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【勇者が仲間になりたそうにこちらを見ている② ~五大王国合同サミット~】
【第二十一章】 偽りの条件
しおりを挟む今度は僕一人ではなく全員で王女の軟禁されている小屋へと歩いていく。
中にある爆弾がまだ若干ながら懸念材料ではあるが、今この状況だけみても道連れを選ぶ可能性は五分もないと言えるだろう。そもそも今の二人の戦い振りを見れば彼等のそういう行動が実を結ぶ可能性はまずないと言っていい。
念のため二人に万が一のそういった行動を警戒してもらうように伝え、僕達は男達に続いて小屋へと入った。最初に来た時と同じく檻の中に居た王女が持っていた本を置いてこちらに寄ってくる。
「俺達の負けだ。約束通り解放する、この者達と共に帰るといい」
リーダー格の男がぶっきらぼうに告げると、王女はパッと表情を輝かせた。
すると出番が無かった上に二人のあんな戦いを見てテンションが上がったままの高瀬さんが急に出しゃばった。
「王女よ、この俺様が助けに来てやった……ぜ」
「ありがとうございますっ。どうか連れて帰ってくださいませ」
「お、おう……まあ、任せとけ。じゃ、康平たん、あとよろしく」
何故か露骨にテンションが下がった高瀬さんは一方的に言い残すとあっさり後ろの方に戻っていく。
あれだけ王女を助けるという任務に拘っていたくせにあの態度……王女が高瀬さんの好みじゃなかったんだとすぐに分かった。
歳は似た様なものだとはいえ、檻の中にいる王女は目を見張る様な美少女という感じでは確かにない。
だからといって別に不細工だとは思わないが、ロールフェリア王女やマリアー二さんと比べるとまあ……という感じだ。それでなくてもセミリアさんやサミュエルさんとずっと一緒にいれば目が肥えるのも分からないでもないが、その態度は失礼過ぎるでしょうに……。
「一つ聞かせてくれ」
と、僕が高瀬さんの非常識さに若干引いていた時。
今まさに鉄格子を施錠している番号の付いた錠に手伸ばそうとしていたリーダー格の男の動きが止まった。
「それだけの力量差があって何故俺達を殺さなかった」
既に壁際に立って成り行きを見守っている見張りの男と太った男も揃って僕達を見ている。
相手が気付いているかどうかは定かではないが、リーダー格の男はセミリアさんが、壁際の二人はサミュエルさんが咄嗟の事態にも抑えられる様な立ち位置を維持している僕達にあって、答えたのはセミリアさんだ。
「我々は王女の奪還を最優先に考えたまでだ。元より国に仕える兵士ではないし、例え悪人であっても無闇な殺生は主義ではない」
「ふっ、死なせてしまっては俺達が素直に王女を解放しないとでも思ったか?」
「その可能性もあったという話だろう。我々はリーダーの意志に同調し、それに従ったまでのこと」
「リーダー?」
途端に男が怪訝そうな顔を浮かべる。
見張り役の男も言っていたが、他国の人ですら見ただけで素性が割れる程の有名人なのが勇者セミリア・クルイードという人間だ。
そのセミリアさんと誰かも分からない五人がいれば誰でもセミリアさんがリーダーだと思うのも当然といえば当然か。
その疑問に答える代わりにセミリアさんが僕を見たことで男達の視線も一斉に僕へと移った。なんだか『お前みたいな小僧が?』とでも言われているみたいで虚しい。
「コウヘイ、私の説明に間違いがあれば補足してやってくれ」
「いえ、間違いはないです。ただそれは理由の一部というか、僕の中にとある疑念があったというのも事実なんですよ。それも、もっと重要な」
「とある疑念? それは一体どういったものだコウヘイ」
素直に疑問を口にしたのはセミリアさんであったが、リーダー格の男も同じ顔をしている。
元々が厳格な顔立ちをしているせいで『ふざけたことを言おうものならただじゃおかんぞ』とでも思われていそうな気分だ。
それは、と男と視線を合わせたまま前置きをして。
いくつかの小さな疑問や違和感がこの小屋に入ったことで繋がり、浮上したとある可能性の話を僕は初めて口にした。
「もしかしたら……そこに居る王女は連れ去られてなどいないんじゃないか、そう思ったんです」
「ふん、何を言い出すかと思えば」
男は嘲笑混じりに鼻で笑った。
まるで聞いて損をしたとでも言いたげな口調と表情だ。
「コウヘイ、さすがにその仮定には無理がないだろうか。私達はバートン殿下の頼みを受けてここに来たのだ、それに王女も事実ここに幽閉されていたではないか」
「無理矢理ここに入れられているのかそうでないのかは今この状態を見ただけでは断言出来る要素も無いでしょう」
「それはそうかもしれんが……ではコウヘイには王女が拉致されたのではないと思えるだけの根拠があるというのか? お主を疑う私ではないが、分かるように説明してくれなければ私の様な者には考えが及ばないのだ、気を悪くしないでくれ」
「説明を後回しにしたのは僕ですし気を悪くなんてしないですよ。ただ僕がその可能性が高いと思えたのはここに来てからのことだったんです。最初に違和感を感じたのは僕達がバートン殿下の屋敷に到着した時でした。門番の一人が僕達の来訪を殿下に伝えに行った時です」
「最初も最初ではないか。それのどこに違和感があるというのだ」
「あの人が敷地の中に入ってから戻ってくるまでに要した時間を思い出して欲しいんです。僕達が通された殿下の部屋は一番奥で、殿下はそこで書き物をしていたわけですけど、僕達が訪ねてきたことを知ってから書き物を始めたなんてことはないでしょう。つまりは僕達が来る前からしばらくはあの部屋に居たはず。入り口からあの部屋への往復をあんな短時間で、それも会話をした時間も差し引けばもっと少ない時間で戻ってこれるとは思えないんですよ」
「確かに今考えるとそうだが、それだけでは何も……」
「勿論その通りです、今の話はこの結論に直接関係はありません。ですが殿下の許可を得ただなんて勝手に答えるわけもないですよね? その時点で仕組まれた行動、或いは予め決まっていた行動だったのだという推測も出来ないではない。そしてもう一つの気になること、それは最初に見張りをしていたその人の腰にある剣です」
一同の視線が僕に続いて見張り役の男へと移る。
しかし僕の言わんとしていることが理解出来ないのか、すぐにその視線は僕に戻って来た。いずれにせよ王女本人が否定も肯定もせず、一緒に話を聞いている時点でもう違和感ばりばりである。
「どういうことや康平君。あの人の剣がどないしたん?」
「格好が違うのでピンとこないかもしれませんが、あの剣は屋敷の門番が持っていた物と同じなんです」
「マジで? よー覚えてんな……全然分からんかったでウチ」
「私も同じだ。だが、例えそうだったとしても……」
「言いたいことはごもっともです。例えそうだったとしても、やはり何かを断定出来る要素ではない。元兵士の人間なのかもしれないし、兵士から奪った物を使っているだけなのかもしれない。だけどその可能性と実際に兵士である可能性に差を付ける根拠も無いこともまた事実です」
「しかしコウヘイ、断定出来ないと自分で言っているような疑問ばかり重ねてもお主が言う結論には結び付かないのではないのか? 無論、可能性の一つとして行き着いたことは正しいだろうし、そうだった場合に備えた事もお主だから出来ることかもしれんが……」
「ここまではあくまで可能性の一つであり、どちらかといえば薄い可能性と言っていいぐらいの話でしかなかったです。だけどそれを一気に現実だと思わせる理由がこの部屋の中にあった。勿論気付いたのは最初にここに通された時です」
「俺にも分かったぜ康平たん、中に入ったら王女とこいつらの誰かがイチャついてたんだな?」
「違います」
そもそも三人とも外に居たでしょうに。
「王女が手にしていたあの本、そこに答えがありました」
「確かにウチも閉じ込められてる状況でまで読書ってナンボほど好きやねんとは思ったけどやな……それが何で答えになるんや?」
「同じシリーズの物が王女の部屋にありました。背表紙の番号を見てもあの部屋から持って来た物だと見て間違いないでしょう。彼らがあの屋敷に侵入して王女を連れ去ったのは深夜という話でしたよね? ならばなぜあの部屋にあった本がここにあるというのか」
「でも……あの専属っていう女の人が言ってたやん。夜中に起きて読書してることがしょっちゅうあるて」
「その女の言う通りだ。俺達が忍び込んだのは夜中だったが、時間が浅かったせいか王女は起きて本を読んでいた。そのまま無理矢理連れ去ったがゆえに手にしていた本が付いてきただけの話だ」
ここぞとばかりに男が便乗してきたが、僕にしてみれば苦し紛れの言い分にしか聞こえない。
なぜならそれは。
「それを否定するだけの情報が僕達にはあるじゃないですか」
「情報て……ウチみたいなアホには分からんけど、なんかあったっけ?」
「王女の部屋の机にはもう一冊本が置いてありました。寝付きが悪いからという理由で始める読書で二冊も用意するでしょうか?」
「読書好きやったら別に二冊読む気でおってもおかしくはないんちゃうの?」
「あれだけ分厚い上に文字だけの本をですか? 二冊目を読み始める頃には夜が明けていますよ」
「た、確かに……いや、でも途中まで読んでたらどや? 一冊目の最後の方まですでに読み終わってて、その途中から読み始めようと思ったらすぐに次の巻にいくやん」
「一度手に取った本を途中で置くことはしない、それは皆さんも屋敷に居た女性から聞きましたよね?」
「じゃああれや。置いてあった本は既に読み終わってて、昼に終わったのを置いてたってのは?」
「専属の使用人であるあの人が片付けをする必要もないほど几帳面なのにですか?」
「うぬぬ……それもそうか。もういっそ最初から徹夜してでも読み切るつもりやったってことは?」
「その可能性は推測で否定することは出来なかったでしょうね。ただ、やっぱりそれもないんです」
「……なんで?」
「もしそうであったなら、机に置いてある本が五の数字でなければおかしい。四巻を置いて五巻を手にしていたということは既に四巻は読み終わっていたということ。それ以前から読み続けていたのならまだしも、あの女性は消灯したところを確認したと言っていました。であればそれだけの短時間で読み終わるはずがない」
「そうか、五巻読んでる途中で連れて行かれようと思ったらもっと遅い時間じゃないとおかしいってことなんか」
「そうです。それら全てを推測に加えると、連れ去られたのが夜中だったということには無理がありますし、あの本を今まだ手にとって読んでいるところを見ても三日前というのも既に怪しい」
「ってことは……結論からするとどういうことなん?」
「王女が連れ去られて三日間、居場所を特定しているにも関わらず何もしないことも不自然で、見るからに本が一冊机に置いてあるだけの綺麗な部屋に手掛かりがあるかもしれないと通されたことも今思えばおかしい。この人達が決闘やルールに拘ったことも、潔く負けを認めて王女を解放しようとしていることも、まるで僕達を試すために作られた設定に思えて仕方がない。本当はもう少しそれらしい雰囲気を作ることも出来たのでしょうけど、その本が余計だった」
「王女が牢の中にいるにも関わらず本を持っていたことで綻びが出た、ということか。それがコウヘイの疑念を生んだ」
「恐らく、ここに来たのは今日になってからだったのでしょう。元々のシナリオではあの本は無かったんじゃないですか? それが彼らにとってもイレギュラーだった」
「イレギュラーってどういうことや?」
「殿下は予め僕達か他の国の誰かが訪ねてくることを知っていた。だけど本来明日だったはずのそのタイミングが今日に変わったことを知ったのは当然今日になってからだったわけです。予定通り明日僕達が来たらきっとあの本は無かったのでしょう、用事がある日はそれが終わるまで本は触らない、それが王女のルールだ」
「そうか……明日やと思っていつも通り普通に本を読んでたところに変更の知らせが届いた。慌ててスタンバったものの王女さんの決め事で既に読み始めた以上その本は置きたくない。だからしゃーなしに本持ってここに来たってことか」
「まあ、あくまでその辺は推測に過ぎませんけどね。ただ屋敷で聞いた話に無理があって、この人達がその話に乗っている以上両者が繋がっていることは疑いようもないでしょう」
全ての説明と解説を終えた。
結局最後まで王女本人が否定も肯定もしないあたり、僕達がどういう行動に出るかを観察していたとも取れる。ただお気楽なだけかもしれないけど……。
いずれにしても王女を取り戻せるかどうか、或いは状況から真実を見抜けるかどうか、そのどちらかあたりが本来の鍵を渡す条件として設定されていたと見てよさそうだ。
横に居る夏目さんの『康平君……将来は名探偵なれるで自分。コナンやコナン』という意味不明な感動の言葉や『まったく、先程の戦いも含めお主は一体どこまで私の想像を上回るつもりなのだ』というセミリアさんの称賛もさておいて、途中からは黙って話を聞いていたリーダー格の男に目を向ける。
深く目を閉じ一度大きく息を吐くと、男は吹っ切れたような表情を浮かべた。
「全てにおいて……俺達の負けのようだな。少年、全て君の推察通りだ。我々は殿下の指示で動いている。ララ様を連れて屋敷に戻るといい、そこで全て明かされることになっている。勿論封印の洞窟に入るための鍵も受け取ることになるだろう。君達にはその資格がある」
いきなりの口調の変化を伴いつつ男は今度こそ牢の鍵を開いた。
こうして僕達は無事に王女を取り戻し、来た時と同じ馬車で屋敷に戻ることに。
仮に僕の推測が外れていても王女を取り戻せたことに違いはなかった感じだし余計な時間だったかな、とも思ったのだが。
「例え我々に勝って王女を取り戻すことが出来たとしても、死人を出した時点でアウトだった。戦闘力に加えてそれを見極める能力があるか否か、それが君達が鍵を得るための真の条件だったんだ」
そう補足した男の言葉からするとあながちそうでもなかったらしい。
とはいえ、そんな疑念があったかどうかなんて無関係に人殺しなんてしないように提案していたであろうことも事実。
そう考えてみると、やっぱり結末は同じだったのかもしれない。
何はともあれ、為すべき事も人としての在り方も間違わずに済んだのならそれでいいさ。皆が無事で帰れることが僕にとっては何よりも大事なのだから。
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