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第12章:魔界編
第128話:縫剣
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スタンピードの終息後、今回の事態に関する調査が行われた。特に詳細に行われたのが事態の深刻度と原因に関する分析であった。
事態の大きさに関しては、白金級冒険者であるゼノン、ペリパトス、そして終盤に参戦したピュロンが口を揃えて同じことを報告した。その内容とは『間違いなく国家存亡に関わる規模のスタンピード』であったということだ。
国やギルドの事後調査官達の見解も同じであった。十一年前に都市ムルスで発生した大規模なスタンピードに匹敵する規模であったことは間違いなく、発見が遅れていたら隣国諸共魔物に飲み込まれていたかもしれない。そんな報告がなされた。
この報告により、いち早くスタンピードの兆候を見出し、確度の高い情報を提供した『月下の誓い』は非常に高く評価された。加えて、救国の英雄であるアッタロスとレントゥルスによって、『月下の誓い』全員の働きがなければ事態はさらに深刻化していたと伝えられたことでマイオル達は注目の的となった。
特に『剣』の聖者ルキウスと共に前線を駆け巡り、スタンピードの主を討伐したセネカの名は広がり、スキル【縫う】を使う剣士『縫剣』と冒険者達の間で噂されるようになった。
スタンピードの余波に巻き込まれて、聖者と共に彼女が行方不明であることも噂の広がりに拍車をかけていた。
◆
セネカは浅い刃のついた針を持って構えている。
セネカは応急処置を学ぶ過程で様々な針を見た。皮膚の縫合に使う針はいつも使ってきた真っ直ぐな針ではなく、三日月のように湾曲していた。断面の形も丸だけではなく、三角の形をしたものが多かった。
乱暴に表現すれば、断面が三角の針も存在する。刀のような針があっても良いかもしれないとセネカは思い込んで、いまルキウスと向き合っている。
「それがセネカの答えなんだね」
ルキウスはそう言って、翡翠のように透明感のある大太刀を肩に乗せた。
「僕の答えはこれだよ」
ルキウスは刀に【神聖魔法】の魔力を通わせて強化した。そして[剣]の効果を重ねがけして威力を倍増させた。
エウスの形見の刀を折ってしまったことは魔界に来てすぐにセネカに伝えた。
「ルキウスのことを守ってくれたのならそれで良い」と笑いながら言ってセネカは許してくれたけれど、ルキウスはまだ悔いる気持ちを持っている。
けれど、あの失敗が今のルキウスを作っている。ユニウスが遺した刀の技術とエウスの大剣術を組み合わせるために、ルキウスは[剣]で大太刀を生成することにしたのだ。
「全てを賭ける」
そう言ってルキウスが足を踏み出した瞬間、セネカはスキルを発動して自分の周りの空間を【縫った】。しゅるしゅると特徴的な音が鳴り、ルキウスの太刀の軌道上の空間が歪む。
ルキウスはセネカに向けて全力の袈裟斬りを繰り出したけれど、途中でありえない方向に太刀筋が曲がり、セネカに避けられてしまった。
ここで居着いたら負けると即座に悟ったルキウスは、持ち前の柔軟性を発揮して手首を返し、体勢を立て直して次々に攻撃を繰り出した。しかし、どの攻撃も空間の歪みによって逸らされ、セネカに当たることはなかった。
【神聖魔法】の魔力を剣に多く込めれば歪んだ空間ごと断ち切れるとルキウスは気づいたけれど、分かった時にはすでに守勢に回らざるをえなくなっていた。
そして、持っていた針をセネカが高速で飛ばしてきたのに押されて、ついにはルキウスは負けてしまったのだった。
◆
「レベルが上がっていなかったら勝てなかった」
いまの戦いを振り返ってお互いに静かになっていた時、セネカがそう言った。
「そうかもしれないけれど、それも実力だからね。僕の負けだよ」
「⋯⋯もう一回」
「良いのかい? 次は負けないよ」
「何度でも戦いたいの、ルキウスと」
「そうだね。幸いにも物資はあるし、魔力にもまだ余裕がある。お互いに気の済むまで戦おうか」
セネカはそうする他ないとばかりに強く頷いた。
◆
それから二人は魔力が切れそうになるまで戦い続けた。最後の方は何が何だか分からなくなっていたけれど、全てを費やして戦ったことで相互理解が格段に進んだ。
二戦目はルキウスが勝ち、三戦目はセネカが勝った。勝敗の記録を付けていたわけではないので明確には言えないけれど、総じてみてもほぼ五分の戦績であり、セネカはルキウスの能力に改めて尊敬の念を覚えた。
ルキウスの方は、何度対策を講じてもそれを打ち破ってくるセネカの発想力と対応力に舌を巻いた。だが、戦略の隙間を縫ってくるようなセネカの攻撃のおかげで、ルキウスの攻撃もより洗練された。
それから二人は食事や狩りなどの短い時間を除いて、ほぼすべての時間を戦いに費やした。必要なことが済むと、意識が朦朧として精魂尽き果てるまで二人で戦い、倒れるように眠った。
そんな日々をセネカは夢のようだと感じていた。正直、不安からの逃避だという自覚もあったけれど、ルキウスはセネカの想像以上に勇ましく、そして逞しかった。
だが、そんな毎日は唐突に終わりを迎えることになった。
◆
周囲に張り巡らせた魔力糸に反応があったのでセネカは起きた。
「ルキウス、魔物が来たよ」
そう声をかけて、怠さの残る身体を天幕の外まで動かした。すると小さくてつぶらな目をした狐のような魔物が魔力糸をツンツンしていた。
強そうに見えなかったので[魔力針]で頭を撃ち抜くと、すぐに事切れた。
「ブルペスの亜種かな?」
後ろからルキウスがやってきた。起き抜けだから声が枯れているようだが、顔つきは気力に満ちており、一瞬で臨戦態勢に入ったことが分かる。
「そうかもね。魔界ってちょっとまがまがしい魔物しかいないのかと思っていたけれど、かわいいのもいるんだね」
にっこりと笑いながらセネカは言った。だが、そのかわいい魔物を一瞬で討伐したのはセネカである。
「この亜空間を結構探索したつもりだったけど、新しい魔物だったね。どこに居たのかな?」
そう言って周囲を見回した後、ルキウスが異変に気がついた。
「セネカ、あそこに何か浮いている。あれが裂け目なんじゃないかな?」
ルキウスが指をさした方向をみると、空間に罅のようなものが走っており、中心に裂け目が出来ている。
「ブルペスはもしかしたら違う亜空間から来たのかもしれないね。ここでは十分に修行できたし、そろそろ次の場所に僕らも行こうか」
セネカとルキウスは裂け目が閉じてしまわないか見張りながら少し休息を取り、荷物をまとめた後で、次の亜空間へと向かっていった。
事態の大きさに関しては、白金級冒険者であるゼノン、ペリパトス、そして終盤に参戦したピュロンが口を揃えて同じことを報告した。その内容とは『間違いなく国家存亡に関わる規模のスタンピード』であったということだ。
国やギルドの事後調査官達の見解も同じであった。十一年前に都市ムルスで発生した大規模なスタンピードに匹敵する規模であったことは間違いなく、発見が遅れていたら隣国諸共魔物に飲み込まれていたかもしれない。そんな報告がなされた。
この報告により、いち早くスタンピードの兆候を見出し、確度の高い情報を提供した『月下の誓い』は非常に高く評価された。加えて、救国の英雄であるアッタロスとレントゥルスによって、『月下の誓い』全員の働きがなければ事態はさらに深刻化していたと伝えられたことでマイオル達は注目の的となった。
特に『剣』の聖者ルキウスと共に前線を駆け巡り、スタンピードの主を討伐したセネカの名は広がり、スキル【縫う】を使う剣士『縫剣』と冒険者達の間で噂されるようになった。
スタンピードの余波に巻き込まれて、聖者と共に彼女が行方不明であることも噂の広がりに拍車をかけていた。
◆
セネカは浅い刃のついた針を持って構えている。
セネカは応急処置を学ぶ過程で様々な針を見た。皮膚の縫合に使う針はいつも使ってきた真っ直ぐな針ではなく、三日月のように湾曲していた。断面の形も丸だけではなく、三角の形をしたものが多かった。
乱暴に表現すれば、断面が三角の針も存在する。刀のような針があっても良いかもしれないとセネカは思い込んで、いまルキウスと向き合っている。
「それがセネカの答えなんだね」
ルキウスはそう言って、翡翠のように透明感のある大太刀を肩に乗せた。
「僕の答えはこれだよ」
ルキウスは刀に【神聖魔法】の魔力を通わせて強化した。そして[剣]の効果を重ねがけして威力を倍増させた。
エウスの形見の刀を折ってしまったことは魔界に来てすぐにセネカに伝えた。
