11 / 34
第11話:準備
しおりを挟む
僕はフェランドレン帝国と神聖シオネル王国の戦争を止めるために行動を起こすことに決めた。
すでに両国の国境付近で戦いは起きているようなので死人をゼロにすることは出来ないけれど、大規模な衝突を止められる可能性はある。
そのためには短期間のうちにこの国を横断し、帝国を通って戦地へ行かなければならない。
そのためにはどうしても騎士の力が必要なので、僕は騎士団長であるルシアンヌに要請をすることにした。
「ルシアンヌ、事情は聞いていると思うけれど精鋭を五人借りたいんだ。お願いできるか?」
「⋯⋯ユウトが行きたいと言うのであればいくらでも協力するが、どんな戦いをするつもりだ? それによって選抜しなければならない」
「前線まで行って戦争を止め、全員で帰ってくることが任務だと思っている。ペトロニーアを含む魔法使い五人と一緒で、のちにエレノアと合流することになっているが彼女は最前線には出ないと思う」
「エレノア様の守りは何人だ?」
「近衛の騎士が最大で三十人程度と聞いている」
「戦争地帯まで行くにしては少ないな。なぜそうなった?」
「機動力を重視した結果だと聞いた。それにエレノアの目的が軍事行動だと見なされないためにもそれぐらいが関の山だそうだ」
「よく陛下が許可したな」
「詳細は僕も知らないけれどエレノアが陛下を説き伏せたらしい。説得のためにかなりの理論武装をしていたようだから止められなかったんだろうな」
「なるほどな。さすがはエレノア様だが陛下の許可があったとしても戦争地帯に行くことの危険性が変わるわけではない」
ルシアンヌは情報を聞いてしばし考え始めた。迅速果断がモットーのルシアンヌにしては時間がかかっている。
「メンバーは決まりそうか?」
「⋯⋯あぁ、メンバーならすでに決まっている」
「割と考え込んでいたようだけど?」
「私とユウトが戦争を止めに最前線に降り立つのだ。志願者が多そうだからどうやって言い聞かせようかと思ってな」
ルシアンヌの話を聞いて僕は目が点になった。
「えっ、ルシアンヌも行くの?」
「当然だろう。むしろ副団長の二人も含めた最上位の五人で突撃するのが最善だろう?」
「何人か体力のある若い騎士を借りられれば良いと思っていたんだけど⋯⋯。僕は戦うつもりはないよ?」
「戦時中は何が起こるか分からないから強い者が行くに越したことはない。それにユウトが直接赴くのだろう? 行きたい者は多いはずだ」
「僕と行きたい人なんているの?」
「いるに決まっているだろう。騎士は誰しも英雄の後を追いたいと思うものなのさ。無論私もな」
「⋯⋯英雄って言われても実感がないんだよなぁ」
「自己評価が低いのは悪い癖だぞ。ユウトはもうこの国の英雄なんだから自覚を持った方が良い」
何度そう言われても僕が自分のことを英雄だと思えるようになる気がしなかった。
「はっはっは。そんな渋い顔をするな。いまは実感が湧かないかもしれないが、直に分かるようになるさ。それこそ他国にでも行けばな」
「そんなものかなぁ⋯⋯」
どう返せば良いか分からなくなったので僕は適度なところで話を戻し、ルシアンヌと今後の動きについて打ち合わせをした。
そして細かい点に関して話をすり合わせた後、僕は王城に戻ることにした。
駐屯地を出る前、僕はルシアンヌに改めてお礼をすることにした。
「ルシアンヌ、ありがとう。君を含め騎士団の精鋭がついてきてくれるなんて心強いよ。僕の事情に付き合わせてしまって悪いけれど、頼りにしているからね!」
「⋯⋯あぁ。私もユウトと戦いに赴けることになって嬉しく思っているぞ。次に会うのはもしかしたら出立の時かもしれないな」
「そうだね。エレノアがすごい早さで準備を進めているからすぐに発つことになると思うよ」
「あぁ、そうだろうな」
「それじゃあ、またね。僕もできる限り早く準備を進めるから」
「——ユウト!」
帰ろうとルシアンヌに背を向けた時、彼女は僕の腕を掴んで引き留めた。
咄嗟に振り向くとルシアンヌの神妙な顔が目の前にあった。
「私にとってユウトは英雄だ。これほどに強く、これほどに周囲の人を想っている男は他にいない。ユウト自身はそうは思えないのかもしれないが、私は誰よりもユウトのことを信頼しているぞ。ユウトのために身命を賭す覚悟は常に出来ている」
ルシアンヌはそう言った。
彼女にはそんな意図はなかっただろうけれど、僕は自分の覚悟を問われているような気がしてならなかった。
◆
次の日、僕はカレースパイスの生産拠点に来ていた。
カレースパイスを補充するのと僕がいない間の方針を話し合うのが目的だ。
まず僕は道中で必要な分のスパイスをアイテムボックスに収納した。
自分たちで食べる分もあるけれど、必要に応じて交渉の材料とする予定だ。
これらのスパイスは全て僕が中毒成分を分解してある。
そして僕はまだ分解処理をしていない生のスパイス達もアイテムボックスに入れた。使い道が決まっているわけではないけれど役にたつ時が来るかもしれない。
他にもこの場所には有害成分を持たない種類のスパイス——コショウやトウガラシなど——もあるので、それらもアイテムボックスに放り込んでおく。
ちなみに僕は空間の魔法を利用することでアイテムボックスを実現している。
「こんなところかな」
思いつくままにスパイスを持った。
余ったら戻せば良いのだから気が楽だ。
終わったら会議室に行って打ち合わせをする。
会議には五人の人がいるけれど、話すのは商会長をお願いしているマティアスが中心だ。
「マティアスさん、最近の動向はどう?」
「そうですなぁ。供給量を絞って価格を上げたことで利益はどんどん上がっておりますなぁ!」
マティアスは終始笑顔のままだ。
いまやカレースパイスは世界中で売れまくっているのだから商人としては笑いが止まらないだろう。
「順調そうで良かったよ。この前話したように僕はしばらくいなくなるけれど、いつも通りマティアスさんに任せるってことで良いかな? もちろん帰って来たら色々確認するけどね」
「えぇ、もちろんですよ。今は特に難しい判断もいらないし、しばらくは任せてもらっても構わないですなぁ」
「王城に行けば僕の情報が分かるようにしておくから定期的に確認してほしい。それと今回の旅にはペトロニーアが同行するから緊急時には文書を送ってくれ」
高速で文書を送ることのできる魔道具を開発しているのでそれでやりとりができる。
「分かりました! だがまぁユウトさん自ら戦地に行くことになるとはねぇ。あっちではそれだけのことになっているんですか?」
「まだ詳しいことは分からないな。どういう状況かこの目で見て、酷いことになる前に止めたいと思っているんだ」
「勇ましいことですなぁ⋯⋯」
「そんなことはないんだけどね」
売上などに問題がないとしてもお互いの意向を擦り合わせておいた方が良いので、僕らは話し合いを続けた。
◆
会議が落ち着いてみんなで雑談をしている時、マティアスが気になることを言った。
「そういえば最近王都でカレーの消費量が増えているという噂を聞きました」
「消費量が? でも売っているスパイスの量は変わらないよね?」
「えぇ。おかしいと思って調べたのですがスパイスの販売量は変わらないどころか減っているようでした」
「その噂はどこで聞いたんだ?」
「それがあらゆる方面から話を聞くのです。信憑性が高そうなので詳しく調べようと思っていたのをいま思い出しました」
スパイスが少なくなっているのにカレーの消費量が増えているというのはおかしい。
そもそもカレーの消費量というのが何を示しているのかは具体的には分からないようだった。
「ちょっと気になるから調べた結果を後で教えて欲しい。僕は僕で調べてみようと思う」
「分かりました」
カレーに関して不思議なことが起きたら調べる必要がある。
僕はそんな風に思うようになっていた。
すでに両国の国境付近で戦いは起きているようなので死人をゼロにすることは出来ないけれど、大規模な衝突を止められる可能性はある。
そのためには短期間のうちにこの国を横断し、帝国を通って戦地へ行かなければならない。
そのためにはどうしても騎士の力が必要なので、僕は騎士団長であるルシアンヌに要請をすることにした。
「ルシアンヌ、事情は聞いていると思うけれど精鋭を五人借りたいんだ。お願いできるか?」
「⋯⋯ユウトが行きたいと言うのであればいくらでも協力するが、どんな戦いをするつもりだ? それによって選抜しなければならない」
「前線まで行って戦争を止め、全員で帰ってくることが任務だと思っている。ペトロニーアを含む魔法使い五人と一緒で、のちにエレノアと合流することになっているが彼女は最前線には出ないと思う」
「エレノア様の守りは何人だ?」
「近衛の騎士が最大で三十人程度と聞いている」
「戦争地帯まで行くにしては少ないな。なぜそうなった?」
「機動力を重視した結果だと聞いた。それにエレノアの目的が軍事行動だと見なされないためにもそれぐらいが関の山だそうだ」
「よく陛下が許可したな」
「詳細は僕も知らないけれどエレノアが陛下を説き伏せたらしい。説得のためにかなりの理論武装をしていたようだから止められなかったんだろうな」
「なるほどな。さすがはエレノア様だが陛下の許可があったとしても戦争地帯に行くことの危険性が変わるわけではない」
ルシアンヌは情報を聞いてしばし考え始めた。迅速果断がモットーのルシアンヌにしては時間がかかっている。
「メンバーは決まりそうか?」
「⋯⋯あぁ、メンバーならすでに決まっている」
「割と考え込んでいたようだけど?」
「私とユウトが戦争を止めに最前線に降り立つのだ。志願者が多そうだからどうやって言い聞かせようかと思ってな」
ルシアンヌの話を聞いて僕は目が点になった。
「えっ、ルシアンヌも行くの?」
「当然だろう。むしろ副団長の二人も含めた最上位の五人で突撃するのが最善だろう?」
「何人か体力のある若い騎士を借りられれば良いと思っていたんだけど⋯⋯。僕は戦うつもりはないよ?」
「戦時中は何が起こるか分からないから強い者が行くに越したことはない。それにユウトが直接赴くのだろう? 行きたい者は多いはずだ」
「僕と行きたい人なんているの?」
「いるに決まっているだろう。騎士は誰しも英雄の後を追いたいと思うものなのさ。無論私もな」
「⋯⋯英雄って言われても実感がないんだよなぁ」
「自己評価が低いのは悪い癖だぞ。ユウトはもうこの国の英雄なんだから自覚を持った方が良い」
何度そう言われても僕が自分のことを英雄だと思えるようになる気がしなかった。
「はっはっは。そんな渋い顔をするな。いまは実感が湧かないかもしれないが、直に分かるようになるさ。それこそ他国にでも行けばな」
「そんなものかなぁ⋯⋯」
どう返せば良いか分からなくなったので僕は適度なところで話を戻し、ルシアンヌと今後の動きについて打ち合わせをした。
そして細かい点に関して話をすり合わせた後、僕は王城に戻ることにした。
駐屯地を出る前、僕はルシアンヌに改めてお礼をすることにした。
「ルシアンヌ、ありがとう。君を含め騎士団の精鋭がついてきてくれるなんて心強いよ。僕の事情に付き合わせてしまって悪いけれど、頼りにしているからね!」
「⋯⋯あぁ。私もユウトと戦いに赴けることになって嬉しく思っているぞ。次に会うのはもしかしたら出立の時かもしれないな」
「そうだね。エレノアがすごい早さで準備を進めているからすぐに発つことになると思うよ」
「あぁ、そうだろうな」
「それじゃあ、またね。僕もできる限り早く準備を進めるから」
「——ユウト!」
帰ろうとルシアンヌに背を向けた時、彼女は僕の腕を掴んで引き留めた。
咄嗟に振り向くとルシアンヌの神妙な顔が目の前にあった。
「私にとってユウトは英雄だ。これほどに強く、これほどに周囲の人を想っている男は他にいない。ユウト自身はそうは思えないのかもしれないが、私は誰よりもユウトのことを信頼しているぞ。ユウトのために身命を賭す覚悟は常に出来ている」
ルシアンヌはそう言った。
彼女にはそんな意図はなかっただろうけれど、僕は自分の覚悟を問われているような気がしてならなかった。
◆
次の日、僕はカレースパイスの生産拠点に来ていた。
カレースパイスを補充するのと僕がいない間の方針を話し合うのが目的だ。
まず僕は道中で必要な分のスパイスをアイテムボックスに収納した。
自分たちで食べる分もあるけれど、必要に応じて交渉の材料とする予定だ。
これらのスパイスは全て僕が中毒成分を分解してある。
そして僕はまだ分解処理をしていない生のスパイス達もアイテムボックスに入れた。使い道が決まっているわけではないけれど役にたつ時が来るかもしれない。
他にもこの場所には有害成分を持たない種類のスパイス——コショウやトウガラシなど——もあるので、それらもアイテムボックスに放り込んでおく。
ちなみに僕は空間の魔法を利用することでアイテムボックスを実現している。
「こんなところかな」
思いつくままにスパイスを持った。
余ったら戻せば良いのだから気が楽だ。
終わったら会議室に行って打ち合わせをする。
会議には五人の人がいるけれど、話すのは商会長をお願いしているマティアスが中心だ。
「マティアスさん、最近の動向はどう?」
「そうですなぁ。供給量を絞って価格を上げたことで利益はどんどん上がっておりますなぁ!」
マティアスは終始笑顔のままだ。
いまやカレースパイスは世界中で売れまくっているのだから商人としては笑いが止まらないだろう。
「順調そうで良かったよ。この前話したように僕はしばらくいなくなるけれど、いつも通りマティアスさんに任せるってことで良いかな? もちろん帰って来たら色々確認するけどね」
「えぇ、もちろんですよ。今は特に難しい判断もいらないし、しばらくは任せてもらっても構わないですなぁ」
「王城に行けば僕の情報が分かるようにしておくから定期的に確認してほしい。それと今回の旅にはペトロニーアが同行するから緊急時には文書を送ってくれ」
高速で文書を送ることのできる魔道具を開発しているのでそれでやりとりができる。
「分かりました! だがまぁユウトさん自ら戦地に行くことになるとはねぇ。あっちではそれだけのことになっているんですか?」
「まだ詳しいことは分からないな。どういう状況かこの目で見て、酷いことになる前に止めたいと思っているんだ」
「勇ましいことですなぁ⋯⋯」
「そんなことはないんだけどね」
売上などに問題がないとしてもお互いの意向を擦り合わせておいた方が良いので、僕らは話し合いを続けた。
◆
会議が落ち着いてみんなで雑談をしている時、マティアスが気になることを言った。
「そういえば最近王都でカレーの消費量が増えているという噂を聞きました」
「消費量が? でも売っているスパイスの量は変わらないよね?」
「えぇ。おかしいと思って調べたのですがスパイスの販売量は変わらないどころか減っているようでした」
「その噂はどこで聞いたんだ?」
「それがあらゆる方面から話を聞くのです。信憑性が高そうなので詳しく調べようと思っていたのをいま思い出しました」
スパイスが少なくなっているのにカレーの消費量が増えているというのはおかしい。
そもそもカレーの消費量というのが何を示しているのかは具体的には分からないようだった。
「ちょっと気になるから調べた結果を後で教えて欲しい。僕は僕で調べてみようと思う」
「分かりました」
カレーに関して不思議なことが起きたら調べる必要がある。
僕はそんな風に思うようになっていた。
0
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる