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第12章:魔界編
第135話:飛翔
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突然天空からの魔法を受けたオークキングは傷を負い、硬直した。
その様子を見ていたセネカは持っていた針刀を変形させ、注射針のような中空構造にした。
そしてオークキングの腹に針を深く刺した後で、針をうねうねと伸ばして【縫い】進めた。
「ブギャァ!」
針先が内臓に達したと見て、セネカはオークキングの体内に回復魔法を注入した。魔界の魔物が回復魔法でダメージを負うことは確認済みだ。
セネカは即座に離脱して、再び大きな[魔力針]に乗り、オークキングの周りを飛び始めた。
「グオオオオオ!!!!」
オークキングは身体に注射針を刺したまま、熱り立っている。
体内に激毒を注入されたのだから不快だろうが、セネカに対する怒りの感情がそれに優っているのかもしれない。
オークキングはセネカの方を睨みつけて攻撃する体勢に入った。その顔は「決して許さない」とでも言いたげだ。
「痛そうな注射針だね。抜いたほうが良いんじゃない?」
セネカは挑発的な顔で言った。
オークキングはその言葉の意味は分からなかったけれど、目の前の小物が自分を舐めた様子であることは理解した。
「ブモオオオオ!」
当然剣に力が入る。オークキングは裂帛の気合を込めてセネカに攻撃を仕掛けようとした。
その時、赤い空から一筋の光が落ちてきた。
ルキウスだ。
下降してきたルキウスは勢いそのままにオークキングの肩口を切りつけた。
「ぷぎゃああああ!!!!」
再びうるさい声が魔界に響き渡る。
ルキウスが[剣]で出した大太刀はオークキングの胸まで達した。
かなりの深手だが、オークキングは脅威の回復力を持っている。
王は体内に宿る魔力を使って身体の傷を癒そうとした。
「忠告したのに⋯⋯」
セネカがそう言うと同時に、ルキウスはオークキングに刺さった注射針に手を触れた。そして魔力を【神聖魔法】に変換し、オークキングの身体に注入してやった。
ルキウスは飛びながら移動し、セネカの横に並んだ。
ペリパトスがよく空に跳び上がるという話をルキウスはセネカから聞いて、足から魔力を噴出して空中を移動する術を編み出したのだ。
「ブヒッ、ブヒッ、ブヒッ」
オークキングは苦しそうに呻き声を上げている。
全身の血管が浮き上がり、皮膚が爛れ始めている。
目も真っ赤に染まり、血の涙を流している。
「【神聖魔法】が回復力を上回っているようだね」
ルキウスの言葉を聞いてセネカは頷いた。
オークキングを倒す上でとにかく対処しなければならなかったのが強靭な回復力だ。
セネカとルキウスは何度もオークキングを罠に嵌めて攻撃していたけれど、毎回すぐに回復されてしまって致命的な傷を与えることができなかった。
そこで今回はルキウスの魔法を注入することで敵に猛毒を喰らわせることにしたのだ。発案はセネカ、細かい部分はルキウスが監修した。
「これで勝てたら楽なんだけれどね」
「そうだね。でも引き出せた」
オークキングはボロボロの身体のままでセネカとルキウスの方を見ている。その目は昏く憎悪に満ちているが、口角は不気味に釣り上がっている。
オークの王はその身に宿る力を解放した。
身体から赤金の光が溢れ出す。
「ルキウス、英雄になる戦いが始まるね」
「そうだね。僕たちはまだ父さん達には及ばないだろうけど、でも勝とうね」
セネカとルキウスはオークキングに向かって飛んだ。
◆
ルキウスは足から魔力を噴出することで飛翔している。
単純に表現すればそういうことになるが、いくら魔力をたくさん使えたとしても、それだけではそう簡単には飛べないはずだった。
おそらく【神聖魔法】が何らかの効果をもたらしているのだろうとルキウスは考えているのだけれど、深く考察することは一時的にやめている。
ルキウスはセネカの話をたくさん聞いて学んだことがある。それは原理を追求するのは後からでも良いということだ。
セネカはイメージ先行で難しいことをやってのけ、後から分析することで成長してきた。一方でルキウスはスキルを分析して原理を学び、自分に統合しながら成長してきた。
それが間違っていたとは思わないけれど、そのやり方だと自分の理解を超えるような技を生み出すことはできないのではないかとセネカを見ていて感じたのだ。
セネカはスキルに願いを込めることで理想を叶えてもらっていると話していた。
もし【縫う】にそれが可能なのだとしたら、より万能性のある【神聖魔法】でも同じことができるのではないか。
そう思ったルキウスはスキルに願うことにした。
『スキルを使って空を飛べますように』
そんな風に想って毎日必死に格闘していると突然飛べるようになった。
コツを掴んだのだ。
訳がわからないけれど、飛べる。
自分もセネカと同じようにスキルを扱えるのだと確信したルキウスは強くなった。
◆
ルキウスはセネカ以上に機敏な動きで空中を動き回っている。
空を飛びながら自由自在に剣を振り、オークキングと打ち合っている。
セネカはそんなルキウスをサポートするような動きを見せている。粘着糸を張り巡らして阻害を狙っているけれど、全力のオークキングにはいまのところあまり効いてはいない。
ルキウスの攻撃の隙間を【縫って】、攻撃を差し込むことも忘れない。
二人の攻撃はなかなかに強力なのでオークキングは意識を分散せざるを得ないだろう。
セネカとルキウスはオークキングの周りを飛翔し続けながら、絶妙のコンビネーションで押し続けている。
セネカは乗っていた大針をオークキングに撃ち込み、また新たな[魔力針]を生成してそっちに乗り移った。
オークキングはまさか乗り物の方が飛んでくるとは思っていなかったので虚を衝かれ、防御のために大きな隙を作ることになってしまった。
そんな隙を見過ごすルキウスではない。
ルキウスは即座に魔力を練り上げて、飛んだまま剣を振った。
剣から白緑の衝撃波が放たれ、オークキングの身体に大きな傷をつける。
「いまだ!」
ルキウスは後詰めのために宙を舞いながらオークキングに突撃する。
セネカもルキウスの動きに合わせて魔力を練っている。
二人で同時に攻撃を仕掛けようとした瞬間、ルキウスからオークキングの顔がチラッと見えた。
セネカとルキウスに追い詰められているはずのオークの王はニヤリと醜悪な笑顔を浮かべていて、自身の敗北を微塵も考えていないような表情だった。
「まずい!!!」
ルキウスは全力で方向を転換し、セネカとオークキングの間にその身を入れ込んだ。
ギュバーン!!!
その瞬間、オークキングの身体から赤金の魔力が吹き出し、セネカとルキウスを強く吹き飛ばした。
その様子を見ていたセネカは持っていた針刀を変形させ、注射針のような中空構造にした。
そしてオークキングの腹に針を深く刺した後で、針をうねうねと伸ばして【縫い】進めた。
「ブギャァ!」
針先が内臓に達したと見て、セネカはオークキングの体内に回復魔法を注入した。魔界の魔物が回復魔法でダメージを負うことは確認済みだ。
セネカは即座に離脱して、再び大きな[魔力針]に乗り、オークキングの周りを飛び始めた。
「グオオオオオ!!!!」
オークキングは身体に注射針を刺したまま、熱り立っている。
体内に激毒を注入されたのだから不快だろうが、セネカに対する怒りの感情がそれに優っているのかもしれない。
オークキングはセネカの方を睨みつけて攻撃する体勢に入った。その顔は「決して許さない」とでも言いたげだ。
「痛そうな注射針だね。抜いたほうが良いんじゃない?」
セネカは挑発的な顔で言った。
オークキングはその言葉の意味は分からなかったけれど、目の前の小物が自分を舐めた様子であることは理解した。
「ブモオオオオ!」
当然剣に力が入る。オークキングは裂帛の気合を込めてセネカに攻撃を仕掛けようとした。
その時、赤い空から一筋の光が落ちてきた。
ルキウスだ。
下降してきたルキウスは勢いそのままにオークキングの肩口を切りつけた。
「ぷぎゃああああ!!!!」
再びうるさい声が魔界に響き渡る。
ルキウスが[剣]で出した大太刀はオークキングの胸まで達した。
かなりの深手だが、オークキングは脅威の回復力を持っている。
王は体内に宿る魔力を使って身体の傷を癒そうとした。
「忠告したのに⋯⋯」
セネカがそう言うと同時に、ルキウスはオークキングに刺さった注射針に手を触れた。そして魔力を【神聖魔法】に変換し、オークキングの身体に注入してやった。
ルキウスは飛びながら移動し、セネカの横に並んだ。
ペリパトスがよく空に跳び上がるという話をルキウスはセネカから聞いて、足から魔力を噴出して空中を移動する術を編み出したのだ。
「ブヒッ、ブヒッ、ブヒッ」
オークキングは苦しそうに呻き声を上げている。
全身の血管が浮き上がり、皮膚が爛れ始めている。
目も真っ赤に染まり、血の涙を流している。
「【神聖魔法】が回復力を上回っているようだね」
ルキウスの言葉を聞いてセネカは頷いた。
オークキングを倒す上でとにかく対処しなければならなかったのが強靭な回復力だ。
セネカとルキウスは何度もオークキングを罠に嵌めて攻撃していたけれど、毎回すぐに回復されてしまって致命的な傷を与えることができなかった。
そこで今回はルキウスの魔法を注入することで敵に猛毒を喰らわせることにしたのだ。発案はセネカ、細かい部分はルキウスが監修した。
「これで勝てたら楽なんだけれどね」
「そうだね。でも引き出せた」
オークキングはボロボロの身体のままでセネカとルキウスの方を見ている。その目は昏く憎悪に満ちているが、口角は不気味に釣り上がっている。
オークの王はその身に宿る力を解放した。
身体から赤金の光が溢れ出す。
「ルキウス、英雄になる戦いが始まるね」
「そうだね。僕たちはまだ父さん達には及ばないだろうけど、でも勝とうね」
セネカとルキウスはオークキングに向かって飛んだ。
◆
ルキウスは足から魔力を噴出することで飛翔している。
単純に表現すればそういうことになるが、いくら魔力をたくさん使えたとしても、それだけではそう簡単には飛べないはずだった。
おそらく【神聖魔法】が何らかの効果をもたらしているのだろうとルキウスは考えているのだけれど、深く考察することは一時的にやめている。
ルキウスはセネカの話をたくさん聞いて学んだことがある。それは原理を追求するのは後からでも良いということだ。
セネカはイメージ先行で難しいことをやってのけ、後から分析することで成長してきた。一方でルキウスはスキルを分析して原理を学び、自分に統合しながら成長してきた。
それが間違っていたとは思わないけれど、そのやり方だと自分の理解を超えるような技を生み出すことはできないのではないかとセネカを見ていて感じたのだ。
セネカはスキルに願いを込めることで理想を叶えてもらっていると話していた。
もし【縫う】にそれが可能なのだとしたら、より万能性のある【神聖魔法】でも同じことができるのではないか。
そう思ったルキウスはスキルに願うことにした。
『スキルを使って空を飛べますように』
そんな風に想って毎日必死に格闘していると突然飛べるようになった。
コツを掴んだのだ。
訳がわからないけれど、飛べる。
自分もセネカと同じようにスキルを扱えるのだと確信したルキウスは強くなった。
◆
ルキウスはセネカ以上に機敏な動きで空中を動き回っている。
空を飛びながら自由自在に剣を振り、オークキングと打ち合っている。
セネカはそんなルキウスをサポートするような動きを見せている。粘着糸を張り巡らして阻害を狙っているけれど、全力のオークキングにはいまのところあまり効いてはいない。
ルキウスの攻撃の隙間を【縫って】、攻撃を差し込むことも忘れない。
二人の攻撃はなかなかに強力なのでオークキングは意識を分散せざるを得ないだろう。
セネカとルキウスはオークキングの周りを飛翔し続けながら、絶妙のコンビネーションで押し続けている。
セネカは乗っていた大針をオークキングに撃ち込み、また新たな[魔力針]を生成してそっちに乗り移った。
オークキングはまさか乗り物の方が飛んでくるとは思っていなかったので虚を衝かれ、防御のために大きな隙を作ることになってしまった。
そんな隙を見過ごすルキウスではない。
ルキウスは即座に魔力を練り上げて、飛んだまま剣を振った。
剣から白緑の衝撃波が放たれ、オークキングの身体に大きな傷をつける。
「いまだ!」
ルキウスは後詰めのために宙を舞いながらオークキングに突撃する。
セネカもルキウスの動きに合わせて魔力を練っている。
二人で同時に攻撃を仕掛けようとした瞬間、ルキウスからオークキングの顔がチラッと見えた。
セネカとルキウスに追い詰められているはずのオークの王はニヤリと醜悪な笑顔を浮かべていて、自身の敗北を微塵も考えていないような表情だった。
「まずい!!!」
ルキウスは全力で方向を転換し、セネカとオークキングの間にその身を入れ込んだ。
ギュバーン!!!
その瞬間、オークキングの身体から赤金の魔力が吹き出し、セネカとルキウスを強く吹き飛ばした。
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