67 / 203
第7章:武者修行編
第67話:技法
しおりを挟む
スペルンカでの会合から何日か経った後、セネカとマイオルはアッタロスに連れられてギルドの特別訓練室に行った。
「それじゃあ、契約通り二人に俺が得た技法を教えて行こうと思うが、しばらくは基礎を固めていく必要がある」
セネカとマイオルは目をキラキラさせながら頷いた。
「まずは技法という言葉についてだが、一般的な意味の他に上級冒険者の間で通じる意味がある。それは『サブスキルやスキルに匹敵する技術』というものだと思っておけば良いんだが、人によっても解釈は違うし、言葉が違うこともある。
例えば【剣術】スキルを持ってなくても剣が強いやつはたくさんいるがそういうものは技法とは言われない。だが、[豪剣]のように爆発的に身体能力を強化できればそれは技法と呼ぶ人が出てくるだろう。
教会の中には非常に高度な技法を『御業』と呼ぶ人間もいる。グラディウスの爺さんの変装なんかは別スキルに思えるぐらいだから『御業』の領域だ。セネカの魔法もそれに近しい物を感じる」
「グラディウスさんの変装には驚きました」
マイオルが言ったのに合わせてセネカも頷いた。
「あっはっは。あれは反則だよな。マイオルに黙っていた俺が言うのも変だが、あの爺さんは意地が悪いぜ。教会には技法に関する書物がたくさんあって、高位の聖職者は閲覧できるらしいが、グラディウスの爺さんほど詳しい人間はいない」
「みんな詳しいんじゃないんですか?」
「高位の人間ほど権力闘争に明け暮れているから、自分に関するものと有名なものぐらいしか知らないことが多いだろう。グラディウスの爺さんは昔から研究者気質の聖職者で、スキルに関する知識を溜め込むのが好きなんだ」
「だから魔導関係の人との交流が盛んなんですね」
「それだけが理由ではないだろうけどな。あの人は俺が心から信用している人間の一人で、セネカがエウスとアンナの子供だということも伝えてある」
「お父さんとお母さんのことを知っているの?」
セネカはぴょんぴょんと飛び跳ねながら聞いた。
「あぁ。あの爺さんの里子と同じパーティを組んでいたからな。高位の聖職者は里親として良く名前を貸すんだが、直接目をかけて本当に庇護しているのは爺さんくらいだろう」
アッタロスはニヤっとした後でなぜか寂しそうな顔をした。
「話が逸れたな。普通技法が身についてくるのはレベル3の後半になってからと言われているんだが、お前らは規格外だからな。セネカはもちろんだが、マイオルにも技法の兆しが見えている」
「えっ、あたしですか?」
マイオルは素っ頓狂な顔だ。
「やはり気がついていなかったか。大量の魔力を込めて【探知】スキルを使っている時、頭に魔力が集められているんだ。おそらく脳の機能を高めているだろう。そのおかげなのか、魔力操作による身体強化の芽が出始めているぞ」
「?」
「マイオルは最近ほわっとしてる時あるよ?」
「身体を巡る魔力であれば、俺はある程度分かるから間違いない。剣を振るう時や前に出る時、力を込める方向に向かって少しだけ魔力が動いているんだ」
マイオルは自分の掌を不思議そうに眺めた。
セネカは何故か感心するように何度も頷いている。
「二人が特殊なのか、これまでの常識が間違っていたのかは分からん。だが、セネカの魔法も膨大な時間をかけた結果だと聞いたし、お前らの話だと早いうちに技法を身につけることでスキルの成長にも影響しそうだ。だから教える。身につくかは分からんが、訓練自体は無駄にならないと俺は思っている」
二人はコクコクと首肯した。
「まずは二人とも身体強化の技法を身につけてくれ。マイオルは自分に【探知】を使いながら細かく見ていけば出来るはずだ。セネカは魔力操作ができるんだからコツを掴めば強化が出来ると俺は思っている。基礎練習として毎日やるようにしてくれ」
「分かりました」
「はーい!」
「次に武器に魔力を通せるようになってくれ。セネカは出来ているが、魔力効率が良くないので訓練が必要だな。マイオルは身体強化の練度が高くなったら試してみるんだ」
