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第1章 幼年期

国王陛下と2

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☆☆☆☆☆☆

扉が開くと、俺と同じくらいの年齢の金髪の髪が美しく、顔もかわいらしい可憐な少女がいた。・・・おっと、神子とはいえまじまじと見つめるのは失礼だな。目線をサッと逸らす。ルーラ兄さんはばっちし、見ている。俺だって見たいとは思うけど、ここは国王陛下の御前だからな。忘れてはいけません。

少女は大きな声で言った。

「父上!!」

「ルナか。ここは神子の紹介の場。私の娘といえども、勝手に入ってはならぬ。」

国王陛下はルナと呼ばれる娘さんを窘める。確か・・・前に、父さんから俺と歳が同じかつ誕生日が同じな国王陛下の娘がいると聞いたな。この子がそうなんだな。

「そうは言っても私、先ほど盗賊に襲われましたの!!」

え?さっきの騒ぎはルナ王女の馬車!?

「何だと!?それで、賊はどうなったか、衛兵よ説明しろ!!」

チラッと父さんの方を見ると、顔に手を当てている。そんなに俺やっちゃいけない事をしたのか?
ルナ王女の近くにいた衛兵が説明する。

「ハッ!先ほど盗賊らしきものに襲われ、応戦していたところ、突然賊が炎攻撃に包まれ、討伐しました。ルナ王女に怪我はございません。」

「そうか・・・。」

それを聞き、国王陛下は安堵する。そして、国王陛下は顔に手を当てている父さんに声をかける。

「で、この事はそこの神子と何か関係でもあるのか。」

国王陛下は何もかも見据えたようにいうので、心でも読めているのかと思ってしまった。

「先程の一件。このロイスが詠唱魔法の遠隔操作魔法により賊に攻撃したものと思われます。この目ではっきりと見ました。」

ちょっとぉぉぉぉ!!!!そこで告発しますかね!?俺、捕まるのかな?

「やはり、この子は神子として生まれてきたのだな。やはり、選ばれた子が想像以上の事をやってのけるのは、とても素晴らしい事だ。」

国王陛下を見ると、優しい目をしていた。よかったぁぁぁぁぁぁ!!!!!

☆☆☆☆☆☆
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