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異世界編
姉妹
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夕暮れにやっと4人は元の街へたどり着いた。
宿を探すも見つからない。
最終的に行き着いたのは....
「....またここか」
ため息をつくラウナの目の先には見覚えのある建物。
元の宿だった。
・・・・・
「....おい....2度目は許さないぞ....」
「えー、別にいいじゃーん!」
ミイサとラウナの姉妹喧嘩が始まる。
メイラはその様子を笑いながら見ていた。
「いやいや、元気がいいな!」
一方、桂はベットに腰掛けため息をついている。
喧嘩の理由はというと....
「ベットが2つしかないんだよ!?そっちはラウナとメイラで、こっちは桂と私!」
ぼふっと桂の座っているベットに寝転ぶ。
「それはいいな!ラウナ!」
メイラは乗り気だ。
しかしラウナは首を横に振る。
「だめだ!僕とメイラが一緒なのはいいが、男と女が一緒に寝るなんて....!」
「別に変なことは起きないからいいじゃーん」
ミイサの言葉にラウナが顔を赤らめる。
「そ、そそそいういことをいってるんじゃなくてっ....!も、もう!か、勝手にしろ!」
完全に動揺を隠せないラウナはドスドスと部屋を出て行ってしまった。
「ははは...ラウナのああいうところ変わっていないな」
メイラが笑って言った。
「わーい!」
ミイサはベットの上で転がる。
「はぁ....兄弟なんだから仲良くしろよ....あ...」
メイラの顔を見る。
「ごめん....」
その言葉にメイラが首を横に振る。
「いいんだ。....私の姉は優しくなかった...話すことも全くなくてな。小さい頃は毎日寂しい思いをした。....ミイサが羨ましいよ」
その言葉にミイサが転がるのをやめ首をこちらに向けた。
何の話だかわからないようで、首を傾げている。
「いや、何でもないよ。お姉ちゃんを大切にな」
メイラは首をかしげるミイサに優しく微笑んだ。
「うん!」
ミイサは無邪気に笑って答えた。
桂はそれを見て思う。
メイラ....容姿から見て13、14。
ラウナと同い年のようで仲が良く、かなり大人っぽい。
メイラを見る限り、姉のナノが殺人鬼には思えないだろう。
「いったいどんな人だったんだ....」
桂はそう呟いた。
その時、ドタドタと廊下を走る音が聞こえ、ドアが勢いよく開けられる。
「大変だ!ブルグ国の兵士たちが集まっている!....おそらく私たちを探しているのだろう....裏口から逃げるぞ!」
宿を探すも見つからない。
最終的に行き着いたのは....
「....またここか」
ため息をつくラウナの目の先には見覚えのある建物。
元の宿だった。
・・・・・
「....おい....2度目は許さないぞ....」
「えー、別にいいじゃーん!」
ミイサとラウナの姉妹喧嘩が始まる。
メイラはその様子を笑いながら見ていた。
「いやいや、元気がいいな!」
一方、桂はベットに腰掛けため息をついている。
喧嘩の理由はというと....
「ベットが2つしかないんだよ!?そっちはラウナとメイラで、こっちは桂と私!」
ぼふっと桂の座っているベットに寝転ぶ。
「それはいいな!ラウナ!」
メイラは乗り気だ。
しかしラウナは首を横に振る。
「だめだ!僕とメイラが一緒なのはいいが、男と女が一緒に寝るなんて....!」
「別に変なことは起きないからいいじゃーん」
ミイサの言葉にラウナが顔を赤らめる。
「そ、そそそいういことをいってるんじゃなくてっ....!も、もう!か、勝手にしろ!」
完全に動揺を隠せないラウナはドスドスと部屋を出て行ってしまった。
「ははは...ラウナのああいうところ変わっていないな」
メイラが笑って言った。
「わーい!」
ミイサはベットの上で転がる。
「はぁ....兄弟なんだから仲良くしろよ....あ...」
メイラの顔を見る。
「ごめん....」
その言葉にメイラが首を横に振る。
「いいんだ。....私の姉は優しくなかった...話すことも全くなくてな。小さい頃は毎日寂しい思いをした。....ミイサが羨ましいよ」
その言葉にミイサが転がるのをやめ首をこちらに向けた。
何の話だかわからないようで、首を傾げている。
「いや、何でもないよ。お姉ちゃんを大切にな」
メイラは首をかしげるミイサに優しく微笑んだ。
「うん!」
ミイサは無邪気に笑って答えた。
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メイラ....容姿から見て13、14。
ラウナと同い年のようで仲が良く、かなり大人っぽい。
メイラを見る限り、姉のナノが殺人鬼には思えないだろう。
「いったいどんな人だったんだ....」
桂はそう呟いた。
その時、ドタドタと廊下を走る音が聞こえ、ドアが勢いよく開けられる。
「大変だ!ブルグ国の兵士たちが集まっている!....おそらく私たちを探しているのだろう....裏口から逃げるぞ!」
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