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7 お化け屋敷と空中ブランコ

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——北側——  
「ハッ、クションッ」
 歩きながら、京一が思い切りくしゃみを出した。
「風邪ですか?」
 となりで歩いていた久遠が、おどろいた顔で、京一を見た。
「いや、わからん」
 京一は、鼻を人さし指でおさえた。
「もし、それが風邪だとしたら、大変ですよ」
 久遠が言った。
「ここで風邪を引いても、当然、病院はありませんし、医者もいないですから」
「そんなこと、言われなくてもわかってるよ」
 無愛想に京一が言った。
 それから、しばらく歩いたあとで、京一が、はたりと足を止めた。
「どうしたんですか、相沢くん」
 いぶかりながら久遠が言った。
「急に立ち止まったりなんかして」
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