228 / 256
7 お化け屋敷と空中ブランコ
13
しおりを挟む
——北側——
「ハッ、クションッ」
歩きながら、京一が思い切りくしゃみを出した。
「風邪ですか?」
となりで歩いていた久遠が、おどろいた顔で、京一を見た。
「いや、わからん」
京一は、鼻を人さし指でおさえた。
「もし、それが風邪だとしたら、大変ですよ」
久遠が言った。
「ここで風邪を引いても、当然、病院はありませんし、医者もいないですから」
「そんなこと、言われなくてもわかってるよ」
無愛想に京一が言った。
それから、しばらく歩いたあとで、京一が、はたりと足を止めた。
「どうしたんですか、相沢くん」
いぶかりながら久遠が言った。
「急に立ち止まったりなんかして」
「ハッ、クションッ」
歩きながら、京一が思い切りくしゃみを出した。
「風邪ですか?」
となりで歩いていた久遠が、おどろいた顔で、京一を見た。
「いや、わからん」
京一は、鼻を人さし指でおさえた。
「もし、それが風邪だとしたら、大変ですよ」
久遠が言った。
「ここで風邪を引いても、当然、病院はありませんし、医者もいないですから」
「そんなこと、言われなくてもわかってるよ」
無愛想に京一が言った。
それから、しばらく歩いたあとで、京一が、はたりと足を止めた。
「どうしたんですか、相沢くん」
いぶかりながら久遠が言った。
「急に立ち止まったりなんかして」
0
お気に入りに追加
6
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる