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4 妹の決断
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けろっとして乙葉が言った。
「お前、そこまでして、俺と一緒に寝たくないのかよ」
京一はなんだか、ショックを受けているように見えた。
「まあ、別にいいけど。もう勝手にしろよ」
「いわれなくても、勝手にするわよ」
臆面もなく乙葉が言った。
これで乙葉と京一は、無事に仲直りをはたした。
すると、先ほどまで流れていた気まずい空気は、嘘のようになくなり、かわりにおだやかな空気が流れはじめた。
「ねえ、二人とも、さっきからなんの話をしているの?」
少しはなれたところで飛んでいたルーカスが、乙葉と京一の間に入って尋ねた。
「別に、なんでもないわ」
乙葉が笑顔になりながら、陽気に答えた。
「ええ、気になるなあ」
不満げにルーカスが言った。
しかし、乙葉はそれについて答えずに、
「安心したら眠くなってきちゃった。さ、今日はたくさん眠るわよ」と言って、思い切り背伸びをした。
まもなくして三人は小屋に入った。それからルーカスは寝床につくなり、あっという間に眠ってしまった。京一も乙葉に手当てをしてやったあと、床に倒れるようにして、すぐに眠りについた。乙葉は宣言どおり、小屋のすぐ外から調達してきた仕切りを、中まで持ってきて、京一と自分の寝床のあいだに、その仕切りを置いた。そして安心すると、すぐに眠りについた。
♢♢♢
「お前、そこまでして、俺と一緒に寝たくないのかよ」
京一はなんだか、ショックを受けているように見えた。
「まあ、別にいいけど。もう勝手にしろよ」
「いわれなくても、勝手にするわよ」
臆面もなく乙葉が言った。
これで乙葉と京一は、無事に仲直りをはたした。
すると、先ほどまで流れていた気まずい空気は、嘘のようになくなり、かわりにおだやかな空気が流れはじめた。
「ねえ、二人とも、さっきからなんの話をしているの?」
少しはなれたところで飛んでいたルーカスが、乙葉と京一の間に入って尋ねた。
「別に、なんでもないわ」
乙葉が笑顔になりながら、陽気に答えた。
「ええ、気になるなあ」
不満げにルーカスが言った。
しかし、乙葉はそれについて答えずに、
「安心したら眠くなってきちゃった。さ、今日はたくさん眠るわよ」と言って、思い切り背伸びをした。
まもなくして三人は小屋に入った。それからルーカスは寝床につくなり、あっという間に眠ってしまった。京一も乙葉に手当てをしてやったあと、床に倒れるようにして、すぐに眠りについた。乙葉は宣言どおり、小屋のすぐ外から調達してきた仕切りを、中まで持ってきて、京一と自分の寝床のあいだに、その仕切りを置いた。そして安心すると、すぐに眠りについた。
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