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駅まであと少しのところで見知らぬ20歳くらいの男性2人組に声をかけられた。
「かーのじょっ。ひとり?ボクたちと遊ばない?」
「いえ。急いでいるので…」
普段、声をかけられるような生活をしていないので、対処の仕方が分からない。メガネをかけて来なかったので、人の顔がぼやけていて、どんな表情がわからないので、相手を怒らせたりすると危険だし…困っていると後ろから声がした。
「ごめん。俺が悪かったから、怒ってひとりで帰るなよ。」
誰?
「おわびにクレープおごるから。ん?このお兄さんたちは、知り合い?」
2人組よりこっちに乗った方が良さそうなので、とりあえず話を合わせてみることにする。
「ううん。道を聞かれただけ。ホントにクレープごちそうしてよね。」
「なんだよ。男連れか。」
2人組は、その人が結構体格が良かったせいか、引いてくれて去って行った。
「ありがとうございます。」
「なんか困っていたみたいだったから、声かけちゃったけど、良かったんだよね?」
「はい。助かりました。」
「ここの道、駅まで近道だけど夜は、ナンパ多いから気をつけて。一応駅まで送ろうか?ナンパじゃないよ。」
「お願いしてもいいですか?」
2人で並んで歩き始めた。
「俺はそこの路地を入ったところにある喫茶店ブーケでバイトしていて、いま帰りなんだ。きみは?」
「今日が初めてなんですけど、レイラって雑誌のモデルの仕事してきたんです。」
「へぇー。モデルなんだ。かわいいもんな。」
「そんなことないです。」
「良かったら、今度うちの店に来てよ。俺はこうへいって言うんだ。」
私は今の姿とモデルの話をしたあとだったから
「私はくれはって言います。今度、行きますね。」
「くれはちゃんだね。待ってるよ。くれはちゃんは、高校生?」
「はい。2年です。」
「一緒なんだ。学校はこの辺?」
「いえ。」
「そうか。じゃあ俺とは違う学校かな?」
「そうですね。あ、バス停ここです。ありがとうございました。」
こうへい君とバス停で別れてバスで自宅に向かう。
今日は、色々ありすぎて疲れたけど、心地いい疲労感。
明日は土曜日だし、コンタクトレンズを買いに行こうかな。帰りにこうへい君の喫茶店に今日のお礼のお菓子でも作って持って行こう。今日と同じ服ってわけにいかないから、何を着て行こう。私の持っている服って地味だし…やっぱりゆずねぇに相談かなぁ。
家に着くとお母さんに驚かれた。
「ゆずちゃんから聞いたときは無理じゃないかと思ったけど、かわいいじゃない。あんたは自分に構わなすぎだから、また誘ってもらえたら、行って来なさい。でもお勉強はちゃんとやってね。」
「はーい。」
『ゆずねぇ、コンタクト明日買うんだけど、ついでに買い物付き合ってくれる?』
ゆずねぇにメッセージを送るとすぐ返事が来た。
『明日午前中ならOK 10:00に駅前ね』
確認した後、すぐにお菓子作りを始める。
「紅葉、こんな時間に何やってるの?」
「明日、ゆずねぇがコンタクトレンズを買ってくれるっていうから、お礼のクッキー作ろうと思って。」
さすがに知らない男の子に助けられたお礼なんて言えないから、ゆずねぇを理由にさせてもらう。
「夜更かししないようにね。」
「わかった。」
クッキーを作りながら、今日のことを思い出す。メガネをかけてなかったから、こうへい君の顔をちゃんと見てないけど、明日わかるかな?話しやすい人だったけど。
「かーのじょっ。ひとり?ボクたちと遊ばない?」
「いえ。急いでいるので…」
普段、声をかけられるような生活をしていないので、対処の仕方が分からない。メガネをかけて来なかったので、人の顔がぼやけていて、どんな表情がわからないので、相手を怒らせたりすると危険だし…困っていると後ろから声がした。
「ごめん。俺が悪かったから、怒ってひとりで帰るなよ。」
誰?
「おわびにクレープおごるから。ん?このお兄さんたちは、知り合い?」
2人組よりこっちに乗った方が良さそうなので、とりあえず話を合わせてみることにする。
「ううん。道を聞かれただけ。ホントにクレープごちそうしてよね。」
「なんだよ。男連れか。」
2人組は、その人が結構体格が良かったせいか、引いてくれて去って行った。
「ありがとうございます。」
「なんか困っていたみたいだったから、声かけちゃったけど、良かったんだよね?」
「はい。助かりました。」
「ここの道、駅まで近道だけど夜は、ナンパ多いから気をつけて。一応駅まで送ろうか?ナンパじゃないよ。」
「お願いしてもいいですか?」
2人で並んで歩き始めた。
「俺はそこの路地を入ったところにある喫茶店ブーケでバイトしていて、いま帰りなんだ。きみは?」
「今日が初めてなんですけど、レイラって雑誌のモデルの仕事してきたんです。」
「へぇー。モデルなんだ。かわいいもんな。」
「そんなことないです。」
「良かったら、今度うちの店に来てよ。俺はこうへいって言うんだ。」
私は今の姿とモデルの話をしたあとだったから
「私はくれはって言います。今度、行きますね。」
「くれはちゃんだね。待ってるよ。くれはちゃんは、高校生?」
「はい。2年です。」
「一緒なんだ。学校はこの辺?」
「いえ。」
「そうか。じゃあ俺とは違う学校かな?」
「そうですね。あ、バス停ここです。ありがとうございました。」
こうへい君とバス停で別れてバスで自宅に向かう。
今日は、色々ありすぎて疲れたけど、心地いい疲労感。
明日は土曜日だし、コンタクトレンズを買いに行こうかな。帰りにこうへい君の喫茶店に今日のお礼のお菓子でも作って持って行こう。今日と同じ服ってわけにいかないから、何を着て行こう。私の持っている服って地味だし…やっぱりゆずねぇに相談かなぁ。
家に着くとお母さんに驚かれた。
「ゆずちゃんから聞いたときは無理じゃないかと思ったけど、かわいいじゃない。あんたは自分に構わなすぎだから、また誘ってもらえたら、行って来なさい。でもお勉強はちゃんとやってね。」
「はーい。」
『ゆずねぇ、コンタクト明日買うんだけど、ついでに買い物付き合ってくれる?』
ゆずねぇにメッセージを送るとすぐ返事が来た。
『明日午前中ならOK 10:00に駅前ね』
確認した後、すぐにお菓子作りを始める。
「紅葉、こんな時間に何やってるの?」
「明日、ゆずねぇがコンタクトレンズを買ってくれるっていうから、お礼のクッキー作ろうと思って。」
さすがに知らない男の子に助けられたお礼なんて言えないから、ゆずねぇを理由にさせてもらう。
「夜更かししないようにね。」
「わかった。」
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