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【勇者が仲間になりたそうにこちらを見ている⑤ ~破滅の三大魔獣神~】

【第九章】 皇帝の血の引く男

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   ~another point of view~


 間もなくして、帝国騎士団は撤退を開始する。
 唯一不安視されていたゲルトラウトも少々苦労させてはいたもののそれに準ずることにしたらしく、部下達と共にクリストフの脇を通り抜けて根城へと駆けていった。

「一人で大丈夫なんかい。わしも残っちゃろうか」

 その際にそんなことを口にしたゲルトラウトだったが、後衛を引き受けた自身を案じての発言であるかは大いに怪しいところがあるためクリストフはそれを固辞し、予定通り一人戦場に残ることにした。
 そのまま騎士団の一行がクリストフの元を離れ、少しして地鳴りがするほどの馬の足音が辺りに響き始める。
 すぐに右前方にある丘を越えてくる大軍が姿を現し、何百という騎兵が押し寄せてきた。
 先頭を走るのが短い金髪に長く大きな槍を背負った若い女戦士であることに気付くと、クリストフも馬から降りて臨戦態勢を取る。
 あの王国護衛団レイノ・グアルディア総隊長エレナール・キアラがどういう行動に出るか。
 クリストフの関心はその一点だったが、予想に反して護衛団の援軍は自身にもその背後を走る味方達にも向かってくることはなく、戦場を散り散りに広がったかと思うと至る所に倒れている兵士達を回収するべく動き始める。
 唯一そのエレナール・キアラだけが真っ直ぐにクリストフの居る地点へと向かっていた。
 数百の軍勢を引き連れていながらサシで挑もうというのか。
 まさに蛮勇。かつ、愚計。
 その光景に一人冷笑するクリストフだったが、その反面このサントゥアリオ共和国において名実共に最強の戦士と呼ばれるキアラとの一騎打ちが実現することに自然と血が滾っていた。
 受けて立ってやる。
 そう意思表示をする様にクリストフは腰から武器を抜き、キアラの到着を待つ。
 しかし、それよりも先に牙を剥いたのは護衛団の兵士だった。
「くたばれ、この蛮族めがあああ!!!」
 気を失い、地に伏せていたはずのその男は意識を取り戻すなり目の前にある仇敵の背に襲い掛かる。
 真上から振り下ろされた背後からの命からがらのその一撃は振り向き様に容易く防がれ、ただそれだけの対処が再び兵士の意識を奪い去った。
 爆炎に包まれながら倒れていく兵士はそのまま受け身も取れずに地面に転がる。
 まるで煩わしいと言うかの様に、クリストフは同じ人間を見るものとは思えぬ目でその姿を見下ろした。
 エレナール・キアラが武器と武器との接触を通じて雷撃を浴びせられるのと同じく、クリストフは自身の武器であるノコギリ刀が他の何かに触れた時、その箇所を中心に爆発を起こすことが出来る。
 それが【帝王爆塵パーフェクト・カンバッション】の能力の一つであった。
 クリストフは倒れたままピクピクと痙攣する以外に動きがなくなった兵士の胴体へと刀を突き立てようとするが、猛スピードで近付いてきた馬が駆ける音と女性特有の甲高い声が振り上げた刀をそこで静止させる。

「待ちなさい!」

 すぐ目の前で叫ぶは問うまでもなくエレナール・キアラである。
 キアラは馬から飛び降りるとすぐに手にしていた雷神の槍をクリストフへと向ける。
「久しいなエレナール・キアラ。たった一人で俺に挑もうとは、すでに瀕死の者達を優先したか、或いはこれ以上俺に命を奪われる者を増やしたくないのか。いずれにせよ、その無益な選択が後の犠牲を増やしていることに未だ気付かぬとは、一国を背負う者とは到底思えぬ愚か者ぶりは相変わらずらしいな」
「黙れ! 部下や民の命を何よりも大切に思って何が悪い。ただ奪い合うことしか出来ないあなた達に何が分かる!」
「分かる必要も無いことだな。奪い合う、結構じゃないか。それもまた、互いに繰り返して来た歴史の延長だろう。今こうしているようにな!」
 凄惨な笑みを浮かべて、クリストフは振り上げたまま静止させていた腕を勢いよく真下へと振り下ろす。
 やめろ!
 そんなキアラの大きな声が響くが、その腕が再び静止することはなく。
 その刀は目下に倒れる兵士の腹部へと突き刺さった。
 喀血し、苦しげな声を上げた兵士はそのまま絶命し一切の動きを失う。
 キアラは怒りと殺気に満ちた目でクリストフを睨み付けた。
「どこに戦闘不能状態の相手を殺す必要があるというの……お前達は意味の無い殺し合いの果てに何を望む! この国を乗っ取ることが、無関係な大勢の人間を殺すことが、そんなに楽しいか!」
「はっはっはっは、素晴らしい! それこそが勝者側に身を置く者に相応しい台詞というものだ。そうだろうエレナール・キアラ! 勝てば得るものがあり、負ければ多くを失う。それが戦争というものだ! お前達はかつての勝利によって一時の平和を手に入れた! 我らが先祖はかつての敗北によって国を失い、生きる権利を奪われた! ならば勝者として再びそれらを手に入れんとするのは当然のことだろう」
「どこまでも、復讐によって突き動かさるばかりか。そこまでガナドル民族を憎むか……哀れな男」
「それは違うな。確かに俺はガナドル民族を憎んでいる。復讐の対象であり奪われた尊厳を取り戻すべく討ち滅ぼさなければならない対象であることに何の疑いもない。だが、そんなものは無関係に俺とお前がこうして対峙する運命に違いはなかっただろう。俺達は元を辿れば戦闘部族なのだ。強さを求め、戦い奪うことで血を残してきたはずだ。敗者に情けなど不要であることと同じく、勝者に正当性など必要ない。勝った者が生き残り、勝者のみが歴史を作る。仮に我らにこの国を恨む過去などなかったとしても、戦う理由が変わっていただけのこと。我らが先祖は敗れたが、我らが血族は敗者などではないことを証明するために俺達は戦う。だが、復讐や仇討ちなど偶然付いた理由でしかないということだ」
「そんな理由で戦争をし、殺し合いをして……何を得ることが出来るというの」
「生きた証。そして、奪われ失われた未来と栄光だ」
「そんなことで……未来など得られるわけがない。復讐と憎しみの連鎖を繰り返すことの悲惨さを誰よりも知っているのがあなた達だったはずじゃないのか」
「言ったはずだ。元よりこの国やガナドル民族を憎む理由などあってないようなもの。たまたま我らが祖先が目を付けたのがこの国であり、時を経てそれらを排除し家畜同然の民族へと貶めたのがたまたまお前達ガナドル民族だっただけの話でしかない」
「例え偶然であっても、避けようのない悲劇的な運命のせいであったとしても、今になってその因果関係を無かったことには出来ない。あなたは……あなたの存在は大勢を不幸にする。多くの命を奪う。魔王軍と手を組んだ時点でもはや交渉の余地はない。歩み寄る意志がないことも嫌と言う程に味わった。ならば、例え私達が悪であったといつか言われることになろうとも、私はこの国とこの国に住まう者のためにあなた達を討ち滅ぼさなければならない。共に地獄へ堕ちることとなろうとも」
 そこで言葉の応酬は止み、両者は対照的な表情で視線をぶつけ合う。
 気丈に言葉を返してはいたが、キアラは精一杯打つ手を思案してる最中だった。
 クリストフの持つ能力は当然知っている。
 武器をぶつけ合う戦闘をすれば炸裂するのは雷撃と爆発だ。致命傷を先に負うのはまず自分の側だろう。
 かといって武器を使わずに戦う方法として最大の能力である雷獣を生み出すわけにもいかない。
 先のユリウスとの戦闘の時のように、力を使い果たした結果やられてしまっては今度こそ命は助かるまい。
 何より、その時の傷も癒えきってない状態なのだ。消耗の激しい術を成功させ、確実に召喚出来るかどうかも定かではなかった。
 そんな状況分析の結果キアラは中距離攻撃を繰り出すほかなく、先手として繰り出した攻撃は両手で構える槍の先端から雷撃を飛ばすというものだった。
 バチバチという音と共に一筋の雷光がクリストフへと向かっていく。
 だがその初撃が対象に触れることはなく、その眼前で爆音と共に掻き消された。
 キアラの攻撃が放たれると同時に石ころ程の小さな爆砲カロルを無数に作り出したクリストフは自身を守る壁としてそれらを目の前に配置させており、雷撃は爆砲カロルに触れたことで相殺されたのだった。
 戦場で何度か相見え言葉を交わした経験はあれど、クリストフと直接やり合ったことは一度として無かったキアラはその能力の象徴である黒く小さな気泡に防御の術としての用途があったという情報は得ておらず、瞬時に厄介さを理解し小さく舌打ちをした。
 この程度の攻撃では到底通用しない。
 ならばどうするべきか。
 キアラは目の前の男の動きに集中しながら精一杯思考を巡らせる。
 手数で劣る以上隙を与えれば防戦一方になりかねない。しかし、目の前の光景と武器による爆撃を考えると接近戦など挑める状況ではない。
 そんな思考の下、次なる一手を逡巡した僅かな間をクリストフが見逃すことはなかった。
 右手に持つノコギリ刀を横一線に振り抜くと、目の前にある全ての爆砲カロルが一斉にキアラに襲い掛かる。
 その数四十。
 個々の威力はそれほど大きくはない。
 それでも数発直撃を食えば無事で済むはずもないことは明白だ。
 ならばと、キアラはすぐに次なる技を発動させる。
雷刃輪ライトニング・カッター
 詠唱と共に雷神の槍を足元に突き立てると、キアラを中心に細い円形の光がその体を囲むように現れる。
 目映い光を放ったそのいかずちの輪はそのまま太さを増しながら拡大していき、正面から襲い来る全ての爆砲カロルを飲み込み自身に届かせることなく誘爆させた。
「面白い。が、次は何を見せてくれる」
 ある意味想定外であったその光景を見て尚クリストフはニヤリと笑う。
 その挑発的な笑みに乗せられるわけでもなく、キアラはすぐに反撃に出た。
轟鳴の霹靂サンダー・ボルト
 雷神の槍によるものではなく、自身の持つ能力の一つである落雷が天空よりクリストフを貫かんとバリバリという轟音と共に頭上から降って落ちる。
 しかしその攻撃が実を結ぶことはやはりなく、クリストフはいとも簡単に刀を頭上に翳すことでそれを防いで見せた。
 そして一転して興が削がれた様な、それでいて冷酷無比な目でキアラを見据える。
「お前はここに何をしに来たエレナール・キアラ。俺を殺すのではなかったのか? 空論を語るばかりのお前には現実と向き合う度胸は無いと、そう言うのか。覚悟無くして何を勝ち取れるつもりでいる。生きるか死ぬかの刹那の一撃、ぶつけ合う気にはなれないか」
「何を世迷いごとを……」
「理解出来ぬなら所詮はそれまでの器。付き合ってやるのも一興だと思っていたが、おかげで俺も役目を果たせそうだ」
「役……目」
「同志の撤退が完了すればそれで今日の目的は果たされる。お前を亡き者にする代わりに、そこにある目障りな安寧秩序の虚像を奪ってやるとしよう」
 凄惨な笑みを浮かべ、クリストフはノコギリ刀を両手に持ち替えると突きを放つ体勢を取る。
 キアラもすぐに槍を構え遠近両方の攻撃を警戒しながら攻撃を仕掛けようとしたが、異様なまでに禍々しい雰囲気と膨大な魔力を纏う刀に気付き、それが一瞬の躊躇を生んだ。
 次の瞬間、キアラはその言葉の意味を理解することとなる。

「とくと見るがいい、この俺の最強最大の技の威力を! 大爆殺カルネージ!!」

 ほとんど吼える様に叫び、クリストフは自身の持つ諸刃の剣ともいえる一撃必殺の名を口にすると同時に渾身の突きを放った。
 その刀身全てから発射されたように繰り出されたのはただの斬撃ではない。
 黒く、太く、そして禍々しい闘気が螺旋を描くように渦巻きながら勢いよく伸びていく。
「なっ!?」
 キアラは思わず上空を見上げる。
 その攻撃の対象が自身ではないことに気が付いた。
 クリストフの狙いはただ一点。遙か前方にあるスコルタ城塞であった。
 既にその刀を離れたその一撃を防ぐ術を持たないキアラはただ城塞へ向かう黒い螺旋を目で追うことしか出来ない。
 対峙している敵から目を反らしている状態であるにも関わらず、視線を戻せはしなかった。
 しかし、クリストフも敢えて隙だらけのキアラを攻撃する様子はない。
 白十字軍ホワイト・クロスが撤退している状態でこれ以上敵の主戦力を削いでしまっては人間との全面対決を画策している魔王軍との取引を反故にされかねない。
 それも理由の一つではあったが、何よりもクリストフ自身がそう簡単に戦闘を続行できる状態ではないことが自重する何よりも大きな理由であった。
 徐々にとは言えない速度で真っ直ぐに城塞へ伸びていく黒い渦状のそれはキアラのみならず、この戦場に居る王国護衛軍の兵士達が挙って見上げる中、とうとう城塞上部の城壁塔へと直撃する。
 その瞬間。
 地鳴りと共に大爆発が起きた。
 城塞は炎上し、着弾点を中心に壁や天井、各塔や施設が次々と崩落していく。
 大地が揺れる中、城塞が崩れ去っていく光景を全ての護衛団兵士がただ唖然呆然と固まったまま見つめていた。
「ふむ、半壊が精一杯か。流石に一撃で城塞一つ消し去ることは出来ないらしい」
 炎上を続ける城塞の崩壊する破壊音と町から届くけたたましい警鐘が鳴り響く中、キアラは背後から聞こえたそんな声に慌てて槍を構えて振り返る。
 そこにあったのは既に騎馬に跨っているクリストフの姿だ。
 町や民、城塞に居る部下に及ぶ被害の多寡ばかりが脳裏に浮かび、キアラは批難や罵倒の言葉すら口にすることが出来ない。
「なんという……ことを」
「ふはははは、お気に召さなかったかエレナールキアラよ。これが我々からの宣戦布告代わりだ!」
 対照的にクリストフは馬上で高らかに笑い、キアラを見下ろした。
 そして、
「嘆け! 怒れ! そして憎め! 貴様がどれだけ立派な使命や正義感を翳そうとも、どちらかが滅びるまで我らは止まらぬ! 次に会う時こそ、帝国騎士団に何かを抑制する理由は無いぞ!」
 一方的にそう言い残し、自身も撤退すべく背を向けてその場を離れていく。
 その背を見つめ、背後から攻撃すべきかと迷ったキアラだったが、体がそのために動いてくれることはなく。
 憎々しげに表情を歪め、怒りと自己嫌悪に震えながら一つ間を置いて馬に飛び乗り、後方の部下と合流し城塞へと向かうためにその場を離れ、全速力で馬を走らせることしか出来なかった。
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