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異世界転生編

9話 激情

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 俺はミズホに魔力も流しながら魔法の事について考える。

「詠唱ってなんか煩わしいんだよな。
なんとか省略か魔力を流してイメージだけで発動出来ないかな」

 俺の独り言を聞いていたミズホは首を傾げて俺を見つめながら言う。

『今の主なら簡単に出来ると思いますよ。
無詠唱はあの純魔結晶を作るのと同じ要領ですから。
魔力を集めそれを制御し、その集めた魔力にイメージをするだけです。
掌に手頃なボールサイズの魔力の玉を作ってみてください』

 言われた通りにやる。
 掌にはテニスボール程の大きさの玉があるような感覚がある。

『その玉を維持したまま、その玉が光を放つイメージをしてください』

 その魔力の玉が黄色く発行するイメージをする。
 すると、掌の上に感じていた玉が光り出して目で捉える事が出来た。
 何も見えなかった感じる事しか出来なかったそれが明確に認識出来るようになった事で、更に扱いやすくなる。
 淡く光らせたり強く発光させたり、動かす事も自由自在だ。

『おめでとうございます主。
これで主は魔導の高みへと登りました。
さっきの極限の魔力制御があってのなせる技です』

「なるほどな……。
魔力を支配できれば自ずと出来るようになるのか」

 俺は光の玉で色んな形を作り遊ぶ。
 星形にしたり頭の上に載せて天使の輪をやったり。
 背後で強く光らせ後光のようにしたり。

「魔法は面白いな……。
可能性が無限に感じられる」

『己の魔力が続く限りですけどね』

 俺は夢中になって魔力で遊び、夜を明かしてしまった。

 




「お!今日はしっかり起きてんじゃん。
飯にするぞ~!!」

 ヨハンが俺を起こしに来て直ぐに去っていく。
 眠気に目を擦りながら昨日出来なかった寝る前の祈りを詫びるようにお狐様とエレナス様にお祈りをする。

「……今日一日もよろしくお願いします」

 しっかりお祈りをし、1階へ降りていく。


「おはよう御座います……」

「おぉ、おはよう。
……ん?アサトなんか雰囲気変わったか?」

「なんのことですか……ふぁ~……眠い……」

「なんと言うか昨日までは普通の獣人って感じだったけど、今はなんか放たれる存在感が大きくなった?そんな感じだ」

 なんとなくベルさんの話を聞いていたけど眠気に勝てず、ここで意識を失ってしまう。

「アサト起きろ。
朝食だぞ」

「すぅ……すぅ……」

「ったく、昨日はあれたけ魔法を使ったんだ。
まだ疲れは取れてないのか?
今日は休みにするか」

「まじ!?やったー!!」

「お前は元気そうだから裏庭で素振りだ」

 直前の有頂天な雰囲気から一転して絶望的な顔つきになる。
 ベルさんは俺を担ぎ部屋に連れてってくれる。

 ミズホもカーバンクルの姿でベルさんについていく。






「……ん……んん~!!
ッはぁ~。
まだ薄暗いな。
今日はちゃんと起きれた見たいだな」

『主、おはようございます。
そしておめでとうございます』

 おめでとう?と疑問に思いながらも挨拶をしミズホの頭を撫でてあげる。
 ミズホは気持ち良さそうに目を細めて俺の手に頭をグリグリとする。
 その仕草がとても可愛い。

「よし!今日は早く起きれたし朝食の準備の手伝いをするか!」

 1階に降りて行くと、ヨハンはクタクタになっているようでソファーにうつ伏せで倒れている。

「おはようヨハン。
あんまり寝れなかったのか?」

「んぁ~~!!
素振りで疲れてんだよぉ~。
それにもう夕方だぞ。
お前寝すぎ……な……」

 顔を上げて俺を見たヨハンは目を点にさせて固まってしまった。
 そこにベルさんが炊事場からご飯を持ってくる。

「お!やっと起きたか。
もう夕方……だぞ……。
なんで尻尾が増えてんだ!?
それに毛の色が黒くなってるぞ!!
またイタズラか!幻術を使って驚かせるのは辞めろって言ってるだろ!」

 ベルさんは自分の頬を、殴り痛みで幻術を抜けようとする。

「え!?幻術なんか使ってませんけど……。
あれ!?尻尾が2本になってる!!
なにこれ!!」

 狐の尻尾が2つになりもふもふが倍になって楽しめると俺は喜んだ。

 ミズホは人の姿になりベルさん達に説明をする。

「主はある一定の水準に達して存在が一段階昇華したのです。
その基準は神にしか分かりませんが姿を変貌させたのがその証拠でしょう。
主、ステータスを見てみてください」

 ミズホの言われた通りにステータスを見てみる。

_____________________
名前アサト・コガ 年齢18 種族:黒狐人 
レベル23
職業:冒険者

HP361/361 MP10000422/10000422

《豊穣》《商売繁盛》《輪廻》

種族スキル
幻術 聴覚補正

スキル
樹魔法 聖魔法
属性魔法(火 水 風 土 光 闇)
特殊魔法(飛行)
魔力支配
幸運上昇極大
アイテムボックス

加護:【異世界の神の加護】
   【転生神エレナスの加護】 

称号:異世界転生者 ※※への道 進化の途中

_____________________


 種族が黒狐人となっている。
 HPとMPが進化で100増えてるし、称号に伏せ字がされてるのと、進化の途中とある。

「種族が黒狐人になってるのと、称号に進化の途中ってあるけど……」

「それなら主は今後もそういった変化があるでしょうね。
おめでとう御座います」

 あぁ、なるほど。
 起きた時に言われたおめでとうはこれの事だったのか。

 ベルさんは放心し、ヨハンは驚きはするものの、目の前のご飯の方が大事のようで俺におめでとうと一言言ってご馳走にありつく。
 なんというかブレないヨハンに物凄く和む。
 きっと大物になるタイプだな。
 決してバカの方ではないだろう。
 多分。

 ベルさんもなんとか再起動するが、なんかぎこちない。

 夕食も食べ終わり、このまま居間でヨハンと雑談をしながらのんびりする。

「その2つの尻尾はどんな感じなんだ?」

「どんなって言われても……。
なんか元からあったみたいで違和感はないな。
こうやって自在に動かせるし」

 2本尻尾を使ってヨハンをくすぐる。
 ヨハンは爆笑し悶える。

「ちょ、やめ、うはははは!!
お、おれで、遊ぶな~~!!
はぁ……はぁ……」

「いやあなんかこういじりやすいというか親しみやすいよな」

「お?おう。
てかそういうのは女の子にされてぇわ」

「確かに……。
狐娘ならなお良し。
もしパーティーメンバー増やす時は狐娘にしようぜ」

「……お前ってホントナルシストだよな。
狐好きって自分の種族も大好きって事だろ?」

「にゃにおうこのやろう!
それ!」

 無詠唱でヨハンを浮遊させる。
 突然の浮遊に驚き、中をもがく。

「降ろせー!!
あああああ物にぶつかりそうで怖いからあああ!!」

 ヨハンは本当にからかい甲斐がある。
 楽しいひと時を過ごす。

 因みに水を飲みに来たベルさんは俺達の様子に心底呆れていた。









 翌日

 俺達はギルドに居た。

「まだ警戒は説かれてないからもしもの時の為にって事でまだ待機だってよ。
すげーピリピリしてんな」

「そりゃ生活掛ってんだし。
いつまでもすし詰め状態じゃ不満も出てくるだろ」

 そう、ギルドは人が溢れかえっている。
 原因は俺の初めて使った魔法のせいで。

 未だ原因がわからず、上の方では議論が白熱しているという。
 調査は続行されていて、成果が上がってないのもその原因だろう。

「チッ、いつまでこうしてなきゃいけねぇんだよ」
「調査隊ちゃんと仕事しろ!!こっちは生活かかってんだぞ!!」

 所々から不満が噴出する。

 この原因も俺のせいだしなんかいい解決方法ないのかな。
 流石に罪悪感に苛まれる。

「主、僕を蹴った男が主を見ています」

「ん?どこ?」

 ミズホが視線を向けている所を見るとその男は俺達を忌々しそうに見ていた。
 あの男の周りを囲む人間も同様だ。

 浴びせられる視線が気持ち悪くてこの場を離れようとした時、近くで乱闘が起きて冒険者たちがごった返し、俺達ははぐれてしまった。

 なんとかその雑踏を抜けミズホとヨハンを探すが見当たらない。

 聴覚を集中して聞き分けられないから試すがこの喧騒の中では無理だった。

 2人の心配が募り焦ってしまう。

「ミズホー!!ヨハンー!!」

 大声で二人に呼びかけるが、返事が帰ってくるはずもなく。

「うるせぇ!!亜人はあっち行ってろ!!」

 強く押される始末だ。

 俺はこの時焦りで気が付かなかった。
 あの男が俺を見てニヤニヤしている事を。

 街の中も探しまわったけど2人を見つける事は叶わず、先に家に戻ってるかもと期待して家に帰るが、誰もいない。

「あぁ~~もう!!
どこ行ったんだ……」

 ミズホ達の事が心配で押しつぶされそうになる。
 何か事故に巻き込まれたのかと頭によぎり、心拍数が上がっていく。

 胸のざわめきに体が底冷えし震える。
 嫌な予感がしてたまらない。

 もう一度探しに行こうかここに帰ってくるのを待つか悩み家の中をウロウロしていると、ガタッと玄関から音が聞こえた。

 帰ってきたと期待して出迎えに行くと、そこには顔を腫らし、全身が血と泥が混ざった物が付着し汚れていて、見るも無残なヨハンの姿に一瞬放心してしまう。
 急いで回復魔法をと思い無詠唱で全身を癒やす。

 みるみるうちに顔の腫れや全身の切り傷、歪に曲がった指が治っていく。
 浅かった呼吸も安定し意識は戻らないが苦しそうな表情ではない。

 もし。
 もしミズホがこんな目にあっていたらと考えると全身からどす黒い何かからあふれる感覚がする。

 俺の輪郭は溢れる魔力に揺らぎ目が血走り赤く充血していく。

 俺の気配にヨハンが意識を覚ます。
 その様子に少し冷静になれた。

「ん……。
ここは……」

「ヨハン!!
良かった!
何があった!?」

 まだ完全には覚醒していない焦点の合わない目で俺を見つめ、次第に覚醒していきしっかりと俺を見る。

 そして、俺に掴みかかる。

「ごめん!!
あいつら……ミズホを……
俺守れなかった……。
本当にごめん!!
あの乱闘はわざとで、……ミズホと俺を捕まえる為にやったってあいつ等が言ってて……。
俺はボコボコにされて……あいつ等に伝言を任されて放り出されたんだ……。
なんとかここまでたどり着いて……そこから記憶がない……。
俺と一緒にスラムの西の倉庫に来いって……」

