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第1章 幼年期

結論・ハルカとハルナさんは仲が良い。

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途中でハルカが、ハルナさんに案内された庭にやってきた。安堵の表情を浮かべていた。元気だったようだな。

「あれ、ハルカ。もう、アスティア侯爵家当主とはお話はよかったの?」

そうすると、ハルカは満面の笑みを浮かべて答えた。

「うん。もう、体調は良くなったみたい。・・・しばらくは僕は侯爵家当主の座を譲り受けずに済むみたい。」

それは良かった。ハルカは侯爵家当主の座に就きたくないのかな?いや、野暮な質問はやめよう。今はハルカが幸せそうならそれで、良かったのだ。

「そう。それなら、良かった。今後は勝手に家出しちゃダメだよ?家族が悲しむよ。」

そう言うと、口を尖らすハルカ。うわぁ。あざとい。そんな姿すら可愛いと思ってしまう。

「僕はもっと君の家に遊びに行きたいとは思うけど?・・・あ、そうだ。ハルナ。僕、しばらくロイスの元で過ごしていたけど、強くなったんだよ。」

自信がある雰囲気を醸し出す。ハルナさんは疑問符を浮かべて答えた。

「へぇー?そうなんだ。じゃあ・・・ハルカの魔法を見せてよ。」

「ハルナならそう言うと思った。じゃあ・・・いくね。水精よ!!龍の息吹の如く、流れたまえ!レジェンド・オブ・ウォータークリエーション!」

水が龍の息吹の如く湧き出てくる。しかし、前に見た時より威力は大分強くなっている。やっぱし、S級魔獣を倒したのが大きいな。思わず拍手を送る俺とハルナさん。

「ハルカ。本当に凄いね。ほんの少しの間でこんなに成長するなんて!!」

ハルナさんが自分の事のように喜んでいる姿を見て、本当に仲の良い兄妹だと思った。思わず笑みがこぼれていたようで、ハルカは怒り出す。

「ロイス。僕の事をバカにしてる?」

「え?・・・そんな事はないよ。ただ、ハルカとハルナさんって仲が良いんだなぁと思っただけで。それに大分強くなっているよ。ハルカは。」

そんな事を言うと、ちょっと照れるハルカとハルナさん。

「そ、そうかなぁ・・・。普通だと思うよ?それよりも君の方がお兄さんと仲が良いように見えたけど。」

「え、そうかなぁ・・・。俺も普通だと思うよ?」

そう言うと、少し吹き出す俺達。

「ふふっ。僕達同じ事を言っているね。」

「やっぱり、自分の事になるとちょっと照れが入るのかも。」

でも、アスティア侯爵家は家族仲が本当に良さそうで本当に良かった。

☆☆☆☆☆☆
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