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EX3

7月29日 涼一BIRTHDAY ※ コスプレ? 69 顔射

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side:涼一


今日は俺の誕生日。
今までそれほど重要視して来なかったが、柚希が俺の為に特別にしてくれる日だと思うと、俺の中で位置付けが重要に変化した。
誕生日とはこんなにも嬉しい日だったのかと。

学校を終えて猛ダッシュで帰る。
恐らく柚希は俺の為にコスプレをして待ってくれている筈。
どんな格好なのだろうと思うと、早く柚希が見たくて気持ちが抑えられない。
焦る気持ちのままで部屋の扉を開けると……思わず光景に目を見開く。
そこに居たのは、『金髪にファンタジックな衣装』を着た…。
「リシェ…?」
完璧なリシェの姿だった。
「お帰りなさい。ちゃんとリシェに見えた?」
恥ずかしそうに問い掛けるのは、間違いなく柚希だ。
「自分のコスプレって変だけど、夫婦になる前の僕を、リシェごと涼一さんに…貰ってもらおうかなって…。」
触れてみると確かにウィッグにカラコンだった。
どう?と問い掛ける眼差しが俺を覗き込む。
「…一人で二人分貰えるってわけか。」
何とも俺特。
興奮が抑え切れなくなる。
片手でウィッグの金糸に触れてみる。
「外見はリシェだから、口調は柚希のままでいいのかな?」
何か要望があればと問われる。
「呼び方とか、アレク様と混ぜて、涼一様とか?」
涼一様…柚希に言われると萌えてしまう。
が、スティーヴ含む部下がそう呼んでると思うと。
「柚希とリシェを貰えるなら、確かに口調は柚希のままが妥当だな。」
「うん、それじゃあ…お誕生日おめでとう、涼一さん。」
柚希が改まって笑顔でお祝いを告げてくれる。
そのまま背伸びして俺に口付けようとしてくれたので、少し屈んで唇を重ねた。
柚希は俺の項に手を回して来たので、俺も柚希の背中をしっかりと抱く。
自然に唇同士が深く合わさる。
こんなにも俺の事を考えてくれる柚希が愛おしい。
柚希を摂取したくて、何度も何度も口角を変えて柚希を吸った。
「んっ…ん…。」
柚希から甘い吐息が漏れる。
もっと声を聴きたくて、身体を愛撫しようと着衣を脱がそうとしてふと手を止める。
そうだ、せっかく衣装を着てくれているのだから、脱がせたら意味が無いと気付く。
すぐに柚希の身体をベッドに抱き運んだ。
柚希をベッドに横たえて覆い被さると、キスを再開する。
「んっ…ふ…。」
改めて俺の首に手を回し直した柚希が、甘い吐息を俺の口内に漏らす。
俺は手探りで柚希のズボンの合わせに手を入れて柚希のモノを取り出し、すぐに擦る。
「んっ…!涼一さん…っ、僕も…。」
快感のせいか蕩けるような眼差しを浮かべる柚希に、不覚にも俺が大きくなってしまった。
「そうか、たまには一緒にだな。」
俺はすぐに体勢を69に変える。
ほんの少しだけ硬くなった柚希を口に含む。
「ふぁっ!んんっ…!」
柚希は自分の目の前に押し付けられた俺のモノを、施される愛撫に感じながらも必死に俺の衣服から取り出そうとしている。
柚希が行動し易いように、少しだけ愛撫を止めると、漸く俺を引き出してくれた。
「んっ……涼一さん、もうおっきいね。」
「柚希が艶っぽいからな。」
「あ、ありがと…。」
柚希の顔はきっと真っ赤に違いない。
「そう言えば、柚希と涼一で初めて絡んだ時、この体勢をしたな。」
「ん、僕がリシェールとして動いてた時だよね。あの時はどうしたらいいかわからなくて、ウェルナート様の事放置しちゃったよね。」
些細な事だが覚えててくれたのが堪らなく嬉しい。
「それじゃあの時のリベンジか?」
「うん、頑張る。」
返事をすると柚希はすぐに俺の先端を舌先で舐める。
柚希がしてくれていると思うと快感が高まる。
俺もすぐさま柚希をしっかり口に含み、根元から胴体を舐め上げる。
「あっ…ふぅ…!」
柚希が感じて熱い呼気を俺自身に吐き掛ける。
それすらも気持ちがいい。
「んっ…涼一さんがもっと大きくなった。」
顔が見えないのが残念だ。
柚希の声が上擦っている。
つい柚希の口の中に突き入れそうになる腰の動きを抑えて、俺のブツは柚希の愛撫に委ねつつ、舌で柚希の括れから裏側を舌でねっとりとねぶる。
「あっ、あ…んっ!」
柚希の腰が快感を感じて動く。
快楽に溺れそうになるのを堪えながら俺に愛撫をしようと、舌が必死に伸びている感じだ。
健気さに思わず射精してしまいたくなったが、先にイくわけにはいかない。
口から解放し柚希の先走りを指に取って、柚希の中に指を挿入して塗り付けながら壁を這わせ進み、前立腺を指先で突き上げた。
「ああっ!りょ…ういちさ…んんっ!」
柚希の腰が跳ね、指をやわやわ締め上げながら、完全に硬くなった先端から白みを帯びてきた液を流し始め、快感を訴える喘ぎ声が柚希から上がる。
こうなると流石に両立は出来ない様子で、俺への愛撫は止まる。
そこも可愛い。
柚希の荒い呼吸が吐き出されるそこを目掛けるようにして、柚希の口に俺のを挿入してみる。
「んっ…んぅ…!」
少し苦しそうだが舐めて答えてくれた。
 思いのほか柚希の舌の感触が気持ち良過ぎて、俺もそろそろ保たないので、指で柚希の前立腺を突きながら柚希自身を強く吸い上げる。
「んんっ!んんーーっっ!!」
俺を口に含んだ柚希のくぐもった喘ぎが上がり、身体をびくびくさせて俺の口の中で果てた。
美味しく飲み干してから、俺も数度腰を動かして柚希の口の中に半分吐き出し、途中で抜いて残りを柚希の顔に掛けた。
そして通常の体勢に戻す。
やはり柚希が見たい。
「んっ……ぁん、りょういちさん…。」
柚希の顔を見ると勢いが良過ぎたか、顔に掛けるつもりが、髪(ウィッグ)にまで掛かってしまっていた。
「エロい…。」
「あ、あの……ちゃんと、出来てたかな?」
前髪に掛かった精液を気にして手で拭い取りながら、不安そうに聞いてくる。
「ああ、あまりに気持ち良過ぎて、先にイきそうだった。」
「ほんと?良かった…。」
俺の答えを聞くと、安心した表情に変わり、指に取った俺の精液を舐め取る。
俺の白濁で汚れた顔が、舐め取る表情が、酷くエロチックだ。
何度か手を往復させて精液を舐め取っていく動作を、思わずうっとりと眺めてしまう。
「涼一さん?」
「ああ、柚希が艶めいて思わず見惚れた。俺のを舐めて飲んでくれる柚希がいやらし過ぎて、だな。」
まだ柚希の頭に付着していた俺のザーメンを指で取り、それを柚希に差し出す。
「んっ……。」
チロチロと舌で丁寧に舐め取ってくれる柚希。
「俺の我慢の耐久値はもうゼロだ!」
「あっ…!」
柚希を押し倒し、焦る様に柚希の下衣を下着ごと剥ぎ取る。
理性を失った俺はそのまま柚希の足を開き突っ込もうとして止まる。
リシェ姿の柚希が目に入ったのと、目が合った柚希が何か言おうとしたから。
「あの……僕を、貰ってください!」
言った柚希は真っ赤な顔だった。
その言葉は間違い無く、リシェが初めて俺(アレク)とした時に言ってくれた台詞だった。
「…ああ、柚希。愛し過ぎて狂いそうだ。」
「僕も涼一さん無しではもう居られないよ。」
柚希が微笑みを浮かべて口にする。
もう感激でいっぱいだ。
もう一度深く口付ける。
そのまま俺を柚希に埋める。
「ん、ん…っ…!」
「リシェの魂ごと、柚希を遠慮無く貰う。」
唇を解放して視線を合わせて告げる。
「うん、有難う…。」
柚希が満足気な笑みを浮かべたので、腰を押し進めた。
「あっ…ふぁ…っ!摩擦が…っ!」
柚希の先走りで少し解したが、擦れ合いがまだ強めで快感が高まる。
肉襞を強引に押し進み、柚希の前立腺を強く突き上げる。
「あっ、ああっ!イっちゃう!イっちゃうぅっ…!」
一度イって中が敏感に反応しているようで、すぐに寸前を訴える柚希。
俺も色々な要素が重なったから、限界間近だ。
「柚希!俺だけの、ものだ!」
「んっ、ああっ、うれし…いっ!」
返事も嬉しかった。
スパートを掛けるように激しく柚希を突き上げる。
「あああっ!りょういちさ…ぁんっ!すき、すき…っ!ふぁあああっっ!!」
「柚希……っ!!」
柚希が達してびくつきながら俺を締め付ける。
その心地の良さに俺も中に放って達した。
柚希の後頭部に手を差し込んで頭を抱き抱え、深く深く口付ける。
柚希は果てた余韻でまだびくびくしながらも、俺の口付けに応えてくれる。
「柚希…リシェ、俺だけの…。」
「ん…ふ……っ、うん…涼一さん、アレク様の…物だよ。」
キスを繰り返しながら互いに見つめ合い、互いしか見えなくなる。
本当にそうなってくれてもいいとすら思える。
その時ドアが開いた……しまった、鍵を掛けるのを忘れていた。
リシェの姿に呆然としてしまっていたから…。
「り、リシェ様!?」
入って来たリシェールも俺と同じく驚いていた。
「あ、あのっ…!」
俺と柚希はまだ繋がったままだ。
柚希が真っ赤になってあたふたしているが、物理的に柚希にはどうすることも出来ない。
「リシェール、お前空気を読め。」
「二人のセックスなどもう見慣れた。」
「そんなに見られてるの!?」
柚希はパニックだ。
リシェールは柚希の、余りのリシェっぷりに感動している様子で柚希を眺めている。
「おいリシェール、早く用件を言え。見世物じゃない。」
柚希は諦めたのか、脱力して赤面で目を閉じている。
「用件も何もお前の誕生日を祝いに来たのだが。」
「要らん、早く出て行け。」
「もうケーキなどがリビングで用意されているから、支度して来い。そもそもお前が祝いをやるなら今日がいいと、前もって言ったのだろう。」
「ああ、わかった。行くから三十分待て。」
「わかった。……り、柚希、体調悪かったら無理せずに、料理は取っておくからな。」
「うん有難う、リシェール。」
柚希がまだ赤面のままで、リシェールの気遣いに嬉しそうに微笑む。
リシェールは笑顔とお礼のセットが余程嬉しいようで、頬を染めて頷いた。
俺への態度との違いよ。

それからすぐにシャワーを浴びてリビングに向かった。
当然だが柚希はもうリシェの姿は解除した。
服やら何やらが汚れてしまったからな。
料理が並んでいるのを見て、大袈裟過ぎやしないか?とも思ったが、悪い気はしなかった。

来年の誕生日も楽しみだと考えつつ、料理を美味しそうに食べる柚希を眺めて、眼福を味わったのだった。

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