184 / 203
第16章:砂漠の薔薇編
第184話:本当の冒険
しおりを挟む
セネカはリザードマン集落の広場で小さな桃を食べていた。味はすごく薄いけれど果汁は豊富で、渇いた喉を潤してくれる。近くにはみんなも座っていて、それぞれが栄養補給をしていた。
桃を食べ終えたセネカは次に胡桃を食べることにした。
「それじゃあ、情報を整理しましょうか」
緩んだ空気の中でマイオルが号令をかける。集落は比較的安全だと分かっているのでみんな楽な体勢だ。
「モフに聞きたいけれど、そこにある白い塊は砂漠の薔薇で間違いないのよね?」
「うん、ルキウスと確認した。火はつけてないけど、見た目も香りもそっくりだったよぉ。間違いないね」
「となると砂漠の薔薇がそこに積まれている訳ね。みんなにはその青石が何に見える?」
砂漠の薔薇が載っている青石は広場の奥にある。周囲の地面は綺麗に整えられていて、整備された形跡がある。
「私には祭壇に見えます」
「儀式の台のように見えるな」
プラウティアとガイアが言った。セネカの目にもそれらは何かを祀っているように見えた。
「私もそう思うわ。具体的に何をしていたのかは分からないけれど、リザードマンにとっても砂漠の薔薇は重要な物なんだって思う」
「集めて来るほど大事な物だという訳だな」
ガイアの言葉にセネカも頷いた。胡桃を食べたらお腹が空いてきたのでセネカは干し葡萄を取り出した。
「じゃあ、これをどこで集めて来たって話だけれど、やっぱり砂漠だと思う?」
マイオルはガイアを見た。ガイアはしばらく目をつぶった後で答える。
「断言は出来ないが、森の中にこれが落ちている可能性は低いと思っている。砂漠で拾ったと考えるのが自然だろう」
「空白地帯の砂漠かぁ……」
モフの呟きが静かに響いた。
セネカはさっきルキウスから空白地帯の話を聞いた。この森の先には砂漠があって、遠くに丘のようなものも見えたらしい。
「砂漠の薔薇が落ちているかもしれないよねぇ」
「だったら生成過程も分かるかもしれないね」
「でも【探知】できないなんて、どんな原理なんだろうねぇ……」
モフとルキウスが議論を始めている。先に進むのか戻るのかを決めるのにあたって、この砂漠の薔薇の問題が大きいのだ。
「ねぇ、ルキウス。ここにある砂漠の薔薇を持ち帰ったら教会としては結構大きいの?」
「大きいと思うね。これだけの量があればかなりの影響力を持てるようになると思う」
「じゃあ、深追いする必要はなさそうだね」
話していると、ルキウスがセネカの干し葡萄をチラッと見た。渡してあげると勢いよく食べ始めた。
お返しとばかりにルキウスは干しあんずをくれた。酸味が強くて、疲労がほぐれるような気がする。
「ねぇ、ルキウス。空白地帯にはどんな魔物がいるのかな?」
「セネカの言うとおりだとしたら龍種かもしれないね。サンドドラゴンだったら、罠に嵌めれば勝てるかもよ?」
ルキウスと話しているとマイオルが近づいてきて、肩を叩かれた。マイオルは桃を差し出していたので干し葡萄と交換する。実がかためでセネカ好みの桃だ。
「ひと目見て分かる魔物だったら良いんだけれど、もしかしたら未知の魔物がいるかもしれないわね」
「僕たちで勝てる相手かな?」
「それは分からないわね。それに空白地帯も砂漠っていうこと以上の情報はないから、行ってみないことには始まらないわね」
「まさに未踏領域だね」
「えぇ、そうね。準備も出来ていないし、はっきり行って分が悪いわ」
「そうですねぇ……帰って来れる保証もないですからね」
セネカが桃に夢中になっていると、みんなが口々に懸念を表明し始めた。あれが良くない、ここが足りないという言葉がどんどん出てくるが、その表情は暗いわけではなく、むしろ全員目を爛々と輝かせている。
だから当然のようにセネカは言った。
「でも、行くんでしょ?」
すると全員がセネカを見て、目を細めた。先に進もうと考えているから、懸念が出てくるのだ。
「冒険者の血が騒ぐというのもありますが、私は何だか行かなくてはならない気になります」
こういう時に控えめな態度を取りがちなプラウティアがそう言った。空白地帯の方を真っ直ぐと見つめている。
「ここには何かがありますよ……。ただの勘ですけど」
プラウティアがこんな風に言うのは本当に珍しかった。だからなのか、バランスを取るようにガイアが言った。
「私も行くのは賛成だが、時間を区切ってしっかり懸念点を出していこう。そして、それぞれの場合の対処を頭に入れておくんだ」
「……そうね。そうしましょう」
少しばかり熱くなっていた空気が落ち着いた。冷静な人間がいなくなるのはまずいから、ガイアの立ち振る舞いはありがたかった。
「それじゃあ、みんな……。あたしたちはこれから空白地帯に入ろうと思うわ。そのためにここで出来うる限りの準備をして、体力を回復させたら出発しましょう」
マイオルが続ける。
「私たちにとって、本当に未知の場所に行くのはこれが初めてだと思うの。情報は限られていて、何が待っているか分からない。もしかしたら人類が足を踏み入れるのすら初めての場所かもしれない。だからこそ、気を引き締めて行きましょう」
セネカはギュッとこぶしを強く握った。『月下の誓い』は安全思考のパーティで、進んで危険を犯すことはほとんどなかった。だけど一方で、実力に不相応な危機に陥ったこともあった。
「みんなで乗り越えようね」
全員が強く頷いた。
「ねぇ、ルキウス。魔界とどっちが危ないかな?」
「うーん、普通は魔界だろうけれど、普通じゃないことが起きちゃっているからなぁ」
ルキウスはいつものように柔らかく笑った。あんなことがあったからか比較的余裕がありそうだ。
「ついに冒険するんだな。本当の冒険を……」
ガイアは噛み締めるようにつぶやいた。嬉しそうな様子で、いつも以上に綺麗な顔をしている。
「歴史を作りに行きますかね」
マイオルがちょっとおどけた。
「どんな歴史?」
「……『月下の誓い』という伝説の歴史かな?」
「それって、結局私たちのことじゃん!」
そう言ってセネカが笑うとみんなも笑顔になった。
士気は上々で雰囲気も悪くない。
だからセネカ達は足を踏み出した。
本当に歴史を変えるための第一歩を。
桃を食べ終えたセネカは次に胡桃を食べることにした。
「それじゃあ、情報を整理しましょうか」
緩んだ空気の中でマイオルが号令をかける。集落は比較的安全だと分かっているのでみんな楽な体勢だ。
「モフに聞きたいけれど、そこにある白い塊は砂漠の薔薇で間違いないのよね?」
「うん、ルキウスと確認した。火はつけてないけど、見た目も香りもそっくりだったよぉ。間違いないね」
「となると砂漠の薔薇がそこに積まれている訳ね。みんなにはその青石が何に見える?」
砂漠の薔薇が載っている青石は広場の奥にある。周囲の地面は綺麗に整えられていて、整備された形跡がある。
「私には祭壇に見えます」
「儀式の台のように見えるな」
プラウティアとガイアが言った。セネカの目にもそれらは何かを祀っているように見えた。
「私もそう思うわ。具体的に何をしていたのかは分からないけれど、リザードマンにとっても砂漠の薔薇は重要な物なんだって思う」
「集めて来るほど大事な物だという訳だな」
ガイアの言葉にセネカも頷いた。胡桃を食べたらお腹が空いてきたのでセネカは干し葡萄を取り出した。
「じゃあ、これをどこで集めて来たって話だけれど、やっぱり砂漠だと思う?」
マイオルはガイアを見た。ガイアはしばらく目をつぶった後で答える。
「断言は出来ないが、森の中にこれが落ちている可能性は低いと思っている。砂漠で拾ったと考えるのが自然だろう」
「空白地帯の砂漠かぁ……」
モフの呟きが静かに響いた。
セネカはさっきルキウスから空白地帯の話を聞いた。この森の先には砂漠があって、遠くに丘のようなものも見えたらしい。
「砂漠の薔薇が落ちているかもしれないよねぇ」
「だったら生成過程も分かるかもしれないね」
「でも【探知】できないなんて、どんな原理なんだろうねぇ……」
モフとルキウスが議論を始めている。先に進むのか戻るのかを決めるのにあたって、この砂漠の薔薇の問題が大きいのだ。
「ねぇ、ルキウス。ここにある砂漠の薔薇を持ち帰ったら教会としては結構大きいの?」
「大きいと思うね。これだけの量があればかなりの影響力を持てるようになると思う」
「じゃあ、深追いする必要はなさそうだね」
話していると、ルキウスがセネカの干し葡萄をチラッと見た。渡してあげると勢いよく食べ始めた。
お返しとばかりにルキウスは干しあんずをくれた。酸味が強くて、疲労がほぐれるような気がする。
「ねぇ、ルキウス。空白地帯にはどんな魔物がいるのかな?」
