2 / 4
第一章 : 崩壊
刻の始動
しおりを挟む…どうしてこうなったんだろう
俺は何がしたかったんだ?
あの女はどうなった?
ああ、そうか。
やっぱり神には勝てるわけがない
最初からこんな事しなければ……!!
ー時は2232年。この世界は吸血鬼に支配されていた。原因は不明だが、突如として表れた吸血鬼に世界は1年も経たない内に人口の99.97%が吸血鬼にされ、残った僅かな人口は吸血鬼も住めない極地に身を寄せて静かに過ごしていた。例えば、自分の村もその一つだ。…だったはずだ……。
ー他の村の誰しもが自分の村を噂した。
「あそこの村は吸血鬼が軍地に…」
「人がいないなら早く報告しないと…様に……」
ー言われていい気分の言葉ではない。いや、気分で言うなら最悪の一言だ。
吸血鬼が稀にとはいえ、来るというのも一つだが一番は『人が住んでない』という事だ。確かに人が少ない事には間違いないのだが、昔は栄えていた(らしい)し、今でも数人とは言え生活している。
ーこんな状況でも暮らしている自分や村の人にとっては不愉快以外の何物でもない。
「同じ人間ならちょっとは助けろよ!」
声を荒げ、ドアを蹴って少年は外に出た。
少年 ー クルトは町に出かけた先、吸血鬼がゴミ箱に捨てていた小汚い上着を少し手荒に着て、妹の帰りを外に出て待った。しばらく待つと妹 ー シノンが帰って来た。
「ただいま!」
「ああ、お帰り」
元気に声を出し、前髪を整え始めたシノンに安堵感が生まれた。本来なら自分がするべきであるだろう『吸血鬼の街に潜入し、食糧を盗む』という行動をしている。こうでもしなければ食べる事などほとんど出来ないし、水も飲めない。だから、シノンが街に行くことを止められなかった。
「今日はパン3個と水(の入ったビン)が4つ、あとは飴玉5つとクッキーが2箱かな」
綺麗な茶髪を揺らしながら淡々と今日の成果を上げる。幾度とある事に既に慣れてきている様子だった。
「ああ、ありがとう。これなら2日は大丈夫だな」
そう言った直後
「今日は疲れたからもう寝るね。お休みなさい~」
「ゆっくり休めよ」
シノンは余程疲れたのか、いつもよりかなり早く眠った。
ー思えば両親が吸血鬼に殺されてからシノンに無理させてしまったかもしれない。それからというもののいつも俺の代わりに率先して行動してくれるようになった。 ある日
「何故そんなに俺の為に動こうとする、もっと自身の為に動いてもいいだろ?」
と聞いた事があった。
「お兄ちゃんもお父さんやお母さんみたいになって欲しくないから」
「自分がどうなってもいいというのは一種の”怠惰”だ。自身の危険を第一に行動しろ。」
確か自分はこう言ったはずだが……。こう言った後、シノンはさらに俺に尽くした。
守ってくれるのは有難いが、俺がシノンを守っているわけではないし、もしも俺のミスでシノンが
死んだら……。正直、目も当てられないだろう。
死なない様に今日ばかりはゆっくり休んで明日にそなえて欲しいと俺はシノンの寝顔を見て、自室に戻り眠りについた。
ー翌日、いつもの1日が始まる。まず最初に、昨日に妹が盗ってきた飴玉を一つずつ用意する。
ー以上だ。
シノンに文句を言うワケではないが、盗ってくる量が少ない。仕方のない事ではあるのだが明日の分を考慮すると、どうしても朝は少なくなってしまうのが現状だ。
…珍しくシノンが起きてこない。いつもならそろそろ起きて身だしなみを、亡き母のドレッサーで整え始める頃だろう。昨日の様に疲れが出たなら珍しくもないだろうが、それにしてもやけに遅い。
「早く起こさないと…」
そう呟きながら妹の部屋に向かう。
俺とシノンは離れた小屋に住んでいる、だから時折こうして起こしにいく事があった。ゆっくり休んでほしいというのは本音だが、妹の部屋を掃除するのは自分だ。正直ずっと寝てられるのもかなり困る、というか既に昼前なんだが……。
そんな事を考えながらもシノンの部屋に着いた。距離自体はそう遠くはなく、走れば1分もかからない距離だ。
シノンの部屋をノックし、
「シノン、そろそろ起きてこい。もうすぐ昼だぞ」
と、声をかけた。だが、起きてこない。
「疲れたのか?寝てたい気持ちも分かるが一度起きて朝ご飯を食べろ。そうしないと掃除も出来ないだろ」
2回目の声かけにも黙っていたままだった。
…おかしい。シノンは寝起きはいい方ではないが2度声をかけて起きない事は今までなかった。
ドアを強引に開けようとした。が、開かない。いや、開かないという感触ではない、開けてくれないという感覚だ。
「シノン!?大丈夫か!?」
声を荒げるが、起きてくる様子は一向に見られない。
「そうだ……窓だ」
ドアが開かないなら窓を割れば入れる。そう考えた俺は真っ先に家の裏側にある窓に走った。不思議な事に窓は開いている……誰かが入ったのか?
…嫌な予感しかしない。シノンを早く助けないと…。
その一心で素早く窓から家に入り、明かりを点け、
「シノンに手をだすなあぁぁぁぁ!!!!」
普段は出さない程の声で敵を威嚇した。
……つもりだった。そこに敵の姿などなく、俺の声に驚いたのか床にペタリと座り込んだ下着姿のシノンがいた。
「……シノン?」
「…朝から強烈な事してくれるね、
お・に・い・ちゃ・ん?」
…シノンが怒っている。怒った時のシノンは小さいときによく怒られた母親譲りだ。
「…いや、2回声はかけた…」
その言葉を遮るかのように
「言い訳は却下!というか服を着流から出て行け~!!!!」
さっきの俺の声が比にならないほどの大きな声で怒鳴った。
…素直に出て行く事にした。事情は後で説明しよう…………。
「で?要件は?」
「いや、朝ご飯に呼ぼうとしてきたんだが、2回声をかけても出なかったしドアを開けようとしても開かなかった。だから窓から入ろうと…」
事情は全て話した。だが、シノンは
「ふ~ん…。着替え中とは考えなかったんだぁ~?」。
シノンの鋭い眼光が心に刺さる。
怖い。その青く光る眼光が怖い。普段の元気さが凍るかの様な目は俺の心を屈服させた。
「ごめん!」
その場で土下座して謝った。意外にもシノンは
「その一言が何故言えないのかな…。まぁ、次からしないって約束してくれる?」
「もちろんそのつもりだ」
逆に約束しないとどうなるのか…想像したくなかった。
「分かればよろしい♪」
良かった。とりあえず機嫌は直ったみたいだ。ホッと肩を撫で下ろし、妹を連れて食卓に向かった。
…ちなみに似た様な事であれば4回目だ。
ー朝と昼のご飯を済ませて、シノンと一緒に外に出た。今日は訓練の日で村の仲間内で戦い、お互いに力を身につける事を目的としている。
…ふと時間が気になり、シノンに時計を見てもらった。
「今は何時だ?」
「え~と……12時…42分くらいかな」
「42分も遅刻してるじゃねーか!」
まずい。そう思った矢先にとどめと言わんばかりの悲報が舞い込んだ。
「ごめんごめん。1時間遅れてるんだったこの時計」
俺は何をどう突っ込んだらいいのか分からずシノンを引いてとにかく走った。
…下手すれば死にかねないかもしれない。
ー古いというか何となく神秘的な洞窟の広場に俺と妹は集まった。少し余談だが、この洞窟は昔は神殿だったらしく壁に古い文字が描かれている。
「こういう綺麗な場所っていいよね!」
シノンが走り回る。確かにこの場所は綺麗だが、神々しくて自分達の居場所ではないと思ってしまう。
広場の隣に繋がっている通路を歩くと、唯一神と呼ばれる神『0』の像がある。
遥か昔の話だが、吸血鬼が現れた事が何度かあった。『0』は吸血鬼達を追い払い、人々を平和に導いたという。一見よくある様な神話の一説に聞こえるが、人々が吸血鬼に対する抵抗力がない以上、『0』は正に神様と言える存在だった。
「『0』、あんたの出番だぞ」。首から垂らしているペンダントを強く握り締めて願った。都合がいいが神頼みでもしないとこの状況は覆らないだろう。
俺は伝わりもしない願い事を何処か少しだけ伝わると信じてその場を後にした。
ー広場に戻ると村の仲間が全員集まっていた。
「おっせえよ!!何時間待たせる気だ!?」
「まだ2時間だろうが」
「お前は2時間も待てというのか!?この俺に2時間も待てと言うのか!?」
「お前限定なら永遠と待たせるさ」
この五月蝿いのはガロンだ。容姿は明るい茶髪で高身長、何よりイケメンといった所か。こいつは昔からの腐れ縁で3歳の時から一緒にいる3人組の1人だ。いつも訓練をしているやつで何時でも俺の前を行こうとした、負けず嫌いな性格だった。俺も負けず嫌いだったから2人でよく喧嘩しながらもお互いを高めあった。その時の事が功を成してか、ガロンはこの付近の村一の槍使いに、俺は剣士になった。そういう意味ではこいつにとても感謝している。が、その気持ちも五月蝿さで全部吹っ飛んでしまう。
「この野郎!今日こそは決着をつけてやる!」
「望むところだ!」
今にも戦闘態勢に入ろうとしたその時
「け、喧嘩はダメですよぉ…」
と優しい声が間に挟まった。
この紅い髪が特徴なのはティーンだ。ガロンと同じで小さい頃から一緒にいた3人組の内の1人でとっても優しい子だった。いつも喧嘩している俺とガロンを気弱ながらも勇敢に間に入って納めてくれた。その優しさは動物にも好かれる様で、ティーンの家にはいつも動物がいる。
…一見、優しい普通の女の子といった所だが実は裏の一面がある。
「…っ!」
「…ひっ」 「…はぁ」