「ルキウスのことを守ってくれたのならそれで良い」と笑いながら言ってセネカは許してくれたけれど、ルキウスはまだ悔いる気持ちを持っている。
けれど、あの失敗が今のルキウスを作っている。ユニウスが遺した刀の技術とエウスの大剣術を組み合わせるために、ルキウスは[剣]で大太刀を生成することにしたのだ。
「全てを賭ける」
そう言ってルキウスが足を踏み出した瞬間、セネカはスキルを発動して自分の周りの空間を【縫った】。しゅるしゅると特徴的な音が鳴り、ルキウスの太刀の軌道上の空間が歪む。
ルキウスはセネカに向けて全力の袈裟斬りを繰り出したけれど、途中でありえない方向に太刀筋が曲がり、セネカに避けられてしまった。
ここで居着いたら負けると即座に悟ったルキウスは、持ち前の柔軟性を発揮して手首を返し、体勢を立て直して次々に攻撃を繰り出した。しかし、どの攻撃も空間の歪みによって逸らされ、セネカに当たることはなかった。
【神聖魔法】の魔力を剣に多く込めれば歪んだ空間ごと断ち切れるとルキウスは気づいたけれど、分かった時にはすでに守勢に回らざるをえなくなっていた。
そして、持っていた針をセネカが高速で飛ばしてきたのに押されて、ついにはルキウスは負けてしまったのだった。
◆
「レベルが上がっていなかったら勝てなかった」
いまの戦いを振り返ってお互いに静かになっていた時、セネカがそう言った。
「そうかもしれないけれど、それも実力だからね。僕の負けだよ」
「⋯⋯もう一回」
「良いのかい? 次は負けないよ」
「何度でも戦いたいの、ルキウスと」
「そうだね。幸いにも物資はあるし、魔力にもまだ余裕がある。お互いに気の済むまで戦おうか」
セネカはそうする他ないとばかりに強く頷いた。
◆
それから二人は魔力が切れそうになるまで戦い続けた。最後の方は何が何だか分からなくなっていたけれど、全てを費やして戦ったことで相互理解が格段に進んだ。
二戦目はルキウスが勝ち、三戦目はセネカが勝った。勝敗の記録を付けていたわけではないので明確には言えないけれど、総じてみてもほぼ五分の戦績であり、セネカはルキウスの能力に改めて尊敬の念を覚えた。
ルキウスの方は、何度対策を講じてもそれを打ち破ってくるセネカの発想力と対応力に舌を巻いた。だが、戦略の隙間を縫ってくるようなセネカの攻撃のおかげで、ルキウスの攻撃もより洗練された。
それから二人は食事や狩りなどの短い時間を除いて、ほぼすべての時間を戦いに費やした。必要なことが済むと、意識が朦朧として精魂尽き果てるまで二人で戦い、倒れるように眠った。
そんな日々をセネカは夢のようだと感じていた。正直、不安からの逃避だという自覚もあったけれど、ルキウスはセネカの想像以上に勇ましく、そして逞しかった。
だが、そんな毎日は唐突に終わりを迎えることになった。
◆
周囲に張り巡らせた魔力糸に反応があったのでセネカは起きた。
「ルキウス、魔物が来たよ」
そう声をかけて、怠さの残る身体を天幕の外まで動かした。すると小さくてつぶらな目をした狐のような魔物が魔力糸をツンツンしていた。
強そうに見えなかったので[魔力針]で頭を撃ち抜くと、すぐに事切れた。
「ブルペスの亜種かな?」
後ろからルキウスがやってきた。起き抜けだから声が枯れているようだが、顔つきは気力に満ちており、一瞬で臨戦態勢に入ったことが分かる。
「そうかもね。魔界ってちょっとまがまがしい魔物しかいないのかと思っていたけれど、かわいいのもいるんだね」
にっこりと笑いながらセネカは言った。だが、そのかわいい魔物を一瞬で討伐したのはセネカである。
「この亜空間を結構探索したつもりだったけど、新しい魔物だったね。どこに居たのかな?」
そう言って周囲を見回した後、ルキウスが異変に気がついた。
「セネカ、あそこに何か浮いている。あれが裂け目なんじゃないかな?」
ルキウスが指をさした方向をみると、空間に罅のようなものが走っており、中心に裂け目が出来ている。
「ブルペスはもしかしたら違う亜空間から来たのかもしれないね。ここでは十分に修行できたし、そろそろ次の場所に僕らも行こうか」
セネカとルキウスは裂け目が閉じてしまわないか見張りながら少し休息を取り、荷物をまとめた後で、次の亜空間へと向かっていった。
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