「セネカの言うとおりだとしたら龍種かもしれないね。サンドドラゴンだったら、罠に嵌めれば勝てるかもよ?」
ルキウスと話しているとマイオルが近づいてきて、肩を叩かれた。マイオルは桃を差し出していたので干し葡萄と交換する。実がかためでセネカ好みの桃だ。
「ひと目見て分かる魔物だったら良いんだけれど、もしかしたら未知の魔物がいるかもしれないわね」
「僕たちで勝てる相手かな?」
「それは分からないわね。それに空白地帯も砂漠っていうこと以上の情報はないから、行ってみないことには始まらないわね」
「まさに未踏領域だね」
「えぇ、そうね。準備も出来ていないし、はっきり行って分が悪いわ」
「そうですねぇ……帰って来れる保証もないですからね」
セネカが桃に夢中になっていると、みんなが口々に懸念を表明し始めた。あれが良くない、ここが足りないという言葉がどんどん出てくるが、その表情は暗いわけではなく、むしろ全員目を爛々と輝かせている。
だから当然のようにセネカは言った。
「でも、行くんでしょ?」
すると全員がセネカを見て、目を細めた。先に進もうと考えているから、懸念が出てくるのだ。
「冒険者の血が騒ぐというのもありますが、私は何だか行かなくてはならない気になります」
こういう時に控えめな態度を取りがちなプラウティアがそう言った。空白地帯の方を真っ直ぐと見つめている。
「ここには何かがありますよ……。ただの勘ですけど」
プラウティアがこんな風に言うのは本当に珍しかった。だからなのか、バランスを取るようにガイアが言った。
「私も行くのは賛成だが、時間を区切ってしっかり懸念点を出していこう。そして、それぞれの場合の対処を頭に入れておくんだ」
「……そうね。そうしましょう」
少しばかり熱くなっていた空気が落ち着いた。冷静な人間がいなくなるのはまずいから、ガイアの立ち振る舞いはありがたかった。
「それじゃあ、みんな……。あたしたちはこれから空白地帯に入ろうと思うわ。そのためにここで出来うる限りの準備をして、体力を回復させたら出発しましょう」
マイオルが続ける。
「私たちにとって、本当に未知の場所に行くのはこれが初めてだと思うの。情報は限られていて、何が待っているか分からない。もしかしたら人類が足を踏み入れるのすら初めての場所かもしれない。だからこそ、気を引き締めて行きましょう」
セネカはギュッとこぶしを強く握った。『月下の誓い』は安全思考のパーティで、進んで危険を犯すことはほとんどなかった。だけど一方で、実力に不相応な危機に陥ったこともあった。
「みんなで乗り越えようね」
全員が強く頷いた。
「ねぇ、ルキウス。魔界とどっちが危ないかな?」
「うーん、普通は魔界だろうけれど、普通じゃないことが起きちゃっているからなぁ」
ルキウスはいつものように柔らかく笑った。あんなことがあったからか比較的余裕がありそうだ。
「ついに冒険するんだな。本当の冒険を……」
ガイアは噛み締めるようにつぶやいた。嬉しそうな様子で、いつも以上に綺麗な顔をしている。
「歴史を作りに行きますかね」
マイオルがちょっとおどけた。
「どんな歴史?」
「……『月下の誓い』という伝説の歴史かな?」
「それって、結局私たちのことじゃん!」
そう言ってセネカが笑うとみんなも笑顔になった。
士気は上々で雰囲気も悪くない。
だからセネカ達は足を踏み出した。
本当に歴史を変えるための第一歩を。
35
お気に入りに追加
600
あなたにおすすめの小説
最強パーティーのリーダーは一般人の僕
薄明
ファンタジー
ダンジョン配信者。
それは、世界に突如現れたダンジョンの中にいる凶悪なモンスターと戦う様子や攻略する様子などを生配信する探索者達のことだ。
死と隣り合わせで、危険が危ないダンジョンだが、モンスターを倒すことで手に入る品々は、難しいダンジョンに潜れば潜るほど珍しいものが手に入る。
そんな配信者に憧れを持った、三神《みかみ》詩音《しおん》は、幼なじみと共に、世界に名を轟かせることが夢だった。
だが、自分だけは戦闘能力において足でまとい……いや、そもそも探索者に向いていなかった。
はっきりと自分と幼なじみ達との実力差が現れていた。
「僕は向いてないみたいだから、ダンジョン配信は辞めて、個人で好きに演奏配信とかするよ。僕の代わりに頑張って……」
そうみんなに告げるが、みんなは笑った。
「シオンが弱いからって、なんで仲間はずれにしないといけないんだ?」
「そうですよ!私たちがシオンさんの分まで頑張ればいいだけじゃないですか!」
「シオンがいないと僕達も寂しいよ」
「しっかりしなさいシオン。みんなの夢なんだから、諦めるなんて言わないで」
「みんな………ありがとう!!」
泣きながら何度も感謝の言葉を伝える。
「よしっ、じゃあお前リーダーな」
「はっ?」
感動からつかの間、パーティーのリーダーになった詩音。
あれよあれよという間に、強すぎる幼なじみ達の手により、高校生にして世界トップクラスの探索者パーティーと呼ばれるようになったのだった。
初めまして。薄明です。
読み専でしたが、書くことに挑戦してみようと思いました。
よろしくお願いします🙏
異世界でチート能力貰えるそうなので、のんびり牧場生活(+α)でも楽しみます
ユーリ
ファンタジー
仕事帰り。毎日のように続く多忙ぶりにフラフラしていたら突然訪れる衝撃。
何が起こったのか分からないうちに意識を失くし、聞き覚えのない声に起こされた。
生命を司るという女神に、自分が死んだことを聞かされ、別の世界での過ごし方を聞かれ、それに答える
そして気がつけば、広大な牧場を経営していた
※不定期更新。1話ずつ完成したら更新して行きます。
7/5誤字脱字確認中。気づいた箇所あればお知らせください。
5/11 お気に入り登録100人!ありがとうございます!
8/1 お気に入り登録200人!ありがとうございます!
異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。
異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。
異世界でも男装標準装備~性別迷子とか普通だけど~
結城 朱煉
ファンタジー
日常から男装している木原祐樹(25歳)は
気が付くと真っ白い空間にいた
自称神という男性によると
部下によるミスが原因だった
元の世界に戻れないので
異世界に行って生きる事を決めました!
異世界に行って、自由気ままに、生きていきます
~☆~☆~☆~☆~☆
誤字脱字など、気を付けていますが、ありましたら教えて頂けると助かります!
また、感想を頂けると大喜びします
気が向いたら書き込んでやって下さい
~☆~☆~☆~☆~☆
カクヨム・小説家になろうでも公開しています
もしもシリーズ作りました<異世界でも男装標準装備~もしもシリーズ~>
もし、よろしければ読んであげて下さい
社畜から卒業したんだから異世界を自由に謳歌します
湯崎noa
ファンタジー
ブラック企業に入社して10年が経つ〈宮島〉は、当たり前の様な連続徹夜に心身ともに疲労していた。
そんな時に中高の同級生と再開し、その同級生への相談を行ったところ会社を辞める決意をした。
しかし!! その日の帰り道に全身の力が抜け、線路に倒れ込んでしまった。
そのまま呆気なく宮島の命は尽きてしまう。
この死亡は神様の手違いによるものだった!?
神様からの全力の謝罪を受けて、特殊スキル〈コピー〉を授かり第二の人生を送る事になる。
せっかくブラック企業を卒業して、異世界転生するのだから全力で謳歌してやろうじゃないか!!
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバでも連載中
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
家の猫がポーションとってきた。
熊ごろう
ファンタジー
テーブルに置かれた小さな瓶、それにソファーでくつろぐ飼い猫のクロ。それらを前にして俺は頭を抱えていた。
ある日どこからかクロが咥えて持ってきた瓶……その正体がポーションだったのだ。
瓶の処理はさておいて、俺は瓶の出所を探るため出掛けたクロの跡を追うが……ついた先は自宅の庭にある納屋だった。 やったね、自宅のお庭にダンジョン出来たよ!? どういうことなの。
始めはクロと一緒にダラダラとダンジョンに潜っていた俺だが、ある事を切っ掛けに本気でダンジョンの攻略を決意することに……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる