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2.ゲーム開始
48.学園での日常生活。
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あれから、アリスは遠慮せずに話しかけてくる。アリスが実力で貴族達を黙らせてから。・・・この学園は完全に実力主義なのだ。これには、貴族達も文句は言えまい。しかし、アリアは魔法が一向に使えない。アリアは光魔法だって事、本人ですら分かっていないのよね。最初の頃はそれで、いじめられているが、アリスがアリアをかばう。
これには、正義感が強いルークは学級委員として、注意している。ルークは魔法騎士としても実力を発揮しているし、何よりもイケメンなのだ。貴族の女の子はルークに注目している。ジル王子も学園では身分は関係ないと皆に接しているが、婚約者希望の女の子が殺到している。大変そうだなぁ。
リュート様もアリアとアリスには気楽に接している。同じ平民同士という事で、仲良くやっているようだわ。しかし、リュート様は本当は王族よ?
まぁ、私もアリアとアリスには仲良くやっている。誰ルートで進んでいるかも注目したいし、逆ハーとか狙っている”転生者”でもないし、何よりも仲良くしていれば、悪役令嬢の道も断たれる・・・はず。要するに、いじめなければ良い話よね!
リュート様が2人に話をしているところに、私も参加する。
「あら、3人は今どんな話をしていらっしゃったの?」
アリスは笑って私に答えてくれる。
「どうやったら、アリアが他の貴族にいじめられないかって話をしていました。」
「あら、そうなのね。まぁ・・・私は、アリアさんが魔法を発動できれば自然といじめはなくなると思うのだけど。だって、このクラスに入ったって事は保持する魔力量が多いって事よ」
リュート様が困ったような笑顔を浮かべている。別に、冗談は言っていないし、本気でそう出来れば、プロローグが終わる。誰ルートに入ったか分かるのに。
「それが、出来ればこんな話していませんよ」
「まぁ、それもそうですね。アリアさんはただですら人気の高い生徒会のメンバーと接する機会が多いのも原因の一つなのかしらね。色んな意味でモテているもの」
「あぁー!それは、言えてる!!」
アリスが私を指さして納得する。リュート様はピクリと顔をしかめる。
「私は、さほどモテているとは思えませんけどね」
・・・さほどって何よ!!少しはモテているって事かしら!!リュート様は私のモノなんだから。しかし、半年間は魔法を発動しないんだよね。ストーリー通りならば。まだ、入学早々だもの。気楽にやっていこうかしら。私には、セイレーン侯爵の三男坊を深く注視する必要があるから。・・・こいつも同じクラスに所属しているのよね。そして、父親同様、闇魔法の使い手。いつ、使ってくるかも分からない。あいつの性格は高慢ちきな悪役令息。サブキャラクターである為、イケボではあるが。
そう考えてみれば、やけにアリアとアリスはリュート様と話す機会が多くないかしら?いや、もしかしてこれは、レオン様ルートに入っているのかしら?ゲームと現実は違うんだから。
「まぁ、私としては、アリアさんの使う魔法の属性ぐらいは予想できるのだけど」
そう言うと、リュート様が『またですか』と言っているかのよう。まるで、私が知っていて当然って感じだわね。でも、言えないわね。しかし、言葉にしたのは悪かった。アリスはぱぁっと瞳を輝かせて、答えを聞きたいように見える。
「でも、私が教えられる魔法ではないのだけど。だから、ごめんなさいね。期待させてしまって。けれども、必ず魔法は使えるようになるわ」
早くプロローグが始まってほしいこの頃。
これには、正義感が強いルークは学級委員として、注意している。ルークは魔法騎士としても実力を発揮しているし、何よりもイケメンなのだ。貴族の女の子はルークに注目している。ジル王子も学園では身分は関係ないと皆に接しているが、婚約者希望の女の子が殺到している。大変そうだなぁ。
リュート様もアリアとアリスには気楽に接している。同じ平民同士という事で、仲良くやっているようだわ。しかし、リュート様は本当は王族よ?
まぁ、私もアリアとアリスには仲良くやっている。誰ルートで進んでいるかも注目したいし、逆ハーとか狙っている”転生者”でもないし、何よりも仲良くしていれば、悪役令嬢の道も断たれる・・・はず。要するに、いじめなければ良い話よね!
リュート様が2人に話をしているところに、私も参加する。
「あら、3人は今どんな話をしていらっしゃったの?」
アリスは笑って私に答えてくれる。
「どうやったら、アリアが他の貴族にいじめられないかって話をしていました。」
「あら、そうなのね。まぁ・・・私は、アリアさんが魔法を発動できれば自然といじめはなくなると思うのだけど。だって、このクラスに入ったって事は保持する魔力量が多いって事よ」
リュート様が困ったような笑顔を浮かべている。別に、冗談は言っていないし、本気でそう出来れば、プロローグが終わる。誰ルートに入ったか分かるのに。
「それが、出来ればこんな話していませんよ」
「まぁ、それもそうですね。アリアさんはただですら人気の高い生徒会のメンバーと接する機会が多いのも原因の一つなのかしらね。色んな意味でモテているもの」
「あぁー!それは、言えてる!!」
アリスが私を指さして納得する。リュート様はピクリと顔をしかめる。
「私は、さほどモテているとは思えませんけどね」
・・・さほどって何よ!!少しはモテているって事かしら!!リュート様は私のモノなんだから。しかし、半年間は魔法を発動しないんだよね。ストーリー通りならば。まだ、入学早々だもの。気楽にやっていこうかしら。私には、セイレーン侯爵の三男坊を深く注視する必要があるから。・・・こいつも同じクラスに所属しているのよね。そして、父親同様、闇魔法の使い手。いつ、使ってくるかも分からない。あいつの性格は高慢ちきな悪役令息。サブキャラクターである為、イケボではあるが。
そう考えてみれば、やけにアリアとアリスはリュート様と話す機会が多くないかしら?いや、もしかしてこれは、レオン様ルートに入っているのかしら?ゲームと現実は違うんだから。
「まぁ、私としては、アリアさんの使う魔法の属性ぐらいは予想できるのだけど」
そう言うと、リュート様が『またですか』と言っているかのよう。まるで、私が知っていて当然って感じだわね。でも、言えないわね。しかし、言葉にしたのは悪かった。アリスはぱぁっと瞳を輝かせて、答えを聞きたいように見える。
「でも、私が教えられる魔法ではないのだけど。だから、ごめんなさいね。期待させてしまって。けれども、必ず魔法は使えるようになるわ」
早くプロローグが始まってほしいこの頃。
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