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第5章:王立冒険者学校編(1)
第47話:セネカの全力
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セネカたちが入学してから三ヶ月が経とうとしていた。
毎週のアッタロスとの訓練は、毎回三人ずつがアッタロスと模擬戦をしている。
セネカもこれまで二回戦ってきた。
一回目はスキルの力を極力抑えて、ほぼ剣技だけで戦った。
二回目は部分的にスキルの力を使いながらアッタロスと打ち合って自分の成長を確かめた。
セネカは次の模擬戦は全力で戦うと決めていた。
喧嘩っ早いセネカがここまで我慢したのは大きな成長だが、それも限界である。
全力で戦えばセネカがレベル3であることを勘付かれる可能性が高いけれども、隠す意味もあまりないと思うようになってきた。
むしろ実力をしっかり見せて庇護を受けられるように動いた方が、ルキウスのことを調べる上では良いのかもしれないと考えるようになっている。
最近セネカはとある懸念を抱くようになってきた。
それは結局のところ、自分は戦闘スキルではないということだ。
身体能力が上がり、スキルを活用できる見込みも立ってきた。剣技には磨きがかかり、日々鋭さを増している。けれど、戦闘スキルを持つ同級生を見ていると、その成長の目覚ましさに脅威を感じてしまう。
【雷槍術】を持つプルケルの槍術の成長性は非常に高い。
【長剣術】という珍しいスキルを持つフィルスの剣技の冴えは、はっきりと分かるほどで、純粋な剣の技術だけでは既にセネカは敵わないように見える。
今更自分のスキルをハズレとは思わないし、英雄の道に繋がる有用なスキルだと信じているが、セネカは剣士としての自分に自信が持てなくなってきていた。
だからこそ、アッタロスに本気で当たる必要がある。
圧倒的な実力者に対して自分が出来ることは何か。足りないものは何か。セネカはそれを確かめたくて仕方がない。
だから、アッタロスに全てをぶつけようと心に決めた。
◆
その日のセネカの雰囲気は明らかにいつもと違った。
普段はほわほわとしていて、何ならボーッとしているように見えるけれども、今日は張り詰めた空気を出していて鋭さを隠していない。
いつもは気軽に話しかけるニーナも今日は気を使ってセネカに一言も話しかけることはない。
その日のSクラスはいつもと違った雰囲気のまま、アッタロスの実技指導を受けた。
◆
戦闘力についてクラス内で様々な議論がなされている。
共通の認識としてみんなが思っているのは、近距離最強はセネカだということだ。そして、中距離最強はプルケルで、遠距離はストローだ。
セネカは模擬戦でプルケルに負けたことがない。
プルケルはその間合いの広さから、ストローが魔法を準備する前に攻撃することができると思われている。
ストローが本気で魔法を行使すれば、セネカは攻撃する術を持たずに潰されてしまうと考えられている。
そのため、マイオル以外の生徒は、セネカはプルケルに強く、プルケルはストローに強い。そして、ストローはセネカに強いという三竦みの関係になっているとずっと考えている。
ちなみにセネカの次に近距離戦が強いと考えられているのがニーナで、セネカとニーナの模擬戦では異次元の空中戦が展開される。
◆
セネカとアッタロスの模擬戦の時間が来た。
普段は自分の訓練をするSクラスの者たちも手を止めて二人を見ている。
セネカだけではなく、アッタロスも闘志を漲らせている。
朝、セネカを見た時から、アッタロスはセネカが本気で来ることを察した。
負けるつもりは毛頭ないし、負けるとも思っていないが、セネカは何をしてくるのか分からない。
足元をすくわれて、反撃の時にやり過ぎてしまわないようにアッタロスの方も気を張り巡らせる必要があった。
「お願いします」
珍しくはっきりとした声でセネカが言った。
アッタロスは剣を抜く。
「かかってこい」
二人の剣士の目がバッチリと合った。
◆
セネカは自分を針と見なした。
お尻のあたりに光る糸が垂れる。
非物質を縫う時は自分を針と見なさなくても威力はあまり変わらないのだが、物質を縫う時には針となった方が良いので準備をした。
アッタロスは剣に魔力を纏わせて、魔力剣の準備をしている。
セネカは刀を構えて、アッタロスに向かって走り出した。
まずは[魔力針]を撃って牽制しながら、空気を【縫って】アッタロスに肉薄する。
アッタロスは[魔力針]を最小限の動きで躱してセネカの斬撃に備えようとした。
