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第5章:王立冒険者学校編(1)
第51話:アピアナ
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次の日の午後、試験を乗り切ったキトと共に三人で情報を共有した。
「支持母体が魔導系の派閥だというのは有益な情報だね。当人だと仮説を立てて話を進めましょう。魔導学校に一人だけ信用できる先生がいるから聞いてみる。明日の夕方までに会えると良いのだけれどね」
キトは頭に手を当てながら話している。
「グラディウス様が元枢機卿かは分からないけれどかなりの地位であることは間違いないわ。聖者であるルキウスの後見人になると話していたし、それなりの権力を持っているはず」
キトの話を聞いて、マイオルは情報をさらに集めることにした。
「セネちゃんの話も面白いね。確かに特徴的な香りがしたよ。お洒落な古道具屋にでも漂ってそうな印象的な香りだった。あれは特別なものだと私も思う」
「うん。『ファルマ』では売ってなかったけれどね。でも店長さんなら知っているかもしれないってことで、この後、会わせてもらうことになってる」
セネカは午前中のうちに例のポプリを売る薬局に向かったが、有益な情報は得られなかった。
「『ファルマ』の店長さんは有名な人で、ユリアさんとも知己だと聞いているの。だからハーブティーを持っていってみて。薬草の扱いに秀でていて、継続的な効果のある製品を幾つも出しているそうよ。ポプリも薬効があるものみたい」
キトは二人から聞いた話を紙にまとめて、ゆっくりと見直した。
「魔導関係での知り合いなら何人からいるから私はそっちの方を当たってみるね。だけど踏み込みすぎると怪しいから聞き込みは抑えめにする。そういう意味ではセネちゃんの『香り』は気取られにくい目的だから深入りできるね」
キトはセネカの頭を何となく撫でた。
セネカは気持ちよさそうである。
「あたしはアッタロスさんに話を聞いてみるわ。信用できる人だし、セネカが危険な目に合いそうだったら多分警告してくれると思うから」
マイオルがそう言ったのを皮切りにそれぞれが頷いてから動き出した。
◆
夕方、セネカは『ファルマ』の店長と会うために、改めて店を訪れていた。
店に入ると午前中セネカの応対をしてくれた店員がいる。奥の部屋に店長がいると案内してくれた。
セネカが部屋に入ると、目尻に深い皺の入った女性がいた。
「おぉ、来たかね。わたしが店主のアピアナだよ。あんたがセネカだね」
「本日はありがとうございます。こちらの品をオオサメクダサイ」
セネカは身体を強張らせながら、マイオルに教わった挨拶をした。お土産のユリア特製茶を渡す。
「こりゃ、どうも」
アピアナは眉間に皺を寄せながら、茶をチラッと見た。
「むっ? このお茶をどこで手に入れたんだい?」
「バエティカのユリアさんという方が作ったお茶です。友人がユリアさんの弟子なので、私もお世話になりました」
アピアナは目尻の皺をさらに深くしながら態度を一気に柔らかくした。
「なんだい。あんたはユリアの知り合いなのかね。だったらそれを早く教えなさいな。せっかくだからお茶でも淹れようかね」
そう言ってアピアナは湯を取りに行き、少ししてからお盆にティーポットとカップを乗せて帰ってきた。
「さて、お茶を淹れながら話を聞こうじゃないか。知り合いの香りについて調べていると聞いたけれど、それはどんな匂いなんだい?」
セネカは居住まいを正した。
「香草のような香りですけどきつくはなくて、植物の辛みが強かったです」
「聞いていた通りの話だね。ここにこの店のポプリがあるけど、これはどうだい?」
アピアナは棚からポプリが入った瓶を取り出してセネカに嗅がせた。
「辛味という意味では近いのですが、私が嗅いだのはもっと古い感じがするというか。質素さがある感じもしました。このポプリは華やかです」
そういうとアピアナは「わっはっは」と豪快に笑って、棚からもう一つのポプリを取り出した。
セネカは蓋を開けて香ってみた。
強い匂いが鼻を通って身体に入る。特有の辛みが鼻の奥から頭に染み入って、脳を洗うかのようだ。
「似た香りがしますが、こんなに強くはないですね」
アピアナはさらにもう一つの瓶をセネカの前に置いた。
「それはいまあんたが嗅いだのと同じポプリだが、開けてからひと月経ったものだ。匂いはだいぶん変わっている」
おそるおそるセネカが顔を近づけると、さっきよりも控えめな香りが漂ってくる。
刺激が丸くなって当たりが良くなり、円熟さが出てきてる。
「これです! この香りです!」
セネカは目を輝かせて言った。
するとアピアナは目をゆっくり瞑って、考え事をするように額に手を置いた。
しばしの沈黙の後、アピアナが口を開いた。
「このポプリはわたしが作った特別製なんだよ。限られた客にしか売ったことがない。その客たちがあんたと接点があるようにはどうにも思えないんだ。そもそも、知り合いとやらに香りの由来を直接聞けない時点で妙な気がしていたのさね。 ⋯⋯さて、この匂いを嗅いだのはどこで誰に会った時だい?」
それは非常に重要な情報だったのでセネカは口を噤んだ。
アピアナを見ると、一切のごまかしは許さないとばかりに射抜くような眼差しをしている。
セネカは反射的に反発しそうになったけれど、その瞳に一点の曇りもない気がしたので、偽りなく話すことに決めた。
「教会でグラディウスさんという神官に会った時です。正直に言えば、グラディウスさんのことを調べたくてここに来ました」
それを聞いたアピアナは「わっはっは」と手を叩いて笑ってからまたセネカの方を見つめた。
「あんた、良いねぇ。気に入ったよ。その実直さは弱点でもあるけれど、美点でもある」
セネカは何が起きたのか分からず面食らっている。
「良いだろう。教えてやるよ。わたしとグラディウスは若い時分からの付き合いでね。腐れ縁と言っても良い。グラディウスはこのポプリを使っているよ」
アピアナは愉快そうにそう言った。
「ユリアの弟子ってのが魔導学校に入るって聞いたから会うのを楽しみにしていたけど、あんたの方が面白そうだね。聞きたいのはそれだけじゃないんだろう? 話してごらんなさい」
そう言われたので、セネカはこれまでの経緯を訥々と語った。
◆
「なるほどね。あの爺さんが考えそうなことだよ。底意地の悪い目にあったね。だけどまぁ、爺さんの考えも分からんでもない。それだけ、教会の状況も複雑なんだろうさ」
セネカから事情を聞いたアピアナは事の経緯を正確に把握した。
「分かった。約束は明日の夜だったね? わたしがあんたを『スペルンカ』に連れてってやるよ!」
アピアナが突然そう言ったのでセネカは慌てた。
「えっ、良いんですか? アピアナさんも知っていたんですね」
「あぁ。わたしらにとって大事な場所だからね。あんたとじじいが対面したら面白そうだから連れてってやるよ。明日の日没後にこの店を訪ねて来な。準備して待ってるよ」
セネカの顔は喜び一色になった。
「ただし、連れて行くのはあんた一人だけだ。それ以外の奴は連れてけないね。そういう規則なんだよ。だから、その場にいたかったらユリアの弟子も自分で道を切り拓くしかないね」
その言葉を聞いて、セネカはゆっくりと頷いた。
「支持母体が魔導系の派閥だというのは有益な情報だね。当人だと仮説を立てて話を進めましょう。魔導学校に一人だけ信用できる先生がいるから聞いてみる。明日の夕方までに会えると良いのだけれどね」
キトは頭に手を当てながら話している。
「グラディウス様が元枢機卿かは分からないけれどかなりの地位であることは間違いないわ。聖者であるルキウスの後見人になると話していたし、それなりの権力を持っているはず」
キトの話を聞いて、マイオルは情報をさらに集めることにした。
「セネちゃんの話も面白いね。確かに特徴的な香りがしたよ。お洒落な古道具屋にでも漂ってそうな印象的な香りだった。あれは特別なものだと私も思う」
「うん。『ファルマ』では売ってなかったけれどね。でも店長さんなら知っているかもしれないってことで、この後、会わせてもらうことになってる」
セネカは午前中のうちに例のポプリを売る薬局に向かったが、有益な情報は得られなかった。
「『ファルマ』の店長さんは有名な人で、ユリアさんとも知己だと聞いているの。だからハーブティーを持っていってみて。薬草の扱いに秀でていて、継続的な効果のある製品を幾つも出しているそうよ。ポプリも薬効があるものみたい」
キトは二人から聞いた話を紙にまとめて、ゆっくりと見直した。
「魔導関係での知り合いなら何人からいるから私はそっちの方を当たってみるね。だけど踏み込みすぎると怪しいから聞き込みは抑えめにする。そういう意味ではセネちゃんの『香り』は気取られにくい目的だから深入りできるね」
キトはセネカの頭を何となく撫でた。
セネカは気持ちよさそうである。
「あたしはアッタロスさんに話を聞いてみるわ。信用できる人だし、セネカが危険な目に合いそうだったら多分警告してくれると思うから」
マイオルがそう言ったのを皮切りにそれぞれが頷いてから動き出した。
◆
夕方、セネカは『ファルマ』の店長と会うために、改めて店を訪れていた。
店に入ると午前中セネカの応対をしてくれた店員がいる。奥の部屋に店長がいると案内してくれた。
セネカが部屋に入ると、目尻に深い皺の入った女性がいた。
「おぉ、来たかね。わたしが店主のアピアナだよ。あんたがセネカだね」
「本日はありがとうございます。こちらの品をオオサメクダサイ」
セネカは身体を強張らせながら、マイオルに教わった挨拶をした。お土産のユリア特製茶を渡す。
「こりゃ、どうも」
アピアナは眉間に皺を寄せながら、茶をチラッと見た。
「むっ? このお茶をどこで手に入れたんだい?」
「バエティカのユリアさんという方が作ったお茶です。友人がユリアさんの弟子なので、私もお世話になりました」
アピアナは目尻の皺をさらに深くしながら態度を一気に柔らかくした。
「なんだい。あんたはユリアの知り合いなのかね。だったらそれを早く教えなさいな。せっかくだからお茶でも淹れようかね」
そう言ってアピアナは湯を取りに行き、少ししてからお盆にティーポットとカップを乗せて帰ってきた。
「さて、お茶を淹れながら話を聞こうじゃないか。知り合いの香りについて調べていると聞いたけれど、それはどんな匂いなんだい?」
セネカは居住まいを正した。
「香草のような香りですけどきつくはなくて、植物の辛みが強かったです」
「聞いていた通りの話だね。ここにこの店のポプリがあるけど、これはどうだい?」
アピアナは棚からポプリが入った瓶を取り出してセネカに嗅がせた。
「辛味という意味では近いのですが、私が嗅いだのはもっと古い感じがするというか。質素さがある感じもしました。このポプリは華やかです」
そういうとアピアナは「わっはっは」と豪快に笑って、棚からもう一つのポプリを取り出した。
セネカは蓋を開けて香ってみた。
強い匂いが鼻を通って身体に入る。特有の辛みが鼻の奥から頭に染み入って、脳を洗うかのようだ。
「似た香りがしますが、こんなに強くはないですね」
アピアナはさらにもう一つの瓶をセネカの前に置いた。
「それはいまあんたが嗅いだのと同じポプリだが、開けてからひと月経ったものだ。匂いはだいぶん変わっている」
おそるおそるセネカが顔を近づけると、さっきよりも控えめな香りが漂ってくる。
刺激が丸くなって当たりが良くなり、円熟さが出てきてる。
「これです! この香りです!」
セネカは目を輝かせて言った。
するとアピアナは目をゆっくり瞑って、考え事をするように額に手を置いた。
しばしの沈黙の後、アピアナが口を開いた。
「このポプリはわたしが作った特別製なんだよ。限られた客にしか売ったことがない。その客たちがあんたと接点があるようにはどうにも思えないんだ。そもそも、知り合いとやらに香りの由来を直接聞けない時点で妙な気がしていたのさね。 ⋯⋯さて、この匂いを嗅いだのはどこで誰に会った時だい?」
それは非常に重要な情報だったのでセネカは口を噤んだ。
アピアナを見ると、一切のごまかしは許さないとばかりに射抜くような眼差しをしている。
セネカは反射的に反発しそうになったけれど、その瞳に一点の曇りもない気がしたので、偽りなく話すことに決めた。
「教会でグラディウスさんという神官に会った時です。正直に言えば、グラディウスさんのことを調べたくてここに来ました」
それを聞いたアピアナは「わっはっは」と手を叩いて笑ってからまたセネカの方を見つめた。
「あんた、良いねぇ。気に入ったよ。その実直さは弱点でもあるけれど、美点でもある」
セネカは何が起きたのか分からず面食らっている。
「良いだろう。教えてやるよ。わたしとグラディウスは若い時分からの付き合いでね。腐れ縁と言っても良い。グラディウスはこのポプリを使っているよ」
アピアナは愉快そうにそう言った。
「ユリアの弟子ってのが魔導学校に入るって聞いたから会うのを楽しみにしていたけど、あんたの方が面白そうだね。聞きたいのはそれだけじゃないんだろう? 話してごらんなさい」
そう言われたので、セネカはこれまでの経緯を訥々と語った。
◆
「なるほどね。あの爺さんが考えそうなことだよ。底意地の悪い目にあったね。だけどまぁ、爺さんの考えも分からんでもない。それだけ、教会の状況も複雑なんだろうさ」
セネカから事情を聞いたアピアナは事の経緯を正確に把握した。
「分かった。約束は明日の夜だったね? わたしがあんたを『スペルンカ』に連れてってやるよ!」
アピアナが突然そう言ったのでセネカは慌てた。
「えっ、良いんですか? アピアナさんも知っていたんですね」
「あぁ。わたしらにとって大事な場所だからね。あんたとじじいが対面したら面白そうだから連れてってやるよ。明日の日没後にこの店を訪ねて来な。準備して待ってるよ」
セネカの顔は喜び一色になった。
「ただし、連れて行くのはあんた一人だけだ。それ以外の奴は連れてけないね。そういう規則なんだよ。だから、その場にいたかったらユリアの弟子も自分で道を切り拓くしかないね」
その言葉を聞いて、セネカはゆっくりと頷いた。
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