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自閉症児 in Canada
【チャーリー初のBI】
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チャーリーが診断されてから初めてのBIの日。
チャーリーからすればただ遊ぶだけてある。
私はいつもように子供たちに服を着せ、
ご飯を食べさせ
後はソファでダラダラと過ごした。
朝の9時になって、玄関のチャイムがなった。
「ワンワンワン!!!」
すかさず犬が吠え出す。
ちなみにこの家は黒いロン毛のチワワが飼われていて、名前はブーンである。
私が玄関まで行きドアを開けると、
そこにはBIが2人立っていた。
片方はよく知っているリナで、
横には新しくチャーリーにつくことになった
リンジーが立っていた。
「ハーイカスミ。私はリンジー。よろしくね」
とてもおっとりとしていて静かな感じの人だ。
普段物静かでダラダラしているチャーリーにはピッタリだ。
さて、チャーリーについては
私が説明しなければならない。
全部英語で説明はどんなに英語が好きでもやっぱりめんどくさい。
日本語で話したい。
とかそんなことを考えながら私は話し始めた。
チャーリーは髪の毛と動画のみにしか興味がなく、それ以外は一切反応がないことを伝えた。
そして、おもちゃで遊ぶことは出来ず、ただ物はかじるだけであることも。
うんうんと頷きながら
リンジーはアシュリーとボブが置いていったであろうチャーリーの説明書を読んでいた。
リンジーはおもちゃでパンパンになったカバンを持ってソファでゴロゴロしているチャーリーの前にしゃがんだ。
「ハーイかわい子ちゃん。今日は調子はどうかな?」
ニコニコしながらリンジーが話しかけると、
チャーリーは完全に無視した。
多分話しかけられていることに気づいていない。
すると、リンジーはカバンからなにやら糸のようなものと、ぷにぷにしたボールを取り出した。
どうやら糸のようなものは靴紐のようだ。
リンジーはその2つをそれぞれの手で持ち、
チャーリーの顔の前に持って行った。
すると、チャーリーは靴紐に興味を持ち、それを掴もうとした。
リンジーはすかさずそれをかわし
靴紐を自身の目の真ん前に持って行った。
靴紐がリンジーの目の方へ動くと、チャーリーの視線もリンジーの目の方へと動いた。
「目を見てくれてありがとね!」
そ言うとリンジーは靴紐をチャーリーに渡した。
チャーリーは靴紐をガジガジとかんでいる。
これは、アイコンタクトの練習だ。
自閉症の多くはアイコンタクトが苦手。
これはアンナもチャーリーもそうで、
チャーリーに至っては人が話しかけていることすら気づいておらず、
目を合わせるという発想がない。
リンジーはチャーリーの好きなクッキーやおもちゃを用いて何度も、何度も、それらを目に持っていくようにしていた。
その横ではアンナがリナと遊んでいる。
私はコーヒーを飲みながら
BI達の遊び方をじっと見ていた。
お金をもらいながらさらにBIやセラピストと関われる環境にある私は本当にラッキーだ。
さぁこれからも毎日がんばるぞ!
チャーリーからすればただ遊ぶだけてある。
私はいつもように子供たちに服を着せ、
ご飯を食べさせ
後はソファでダラダラと過ごした。
朝の9時になって、玄関のチャイムがなった。
「ワンワンワン!!!」
すかさず犬が吠え出す。
ちなみにこの家は黒いロン毛のチワワが飼われていて、名前はブーンである。
私が玄関まで行きドアを開けると、
そこにはBIが2人立っていた。
片方はよく知っているリナで、
横には新しくチャーリーにつくことになった
リンジーが立っていた。
「ハーイカスミ。私はリンジー。よろしくね」
とてもおっとりとしていて静かな感じの人だ。
普段物静かでダラダラしているチャーリーにはピッタリだ。
さて、チャーリーについては
私が説明しなければならない。
全部英語で説明はどんなに英語が好きでもやっぱりめんどくさい。
日本語で話したい。
とかそんなことを考えながら私は話し始めた。
チャーリーは髪の毛と動画のみにしか興味がなく、それ以外は一切反応がないことを伝えた。
そして、おもちゃで遊ぶことは出来ず、ただ物はかじるだけであることも。
うんうんと頷きながら
リンジーはアシュリーとボブが置いていったであろうチャーリーの説明書を読んでいた。
リンジーはおもちゃでパンパンになったカバンを持ってソファでゴロゴロしているチャーリーの前にしゃがんだ。
「ハーイかわい子ちゃん。今日は調子はどうかな?」
ニコニコしながらリンジーが話しかけると、
チャーリーは完全に無視した。
多分話しかけられていることに気づいていない。
すると、リンジーはカバンからなにやら糸のようなものと、ぷにぷにしたボールを取り出した。
どうやら糸のようなものは靴紐のようだ。
リンジーはその2つをそれぞれの手で持ち、
チャーリーの顔の前に持って行った。
すると、チャーリーは靴紐に興味を持ち、それを掴もうとした。
リンジーはすかさずそれをかわし
靴紐を自身の目の真ん前に持って行った。
靴紐がリンジーの目の方へ動くと、チャーリーの視線もリンジーの目の方へと動いた。
「目を見てくれてありがとね!」
そ言うとリンジーは靴紐をチャーリーに渡した。
チャーリーは靴紐をガジガジとかんでいる。
これは、アイコンタクトの練習だ。
自閉症の多くはアイコンタクトが苦手。
これはアンナもチャーリーもそうで、
チャーリーに至っては人が話しかけていることすら気づいておらず、
目を合わせるという発想がない。
リンジーはチャーリーの好きなクッキーやおもちゃを用いて何度も、何度も、それらを目に持っていくようにしていた。
その横ではアンナがリナと遊んでいる。
私はコーヒーを飲みながら
BI達の遊び方をじっと見ていた。
お金をもらいながらさらにBIやセラピストと関われる環境にある私は本当にラッキーだ。
さぁこれからも毎日がんばるぞ!
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