そのとき、セネカは十本の[まち針]をアッタロスに向けて同時に放った。並行して、自分を針と見なしてアッタロスの足を刀で【縫い】にかかる。
「面白い!」
そう言ったアッタロスは一瞬考えたあと、全てを叩き潰すことにした。
「[瞬速]」
アッタロスは空気を縫いながら進んでくるセネカと同等の速度で動き、全てのまち針を斬り捨てた上で、迫り来るセネカの攻撃を避けた。
そして、すれ違い様にセネカに向けて氷属性の魔力剣を放った。
セネカはその剣身に決して触れないように丁寧に避けながら、アッタロスを蹴った。
アッタロスはその蹴りを事も無げに受け止め、火の魔法を撃ってセネカを牽制した。
セネカは空気を縫い続ける事で高速移動を実現している。
アッタロスの魔法に対して、斜め上方向に空気を【縫う】ことでセネカは回避した。ゴリゴリと魔力が減っていくのをセネカは感じた。
この瞬間、アッタロスに隙を与えてしまうことになるので、セネカは魔力を多めに込めた[魔力針]を連続で三本撃って動きを止めようとした。
「[光剣]」
アッタロスの剣が光り輝き、一撃で三本の針を斬り払った。そして、足を踏み出してセネカに迫ってくる。
セネカはこの時、アッタロスが本気で自分に対峙してくれていると感じて、ちょっと嬉しくなった。
時間稼ぎにしかならないと分かっていたが、セネカは[まち針]十本を集約してアッタロスに撃ち、着地とともに攻め入った。
ここが大事なところだと感じたので、セネカは空気を【縫う】ための魔力を倍にして、さらに加速した。アッタロスの光り輝く剣からは危険な香りがする。
アッタロスはまち針をまたも簡単に払い、セネカの動きを見た。
セネカは躊躇いなくアッタロスの首に斬りかかったが、すぐに見切られて躱された。
前進しながら返す刀でもう一度斬りかかりつつ、至近距離で[まち針]を撃ち込む。
「そういう事もできるか」
アッタロスはセネカの斬撃を避けつつ、瞬間的に腕から炎の魔力を放ち、まち針を殴って消滅させた。
◆
Sクラスの学生たちは息を呑んで目の前の攻防を見ていた。
初めて見るセネカの本気に驚きを隠せない者もいる。
あの三竦みは何だったのかとみんなが考え始めている。
これまでは近距離での戦いを見せていただけで、セネカには中距離でも遠距離でも戦う術があるように見えた。
そしてあらゆる点において、ここにいる十一人を凌駕しているように感じたので、皆、声を失ってしまった。
一方、マイオルは【探知】を全力で発動して、二人の戦いを何とか追おうと必死になっていた。
毎週のアッタロスとの訓練は、毎回三人ずつがアッタロスと模擬戦をしている。
セネカもこれまで二回戦ってきた。
一回目はスキルの力を極力抑えて、ほぼ剣技だけで戦った。
二回目は部分的にスキルの力を使いながらアッタロスと打ち合って自分の成長を確かめた。
セネカは次の模擬戦は全力で戦うと決めていた。
喧嘩っ早いセネカがここまで我慢したのは大きな成長だが、それも限界である。
全力で戦えばセネカがレベル3であることを勘付かれる可能性が高いけれども、隠す意味もあまりないと思うようになってきた。
むしろ実力をしっかり見せて庇護を受けられるように動いた方が、ルキウスのことを調べる上では良いのかもしれないと考えるようになっている。
最近セネカはとある懸念を抱くようになってきた。
それは結局のところ、自分は戦闘スキルではないということだ。
身体能力が上がり、スキルを活用できる見込みも立ってきた。剣技には磨きがかかり、日々鋭さを増している。けれど、戦闘スキルを持つ同級生を見ていると、その成長の目覚ましさに脅威を感じてしまう。
【雷槍術】を持つプルケルの槍術の成長性は非常に高い。
【長剣術】という珍しいスキルを持つフィルスの剣技の冴えは、はっきりと分かるほどで、純粋な剣の技術だけでは既にセネカは敵わないように見える。
今更自分のスキルをハズレとは思わないし、英雄の道に繋がる有用なスキルだと信じているが、セネカは剣士としての自分に自信が持てなくなってきていた。
だからこそ、アッタロスに本気で当たる必要がある。
圧倒的な実力者に対して自分が出来ることは何か。足りないものは何か。セネカはそれを確かめたくて仕方がない。
だから、アッタロスに全てをぶつけようと心に決めた。
◆
その日のセネカの雰囲気は明らかにいつもと違った。
普段はほわほわとしていて、何ならボーッとしているように見えるけれども、今日は張り詰めた空気を出していて鋭さを隠していない。
いつもは気軽に話しかけるニーナも今日は気を使ってセネカに一言も話しかけることはない。
その日のSクラスはいつもと違った雰囲気のまま、アッタロスの実技指導を受けた。
◆
戦闘力についてクラス内で様々な議論がなされている。
共通の認識としてみんなが思っているのは、近距離最強はセネカだということだ。そして、中距離最強はプルケルで、遠距離はストローだ。
セネカは模擬戦でプルケルに負けたことがない。
プルケルはその間合いの広さから、ストローが魔法を準備する前に攻撃することができると思われている。
ストローが本気で魔法を行使すれば、セネカは攻撃する術を持たずに潰されてしまうと考えられている。
そのため、マイオル以外の生徒は、セネカはプルケルに強く、プルケルはストローに強い。そして、ストローはセネカに強いという三竦みの関係になっているとずっと考えている。
ちなみにセネカの次に近距離戦が強いと考えられているのがニーナで、セネカとニーナの模擬戦では異次元の空中戦が展開される。
◆
セネカとアッタロスの模擬戦の時間が来た。
普段は自分の訓練をするSクラスの者たちも手を止めて二人を見ている。
セネカだけではなく、アッタロスも闘志を漲らせている。
朝、セネカを見た時から、アッタロスはセネカが本気で来ることを察した。
負けるつもりは毛頭ないし、負けるとも思っていないが、セネカは何をしてくるのか分からない。
足元をすくわれて、反撃の時にやり過ぎてしまわないようにアッタロスの方も気を張り巡らせる必要があった。
「お願いします」
珍しくはっきりとした声でセネカが言った。
アッタロスは剣を抜く。
「かかってこい」
二人の剣士の目がバッチリと合った。
◆
セネカは自分を針と見なした。
お尻のあたりに光る糸が垂れる。
非物質を縫う時は自分を針と見なさなくても威力はあまり変わらないのだが、物質を縫う時には針となった方が良いので準備をした。
アッタロスは剣に魔力を纏わせて、魔力剣の準備をしている。
セネカは刀を構えて、アッタロスに向かって走り出した。
まずは[魔力針]を撃って牽制しながら、空気を【縫って】アッタロスに肉薄する。
アッタロスは[魔力針]を最小限の動きで躱してセネカの斬撃に備えようとした。
そのとき、セネカは十本の[まち針]をアッタロスに向けて同時に放った。並行して、自分を針と見なしてアッタロスの足を刀で【縫い】にかかる。
「面白い!」
そう言ったアッタロスは一瞬考えたあと、全てを叩き潰すことにした。
「[瞬速]」
アッタロスは空気を縫いながら進んでくるセネカと同等の速度で動き、全てのまち針を斬り捨てた上で、迫り来るセネカの攻撃を避けた。
そして、すれ違い様にセネカに向けて氷属性の魔力剣を放った。
セネカはその剣身に決して触れないように丁寧に避けながら、アッタロスを蹴った。
アッタロスはその蹴りを事も無げに受け止め、火の魔法を撃ってセネカを牽制した。
セネカは空気を縫い続ける事で高速移動を実現している。
アッタロスの魔法に対して、斜め上方向に空気を【縫う】ことでセネカは回避した。ゴリゴリと魔力が減っていくのをセネカは感じた。
この瞬間、アッタロスに隙を与えてしまうことになるので、セネカは魔力を多めに込めた[魔力針]を連続で三本撃って動きを止めようとした。
「[光剣]」
アッタロスの剣が光り輝き、一撃で三本の針を斬り払った。そして、足を踏み出してセネカに迫ってくる。
セネカはこの時、アッタロスが本気で自分に対峙してくれていると感じて、ちょっと嬉しくなった。
時間稼ぎにしかならないと分かっていたが、セネカは[まち針]十本を集約してアッタロスに撃ち、着地とともに攻め入った。
ここが大事なところだと感じたので、セネカは空気を【縫う】ための魔力を倍にして、さらに加速した。アッタロスの光り輝く剣からは危険な香りがする。
アッタロスはまち針をまたも簡単に払い、セネカの動きを見た。
セネカは躊躇いなくアッタロスの首に斬りかかったが、すぐに見切られて躱された。
前進しながら返す刀でもう一度斬りかかりつつ、至近距離で[まち針]を撃ち込む。
「そういう事もできるか」
アッタロスはセネカの斬撃を避けつつ、瞬間的に腕から炎の魔力を放ち、まち針を殴って消滅させた。
◆
Sクラスの学生たちは息を呑んで目の前の攻防を見ていた。
初めて見るセネカの本気に驚きを隠せない者もいる。
あの三竦みは何だったのかとみんなが考え始めている。
これまでは近距離での戦いを見せていただけで、セネカには中距離でも遠距離でも戦う術があるように見えた。
そしてあらゆる点において、ここにいる十一人を凌駕しているように感じたので、皆、声を失ってしまった。
一方、マイオルは【探知】を全力で発動して、二人の戦いを何とか追おうと必死になっていた。
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