マイオルは話を聞きながらも早速魔力を動かそうと奮闘している。
「この訓練の肝は剣の先の魔力まで自分の支配下におくことだ。身体から離れた場所の魔力をしっかり操作できるようになったら、その時こそ俺が編み出した技法を教える」
「はーい!」
新たな訓練と聞いてセネカは嬉しくなって跳び上がった。
◆
アッタロスの話を聞いてからセネカとマイオルはこっそり練習をしていた。
ニシロ密林に来てからもニーナとファビウスの目がない時には二人とも必死に魔力操作の訓練をしている。
ガイアとプラウティアには何も言っていないが、セネカとマイオルは時間があると二人の目の前に行って、これ見よがしに魔力操作の訓練を始める。
最初は何かと思っていたが、ガイアが魔力操作の訓練を開始すると満足して離れていくので何らかのメッセージなのだと思うようになった。
セネカとマイオルが身体強化をしようとしていることにガイアは気がついた。
高位の魔法使いの中には、自らの技能によって身体強化をすることが出来るようになる者がいるので、この二人はそれを達成しようとしているのだと悟ったのだ。
プラウティアはガイアから話を聞いて二人の行動を理解したけれど、魔力の流れなど全く分からない。だが、プラウティアが理解できていないのを認識するとマイオルは露骨な行動に出るようになった。
「プラウティアってさ、スキルを使って採取する時に魔力が手に移るよね」
はじめて言われた時は「へぇー」という反応だった。
しかし、プラウティアがスキルを使うたびにマイオルは何度も同じことを言ってくる。
プラウティアは心から恐怖を感じ始めたので改めてガイアに相談すると、『スキルを使う時に魔力を移動できるのだから、訓練すれば身体強化が出来るかもしれないよ』という優しさに満ちたメッセージだと言われた。
プルプルしながら魔力操作をしようともがき始めたらマイオルはニコッと笑って、いつもの朗らかな少女に戻ったので、プラウティアは心から安堵した。
マイオルが再度同じことしか言わない人形と化すのを恐れてプラウティアは必死に訓練に励んでいる。
◆
アッタロスの教えを受けてから、ひと月近くが経過するとそれぞれ課題が見えてきた。
セネカは魔力の操作が格段に上手い。しかしその魔力をどうやって強化に持っていけば良いのか分からない。ガイアと議論をしながら試行錯誤を重ねたが、結局感覚に身を任せて訓練に励んでいる。
マイオルは、魔力操作は拙いものの身体強化自体は出来ている。【探知】の能力の中に脳の強化が含まれているので、それほど苦労しなかった。現時点での進度はマイオルの方が良い。
しかし、武器に魔力を移すのはセネカの方が慣れているはずなので、ここで多少前にいたとしても意味がないとマイオルは思っていた。
幸運なことに『月下の誓い』はそれぞれが独自の歩調で歩いているので、変に競争意識を持つことがない。マイオルは『訓練の鬼』の本領を発揮して、努力を続けることにした。
「それじゃあ、契約通り二人に俺が得た技法を教えて行こうと思うが、しばらくは基礎を固めていく必要がある」
セネカとマイオルは目をキラキラさせながら頷いた。
「まずは技法という言葉についてだが、一般的な意味の他に上級冒険者の間で通じる意味がある。それは『サブスキルやスキルに匹敵する技術』というものだと思っておけば良いんだが、人によっても解釈は違うし、言葉が違うこともある。
例えば【剣術】スキルを持ってなくても剣が強いやつはたくさんいるがそういうものは技法とは言われない。だが、[豪剣]のように爆発的に身体能力を強化できればそれは技法と呼ぶ人が出てくるだろう。
教会の中には非常に高度な技法を『御業』と呼ぶ人間もいる。グラディウスの爺さんの変装なんかは別スキルに思えるぐらいだから『御業』の領域だ。セネカの魔法もそれに近しい物を感じる」
「グラディウスさんの変装には驚きました」
マイオルが言ったのに合わせてセネカも頷いた。
「あっはっは。あれは反則だよな。マイオルに黙っていた俺が言うのも変だが、あの爺さんは意地が悪いぜ。教会には技法に関する書物がたくさんあって、高位の聖職者は閲覧できるらしいが、グラディウスの爺さんほど詳しい人間はいない」
「みんな詳しいんじゃないんですか?」
「高位の人間ほど権力闘争に明け暮れているから、自分に関するものと有名なものぐらいしか知らないことが多いだろう。グラディウスの爺さんは昔から研究者気質の聖職者で、スキルに関する知識を溜め込むのが好きなんだ」
「だから魔導関係の人との交流が盛んなんですね」
「それだけが理由ではないだろうけどな。あの人は俺が心から信用している人間の一人で、セネカがエウスとアンナの子供だということも伝えてある」
「お父さんとお母さんのことを知っているの?」
セネカはぴょんぴょんと飛び跳ねながら聞いた。
「あぁ。あの爺さんの里子と同じパーティを組んでいたからな。高位の聖職者は里親として良く名前を貸すんだが、直接目をかけて本当に庇護しているのは爺さんくらいだろう」
アッタロスはニヤっとした後でなぜか寂しそうな顔をした。
「話が逸れたな。普通技法が身についてくるのはレベル3の後半になってからと言われているんだが、お前らは規格外だからな。セネカはもちろんだが、マイオルにも技法の兆しが見えている」
「えっ、あたしですか?」
マイオルは素っ頓狂な顔だ。
「やはり気がついていなかったか。大量の魔力を込めて【探知】スキルを使っている時、頭に魔力が集められているんだ。おそらく脳の機能を高めているだろう。そのおかげなのか、魔力操作による身体強化の芽が出始めているぞ」
「?」
「マイオルは最近ほわっとしてる時あるよ?」
「身体を巡る魔力であれば、俺はある程度分かるから間違いない。剣を振るう時や前に出る時、力を込める方向に向かって少しだけ魔力が動いているんだ」
マイオルは自分の掌を不思議そうに眺めた。
セネカは何故か感心するように何度も頷いている。
「二人が特殊なのか、これまでの常識が間違っていたのかは分からん。だが、セネカの魔法も膨大な時間をかけた結果だと聞いたし、お前らの話だと早いうちに技法を身につけることでスキルの成長にも影響しそうだ。だから教える。身につくかは分からんが、訓練自体は無駄にならないと俺は思っている」
二人はコクコクと首肯した。
「まずは二人とも身体強化の技法を身につけてくれ。マイオルは自分に【探知】を使いながら細かく見ていけば出来るはずだ。セネカは魔力操作ができるんだからコツを掴めば強化が出来ると俺は思っている。基礎練習として毎日やるようにしてくれ」
「分かりました」
「はーい!」
「次に武器に魔力を通せるようになってくれ。セネカは出来ているが、魔力効率が良くないので訓練が必要だな。マイオルは身体強化の練度が高くなったら試してみるんだ」
マイオルは話を聞きながらも早速魔力を動かそうと奮闘している。
「この訓練の肝は剣の先の魔力まで自分の支配下におくことだ。身体から離れた場所の魔力をしっかり操作できるようになったら、その時こそ俺が編み出した技法を教える」
「はーい!」
新たな訓練と聞いてセネカは嬉しくなって跳び上がった。
◆
アッタロスの話を聞いてからセネカとマイオルはこっそり練習をしていた。
ニシロ密林に来てからもニーナとファビウスの目がない時には二人とも必死に魔力操作の訓練をしている。
ガイアとプラウティアには何も言っていないが、セネカとマイオルは時間があると二人の目の前に行って、これ見よがしに魔力操作の訓練を始める。
最初は何かと思っていたが、ガイアが魔力操作の訓練を開始すると満足して離れていくので何らかのメッセージなのだと思うようになった。
セネカとマイオルが身体強化をしようとしていることにガイアは気がついた。
高位の魔法使いの中には、自らの技能によって身体強化をすることが出来るようになる者がいるので、この二人はそれを達成しようとしているのだと悟ったのだ。
プラウティアはガイアから話を聞いて二人の行動を理解したけれど、魔力の流れなど全く分からない。だが、プラウティアが理解できていないのを認識するとマイオルは露骨な行動に出るようになった。
「プラウティアってさ、スキルを使って採取する時に魔力が手に移るよね」
はじめて言われた時は「へぇー」という反応だった。
しかし、プラウティアがスキルを使うたびにマイオルは何度も同じことを言ってくる。
プラウティアは心から恐怖を感じ始めたので改めてガイアに相談すると、『スキルを使う時に魔力を移動できるのだから、訓練すれば身体強化が出来るかもしれないよ』という優しさに満ちたメッセージだと言われた。
プルプルしながら魔力操作をしようともがき始めたらマイオルはニコッと笑って、いつもの朗らかな少女に戻ったので、プラウティアは心から安堵した。
マイオルが再度同じことしか言わない人形と化すのを恐れてプラウティアは必死に訓練に励んでいる。
◆
アッタロスの教えを受けてから、ひと月近くが経過するとそれぞれ課題が見えてきた。
セネカは魔力の操作が格段に上手い。しかしその魔力をどうやって強化に持っていけば良いのか分からない。ガイアと議論をしながら試行錯誤を重ねたが、結局感覚に身を任せて訓練に励んでいる。
マイオルは、魔力操作は拙いものの身体強化自体は出来ている。【探知】の能力の中に脳の強化が含まれているので、それほど苦労しなかった。現時点での進度はマイオルの方が良い。
しかし、武器に魔力を移すのはセネカの方が慣れているはずなので、ここで多少前にいたとしても意味がないとマイオルは思っていた。
幸運なことに『月下の誓い』はそれぞれが独自の歩調で歩いているので、変に競争意識を持つことがない。マイオルは『訓練の鬼』の本領を発揮して、努力を続けることにした。
20
お気に入りに追加
600
あなたにおすすめの小説

最強パーティーのリーダーは一般人の僕
薄明
ファンタジー
ダンジョン配信者。
それは、世界に突如現れたダンジョンの中にいる凶悪なモンスターと戦う様子や攻略する様子などを生配信する探索者達のことだ。
死と隣り合わせで、危険が危ないダンジョンだが、モンスターを倒すことで手に入る品々は、難しいダンジョンに潜れば潜るほど珍しいものが手に入る。
そんな配信者に憧れを持った、三神《みかみ》詩音《しおん》は、幼なじみと共に、世界に名を轟かせることが夢だった。
だが、自分だけは戦闘能力において足でまとい……いや、そもそも探索者に向いていなかった。
はっきりと自分と幼なじみ達との実力差が現れていた。
「僕は向いてないみたいだから、ダンジョン配信は辞めて、個人で好きに演奏配信とかするよ。僕の代わりに頑張って……」
そうみんなに告げるが、みんなは笑った。
「シオンが弱いからって、なんで仲間はずれにしないといけないんだ?」
「そうですよ!私たちがシオンさんの分まで頑張ればいいだけじゃないですか!」
「シオンがいないと僕達も寂しいよ」
「しっかりしなさいシオン。みんなの夢なんだから、諦めるなんて言わないで」
「みんな………ありがとう!!」
泣きながら何度も感謝の言葉を伝える。
「よしっ、じゃあお前リーダーな」
「はっ?」
感動からつかの間、パーティーのリーダーになった詩音。
あれよあれよという間に、強すぎる幼なじみ達の手により、高校生にして世界トップクラスの探索者パーティーと呼ばれるようになったのだった。
初めまして。薄明です。
読み専でしたが、書くことに挑戦してみようと思いました。
よろしくお願いします🙏

異世界でチート能力貰えるそうなので、のんびり牧場生活(+α)でも楽しみます
ユーリ
ファンタジー
仕事帰り。毎日のように続く多忙ぶりにフラフラしていたら突然訪れる衝撃。
何が起こったのか分からないうちに意識を失くし、聞き覚えのない声に起こされた。
生命を司るという女神に、自分が死んだことを聞かされ、別の世界での過ごし方を聞かれ、それに答える
そして気がつけば、広大な牧場を経営していた
※不定期更新。1話ずつ完成したら更新して行きます。
7/5誤字脱字確認中。気づいた箇所あればお知らせください。
5/11 お気に入り登録100人!ありがとうございます!
8/1 お気に入り登録200人!ありがとうございます!

私のスローライフはどこに消えた?? 神様に異世界に勝手に連れて来られてたけど途中攫われてからがめんどくさっ!
魔悠璃
ファンタジー
タイトル変更しました。
なんか旅のお供が増え・・・。
一人でゆっくりと若返った身体で楽しく暮らそうとしていたのに・・・。
どんどん違う方向へ行っている主人公ユキヤ。
R県R市のR大学病院の個室
ベットの年配の女性はたくさんの管に繋がれて酸素吸入もされている。
ピッピッとなるのは機械音とすすり泣く声
私:[苦しい・・・息が出来ない・・・]
息子A「おふくろ頑張れ・・・」
息子B「おばあちゃん・・・」
息子B嫁「おばあちゃん・・お義母さんっ・・・」
孫3人「いやだぁ~」「おばぁ☆☆☆彡っぐ・・・」「おばあちゃ~ん泣」
ピーーーーー
医師「午後14時23分ご臨終です。」
私:[これでやっと楽になれる・・・。]
私:桐原悠稀椰64歳の生涯が終わってゆっくりと永遠の眠りにつけるはず?だったのに・・・!!
なぜか異世界の女神様に召喚されたのに、
なぜか攫われて・・・
色々な面倒に巻き込まれたり、巻き込んだり
事の発端は・・・お前だ!駄女神めぇ~!!!!
R15は保険です。

異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。

異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。

社畜から卒業したんだから異世界を自由に謳歌します
湯崎noa
ファンタジー
ブラック企業に入社して10年が経つ〈宮島〉は、当たり前の様な連続徹夜に心身ともに疲労していた。
そんな時に中高の同級生と再開し、その同級生への相談を行ったところ会社を辞める決意をした。
しかし!! その日の帰り道に全身の力が抜け、線路に倒れ込んでしまった。
そのまま呆気なく宮島の命は尽きてしまう。
この死亡は神様の手違いによるものだった!?
神様からの全力の謝罪を受けて、特殊スキル〈コピー〉を授かり第二の人生を送る事になる。
せっかくブラック企業を卒業して、異世界転生するのだから全力で謳歌してやろうじゃないか!!
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバでも連載中

クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]

家の猫がポーションとってきた。
熊ごろう
ファンタジー
テーブルに置かれた小さな瓶、それにソファーでくつろぐ飼い猫のクロ。それらを前にして俺は頭を抱えていた。
ある日どこからかクロが咥えて持ってきた瓶……その正体がポーションだったのだ。
瓶の処理はさておいて、俺は瓶の出所を探るため出掛けたクロの跡を追うが……ついた先は自宅の庭にある納屋だった。 やったね、自宅のお庭にダンジョン出来たよ!? どういうことなの。
始めはクロと一緒にダラダラとダンジョンに潜っていた俺だが、ある事を切っ掛けに本気でダンジョンの攻略を決意することに……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる