32 / 51
狂ったような世界の果てに
しおりを挟む
深くもぐれば カラメル ソースに出会える なんて
夢みる乙女の狂言かしら ?
ドレッサーをすべて 燃やした ら
スプーンの船で 出発しまいましょう
バラバラになった ブレスレットは 金銀の魚になって
プリンの 海 を 泳いでいくわ
大丈夫。
いつかの戯言を歌にして
覚悟を決めたら飛びこむの
*
自分で自分の思考が理解できない。
たとえば仕事から帰ってきて、脱いだ服を放りこみ洗濯機をまわす。そのままお風呂にはいる。シャワーを浴びながら、頭の中では「ウィッシュ、ウィッシュ、ウィッシュ、」とつぶやき続けている。あれ? なんだこれ。
お風呂から出て気付く。ああそうか、洗濯機の音が「ウィッシュ、ウィッシュ、ウィッシュ、」に聞こえるんだ。でもこれ「ミスユー、ミスユー、ミスユー、」にも聞こえない? ……うん、聞こえる。この方がドラマチック。
パジャマを着てソファに座り、だけど洗濯機なんだから「ウォッシュ、ウォッシュ、ウォッシュ、」が無難かもしれないな……と思いながらお茶を飲んで、ようやく我に返る。わたし、なに考えてんだ。
何かを見たときに思った「〇〇っぽさ」を伝え、人に困惑されることも多い。自分の爪を見せて「これくりぃむしちゅーの有田っぽくない?」と友達に言ったときは困惑を通り越して心配されたし、自分でも心配になった。
こういうくだらない考えを伝えあい、「わかる!」とはしゃぎあえる友達が一人いる。だけどお互い理解できるのは八割で、残りの二割は本気で意味がわからない。これは同意を得られるぞと喜び勇んで話したら「え?」と困惑されることもよくある。だけどその意味のわからなさが妙に面白くて結局大笑いするのだけど、これも我ながら何がおもしろいのかよくわからないので困っている。
夢みる乙女の狂言かしら ?
ドレッサーをすべて 燃やした ら
スプーンの船で 出発しまいましょう
バラバラになった ブレスレットは 金銀の魚になって
プリンの 海 を 泳いでいくわ
大丈夫。
いつかの戯言を歌にして
覚悟を決めたら飛びこむの
*
自分で自分の思考が理解できない。
たとえば仕事から帰ってきて、脱いだ服を放りこみ洗濯機をまわす。そのままお風呂にはいる。シャワーを浴びながら、頭の中では「ウィッシュ、ウィッシュ、ウィッシュ、」とつぶやき続けている。あれ? なんだこれ。
お風呂から出て気付く。ああそうか、洗濯機の音が「ウィッシュ、ウィッシュ、ウィッシュ、」に聞こえるんだ。でもこれ「ミスユー、ミスユー、ミスユー、」にも聞こえない? ……うん、聞こえる。この方がドラマチック。
パジャマを着てソファに座り、だけど洗濯機なんだから「ウォッシュ、ウォッシュ、ウォッシュ、」が無難かもしれないな……と思いながらお茶を飲んで、ようやく我に返る。わたし、なに考えてんだ。
何かを見たときに思った「〇〇っぽさ」を伝え、人に困惑されることも多い。自分の爪を見せて「これくりぃむしちゅーの有田っぽくない?」と友達に言ったときは困惑を通り越して心配されたし、自分でも心配になった。
こういうくだらない考えを伝えあい、「わかる!」とはしゃぎあえる友達が一人いる。だけどお互い理解できるのは八割で、残りの二割は本気で意味がわからない。これは同意を得られるぞと喜び勇んで話したら「え?」と困惑されることもよくある。だけどその意味のわからなさが妙に面白くて結局大笑いするのだけど、これも我ながら何がおもしろいのかよくわからないので困っている。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
ネオンブルーと珊瑚砂
七草すずめ
エッセイ・ノンフィクション
初めての海外旅行、行き先は常夏の島グアム。旅のおともは家族にカメラ、それから妹の彼氏……!? ぽんこつな長女すずめと彼氏連れの次女つぐみ、マイペースな三女ひばりとちゃっかりものの末弟、羽斗。爽やか彼氏に行動的な父、天然の母が加われば、ただの旅行では終わらない! 筆者が見たグアムの四日間を切り取った、初の長編エッセイ。他人の家族旅行なのに、なぜかおもしろい!?
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
エスとオー
ケイ・ナック
青春
五十代になったオレ(中村アキラ)は、アルバムを手にした時、今は疎遠になってしまった友人を思い出し、若い日を振り返ってみるのだった。
『エスとオー』、二人の友人を通して過ごした1980年代のあの頃。
そこにはいつも、素晴らしい洋楽が流れていた。
(KISS、エア・サプライ、ビリー・ジョエル、TOTO )
人生・にゃん生いろいろ
景綱
エッセイ・ノンフィクション
人と猫のエッセイ短編集。
「はい、私カビが生えました」えええ、なにぃ~。それに猫カビってあるらしい。
気づくとそこに知人の子供が!? 勝手入って来るなんて。猫が勝手に侵入?
惹かれる声ってあるよね。濁声の猫?
子猫がずっとついてきて可愛すぎ。などなど。
ここから、学べることもあるのかも?
「えええ、こんなことがあるのか」と楽しんでくれたらと思い書いてみました。
わが家にいた愛猫、わが家に来る通い猫さんの写真も掲載。
(写真は画像が荒いものもあります。古い写真もあるので)
カルバート
角田智史
エッセイ・ノンフィクション
連想させるのは地下を走る水。
あまり得るものはないかもしれません。
こんな人間がいる、こんな経験がある、それを知る事でまたあなた自身を振り返る、これからのあなたを考える、そのお手伝いが少しでもできればいいかなと思っています。
また時折出てくる対人間関係のアドラー、フロム、ニーチェに感化された僕の考え方が今後の皆様の生活の参考になる事があれば、幸いです。
もし最後まで、僕にお付き合いされる方がいらっしゃれば、心より感謝致します。
指揮者に恋した元吹奏楽部員の後味悪い話
UP
エッセイ・ノンフィクション
吹奏楽部員だった自分を振り返りました。はずかしー!中学校、高校、大学、そして就職という10年ほどを振り返ります。
基本的に毎日21:30ごろ更新予定です。お気に入り押していただけると励みになります。
(noteに投稿していたものを一部整理してアルファポリスに引っ越ししました)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる