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第二章 復讐開始!

王城に潜伏成功! ディルクside

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☆☆☆☆☆☆

ディルクside

ここしばらく、俺とアークライトは騎士見習いになる事になった。・・・俺は主に一気に能力が上がった3人の相手役だが。
ここの騎士団長はいきなりの王子たちの能力の上昇ぶりに驚いていた。俺は必死に謝った。いくら俺が原因の発端だとしても、ここは謝らないと。シルヴェスト王子とヴィルさんは許してくれていたが、堅物そうなクレバーさんだけは許してくれなかった。むしろ、危険人物として、見られるようになった。・・・一人くらいそういうやつがいて俺はうれしいと思う。そうでなければ、すぐこんな城落とされるからな。

レオンの狙い通り、セレナは侍女に、セレンは薬剤師見習いになったが、セレンの場合見習いってレベルではなく、本格的に薬剤師を名乗ってもいいくらいのものだった。正直見知らぬ本を見て本人は楽しそうだ。・・・役割を忘れないでくれよ。

アークライトは少しつまらなそうだ。なかなか俺たちレベルのやつがいないからだ。手応えがあまりない。それは俺も思っていたことだが、それを顔にはっきり出さないでくれよ。・・・だから、ユーリの話で俺たちが簡単にこの城を落とせた訳か。合点がいった。

クローディンは今現在辺境の地の視察にまわっている。・・・王太子が亡くなる時に、本人はそこにいませんでしたって体を装う気か。でも、俺達には好都合だ。

あぁ、早く始まらないかなぁ、俺たちの"復讐"が。これが俺たちの復讐なのだから、せっかくだから、楽しんでやらないと。・・・あぁ、俺もだいぶ狂っているんだな。"復讐"を考えている奴にまともな奴なんている訳ないじゃないか。俺も早く両親を殺したい。

☆☆☆☆☆☆

ユーリ曰く王太子が殺される日が来た。レオンたちは不法侵入して入ってくる。セレナとセレンはシルヴェスト王子のところに行くようだ。セレナとセレン曰く王太子が殺されそうになるところを見といた方がいいとの事だ。確かに、それは言えてる。シルヴェスト一行はまだ少し自分たちが王族あるいはそれに関わるものとしての自覚が足りない。
ヴィルさんとクレバーさんには見せられる事ではないけど、せめてシルヴェスト王子にには見せてやる。俺たちの覚悟を。

俺とアークライトは夜になると、静かに騎士見習い寮を出て、王太子の部屋に向かう。もちろん、人にはバレないようにだ。ここから作戦が始まる。

一番の不安は騎士団長に見つかることだが、あの人は侮れない。一度戦ってみたい。そう思っていると、騎士団長の気配がした。・・・まずったな、騎士団長がいるのは王太子の部屋の前だ。きっと、王太子を守っている。今日は初夜か何かか。これではレオンたちが部屋に入れない!

一か八かで俺はアークライトに指示し、騎士団長と戦う決心をした。・・・そろそろ、レオンたちが来るから、そこまで時間稼ぎをしないといけなさそうだな。・・・あぁ、騎士団長と戦うのは楽しみだなぁ。

俺とアークライトは王太子の部屋の近くに行き、アイテムボックスから斧を取り出し、騎士団長と戦い始めた。

☆☆☆☆☆☆
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