俺――」
『どぅえええええええええええええぇぇぇぇぇえええっっっ⁉⁉⁉』
と、マリアが絶叫した。
……悲報。俺氏。推しとの初会話で開幕絶叫される。
『あっ、ご、ごめんなさい急に叫んじゃって! ちょっと、その、なんていうかな……居るはずのない人? みたいなのが見えてびっくりしちゃった、みたいな……』
「そ、そうなんですね……」
訳がわからない説明だったけど、二分しかないんだし気にせず話を進めよう。
『ごめんなさいね、時間がないのに。お名前、聞いてもいい?』
「翔です!」
『…………ですよねぇ……』
「えっ?」
『あっ⁉ ううん、なんでもないから気にしないでね。翔さんは、どうして〝ファンジェル〟になってくれたの?』
ファンジェルはファンとエンジェルの造語で、天母マリアファンの愛称だ。
よかった、早速話を振ってもらえた。これを伝えるために来たんだ。
「俺、高校受験の時期にマリアママを知ったんです。その頃は、メンタルが死んでて……。塾に入ってたんですけど周りがみんな頭いい奴ばかりで、つい見え張って、レベルの高い高校を受験しちゃったんです」
「うんうん」
「受験勉強は当然しんどくて、でも落ちたら人生終わると思ってたから逃げられなくて……。そんなときでした、気分転換に見てたYouTubeでマリアママの切り抜きを見かけたんです。『マリアから受験生へ』って切り抜きなんですけど……」
マリアは当時の配信でこう言っていた。
――成功しても失敗しても、何年もしたら笑い話になるんだから、あとで『もっと頑張ればよかった』って思わないように今頑張るようにしてる。
「俺、本当に、あの配信に救われました。ありがとうございました……っ!」
『いえいえ。救われたなんてそんな……ちゃんと合格できたのは翔ちゃ――翔さんが頑張ったからだもん。頑張れてえらいっ!』
「ハハ、どうも…………ん? 俺まだ合格したことは話してませんけど」
『えっ⁉ ……ふっふっふ~。マリアパワーでお見通しよ!』
「マリアパワーすげえ!」
『翔さんは、マリアのどんなところが好き?』
うーん、好きなところかぁ……。
「たくさんありすぎるんですけど……ぱっと最初に思い浮かんだのは〝声〟ですね。俺、マリアママの声、大好きなんスよ! 癒されるっていうのかな……もう大好きすぎて、まじで朝起きてから夜寝るまで聞いてます!」
『嬉しい~~っ! ……むふふ。そうよねぇ、翔さんの朝はマリアの切り抜きから始まるんだもんね』
「ハハ、そうなんです…………ん? 俺まだ寝起きに切り抜き見てることは話してませんけど」
『あっ⁉ ……マリアパワ~♡』
くぁわいいィィ‼(尊死)
『マリアのこと、どれくらい好き?』
「世界で一番!」
『しゅきしゅきだいしゅき?』
「しゅきしゅきだいしゅきィィィィ‼ ふぉおおおおおおおおおお‼」
ハッスルしていると、ふいに机の上でブザーが鳴った。早くも終了時間だろうか。
『あと二十秒なんだけど、何かマリアに言ってほしい台詞はない? 本当になんでもいいの。折角来てくれたファンジェルみんなに言ってることだから』
「え~、いいのかな、ちょっと気持ち悪い台詞かも」
『いいよぉ! お母さんが全部受け止めてあげるっ! バッチ来ぉい!』
「……えぇー……」
『な、なんで急に萎えるの……?』
なぜか一瞬、笑顔で両手を広げる母さんの姿が思い浮かんで一歩引いてしまった。
だが貴重な機会だ。恥ずかしがらずにリクエストしてみよう。
「じゃあ……『ママは翔くんのこと、だーいすき。マリアをお嫁さんにしてください』でお願いしますッ」
『ダメよ親子でそんなことぉ~』
「ちょ……、なんでもいいって言いましたよねぇ⁉」
『ママなのにお嫁さんもだなんて、そんなのピザ食べながらダブルチーズバーガーにも手を出すようなものよ~』
「俺の夢とデブの欲張りを一緒にするな‼」
シャー、と後ろでカーテンが開けられてしまう。
心底がっかりした俺がヘッドホンを外そうと手をかけた、まさにその瞬間。
『ママは翔くんのこと、だ~いすき! マリアをお嫁さんに、してください♡』
――――……。
……ハッ⁉
気がつくと、俺は雑居ビルの前に立っていた。
歩いてビルを出た記憶がない。ヘッドホンを外そうとした際、マリアの甘くとろけるような声が聞こえてきて、台詞の破壊力に脳みそを蹂躙されてしまったようだ。
きれいな夕日に目をすがめ、俺は笑う。
「まったく、ママは最高だぜっ!」
余談だが――夜遅くに帰宅した母さんは上機嫌で、小遣いとして六千円をくれた。なんで六千円と中途半端な額なのかわからないが、たぶん今日の俺には及ばないにしても何か良いことがあったんだろう。良いことってやつは連鎖するのかもしれない。
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