「さっき静かにしろといったでしょ!?こっちはいつも喧嘩止めるの正直面倒なんだよ!周りの奴らも迷惑してるんだ、とっとと黙らないと外に出すよ!?」
「「はい!」」
2人が声を揃えて返事を返す程にティーンは怒らせると怖い。最も、怒るのは2人で喧嘩している時ぐらいだ。
…なるべく喧嘩しない様にしないとな……。
そんな話をしていると
「本当迷惑。さっさと出ていけば?」
冷たい声が飛んだ。
俺と同じ黒髪をしているのはチロルだ。チロルは2年程前に村の近くで行き倒れていて、シノンが食料を分けた所シノンの事を気にいったらしく、以来シノンの護衛をしている。アリラルに行く時もついていってくれて正直、無くてはならない存在となってきている。だが、シノン以外には警戒心が強くて冷徹な態度を取る為か他の村の人には嫌われている。
「いつも妹の為にありがとう」
そうチロルに言うが
「別にあなたにしてるわけじゃないわ」
と返してくる。
…過去に何があったんだろうか。できる事なら力になりたい所だ。
「…………。」
「…別に喋ってもいいんだぞ?」
この無口なやつはクロという。必要最低限しか言葉を話さないし、特別誰に対して好意を持っているわけではない。ただ、俺たちに対して敵意は向けず、寧ろ吸血鬼の不意打ちから守ったくらいだ。彼女なりには俺たちは仲間と認識してくれているのかもしれない。
「……(もぐもぐ…)」。
…あと、見た目の割によく食べる。それも凄い量だ。
「よく食べる事に飽きないね?なんだったら僕が何か持ってあげようか?」
金髪の好青年はアデルハートという。高貴な見た目の通り、上品な性格で何より綺麗好きだ。はっきり言って変わり者の多いこの仲間内で一番の常識人だろう。
「クルト、そろそろ訓練を始めよう」
アデルハートがそう言うとやる気が出たらしく、それぞれが訓練に励もうとした。
だが、
「雨だ…」
この広場は当然の事ながら屋根が無い。雨はみるみる強くなっていき、あっと言う間に水溜りが出来る程になってしまった。ここまでとなると訓練など出来る訳がなかった。
「明日は遅れるなよ?」
そう最後に言ったガロンに
「ああ、分かってる」
と言い、その広場を後にした。
…何故かは分からないが訓練してないのにどっと疲れた。
体がだるい。というか熱もある感触だ。
シノンが目の前に見える。助けて欲しいが、手を伸ばそうとしても届かない。シノンじゃなくてもいい、誰か助けてくれ…。
(駄目だ…意識…が……)
俺はその場に倒れ込んだ…………。
To Be Continued…
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
前略、旦那様……幼馴染と幸せにお過ごし下さい【完結】
迷い人
恋愛
私、シア・エムリスは英知の塔で知識を蓄えた、賢者。
ある日、賢者の天敵に襲われたところを、人獣族のランディに救われ一目惚れ。
自らの有能さを盾に婚姻をしたのだけど……夫であるはずのランディは、私よりも幼馴染が大切らしい。
「だから、王様!! この婚姻無効にしてください!!」
「My天使の願いなら仕方ないなぁ~(*´ω`*)」
※表現には実際と違う場合があります。
そうして、私は婚姻が完全に成立する前に、離婚を成立させたのだったのだけど……。
私を可愛がる国王夫婦は、私を妻に迎えた者に国を譲ると言い出すのだった。
※AIイラスト、キャラ紹介、裏設定を『作品のオマケ』で掲載しています。
※私の我儘で、イチャイチャどまりのR18→R15への変更になりました。 ごめんなさい。
【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。
【完結】7年待った婚約者に「年増とは結婚できない」と婚約破棄されましたが、結果的に若いツバメと縁が結ばれたので平気です
岡崎 剛柔
恋愛
「伯爵令嬢マリアンヌ・ランドルフ。今日この場にて、この僕――グルドン・シルフィードは君との婚約を破棄する。理由は君が25歳の年増になったからだ」
私は7年間も諸外国の旅行に行っていたグルドンにそう言われて婚約破棄された。
しかも貴族たちを大勢集めたパーティーの中で。
しかも私を年増呼ばわり。
はあ?
あなたが勝手に旅行に出て帰って来なかったから、私はこの年までずっと結婚できずにいたんですけど!
などと私の怒りが爆発しようだったとき、グルドンは新たな人間と婚約すると言い出した。
その新たな婚約者は何とタキシードを着た、6、7歳ぐらいの貴族子息で……。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる