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第1章 幼年期
お茶会の不安
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☆☆☆☆☆☆
ルナ王女がお茶会を主催するとの事で、俺は今とても焦っている。何故なら、貴族の女の子の知り合いがルナ王女以外いないのだ。
「・・・どうしよう?」
「何が?」
いきなり?現れたのはルーラ兄さんだった。俺はルーラ兄さんにルナ王女が近々お茶会を主催する事を報告した。そうすると、ルーラ兄さんは唸る。
「うーん・・・それは、俺にはどうしようもないなー。でも、お茶会なら最悪一人でも行けるしな。それに、親戚筋から当たってみたら?」
・・・それが出来たら、話は早いんだが。リーナには早すぎる。かと言って姉さん達には婚約者がいて、流石にこちらから辞退した方がいいだろう。
そうだ。ハルカさんはどうなんだろう?ハルカさんは誰かと一緒に行く予定はあるのだろうか?聞いてみようか。
「ハルカさんは誰と行く予定なの?」
いきなり質問されて驚くハルカさん。でも、ちょっと不貞腐れている気がする。しかし、答えてくれた。
「僕は1歳年上の姉さんと行く予定。・・・ロイス君は?」
言葉に詰まる俺。だって、そうじゃない。いないんだもの。正直に言う。
「・・・残念ながらいません。貴族・・・というか、王族であるルナ王女しか知り合いいないんだよな。家族以外に。かと言って、皆出られる状況でもないから困っている。」
何故か勝ち誇るハルカさん。何だろう、この余裕。くそぅ・・・。ハルカさんは口を開いた。
「へー?だったら、条件付きでなら誰か紹介しようか?」
勝ち誇っている姿さえ可愛いと思うが、同時に悔しい気もする。けれど、頼みの綱はハルカさんしかいない。ここは条件を飲むしかない。
「・・・条件付きでいいですから、誰か紹介してくれませんか?」
「これで、一応証言は取れた事だし、紹介してもいいかな。条件は簡単。僕の事をハルカって呼び捨てにしてよ。そうしたら、僕の双子の妹紹介するよ。」
「・・・それだけ?」
「それだけでいいよ。いつになってもさん呼び抜けないし。ここで、条件付けとけば呼び捨てにしてくれるでしょ?」
それだけでいいのか。条件と言っても随分と優しいな。
「・・・それより君、家出中じゃないの?本当に紹介してくれるの?」
「・・・まぁ、いずれ戻るし、今はしばらくここに泊まらせてもらおうと思っているよ?一応、連絡済みではあるし。お茶会までは戻ります。そんでもって、またここに来るよ?」
手回し早いな!?計画的犯行だぁ!!というか、しばらくここに泊まる気なの!?もう、仕方がないな!!文句が言えない状況ではあるけどね。もう、流れに任せよう。
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ルナ王女がお茶会を主催するとの事で、俺は今とても焦っている。何故なら、貴族の女の子の知り合いがルナ王女以外いないのだ。
「・・・どうしよう?」
「何が?」
いきなり?現れたのはルーラ兄さんだった。俺はルーラ兄さんにルナ王女が近々お茶会を主催する事を報告した。そうすると、ルーラ兄さんは唸る。
「うーん・・・それは、俺にはどうしようもないなー。でも、お茶会なら最悪一人でも行けるしな。それに、親戚筋から当たってみたら?」
・・・それが出来たら、話は早いんだが。リーナには早すぎる。かと言って姉さん達には婚約者がいて、流石にこちらから辞退した方がいいだろう。
そうだ。ハルカさんはどうなんだろう?ハルカさんは誰かと一緒に行く予定はあるのだろうか?聞いてみようか。
「ハルカさんは誰と行く予定なの?」
いきなり質問されて驚くハルカさん。でも、ちょっと不貞腐れている気がする。しかし、答えてくれた。
「僕は1歳年上の姉さんと行く予定。・・・ロイス君は?」
言葉に詰まる俺。だって、そうじゃない。いないんだもの。正直に言う。
「・・・残念ながらいません。貴族・・・というか、王族であるルナ王女しか知り合いいないんだよな。家族以外に。かと言って、皆出られる状況でもないから困っている。」
何故か勝ち誇るハルカさん。何だろう、この余裕。くそぅ・・・。ハルカさんは口を開いた。
「へー?だったら、条件付きでなら誰か紹介しようか?」
勝ち誇っている姿さえ可愛いと思うが、同時に悔しい気もする。けれど、頼みの綱はハルカさんしかいない。ここは条件を飲むしかない。
「・・・条件付きでいいですから、誰か紹介してくれませんか?」
「これで、一応証言は取れた事だし、紹介してもいいかな。条件は簡単。僕の事をハルカって呼び捨てにしてよ。そうしたら、僕の双子の妹紹介するよ。」
「・・・それだけ?」
「それだけでいいよ。いつになってもさん呼び抜けないし。ここで、条件付けとけば呼び捨てにしてくれるでしょ?」
それだけでいいのか。条件と言っても随分と優しいな。
「・・・それより君、家出中じゃないの?本当に紹介してくれるの?」
「・・・まぁ、いずれ戻るし、今はしばらくここに泊まらせてもらおうと思っているよ?一応、連絡済みではあるし。お茶会までは戻ります。そんでもって、またここに来るよ?」
手回し早いな!?計画的犯行だぁ!!というか、しばらくここに泊まる気なの!?もう、仕方がないな!!文句が言えない状況ではあるけどね。もう、流れに任せよう。
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