115 / 203
第11章:銀級冒険者昇格編(3):騒乱
第115話:青火
しおりを挟む
セネカたちはゼノンとペリパトスが『扉』を塞ぐ様子をマイオルの[視野共有]で見ていた。
斥候に向くスキルは多く存在するが、【探知】が重宝されるのは[視野共有]があるからだ。セネカたちもマイオルのスキルの恩恵に預かり、世界最高峰の技を見ることができた。
「さて、これで終われば良いんだが、そう簡単じゃないだろうな」
「あれだけ巨大な『扉』は見たことがない。魔力濃度も非常に高いようだし、何か起きてもおかしくない」
アッタロスとレントゥルスはそう話す。
【探知】の時間になるとアッタロスの指示でマイオルは念入りに探索を行った。多少強い魔物の発生は続いているものの脅威と思えるものは無く、ただ時間だけが過ぎていった。
しばらくすると、大物を狩っていた上級冒険者たちも狙いを変え始めた。奥地のやや強い魔物を相手にするよりも、周辺部に散らばる比較的弱い魔物を討伐し始めたのだ。
そういう魔物の方が数が多く、大森林から出てしまうと被害を大きくする。『扉』が閉まった今、優先順位が変わったのだ。
そんな中でアッタロスたちは引き続き潜伏地にいた。そこは中心部から離れ気味ではあるものの、何かあればすぐに駆けつけることのできる場所であった。
ペリパトスとゼノンが引き上げてから何度目かの【探知】をマイオルが終えた時、セネカが言った。
「アッタロスさん。さっきマイオルが魔力濃度がまだ下がりきっていないって言ってたけど、またどこかに亜空間が発生する可能性もあるんですか?」
「その可能性もある。高濃度の魔力溜まりから『扉』が発生する原理はほとんど分かっていないからな」
「だったら、小さい亜空間がないか調査していくというのはどうですか? その過程で他のことも見つかるかもしれないし」
「⋯⋯悪くないかもしれないな。亜空間が探知できるのであれば、空間の綻びや歪みが見えるようになる可能性もある。マイオル、どうだ?」
「そうですね。空間のことはよく分かりませんが、『扉』が閉じたことで魔力溜まりの分布が変わるかもしれないので調査に出向くのは賛成です」
マイオルがそう言うと横で聞いていたレントゥルスも頷いた。
「ガイア、プラウティア。何でもいいから懸念事項になりそうなことをあげてくれ」
二人は静かに考え始めた。
まずは先にプラウティアが口を開いた。
「先生、亜空間を検知できる冒険者ってどれくらいいるんですか?」
「ほとんどいないと思って良い。ゼノン師匠のように空間系のスキルを持っている者か高位の探知系能力者しか聞いたことがない。【探知】レベル4の冒険者で出来るやつを知っているが、かなり珍しい部類の能力だと思って良い」
「それじゃあ、いま大森林にいる冒険者の中で亜空間を探知できるのはマイオルちゃんだけと思って良いですか?」
「⋯⋯そうだな。そう見なして探索するのが良さそうだ」
レントゥルスがプラウティアに聞く。
「マイオルにしか気付けないことがありそうだと認識したほうが良いということだな?」
「えぇ、そうです。それにマイオルちゃんには[軌跡]と[予知]がありますから」
プラウティアはしっかりとした口調で答え、話を続けた。
「懸念というよりも意識の問題ですが、亜空間を調べるというよりは他のパーティが調べられなさそうなことを見つけるという視点に立った方が良さそうに思います。セネカちゃんやガイアちゃんもそれぞれ得意なことがありますし」
「プラウティアもね」
セネカがそう付け足し、アッタロスを見た。
「分かった。それぞれ何ができるかをもう一度再確認しよう。ガイアの方はどうだ?」
「これから探索しないという選択肢はないと思っているのですが、探索する場合としない場合のリスクを比べておきたいです。それによって対処が変わってくる気がしますので」
「⋯⋯調べることで事態を悪化させたり、むしろ原因を見過ごすということもあり得る。楽観は良くないが、その可能性について吟味したいと言うことか?」
「はい、そうです。例えば【探知】をするにしても、ここで潜みながらするのか、それとも近くまで行ってより詳細に観察するのかでリスクは変わってきますから」
アッタロスは何度も頷きながらガイアの話を聞き、その後も議論を続けていった。
◆
「それじゃあ、話は出し切ったな」
それぞれ意見を出して話し合った後、アッタロスが締め括った。
「これから【探知】をしながらいくつかの場所をまわることになったが、細かく班に分けて、それぞれ意識づけを変えるようにしよう」
他の五人は真剣に話を聞いている。
「俺とマイオルは亜空間のことに意識を割こう。二人で見ればある程度は分かるだろう。それ以外のこと、植生や魔物の痕跡についてはレントゥルスとプラウティアが気にしてくれ。そうすれば見逃しも減っていくだろう」
マイオル、レントゥルス、プラウティアは深く頷いた。
「ガイアはとにかく引いた視点で全体を眺めて欲しい。他の者はどうしても近視眼的になってしまうから、総合的に情報を整理する役割が必要だ」
「私は?」
「セネカは自由に勘を働かせてくれ。何かに注目しても良いし、全体的に考えても良い。気づいたことがあったらガンガン言ってくれ」
五人は頼もしそうな目でセネカを見た。
セネカはなぜみんながそんな顔をするのか分からなかったけれど、期待されているのだと伝わってきた。
ゼノンとペリパトスが『扉』を封じてから程なくして、セネカたちはついに動き出した。
◆
パーティでの探索結果に思考力を費やしながらも、セネカは頭の片隅で『空間』について考えていた。
例えば亜空間。
途中ガイアに聞いた話によれば、空間の歪みや亜空間というのは発生したとしてもとても不安定な状態らしい。だが、『扉』は白金級冒険者のゼノンが全力を出さないと閉じられないほど安定した状態にあるようだ。
ガイアの見解では、魔力濃度の高さと『扉』の大きさによって安定度が変わるのではないかということだったけれど、確証はない。
セネカは『空気を縫う』という技を使うことができる。
初めて技を使った時からセネカはこの技を何度も使い、魔力を込めるほど移動速度が上がっていくことに気がついた。となるとその効果に限界があるのかが次に気になった。
セネカはガイアに協力してもらいながら、魔力量と速度の関係を念入りに調べた。
その結果、ある一定以上の魔力量を使用したときだけ、移動が段違いに速くなることを発見した。
セネカはガイアと共に何が起きているのか考え、頭を悩ませた。何日も何日も考えて二人が行き着いたのはある意味単純なことだった。
それは結局のところ、セネカの認識の問題だった。
セネカは空間と大気を——
「アッタロスさん!」
セネカが『空間』について思いを巡らせている時、マイオルの鋭い声が響いた。
マイオルの声に従ってアッタロスの方を見ると、そこには青白い炎が突然出現し、宙に浮いていた。
斥候に向くスキルは多く存在するが、【探知】が重宝されるのは[視野共有]があるからだ。セネカたちもマイオルのスキルの恩恵に預かり、世界最高峰の技を見ることができた。
「さて、これで終われば良いんだが、そう簡単じゃないだろうな」
「あれだけ巨大な『扉』は見たことがない。魔力濃度も非常に高いようだし、何か起きてもおかしくない」
アッタロスとレントゥルスはそう話す。
【探知】の時間になるとアッタロスの指示でマイオルは念入りに探索を行った。多少強い魔物の発生は続いているものの脅威と思えるものは無く、ただ時間だけが過ぎていった。
しばらくすると、大物を狩っていた上級冒険者たちも狙いを変え始めた。奥地のやや強い魔物を相手にするよりも、周辺部に散らばる比較的弱い魔物を討伐し始めたのだ。
そういう魔物の方が数が多く、大森林から出てしまうと被害を大きくする。『扉』が閉まった今、優先順位が変わったのだ。
そんな中でアッタロスたちは引き続き潜伏地にいた。そこは中心部から離れ気味ではあるものの、何かあればすぐに駆けつけることのできる場所であった。
ペリパトスとゼノンが引き上げてから何度目かの【探知】をマイオルが終えた時、セネカが言った。
「アッタロスさん。さっきマイオルが魔力濃度がまだ下がりきっていないって言ってたけど、またどこかに亜空間が発生する可能性もあるんですか?」
「その可能性もある。高濃度の魔力溜まりから『扉』が発生する原理はほとんど分かっていないからな」
「だったら、小さい亜空間がないか調査していくというのはどうですか? その過程で他のことも見つかるかもしれないし」
「⋯⋯悪くないかもしれないな。亜空間が探知できるのであれば、空間の綻びや歪みが見えるようになる可能性もある。マイオル、どうだ?」
「そうですね。空間のことはよく分かりませんが、『扉』が閉じたことで魔力溜まりの分布が変わるかもしれないので調査に出向くのは賛成です」
マイオルがそう言うと横で聞いていたレントゥルスも頷いた。
「ガイア、プラウティア。何でもいいから懸念事項になりそうなことをあげてくれ」
二人は静かに考え始めた。
まずは先にプラウティアが口を開いた。
「先生、亜空間を検知できる冒険者ってどれくらいいるんですか?」
「ほとんどいないと思って良い。ゼノン師匠のように空間系のスキルを持っている者か高位の探知系能力者しか聞いたことがない。【探知】レベル4の冒険者で出来るやつを知っているが、かなり珍しい部類の能力だと思って良い」
「それじゃあ、いま大森林にいる冒険者の中で亜空間を探知できるのはマイオルちゃんだけと思って良いですか?」
「⋯⋯そうだな。そう見なして探索するのが良さそうだ」
レントゥルスがプラウティアに聞く。
「マイオルにしか気付けないことがありそうだと認識したほうが良いということだな?」
「えぇ、そうです。それにマイオルちゃんには[軌跡]と[予知]がありますから」
プラウティアはしっかりとした口調で答え、話を続けた。
「懸念というよりも意識の問題ですが、亜空間を調べるというよりは他のパーティが調べられなさそうなことを見つけるという視点に立った方が良さそうに思います。セネカちゃんやガイアちゃんもそれぞれ得意なことがありますし」
「プラウティアもね」
セネカがそう付け足し、アッタロスを見た。
「分かった。それぞれ何ができるかをもう一度再確認しよう。ガイアの方はどうだ?」
「これから探索しないという選択肢はないと思っているのですが、探索する場合としない場合のリスクを比べておきたいです。それによって対処が変わってくる気がしますので」
「⋯⋯調べることで事態を悪化させたり、むしろ原因を見過ごすということもあり得る。楽観は良くないが、その可能性について吟味したいと言うことか?」
「はい、そうです。例えば【探知】をするにしても、ここで潜みながらするのか、それとも近くまで行ってより詳細に観察するのかでリスクは変わってきますから」
アッタロスは何度も頷きながらガイアの話を聞き、その後も議論を続けていった。
◆
「それじゃあ、話は出し切ったな」
それぞれ意見を出して話し合った後、アッタロスが締め括った。
「これから【探知】をしながらいくつかの場所をまわることになったが、細かく班に分けて、それぞれ意識づけを変えるようにしよう」
他の五人は真剣に話を聞いている。
「俺とマイオルは亜空間のことに意識を割こう。二人で見ればある程度は分かるだろう。それ以外のこと、植生や魔物の痕跡についてはレントゥルスとプラウティアが気にしてくれ。そうすれば見逃しも減っていくだろう」
マイオル、レントゥルス、プラウティアは深く頷いた。
「ガイアはとにかく引いた視点で全体を眺めて欲しい。他の者はどうしても近視眼的になってしまうから、総合的に情報を整理する役割が必要だ」
「私は?」
「セネカは自由に勘を働かせてくれ。何かに注目しても良いし、全体的に考えても良い。気づいたことがあったらガンガン言ってくれ」
五人は頼もしそうな目でセネカを見た。
セネカはなぜみんながそんな顔をするのか分からなかったけれど、期待されているのだと伝わってきた。
ゼノンとペリパトスが『扉』を封じてから程なくして、セネカたちはついに動き出した。
◆
パーティでの探索結果に思考力を費やしながらも、セネカは頭の片隅で『空間』について考えていた。
例えば亜空間。
途中ガイアに聞いた話によれば、空間の歪みや亜空間というのは発生したとしてもとても不安定な状態らしい。だが、『扉』は白金級冒険者のゼノンが全力を出さないと閉じられないほど安定した状態にあるようだ。
ガイアの見解では、魔力濃度の高さと『扉』の大きさによって安定度が変わるのではないかということだったけれど、確証はない。
セネカは『空気を縫う』という技を使うことができる。
初めて技を使った時からセネカはこの技を何度も使い、魔力を込めるほど移動速度が上がっていくことに気がついた。となるとその効果に限界があるのかが次に気になった。
セネカはガイアに協力してもらいながら、魔力量と速度の関係を念入りに調べた。
その結果、ある一定以上の魔力量を使用したときだけ、移動が段違いに速くなることを発見した。
セネカはガイアと共に何が起きているのか考え、頭を悩ませた。何日も何日も考えて二人が行き着いたのはある意味単純なことだった。
それは結局のところ、セネカの認識の問題だった。
セネカは空間と大気を——
「アッタロスさん!」
セネカが『空間』について思いを巡らせている時、マイオルの鋭い声が響いた。
マイオルの声に従ってアッタロスの方を見ると、そこには青白い炎が突然出現し、宙に浮いていた。
13
お気に入りに追加
599
あなたにおすすめの小説