 ヨハンは涙を流しまいと我慢するが悔しさが押し出し声を震わせる。
 俺に顔を合わせることが出来ないとずっと頭を下げている。

 奥歯を強く噛み、鳴らしてしまう。
 さっきよりもどす黒い何かが溢れ、輪郭はさらに歪む。
 茹だるような湯気が俺の体から立つ。

 俺のミズホを、俺の仲間のヨハンをヨクモヤッテクレタナ。
 ヨハンは俺の様子にビビってしまう。

「ヨハン、ヨハンのそのやられた傷、やり返してあげるよ。
案内して。
ミズホを連れ戻さないと」

 ここでベルさんが帰ってきた。
 俺の様子に驚愕しヨハンに説明を求めている。

「ベルさん、行きながらに聞いて。
ヨハン、早く案内して」

 待つなんて事はしたくない。

 3人で家を出た時、俺は浮遊で全員を浮かせる。

「ヨハン、どこに行けばいい」

「あ、あっちだ……」

 指を指した方に飛行していく。
 眼下に居る人間共なんかお構いなしに。

 飛行していくと、スラムの外れのボロ屋が立ち並ぶ中に大きめの倉庫があり、ヨハンそこだと言う。

 ここにいる人間は一人も逃さない。

 土魔法で倉庫を囲むように高い壁を作る。
 それを一瞬で完成させた事にヨハンとベルさんは驚愕した。

 ゆっくりと倉庫の前に降り立つ。

 俺の聴覚がミズホの悲鳴を捉える。

 足早に倉庫に入ってミズホの声が聞こえた所へ向かう。
 ヨハンとベルさんは俺の後ろを黙ってついてくる。

「なんだてめ」

「なにしや」

 俺の耳はミズホの声に集中していてその他雑音は一切入ってこない。
 邪魔なゴミを払うように魔法で吹き飛ばす。

 階段を上がり、奥の部屋にミズホと男が数人居た。

「やっと来たか亜人が!!」

 その男の声など俺の耳に入る事はなく、首輪をされ酷く傷めつけられているミズホにしか眼中にない。

「あああ……」

 無意識にこの空間を魔力で支配しミズホだけを俺に引き寄せる。

「な!?なにしやがる!?
おい!獲物を取り返せ!!」

 獲物……
 そうか、ミズホは獲物なのか。

 もうミズホは俺の手の内だ。

 優しく抱きしめ治癒魔法をかけてあげる。
 苦しそうにしているが、俺の魔力に安心したのか意識を失い元の姿に戻った。

 「よく頑張ったねミズホ。
あとは俺に任せといてね」

 頭を撫でてあげる。

「ヨハン、ミズホをお願い」

「あ、あぁ……。
アサトはどうす……」

 最後まで言う事はなかった。
 黒い影に覆われた俺は充血した真っ赤な目を男たちに向けていた。

 魔力が迸る。

 男達を即座に拘束し浮かせる。

 男たちの体には何故か次々と裂傷が生まれていく。

 血が滴り床には血だまりが出来ていく。

「アサト……殺す事だけはするなよ」

 ベルさんのその言葉に俺は幾分は冷静になれた。
 多分俺はその言葉を聞かなければこの男共を暴走した怒りに任せて殺していたかもしれない。

 もうミズホは取り返した。
 これ以上激情に身を任せることはない。
 やられた分をやり返すだけだ。

「まずはヨハンの分だ」

 空気玉を作り男達の顔面目掛けて撃ち放つ。
 何十発と射出し顔を腫らしていく。

 全身の裂傷に顔面の殴打。
 次は指だな。
 掌を開かせ、突き指するように床に叩きつける。
 不快な音とうめき声が聞こえる。

「ベルさん、これ以上やったら死んじゃいますか?」

「……そうだな」

「なら裂傷を治癒してこいつ等には首輪をつけて地に這いつくばらせて終わりにします」

 男共の体だけを治すように魔力を操作して治癒をする。
 変形するほどに殴打した顔とグニャグニャの指は自力で何とかしてもらおう。

 倉庫内にある素材で男共に首輪を作り、足元にとめて立ち上がれないようにする。

「こんなもんでいいか。
あ~やっちゃったなぁ……」

 感情を制御できなくて暴走してしまって。
 自分の情けなさに泣きそうになる。
 もっとうまいやり方があったかもしれない。
 自己嫌悪の波が襲ってくる。

 ベルさんとヨハンは俺の事をどう思ってるのか怖くて振り向く事が出来ない。

 なんでこんな事になってしまったのだろうか。

 でもグズグズしているわけにも行かない。

 ヨハンからミズホを受け取り、なるべく2人の顔を見ないようにする。

「……帰りましょうか」

 俺は先導して歩き、倉庫をでて外の土壁を崩す。
 そこに待ち構えていたのは沢山の冒険者達。

 そりゃコレだけの騒動を起こせばこうなるよな。
 疲れたように自嘲が溢れる。

 もう、この街には住めなくなるかな……。

 俺はギルドに連行された。






 数日後

 「以上の状況証拠を踏まえて、アサト・コガを無罪とし開放する」

 俺の幸運スキルとカーバンクルが齎す幸運のお陰か、住人達の証言により俺は無罪となるが、もうここに俺の居場所は無いように思えた。

 飛行魔法にあの土壁の魔法、取り調べにより白日のもととなった俺の魔法の力は恐れの対象となり溝が生まれた。

 ギルド内での査問を終え、俺は人化したミズホを抱きかかえてギルドマスターの部屋にいた。

 重い空気が漂う。

「……お世話になりました。
この街を出ようと思います」

「……お主が気にすることではない。
今回の事はあのバカがやらかした事だ。
あやつの家もあやつを勘当し無関係となった。
冒険者の資格も剥奪され今は惨めに生きておるよ。
お主が出て行くことがあるのかい?
このギルドにはお主の様な強者を必要としておるよ」

 その言葉は有りがたかったけど、それでも俺とこの街にできた溝は大きい。
 息苦しい物になってしまった。
 俺の風貌と俺の力を住人たちが、冒険者達が恐れているのだから。

 それに旅をして自分を鍛えて、色んな物を見て知って行こうと思った。

 だからこの街を出るのは決定事項だ。

「あの、最後に一つだけお願いがあります。
ベルさん達に伝言をお願いしたいんです」

「……わかった。
しっかり伝えておこう」

「俺の使ってた部屋にある石はずっと家の中に置いておいてください。
そうすればあの家はずっと安全な場所になります。
こう伝えてください。
それでは俺はこれで」

「ほれ、選別じゃ。
またこの街に来る事があったら是非立ち寄ってくれ」

 小袋を受け取り俺はギルドマスターの部屋を出た。

 ギルドを出て壁門へ向かう。

 俺の通る道は俺を中心にして避けられる。
 俺に向けられる目線は恐怖と軽蔑がほとんどだ。








 街を抜けて、少し歩いた所で背後から声をかけられる。

「おい!ちょっと待てよ!」

 振り返ればそこにはヨハンが居た。
 久しぶりに見るヨハンの顔に寂しさがこみ上げる。

「……本当に街を出て行くのか?
せっかく俺達パーティーになれたのに。
確かにあの時のお前は怖かったけど、でもあれは俺の為にしてくれた事だってわかてるし今はもう何ともねぇえよ!
だからまた一緒にやろうぜ!」

 あぁ。
 ヨハンは本当に優しいな。
 嬉しくて泣きそうになる。

「でももう決めた事だから。
俺は世界を旅していろんなものを見て触れて、自分を鍛えようかなって。
それに世界にお狐様を布教しなきゃいけないしね」

 最後に冗談を言って寂しさを紛らわせる。

「はぁ~。
わかった。
……そんじゃ俺も着いて行くわ」

「はぁ~!?
ついてくるって……街はどうすんだよ!
ベルさんは?!」

「ベルさんに言われたんだよ!!!!
アサトを引き止められないならお前も一緒に行って旅をしてこいって。
それにお前は便利だからな!
楽させてもらうぜ!」

 ヨハンの事に一気に毒気が抜けて脱力する。
 ミズホはヨハンが一緒に来ると喜んでいる。
 なんだかんだ仲良さそうだったしな。

「あと、ベルのおっさんからの伝言。
一年くらいしたら会いに来い。
成長したお前たちを見せてくれってよ」

「そうだな。
滅茶苦茶成長して驚かせないとな」

「で、これから何処に向かうの?」

「知らね!適当に気ままにだよ」


 こうして俺達の旅が始まった。








 異世界転生編 終了

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