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第1章 幼年期
ルナ王女のお茶会4
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☆☆☆☆☆☆
お菓子を一つ頂いたところで、話は戻る。ルナ王女はとんでもない事を言いだしたのだ。
「私、正式にロイス様の婚約者になる約束を国王陛下から許可を得たのですわ。」
ぶふっ。思わず飲んでいたお茶を吹き出しかけるが、何とか堪える。ルナ王女は今、何を言った?俺の婚約者?聞き間違いじゃないよね?
ハルカは驚きの声を上げると共に拍手する。って待ってよ!まだ、俺は何も言っていないし、俺に拒否権ないじゃん!!相手は王族なんだから。ここはどういう反応をしたらいいのだろうか。無言を貫いていると、ルナ王女は今更になって照れが入ったのか、脇腹を小突いてくる。可愛らしいとは思うが、俺に当たらないでほしい。
「・・・国王陛下から許可を得たのですか?」
「ええ。」
満面の笑みを浮かべて答えるルナ王女が手にしているのは一通の書簡。内容は本当に、ルナ王女が俺の婚約者になるといった内容であった。まさか、今回のお茶会ってそういう意図があった訳?うわぁ。計画的犯行。流石に、神の仕業ではないとは思うが、国王陛下から許可を頂くとはルナ王女は行動力がすごいなぁ。
俺はここまでくると感心すら覚えてくる。ハルカは深くため息をついた。
「はぁ・・・。ロイス。これ、君の事だから他人事のように思わないで。」
あぁ、そうだったな。ちょっと自我が飛んでたわ。これ、俺の事だった!!
「でも、拒否権はないのだから。・・・それに今後俺はお茶会に呼ばれる機会も多々あるだろうから、それでもいいのかなって。」
「そこまでくると、ロイスのポジティブさが羨ましいよ。」
流石に、ハルカはルナ王女の前では猫被りを発動しないんだな。立場上まずいからか?ルナ王女はとても嬉しそうだ。
「まぁ、では受けてくださるのね。」
「流石に、女の子の頼みには俺は弱いや。」
ルナ王女は俺に抱き着く。
「このような場でははしたないかと思われますが、今だけは許してくださいませ。」
その場はざわめきだした。おっと。ここまで、騒ぎにするつもりはなかったんだが。やっちまったぜ。でも、女の子に抱き着かれるのも悪くはないよね!!
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お菓子を一つ頂いたところで、話は戻る。ルナ王女はとんでもない事を言いだしたのだ。
「私、正式にロイス様の婚約者になる約束を国王陛下から許可を得たのですわ。」
ぶふっ。思わず飲んでいたお茶を吹き出しかけるが、何とか堪える。ルナ王女は今、何を言った?俺の婚約者?聞き間違いじゃないよね?
ハルカは驚きの声を上げると共に拍手する。って待ってよ!まだ、俺は何も言っていないし、俺に拒否権ないじゃん!!相手は王族なんだから。ここはどういう反応をしたらいいのだろうか。無言を貫いていると、ルナ王女は今更になって照れが入ったのか、脇腹を小突いてくる。可愛らしいとは思うが、俺に当たらないでほしい。
「・・・国王陛下から許可を得たのですか?」
「ええ。」
満面の笑みを浮かべて答えるルナ王女が手にしているのは一通の書簡。内容は本当に、ルナ王女が俺の婚約者になるといった内容であった。まさか、今回のお茶会ってそういう意図があった訳?うわぁ。計画的犯行。流石に、神の仕業ではないとは思うが、国王陛下から許可を頂くとはルナ王女は行動力がすごいなぁ。
俺はここまでくると感心すら覚えてくる。ハルカは深くため息をついた。
「はぁ・・・。ロイス。これ、君の事だから他人事のように思わないで。」
あぁ、そうだったな。ちょっと自我が飛んでたわ。これ、俺の事だった!!
「でも、拒否権はないのだから。・・・それに今後俺はお茶会に呼ばれる機会も多々あるだろうから、それでもいいのかなって。」
「そこまでくると、ロイスのポジティブさが羨ましいよ。」
流石に、ハルカはルナ王女の前では猫被りを発動しないんだな。立場上まずいからか?ルナ王女はとても嬉しそうだ。
「まぁ、では受けてくださるのね。」
「流石に、女の子の頼みには俺は弱いや。」
ルナ王女は俺に抱き着く。
「このような場でははしたないかと思われますが、今だけは許してくださいませ。」
その場はざわめきだした。おっと。ここまで、騒ぎにするつもりはなかったんだが。やっちまったぜ。でも、女の子に抱き着かれるのも悪くはないよね!!
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