異世界でチート能力貰えるそうなので、のんびり牧場生活(+α)でも楽しみます
ユーリ
ファンタジー
仕事帰り。毎日のように続く多忙ぶりにフラフラしていたら突然訪れる衝撃。
何が起こったのか分からないうちに意識を失くし、聞き覚えのない声に起こされた。
生命を司るという女神に、自分が死んだことを聞かされ、別の世界での過ごし方を聞かれ、それに答える
そして気がつけば、広大な牧場を経営していた
※不定期更新。1話ずつ完成したら更新して行きます。
7/5誤字脱字確認中。気づいた箇所あればお知らせください。
5/11 お気に入り登録100人!ありがとうございます!
8/1 お気に入り登録200人!ありがとうございます!

最強パーティーのリーダーは一般人の僕
薄明
ファンタジー
ダンジョン配信者。
それは、世界に突如現れたダンジョンの中にいる凶悪なモンスターと戦う様子や攻略する様子などを生配信する探索者達のことだ。
死と隣り合わせで、危険が危ないダンジョンだが、モンスターを倒すことで手に入る品々は、難しいダンジョンに潜れば潜るほど珍しいものが手に入る。
そんな配信者に憧れを持った、三神《みかみ》詩音《しおん》は、幼なじみと共に、世界に名を轟かせることが夢だった。
だが、自分だけは戦闘能力において足でまとい……いや、そもそも探索者に向いていなかった。
はっきりと自分と幼なじみ達との実力差が現れていた。
「僕は向いてないみたいだから、ダンジョン配信は辞めて、個人で好きに演奏配信とかするよ。僕の代わりに頑張って……」
そうみんなに告げるが、みんなは笑った。
「シオンが弱いからって、なんで仲間はずれにしないといけないんだ?」
「そうですよ!私たちがシオンさんの分まで頑張ればいいだけじゃないですか!」
「シオンがいないと僕達も寂しいよ」
「しっかりしなさいシオン。みんなの夢なんだから、諦めるなんて言わないで」
「みんな………ありがとう!!」
泣きながら何度も感謝の言葉を伝える。
「よしっ、じゃあお前リーダーな」
「はっ?」
感動からつかの間、パーティーのリーダーになった詩音。
あれよあれよという間に、強すぎる幼なじみ達の手により、高校生にして世界トップクラスの探索者パーティーと呼ばれるようになったのだった。
初めまして。薄明です。
読み専でしたが、書くことに挑戦してみようと思いました。
よろしくお願いします🙏

異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。

異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。
異世界でも男装標準装備~性別迷子とか普通だけど~
結城 朱煉
ファンタジー
日常から男装している木原祐樹(25歳)は
気が付くと真っ白い空間にいた
自称神という男性によると
部下によるミスが原因だった
元の世界に戻れないので
異世界に行って生きる事を決めました!
異世界に行って、自由気ままに、生きていきます
~☆~☆~☆~☆~☆
誤字脱字など、気を付けていますが、ありましたら教えて頂けると助かります!
また、感想を頂けると大喜びします
気が向いたら書き込んでやって下さい
~☆~☆~☆~☆~☆
カクヨム・小説家になろうでも公開しています
もしもシリーズ作りました<異世界でも男装標準装備~もしもシリーズ~>
もし、よろしければ読んであげて下さい

社畜から卒業したんだから異世界を自由に謳歌します
湯崎noa
ファンタジー
ブラック企業に入社して10年が経つ〈宮島〉は、当たり前の様な連続徹夜に心身ともに疲労していた。
そんな時に中高の同級生と再開し、その同級生への相談を行ったところ会社を辞める決意をした。
しかし!! その日の帰り道に全身の力が抜け、線路に倒れ込んでしまった。
そのまま呆気なく宮島の命は尽きてしまう。
この死亡は神様の手違いによるものだった!?
神様からの全力の謝罪を受けて、特殊スキル〈コピー〉を授かり第二の人生を送る事になる。
せっかくブラック企業を卒業して、異世界転生するのだから全力で謳歌してやろうじゃないか!!
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバでも連載中

5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。

クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる