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3 メリーゴーランド
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「そうしよう。それにしても乙葉、たまにはいいこと言うんだな」
乙葉をバカにするように、京一が言った。
「ちょっとなによ、そのたまにはっていうのは。いつもいってるじゃない」
ふくれっ面になって、乙葉が言った。
「それは時間割を、自分で管理したりとか、日頃のおこないを、見直してからいうんだな」
京一が言った。
「まあ、それはたしかにそうね」
京一にあげ足をとられたにもかかわらず、乙葉は納得して言った。
「でも、いまはそんなことよりも、よ。鍵探しができなくなったわけだけど、これからどうしましょうか」
「こういう時は、じっとしてるのが一番いいだろ」
冷静に京一が言った。
「もしかしたら、そのうち警察とかが、助けにきてくれるかもしれないし」
「えー。じっとしてるの? そんなの、つまらないよ」
突然、ルーカスが言った。
「じゃあ、なにをするって言うんだよ」
眉間にしわを寄せて、京一が言った。
そしたらルーカスは、急に、メリーゴーランドの乗り場くらいまで飛び出して、
「二人とも、せっかくこの遊園地にきたんだし、乗り物に乗って楽しまないと、そんだよ!」と、両手を大きく広げて言った。
「だから、さ。すべて乗ってみればとは言わないけど、ここにあるメリーゴーランドくらい、まずはためしに乗ってみたら? 風にあたれば、少しはすずしくなると思うよ」
「あ、それいいわね! 賛成!」
ノリノリで乙葉が言った。
しかし京一は、楽しむつもりなど、さらさらないとでもいうように、難しい顔をして腕組みをすると、
「ったく、乗りたきゃ、勝手に乗ってこいよ」と言った。
「えー、京一は?」
乙葉が不満を口にした。
「俺はここで寝てる」
乙葉をバカにするように、京一が言った。
「ちょっとなによ、そのたまにはっていうのは。いつもいってるじゃない」
ふくれっ面になって、乙葉が言った。
「それは時間割を、自分で管理したりとか、日頃のおこないを、見直してからいうんだな」
京一が言った。
「まあ、それはたしかにそうね」
京一にあげ足をとられたにもかかわらず、乙葉は納得して言った。
「でも、いまはそんなことよりも、よ。鍵探しができなくなったわけだけど、これからどうしましょうか」
「こういう時は、じっとしてるのが一番いいだろ」
冷静に京一が言った。
「もしかしたら、そのうち警察とかが、助けにきてくれるかもしれないし」
「えー。じっとしてるの? そんなの、つまらないよ」
突然、ルーカスが言った。
「じゃあ、なにをするって言うんだよ」
眉間にしわを寄せて、京一が言った。
そしたらルーカスは、急に、メリーゴーランドの乗り場くらいまで飛び出して、
「二人とも、せっかくこの遊園地にきたんだし、乗り物に乗って楽しまないと、そんだよ!」と、両手を大きく広げて言った。
「だから、さ。すべて乗ってみればとは言わないけど、ここにあるメリーゴーランドくらい、まずはためしに乗ってみたら? 風にあたれば、少しはすずしくなると思うよ」
「あ、それいいわね! 賛成!」
ノリノリで乙葉が言った。
しかし京一は、楽しむつもりなど、さらさらないとでもいうように、難しい顔をして腕組みをすると、
「ったく、乗りたきゃ、勝手に乗ってこいよ」と言った。
「えー、京一は?」
乙葉が不満を口にした。
「俺はここで寝てる」
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