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第10章:銀級冒険者昇格編(2):試験
第94話:昇格試験
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月日が経ち、セネカの銀級冒険者昇格試験が近づいてきた。
セネカはオーガの代わりにハーピーやケンタウロスを討伐し、銀級冒険者昇格に値する実力があることを証明した。
加えて、長期休みの間には王都の貴族に関連する難度の高い依頼をパーティでこなし、成果を上げた。白龍を目撃したという業績だけではただの運が良いパーティだけれど、堅実に依頼をこなしたことでギルドの評価は大きく高まった。
その結果、セネカは実力、評価、業績の全てにおいて銀級冒険者試験を受けるに足るという評価を得た。そして、金級冒険者アッタロスと魔導協会理事のアピアナの推薦を受けて、銀級冒険昇格試験の受験が正式に認められた。セネカは歴代最年少の受験者である。
また、昇格試験の申請に当たって教会でレベル3の証明書を発行してもらった。こちらは史上最速とはならなかったけれど、異常に早い記録であったため、王都の冒険者界隈はセネカの話で持ちきりだった。
本人やパーティの人間にとっては今更の話だったので、身近ではあまり話題に上ることはなかったけれど、冒険者学校の中では頻繁に噂されることとなった。
銀級昇格試験の日程は、学校の武闘会が開催される日と被っていた。セネカは当然出られないが、マイオル、プラウティア、ガイアも付き添いのため、欠場することに決めた。試験を一緒に受けることはできないが、同じパーティの者が現地で待機するのは当然のことのようなので、アッタロスに勧められて三人は決断した。
試験の開催地は都市トリアスになった。ここはニーナとファビウスの故郷だ。二人は武闘会に参加するが、終わり次第駆けつけてくれるとのことだった。
◆
セネカはトリアスについてからギルドに向かい、試験の受付を行った。試験は六日後に始まる。
受付嬢に話を聞くと今回の試験の受験者は五人いるそうだ。セネカ以外の四人は開催地の発表直後に移動してきて、少しでも良い条件で試験を受けるために準備している。
銀級以上の昇格試験ではそれが普通のようだが、セネカは学校の授業があってすぐに移動することはできなかった。公休にできないかアッタロスが掛け合ってくれたようだが、特例は認められなかったらしい。
ただでさえ経験の少なさが気になっているのにセネカは出遅れてしまった。明日からは積極的に外に出て、少しでもこの地に慣れる必要がある。
都市トリアスの周囲には草原地帯が広がり、魔物が棲みつく巨大洞窟が二つある。また、半日ほどの距離には大森林が存在しており、多種多様な魔物が生息している。昇格試験では魔物の討伐や素材の採取など複数の課題が与えられるので、土地勘があれば合格の可能性が上がるだろう。
セネカはトリアスに来ることができなかった代わりにニーナとファビウスから情報を仕入れることができた。頭の中に情報を詰め込んだだけなので、試験開始日までに生きた知恵に変えたいと考えている。
◆
そんなこんなであっという間に日は過ぎてゆき、試験の初日がやってきた。
銀級昇格試験にはいくつもの段階があり、開催する回によって中身は調整される。しかし、どんな場合でも一次試験の内容は共通である。
「自信ないー、自信ないー」
一次試験の会場に向かいながら、セネカは歌うように朗らかに自信のなさを表現している。見送りに来たマイオルは横で苦笑いしている。
「大丈夫だって。プラウティアも問題ないって言っていたし、きっと合格するから自信持って行ってごらん」
「むりー、むりー」
先日マイオルに戦いを挑んできたのと同じ人間とは思えないほど覇気がない。
「ほらほら、もう会場だから行ってきなさい」
「マイオルー、行かないでー。ひとりにしないでー。にがてー」
セネカは昨日の夜からこの調子だった。プラウティアとガイアも昨日は呆れたように苦笑いを浮かべていた。
一次試験はマナー審査。領主と食事をして、銀級冒険者に相応しい品格を備えているのかを調査される。
試験に推薦される者は、通常、貴族や有力者との関係が築けているはずなので、この試験で落とされるはずがない。だが、誰も落ちるはずのない試験というのは存外に試験者にプレッシャーをかけるようで、セネカは随分と弱気になっていた。
ちなみに、試験を受けるのは冒険者であるので多少のぎこちなさは許容される。あくまでも冒険者基準でマナーが守られていれば良いのだ。
一方、王立冒険者学校の専門科目では、高位の貴族に求められるレベルのマナーを厳しく教えられており、セネカは苦手意識を持っている。
一流の冒険者ともなれば非常に高い水準でマナーを身につけてなければならないとセネカは思い込んでいたけれど、それは盛大な勘違いだ。周りの受験者がそれなりのマナーしか守っていないことにセネカが気がつくまで、そう時間はかからなかった。
◆
何事もなく一次試験を突破したセネカは水を得た魚のように飛び跳ねて宿に帰ってきた。
「マナー簡単だった!」
「あたしもプラウティアもそう言っていたでしょ。大体、あれは貴族のプラウティアでも厳しく指導されるような授業なんだからレベル高いのよ。なんでセネカが受けてるのか分からないくらいだわ」
「そうだよ。セネカちゃん」
「たしかに⋯⋯。そう言ってくれたら良かったのに」
「いや、言ってたわよ。ガイアと三人で」
「⋯⋯聞いてなかった」
試験前のセネカはそれどころでなく、話が頭に入っていなかった。なので、目をキョロキョロさせてなんとか誤魔化そうとした。
「この前、グラディウスさんがマナー鍛えた方が良いって言ってたから取ったんだけど、いらなかったかな?」
「あー、セネカはもしかしたら教会の偉い人たちと会う可能性があるからかもしれないわね。ほら、想い人の件で⋯⋯」
「ルキウスは想い人じゃないけど、確かにそうかもね。ゆくゆくは」
セネカのこの反応にはもう誰も突っ込まない。
「だとしたらみんなもじゃない? 同じパーティなんだし」
「そんなことないわよ。セネカだけでしょ?」
「むーん。私、困ったらマイオル達のことも巻き込むから心の準備をしておいてほしいなー」
今朝とは一転して、セネカはご機嫌な様子で話し、マイオル達にプレッシャーを与えた。
一息ついたあと、ガイアはセネカに試験の内容を聞いた。
「それで二次試験の内容はどうなったんだ?」
「二次試験は通常通り討伐だった。全員で洞窟に行って、そこに住み着いているケンタウロスの亜種を一対一で倒すみたい」
「そうか。ケンタウロスの亜種か。亜種の情報は出回っているのか?」
「ニーナがそんな話をしていた気がするから情報をまとめたノートを読み返してみる。情報があっても何が起こるかは分からないから、どんな状況でも対応できるようにするつもりだけどね」
「それが良いでしょうね」
そんな話をしながらセネカは準備を整え、二次試験に臨んだ。
セネカはオーガの代わりにハーピーやケンタウロスを討伐し、銀級冒険者昇格に値する実力があることを証明した。
加えて、長期休みの間には王都の貴族に関連する難度の高い依頼をパーティでこなし、成果を上げた。白龍を目撃したという業績だけではただの運が良いパーティだけれど、堅実に依頼をこなしたことでギルドの評価は大きく高まった。
その結果、セネカは実力、評価、業績の全てにおいて銀級冒険者試験を受けるに足るという評価を得た。そして、金級冒険者アッタロスと魔導協会理事のアピアナの推薦を受けて、銀級冒険昇格試験の受験が正式に認められた。セネカは歴代最年少の受験者である。
また、昇格試験の申請に当たって教会でレベル3の証明書を発行してもらった。こちらは史上最速とはならなかったけれど、異常に早い記録であったため、王都の冒険者界隈はセネカの話で持ちきりだった。
本人やパーティの人間にとっては今更の話だったので、身近ではあまり話題に上ることはなかったけれど、冒険者学校の中では頻繁に噂されることとなった。
銀級昇格試験の日程は、学校の武闘会が開催される日と被っていた。セネカは当然出られないが、マイオル、プラウティア、ガイアも付き添いのため、欠場することに決めた。試験を一緒に受けることはできないが、同じパーティの者が現地で待機するのは当然のことのようなので、アッタロスに勧められて三人は決断した。
試験の開催地は都市トリアスになった。ここはニーナとファビウスの故郷だ。二人は武闘会に参加するが、終わり次第駆けつけてくれるとのことだった。
◆
セネカはトリアスについてからギルドに向かい、試験の受付を行った。試験は六日後に始まる。
受付嬢に話を聞くと今回の試験の受験者は五人いるそうだ。セネカ以外の四人は開催地の発表直後に移動してきて、少しでも良い条件で試験を受けるために準備している。
銀級以上の昇格試験ではそれが普通のようだが、セネカは学校の授業があってすぐに移動することはできなかった。公休にできないかアッタロスが掛け合ってくれたようだが、特例は認められなかったらしい。
ただでさえ経験の少なさが気になっているのにセネカは出遅れてしまった。明日からは積極的に外に出て、少しでもこの地に慣れる必要がある。
都市トリアスの周囲には草原地帯が広がり、魔物が棲みつく巨大洞窟が二つある。また、半日ほどの距離には大森林が存在しており、多種多様な魔物が生息している。昇格試験では魔物の討伐や素材の採取など複数の課題が与えられるので、土地勘があれば合格の可能性が上がるだろう。
セネカはトリアスに来ることができなかった代わりにニーナとファビウスから情報を仕入れることができた。頭の中に情報を詰め込んだだけなので、試験開始日までに生きた知恵に変えたいと考えている。
◆
そんなこんなであっという間に日は過ぎてゆき、試験の初日がやってきた。
銀級昇格試験にはいくつもの段階があり、開催する回によって中身は調整される。しかし、どんな場合でも一次試験の内容は共通である。
「自信ないー、自信ないー」
一次試験の会場に向かいながら、セネカは歌うように朗らかに自信のなさを表現している。見送りに来たマイオルは横で苦笑いしている。
「大丈夫だって。プラウティアも問題ないって言っていたし、きっと合格するから自信持って行ってごらん」
「むりー、むりー」
先日マイオルに戦いを挑んできたのと同じ人間とは思えないほど覇気がない。
「ほらほら、もう会場だから行ってきなさい」
「マイオルー、行かないでー。ひとりにしないでー。にがてー」
セネカは昨日の夜からこの調子だった。プラウティアとガイアも昨日は呆れたように苦笑いを浮かべていた。
一次試験はマナー審査。領主と食事をして、銀級冒険者に相応しい品格を備えているのかを調査される。
試験に推薦される者は、通常、貴族や有力者との関係が築けているはずなので、この試験で落とされるはずがない。だが、誰も落ちるはずのない試験というのは存外に試験者にプレッシャーをかけるようで、セネカは随分と弱気になっていた。
ちなみに、試験を受けるのは冒険者であるので多少のぎこちなさは許容される。あくまでも冒険者基準でマナーが守られていれば良いのだ。
一方、王立冒険者学校の専門科目では、高位の貴族に求められるレベルのマナーを厳しく教えられており、セネカは苦手意識を持っている。
一流の冒険者ともなれば非常に高い水準でマナーを身につけてなければならないとセネカは思い込んでいたけれど、それは盛大な勘違いだ。周りの受験者がそれなりのマナーしか守っていないことにセネカが気がつくまで、そう時間はかからなかった。
◆
何事もなく一次試験を突破したセネカは水を得た魚のように飛び跳ねて宿に帰ってきた。
「マナー簡単だった!」
「あたしもプラウティアもそう言っていたでしょ。大体、あれは貴族のプラウティアでも厳しく指導されるような授業なんだからレベル高いのよ。なんでセネカが受けてるのか分からないくらいだわ」
「そうだよ。セネカちゃん」
「たしかに⋯⋯。そう言ってくれたら良かったのに」
「いや、言ってたわよ。ガイアと三人で」
「⋯⋯聞いてなかった」
試験前のセネカはそれどころでなく、話が頭に入っていなかった。なので、目をキョロキョロさせてなんとか誤魔化そうとした。
「この前、グラディウスさんがマナー鍛えた方が良いって言ってたから取ったんだけど、いらなかったかな?」
「あー、セネカはもしかしたら教会の偉い人たちと会う可能性があるからかもしれないわね。ほら、想い人の件で⋯⋯」
「ルキウスは想い人じゃないけど、確かにそうかもね。ゆくゆくは」
セネカのこの反応にはもう誰も突っ込まない。
「だとしたらみんなもじゃない? 同じパーティなんだし」
「そんなことないわよ。セネカだけでしょ?」
「むーん。私、困ったらマイオル達のことも巻き込むから心の準備をしておいてほしいなー」
今朝とは一転して、セネカはご機嫌な様子で話し、マイオル達にプレッシャーを与えた。
一息ついたあと、ガイアはセネカに試験の内容を聞いた。
「それで二次試験の内容はどうなったんだ?」
「二次試験は通常通り討伐だった。全員で洞窟に行って、そこに住み着いているケンタウロスの亜種を一対一で倒すみたい」
「そうか。ケンタウロスの亜種か。亜種の情報は出回っているのか?」
「ニーナがそんな話をしていた気がするから情報をまとめたノートを読み返してみる。情報があっても何が起こるかは分からないから、どんな状況でも対応できるようにするつもりだけどね」
「それが良いでしょうね」
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